【2024年最新】RPAツール14種類を徹底比較!

近年、企業の生産性向上や人手不足に向けた課題解決のため、RPAツールを導入する企業が増加しています。国内外問わず、さまざまなRPAツールが登場しており、これから導入を考える人にとっては、何を選んだらいいのか悩んでしまうかもしれません。
そこで今回は、今大注目のRPAツールについて概要や種類、さらにオススメのRPAツールを比較してご紹介していきます。
 

RPAとは?

RPAとは、日本語で「ロボットによる業務自動化」を意味する「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の頭文字を取ったものです。
ロボットといっても、生産作業の中で自動的に物事を動かすためのものではなく、パソコンのアプリケーション操作やシステムの画面を識別し、人間と同じように事務作業などができるようにしたロボット機能のことを指します。

これまで人がパソコンで行っていた画面上の操作を、RPAツールに方法を登録しておくことで、自動的に操作を再現して処理することができます。これにより請求書の発行や処理、コールセンター業務などの事務作業をRPAが代行することが可能になります。

RPAの効果は?

RPAツールを導入することで、どのような効果が得られるのでしょうか。

ミスが削減できリードタイムを短縮

RPAツールを使うことで、手作業だと起こりがちな人的ミスを減らすことができます。決まった形のある定型業務や単純業務であれば、ロボットの方がミスを起こさないので任せることができます。

またロボットは手作業よりもはるかに早いスピードで処理できるため、これまで時間を要していた作業や書類発行作業などが、大幅に短縮することが可能です。

本業に集中できる

定型業務や日々の単純作業をRPAを使って処理することで、従業員が本来やるべき業務に集中できるようになるため、導入した企業の多くでは、本業の作業効率が上がっているといいます。もちろんRPAの導入だけが要因ではないかもしれませんが、RPAによって事務作業が効率化、代行されることによって、通常業務へ注力できていることには違いありません。

RPAの仕組みは?

「RPA」は、人が普段行っている定型業務の操作を、パソコンなどに入れたソフトウェア(ロボット)に記憶させることで、単純な事務作業を自動化し効率よく作業を進める仕組みとなっています。

RPAツールに覚えさせたい作業を、ソフトウェアが入ったパソコン上で実施すると、RPAツールがその手順を「シナリオ」と呼ばれる動作ルールに置き換えて記憶します。次からは、そのシナリオをもとに代行して作業を行います。

ポイントとなるシナリオ作成は、複雑なプログラミング知識などは不要で、管理画面上で簡単に修正ができるほど、誰が見てもわかるよう可視化されています。IT専門部署がない企業でも、自身で管理が可能となります。

RPAの種類

RPAツールには、大きくわけて「デスクトップ型」と「サーバー型」の、2種類があります。2つの違いは、サーバーに接続せずPCだけで作業を完結させる「デスクトップ型」に対し「サーバー型」は、PCとサーバーを連携させることで作業を進めるという点にあります。
RPAツールを導入する際は、RPAの種類やその違いをしっかり確認したうえで、最適なものを選ぶようにしましょう。

デスクトップ型

デスクトップ型のRPAツールは、別名「RDA(ロボティック・デスクトップ・オートメーション)」とも呼ばれており、パソコンにツールをインストールして作業を行うものです。

デスクトップ型は、通常のパソコン操作と同じ感覚で利用でき、サーバーやネットワーク環境がなくても作業を進められるメリットがあります。ただし一方で、担当者のスキルやパソコンのカスタマイズ方法などによって、その効果は大きく左右されてしまいます。RPAを入れたことで、他の作業ができなくなってしまったり、RPAツールを入れる作業ごとに端末が必要になったりするほか、端末ごとにランセンスを購入する必要があるため、規模が拡大するとともにコストも高くなってきます。

サーバー型

サーバー型のRPAツールは、パソコンとサーバーを接続して、自動化の作業を行うものです。サーバー上で複数のロボットを一括で管理できるため、ロボットの作業が進行中に端末が占有されることなく、別の作業を同時に行うことができます。
1ライセンスあたりの価格は、デスクトップ型よりも割高に見えますが、導入規模が拡大するほど運用コストは抑えられます。ただしサーバーの準備や、ネットワーク環境の構築が必要になるため、導入ハードルが高いという点もあります。

