最近よく耳にする「SNSマーケティング」とは、SNSを使って企業の認知度や売り上げをアップさせるマーケティング活動を示す言葉です。しかし、具体的にどんな風にSNSマーケティングを進めていけばいいのかと、イメージがつかめない企業も少なくありません。そこで本記事では、SNSマーケティングの効果や、どんな手法があるかなど、SNSマーケティングの基本について解説していきます。
SNSマーケティングは、広告宣伝媒体のひとつとして考えられています。テレビCMでは、消費者の反応をリアルタイムで知ることはできませんが、SNSであれば、消費者ひとりひとりの反応を確認できるでしょう。また共有機能を使って、より多くの層にアプローチできるというメリットもあります。
企業がSNSを使う理由①ユーザー数の増加
総務省が発表した「平成30年通信利用動向調査」によれば、80歳以上の世代を除いた全世代で、SNS利用率が高まっていることが確認できます。(参考:平成30年通信利用動向調査 総務省)企業がSNSを使う理由②SNSの役割が変化した
例えばファッションについて調べるとき、あなたならどんなツールを使っているでしょうか。これまで検索ツールと言えば、GoogleやYahoo!といった検索エンジンを使うことがあたりまえでした。しかし最近では、検索ツールとしてSNSを使うユーザーが増加しているのです。
実際、モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査2019年総集編【トレンドトピック版】によれば、ファッション情報を集めるときに、よく使うツールとして「SNS」を上げているユーザーは、2016年よりも増加しています。
SNSは当初「人とつながること」を目的にしていましたが、いまや「情報収集」の場としての意味が強くなっているのです。
企業がSNSを使う理由③購買プロセスが変化した
1920年代に購買決定のプロセスの基本と呼ばれた「AIDMA」という理論をご存知でしょうか。「AIDMA」は「注意→興味→欲求→記憶→行動」という5つの感情が動くことで、購買につながると言う考え方です。しかしこの理論は、今では当てはまりません。なぜならインターネットという新時代の情報検索ツールが誕生したからです。この後、購買プロセスの基本は、以下のように変化していきます。
(参考:SNSマーケティングとは?背景、メリット、事例、分析ツールなど、一挙にご紹介!:エムタメ!)
・インターネット普及期
一方インターネットが発達した時代では「AISAS」という購買理論に変化しています。「AISAS」は「注意→興味→検索→購入→共有」という考え方です。商品名をネットで検索する時代といえば、分かりやすいかもしれません。・比較サイトの誕生期
ここからさらに進化した理論を「AISCEAS」と呼びます。これは「注意→興味→検索→比較→検討→購入→共有」の過程です。価格ドットコムのような比較サイトが生まれたのも、この時代でしょう。・SNSマーケティング黎明期
最近では、SNSマーケティングを使った購買行動理論として「UDSSAS(ウドサス)」が登場しています。「UDSSAS」は「認知→投稿発見→保存→検索→購入→共有」のプロセスを指しており、自分が気になった商品を一旦保存しておいて、他の人の口コミをもとに購入を決定するという理論です。
SNSマーケティングで期待できる効果
SNSの利用ユーザーが増加してきたことに加え、消費者の購買行動が変化したことによって、SNSマーケティングに注目があつまっています。では、企業がSNSマーケティングを行うことで期待できる効果についても知っておきましょう。・拡散力に期待できる
SNSの大きな特徴として「拡散力」があげられます。フォロワー数など影響力が高いユーザーが商品PRをおこなえば、1度に数万人のフォロワーに情報を発信できるわけですから、拡散力の強さは圧倒的でしょう。とくにInstagramで、影響力が高い人は「インスタグラマー」と呼ばれており、消費者からの憧れ的な存在です。そのようなインスタグラマーを使ったマーケティングを使ってみるのもいいかもしれません。
・企業と消費者の距離が近くなる
SNSでは企業の投稿に対して、消費者がコメントをつけることができます。そのため企業は、消費者のリアルな声を聞くことができるのです。また消費者からの要望を吸い上げることもできるので、企業の新たな商品開発や、企画としても活かせるでしょう。テレビCMの場合、一方的に情報を発信するだけ、消費者の意見を得ることは困難でしたから、SNSで消費者の反応が見えるのは魅力的です。