RPAの導入が必要な企業は?RPA導入による4個のメリット

RPAの導入が向いているのは、主にオフィスでの定型的な事務作業を行う企業です。毎日や毎月など、ある程度決まった形の業務に人員を割いている場合、RPAツールを導入することで大きな効果を見込める場合があります。ここでは企業がRPAを導入するうえでのメリットを4つ紹介していきます。

事務作業の自動化による生産性の向上

オフィスでの事務作業の代行が可能な「RPAツール」は、誰でも簡単に単純な提携業務の自動化が可能です。これまで人が対応していた事務作業を、RPAツールに覚えさせて代行させることによって、もともとの担当者は他の業務に時間を使うことができ、担当者の業務効率化に加え、全体の生産性向上が期待できます。

とくに人材不足に悩んでいる企業などは、RPAの導入で業務改善を進めることができるでしょう。

人的ミスを防止できる

人が行う作業は、柔軟性が高い部分はあるものの、意図しないところでミスが起こってしまうことがあります。どうしても人間の集中力には限りがあるため、特に単純作業の時などミスに気づかず進めてしまうこともあります。

また作業頻度の多さによっても変わり、月に1度や半期に一回といった頻度の低い作業になると、慣れていない部分や1回の作業ボリュームの多さなどで、ミスを引き起こしてしまいかねません。

しかしRPAツールであれば、一度記憶させた作業は正確に再現することができるので、人的ミスを発生させることはありません。どれだけ長い時間作業させたとしても、集中力が切れることがないので、精度が下がったり、作業スピードが落ちることもありません。

コスト削減

これまで人間が作業してかかっていた時間が、RPAツールを使うことで、その作業時間を大幅に削減することができます。さらにRPAであれば、時間に縛られずに作業を行うことができるため、長時間の稼働や休みの日の稼働も可能になります。これにより人間の日々の作業工数が削減できるうえ、休日出勤や残業もなくなり、人権費の削減に繋がります。

人手不足解消

現在、日本国内では少子高齢化などの要因による労働人口の現象が心配されています。労働人口が下がっていくことにより、企業や店舗では慢性的な人で不足が懸念されます。

そこでRPAツールを導入しておけば、専任を付ける必要のない、単純な定型業務などをRPAに任せ自動化することで、人が行っていた業務がきちんと精査されて、効率的かつ高い生産性の中で業務を行うことができます。これまでその作業にかけていた人員も必要なくなるため、労働人口が少なった際にも大きな役割を担います。

RPAを導入する懸念点・注意点

これからの企業に大きく役立つといえる「RPA」ですが、もちろん万能ではありません。RPAを導入するにあたって、注意しておかなければならない点があります。

まず第一に「RPA」が対応できるのは、自身の判断が必要ない単純作業に限られるという点です。単純な作業であれば、色々なバリエーションを持って作業ができますが、シナリオ通りにしかできないため、途中で違うことが起こっても、柔軟に回避したり対処することはできません。ちなみに自身で判断できるのは、人工知能である「AI」になります。

またRPAは、自身で判断して作業を行わない分、少なからず「人」の介入が不可欠な仕組みとなっています。事前に人間が工程の流れや基準を判断して、それをRPAに記憶させて作業させるので、例外の事象が発生した場合は人が確認して判断を下す必要があります。そのため、必ずしもRPAを使うことで人の作業がゼロになることはありません。

RPAツールの選び方と、おすすめ5選

ではRPAツールを導入したい場合、どんな点に注意して選ぶといいでしょうか。ここではRPAを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを3つご紹介します。

RPAを使う業務や範囲を明確にする

RPAを導入する前に、現状のオフィス業務の中のどれを効率化、自動化したいのか検討しておきましょう。幅広い業務に対応できるRPAですが、結果的に人が作業した方が向いているという業務も少なくありません。

業務の全てをRPAに任せるのではなく、情報収集や入力作業など、ここまではRPAに任せて、その後を人による手作業にするなど、ある程度分担して作業することで、生産性の向上・業務効率化だけでなく、業務のクオリティも落とさずに稼働することができます。

機能や価格を比較する

RPAは国内外、数多くの種類が登場しているので、それぞれ機能や価格が異なってきます。さらに特長も色々あるので、企業の目的や重視したい機能、業務内容によって適している製品はさまざまです。

導入後に失敗に気づいてしまう事のないように、各社のRPAツールを金額や機能などで、しっかりと比較するようにしましょう。またいくら機能が良くても使い勝手が悪いなどあれば意味がないので、操作性や導入後のサポート体制なども抑えておきましょう。

RPAは人間とロボットの業務分担を実現

よく「将来的に、AIやロボットなどが人間の仕事を奪う」と言われていますが、RPAは人間の仕事を奪うというよりも、人間の仕事をサポートするロボットです。工数のかかる単純作業や定型作業をRPAに任せることで、人間がより専門的な業務や営業活動に注力することができます。

人が負担に感じていた業務をRPAが行うことで軽減してくれることで、そこに割いていた時間を業務に注力できるため、より満足度や質の高いサービスを提供することが可能です。

オススメのRPAツール 5選

サービス 利用料金 初期費用 特長
WinActor Cast on Call 38,000円〜/年 142,000円~ 面倒なシナリオ作成が不要で、必要な時に必要な分だけ業務を自動化できる、クラウド型の従量課金制のRPAツール。
Robo-Pat 要確認 0円 初期費用や保守費用なども不要で、ライセンス料のみで利用できるRPAツール。
Automation Anywhere Enterprise 要確認 要確認 高度なセキュリティを備えており、アメリカにおいてのRPAツールではシェアNo.1を誇り、業務全体の可視化・効率化を可能にするRPAツール。
Blue Prism 要確認 要確認 サーバーによる中央管理型のRPAで、高いセキュリティ機能と汎用性に優れた機能性が人気。
Uipath(ユーアイパス) 要確認 15万円~/年 サーバーで中央管理可能なRPAツールで、大規模運用が可能なほか、デスクトップ型としても利用できるオールマイティなRPAツール。

注目のRPAツール20選

では数あるRPAツールの中から、抑えておきたいRPAツールをご紹介します。ぜひRPAツール検討の参考にしてみてください。

WinActor Cast on Call

「WinActor Cast on Call」は、面倒なシナリオ作成が不要で、必要な時に必要な分だけ業務を自動化できる、クラウド型のRPAサービスです。
データ抽出や集計、入力や登録といった単純作業の自動化に長けており、そのほかにも画像ファイルの読み取りや請求書発行などの事務作業も自動で行います。
細かい作業を自動化することで、作業時間の短縮や生産性向上に繋がり、コスト削減を実現します。
さらにクラウド型のRPAツールのため、大がかりな導入費用も不要となり、初期費用や運用費も他社サービスに比べ、比較的抑えて導入することができます。

Robo-Pat

専門的な知識がなくても簡単にロボットを作成できる「Robo-Pat」は、直観的な操作性高さが人気のRPAです。
「Robo-Pat」は、現場で利用する人自らの手で業務を自動化できるため、専任の部署に依頼する時間もかからず、より効率的に業務の自動化が可能となります。また決まったアプリやブラウザは必要なく、汎用性が高いのも大きな特徴です。
さらに初期費用や保守費用なども不要で、ライセンス料のみで利用できる点もメリットです。また月単位でライセンス数の切り替えが可能です。

Automation Anywhere Enterprise

アメリカのAutomation Anywhere社が、日本のIBMと共同開発した「Automation Anywhere Enterprise(オートメーション・エニウェア・エンタープライズ)」は、企業プロセスを管理し改善を行う「ビジネスプロセス管理(BPM)」と、RPAを組み合わせて作られたRPAツールです。
高度なセキュリティを備えており、アメリカにおいてのRPAツールではシェアNo.1を誇ります。業務の自動化だけでなく、業務全体の可視化・効率化を可能にするRPAツールです。