SNSマーケティングの主な手法
SNSが情報ツールのひとつとして使われる現代では、企業はどのようにSNSマーケティングを行っていけばいいのでしょうか。例えば企業のSNSマーケティングの使い道には、以下の4つが挙げられます。・アカウントの運用
・SNSキャンペーン
・インフルエンサーマーケティング
・広告の配信
以下では、それぞれのマーケティングについて解説していきます。
アカウントの運用
もっとも基本的な運用方法が「アカウントの運用」です。自社ブランドに関する情報発信を行い、消費者との接点を増やしたり、ファンの獲得につながります。お客様相談窓口とはちがうコミュニケーションを実現できるのも魅力です。また新商品の告知とともに、販売サイトのURLを載せておけば、新たな集客経路を確保できるでしょう。SNSキャンペーン
SNSを使った独自のキャンペーンとして消費者参加型「SNSキャンペーン」があります。例えば専用ハッシュタグを使った投稿促進キャンペーンや、来店促進キャンペーンもこのひとつです。ユーザーがSNSキャンペーンを目にする機会が増えれば、話題のブランドとして認知されるでしょう。インフルエンサーマーケティング
さきほど紹介したとおり、SNSフォロワーが多く影響力の強いユーザーを使ったSNSマーケティングを「インフルエンサーマーケティング」といいます。インフルエンサーが抱える数万人~数百万人のファンに、自社商材を発信できるチャンスがあるので、企業が使うマーケティング手法としても人気です。
インフルエンサーは、ユーザーに刺さりやすいテキストや、画像を作ることができるので、ときには自社アカウントの投稿よりも、強い影響力をもつことも考えられます。
広告の配信
ツイッターやインスタグラムといった主要SNSには、広告配信ができるようになっています。写真や動画を用いたPRをつかうことで、テキスト広告よりも訴求力の高い広告を届けることができるでしょう。SNSの広告では年齢や性別、趣味などターゲットを細かく設定することができるのも魅力です。簡単に言えば、届けたいターゲットにだけ広告を届けられるという訳です。
日本で有名なSNS
日本で使われているSNSは、非常に豊富であり、SNSによって特徴が異なっています。例えばインスタグラムは写真や動画が中心のテキストですが、ツイッターはテキストが主体です。どのSNSを使ってマーケティングをすれば良いのかか迷ったら、以下の記事を参考にしてみてください。▶関連記事:SNS運用代行の費用相場や内容を徹底解説!
SNSマーケティングを成功させるためには
SNSを使ってマーケティングを成功させるには、やみくもに投稿を始めればいいというわけではありません。どんなマーケティングでも同様ですが、ターゲット選定から始めましょう。以下では、SNSマーケティングを成功させるのに知っておきたい流れについてまとめました。① ターゲットを選定する
② ターゲットが多いSNSを選定する
③ 競合アカウントからどんな投稿がのびるか調査する
④ 自社投稿をおこないつつ、広告やインフルエンサーマーケティングを使う
⑤ アナリティクスを検証し、投稿の影響力をチェックする
投稿をした後に、どれくらい投稿効果があったのか検証することは非常に重要です。効果検証を行うことで、どんな投稿がターゲットに刺さりやすいか判断することができるでしょう。
まとめ
スマートフォンの普及とともに、消費者の購買行動は変化しています。企業は新しい広告チャネルとしてSNSを積極的に利用して行きましょう。SNSを活用すれば、消費者との接点を増やし、購買行動を促進したり、消費者をファン化することもできます。SNSマーケティングに慣れていない企業では、なにをしたらいいのかと悩むかもしれません。
そんなときには、まず「どんなターゲットに投稿を届けたいのか」を考え、使用するツールを選定しましょう。ターゲットが漠然としたままだと、思うような効果が生まれず失速してしまう可能性もありますから、慌てずに順を追って準備して行くことが大切です。
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この記事を書いたライター
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