Blue Prism

「Blue Prism(ブループリズム)」は、2001年にイギリスで設立されたBlue Prism社が提供しているRPAツールです。
サーバーによる中央管理型で、どちらかというと大規模業務向けのRPAツールといえます。他社との差別化を図るため、厳しいセキュリティ対策機能が備わっており、金融機関などでの導入実績もあります。
また汎用性に優れたRPAツールのため、さまざまなインターフェースへの連携ができるほか、使いやすい操作性と、機能の充実が人気の高いポイントといえます。

Uipath(ユーアイパス)

アメリカのUiPath社が開発した「UiPath(ユーアイパス)」は、動作シナリオの作成や実行・管理などの機能を、別々の製品として提供することで、大小規模幅広く対応したRPAツールです。2017年には日本法人を設立し、ツールの完全日本語化を実現。大手企業をはじめ、着実に導入実績を積んでいます。
サーバー型のRPAツールのため、サーバーで中央管理ができ、大規模な運用が可能ですが、それと同時にパソコンへインストールしてデスクトップ型としての利用もできます。
また無料トライアルが2種類用意されており、気兼ねなく使い始めることができることも、人気のポイントです。

NICE Robotic Process Automation

元はコールセンターの通話記録ソリューションの販売を行っていた、イスラエルのNICE社が開発した「NICE Robotic Process Automation(ナイス・ロボティック・プロセス・オートメーション)」は、業務に応じて処理を全て自動で行う全自動型のRPAツールです。
コールセンター業界に詳しい企業が開発したツールのため、特にコールセンター業務やカスタマーサービスに適したツールとなっています。

Pega Robotic Automation

「Pega Robotic Automation(ペガ・ロボティックオートメーション)」は、アメリカPegasystems社のBPMや、顧客関係管理(CRM)の補完目的で提供されているRPAツールです。集めたデータとシステムを統合することで、反復作業の自動化を促進します。
Pegasystems社は、BPM・CRMのソフトウェアベンダーとして30年以上の実績を持つため、RPAにも業界トップクラスのBPM機能を搭載しています。

WorkFusion

アメリカのWorkFusion社が開発した「WorkFusion(ワークフュージョン)」は、世界規模で導入が進むRPAツールで、日本でも2018年から販売パートナー契約を締結しており、国内でも導入している企業が増加しています。
なかでも完全無料で提供している「RPA Express Starter」プランは、25,000以上のダウンロード実績を持っています。

BizteX cobit

コスト面が気になる方にオススメなのが、業務内容にあったプランがエラベルRPAツールの「BizteX cobit」です。
クラウド型のRPAサービスのため、機能改善や追加が柔軟に行え、スピード感ある業務進行が可能になります。また通常は導入から利用開始まで時間を要することが多いRPAですが、BizteX cobitでは、最短で即日の利用開始が可能です。

Robotic Crowd

「Robotic Crowd」は、ソフトウェアのインストールにかかる手間や導入コストをかけずに利用できる、クラウド型のRPAツールです。申込後すぐに利用開始することができ、今使っているブラウザから簡単に操作することが可能です。
制御機能も豊富な「Robotic Crowd」は、さまざまな業務を実行して、人的ミスや漏れを防ぎます。また機械で全て自動化するだけでなく、人との共同作業も可能で、より効果的に業務を行うことができます。

パトロールロボコン

株式会社コムスクエアが提供する「パトロールロボコン」は、これまで人の手で行っていた、調査や復旧作業・報告業務など、あらゆるシステム運用業務の自動化を可能にします。従来の自動化ツールでは対応できなかった、複雑なIT運用業務の自動化も実現。
わかりやすい画面や操作性により、誰でも簡単に扱うことができると評判も高く、さらに汎用言語を活用しているため、専門的な知識も必要ありません。

SynchRoid

ソフトバンクが提供する「SynchRoid(シンクロイド)」は、単純作業を自動化して、事務作業の効率化を実現するRPAツールです。手間のかかるパソコンでの事務作業をロボットが代行するため、業務の効率化やコスト削減のほか、人的ミスも防ぐことができるので品質の向上にも繋がります。
また導入前だけでなく「SynchRoid(シンクロイド)」を導入した後、初期設定サービスや開発スキルのトレーニングといったサポートも充実しています。

BizRobo!

「BizRobo!(ビズロボ)」は、国内400社以上で導入実績があり、高い評価を受けているRPAツールの一つです。これまでの経験と実績に基づき、ロボット管理者や作成者向けのトレーニングサービスが用意されており、RPAツールを初めて導入する企業には安心できるブランドです。
Webサーバーを1つ用意すれば、複数のロボットを作成することができ、同時に運用させることができます。そのため大規模な業務に適しています。

ipaSロボ

「ipaSロボ」は、パソコンのマウスやキーボード操作を記録しシュミレートすることで、定型的な業務を自動化する国産のRPAツールです。作成方法もシンプルで、条件の分岐やループ処理などのコマンドを設定するだけなので、会社にシステム専門の部署がなくても、スムーズに導入することができます。
あらゆるアプリケーションが自動化できるので、作業時間の大幅短縮や生産性の向上、コスト削減といった効果を実現します。

RPAツールの比較表

サービス名 月額料金 初期費用 無料プラン有無 種類 機能
WinActor Cast on Call 年額38,000円〜 142,000円~ - デスクトップ型 定形業務の自動化
Robo-Pat 要問い合わせ 0円 有り デスクトップ型 定形業務の自動化
Automation
Anywhere Enterprise
要問い合わせ 要問い合わせ 有り サーバー型 定形業務の自動化
業務内容分析
Blue Prism 要問い合わせ 要問い合わせ 有り サーバー型 複数の定型業務自動化
UiPath 要問い合わせ 15万円~/年 有り サーバー型
デスクトップ型
ファイル読み込み・クリック動作
稼働管理など
NICE Robotic
Process Automation
要問い合わせ 要問い合わせ 要問い合わせ サーバー型 文字入力・
情報収集の自動化
高度な統合管理機能
Pega Robotic Automation 要問い合わせ 要問い合わせ 要問い合わせ - Webシステム操作
定型業務の自動化
WorkFusion 0円~ 0円~ 有り サーバー型
デスクトップ型
バックグラウンド業務の効率化
BizteX cobit 要問い合わせ 10万円~ 有り クラウド型 テキストの入力・処理
メール送受信
勤怠管理など
Robotic Crowd 要問い合わせ 要問い合わせ - クラウド型 指定業務を自動化
情報収集やメール対応
勤怠管理など
パトロールロボコン 要問い合わせ 要問い合わせ - - キーボード入力
画面認識による定型業務
SynchRoid 要問い合わせ 600,000円~ 有り デスクトップ型 Webツール利用業務の自動化
プログラミング不要
BizRobo! 要問い合わせ 75,000円~ 無し サーバー型 情報収集
ソフトウェアの入力
集計作業
ipaSロボ 要問い合わせ 要問い合わせ 無し デスクトップ型 定型業務の自動化
システム利用
プリンタへの印刷指示

RPA導入事例

ここでは実際に、RPAツールを導入した企業の事例をご紹介していきます。

金融業界

ある銀行では、働き方改革のほか、社内でもさまざまな改革を進めていました。取り扱い商品が幅広く、さまざまな業務が行われており、少しでも行員たちの業務工数の削減が求められていました。

RPA導入の際、影響の少ない独立性のある業務をいくつか絞り、そこにRPAを導入。順次運用していきながら、検証を進めてきました。その結果、年間で約3,000時間以上の工数削減効果が見られました。実際の作業工数での結果もありますが、RPA導入時に必要な業務の精査・洗い出しを行ったことで、業務を把握できたことも大きな効果だったと言えます。

地方自治体

慢性的な人手不足に陥っていた地方自治体では、RPAツールを導入し、職員の給与処理や会計処理、ふるさと納税や後期高齢者の医療申請、介護保険などの手続きを自動化しました。これにより大幅な業務効率化を行った自治体では、人手不足による住民へのサービス・サポートの品質向上も可能にしました。

人材派遣業

多くの人材を抱え、数百~数千人規模の個人情報を管理する人材派遣業では、これまで情報変更や削除、メルマガの登録など、個人情報は全て手作業で行っていました。しかし量が増えたり多忙になると、どうしても人的ミスが発生することもあり、その際に登録者へ与える信用問題から大きな課題となっていました。

そこでセキュリティレベルの高い、クラウド型のRPAツールを導入したところ、個人情報の変更やメルマガ対応など、手作業でかかっていた時間が、毎月あたり60時間近く削減できました。

RPAの導入状況は?

現在、RPAツールはさまざまな業界で導入がすすめられていますが、実際どのぐらい導入が進んでいるのか、地方自治体や中小企業のデータをもとに解説していきます。

地方自治体

総務省が発表した「地方自治体におけるAI・RPAの実証実験・導入状況等調査」によると、都道府県や政令指定都市のほとんどで「RPA」の導入が済んでいたり、少なくとも検討中という状況です。ただし、その他の市区町村では66%以上がRPAの導入予定もなく、検討すらしていないという結果となっています。

こうした結果から、全国的に見ても都道府県や政令指定都市など、規模の大きい自治体と、それ以外の自治体で大きな差が出ているのが現状です。

中小企業

一方、中小企業庁が作成した「中小企業白書」では、RPAの認知数は有効回答に対して約60%弱、活用率は1%ほどと、AiやIoTに比べて非常に低い結果となりました。実際のところ、活用率はそう大差があるわけではないですが、認知率がAIの95%と比べても差が開いており、RPAの認知率の低さが目立つ結果となりました。

うまくいくRPAの導入ステップ

では、最適なRPAツールを導入するには、どういった流れで進めたらよいのでしょうか。ここでは、RPAの導入にあたり行うべきプロセスについて解説していきます。

導入前に必要なポイントを精査し、検討することで、実際にRPAを導入した後で失敗してしまうといった事例を減らすことが可能です。面倒とは思わずに、しっかり考えて進めていきましょう。

①課題の把握と業務精査

RPAの導入を検討している段階で、まず行う必要があるのが「課題の把握」です。自社の生産性を向上させるために、今何がネックになっているのか、ボトルネックになっている箇所やその原因を把握する必要があります。

課題を正しく把握するために、自社の業務を精査する棚卸を行いましょう。現場の業務を洗い出すことで、見えないところで属人化している業務や、無駄に行っている作業の見える化が可能です。属人化してしまっている作業は、手順書やマニュアルを作成し、誰でもできる状態に整理するようにしましょう。

②対象業務の選定

自社の業務を把握したら、どういった業務にRPAを導入すれば、自社の課題を解決できて、一定の効果が得られるかチェックしておきましょう。すべての業務にRPAを導入することは、正直難しい部分もあるため、まずは一定の効果が得られる業務から導入していくことをおススメします。

たとえば、事務作業がメインの部署に絞って導入し、効果が見られるようであれば、その他適した部署で導入するといった、スモールスタートで始めるのが良いでしょう。RPAには向き不向きがあるので、親和性の高い業務を中心に検討するようにしましょう。

③RPAツールを選定

課題やRPA化する業務を選定したら、次にRPAツールの選定を行います。現在、国内外問わず、さまざまなRPAツールが登場していますが、日本語対応などを考えると国内で多く使われているツールから選定する方が良いと思います。

有名だから、安いからという理由だけでは、いざ導入した際に効果が得られなかったり、適応しなかったりと失敗も多いので、機能面なども踏まえて、しっかり比較検討するようにしましょう。

まとめ

今回は、業務効率化や生産性向上、コスト削減を実現するRPAツールについて解説してきました。海外では以前から広く利用されていたため、海外メーカー開発のサービスが多いですが、近年は国産RPAも多く登場しています。
利用用途や規模によっても、機能・価格が変わってきますので、しっかり比較して適したものを選ぶようにしましょう。

 

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この記事を書いたライター

Wiz Cloud編集部

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