「Wi-Fiが遅くて、動画が途中で止まってしまった……」 「回線速度が安定せず、Webページの読み込みが遅い……」 このようにWi-Fiが遅い場合、複数の原因が考えられます。今回は4つの原因と、それを解決する手段をお伝えしていきます。
ただ、それでも解決しないというときは、Wi-Fiルーターなど根本的な部分に問題を抱えている可能性があるでしょう。もちろん、当記事では根本的な問題に対処する方法まで解説しています。
Wi-Fiが遅い原因①接続している回線が多すぎる
Wi-Fiが遅い原因の一つは、接続している回線が多すぎるからです。一台のWi-Fiルーターで、あまりにもたくさんの機器を接続している場合、ネット回線が混雑している可能性があります。
Wi-Fiルーターには同時接続数の上限が設定されています。据置型ルーターの場合、約10台ほどまでが上限範囲です。モバイルルーターだと5~8台ほどとなります。上限を超えるとその機器は接続できませんが、たとえ上限内だとしても機器の数が増えるとWi-Fiが遅くなります。
また、Wi-Fiが遅い理由は周波数帯も影響しています。
周波数にはチャンネルと呼ばれる帯域があり、2.4GHzと5GHzが一般的です。2.4GHzには13個のチャンネルが存在しますが、Wi-Fiに接続する機器が多くなるほど、各チャンネルを占有(電波干渉)します。すると、回線で混雑が起こり、Wi-Fiが遅いといった事態になるのです。
では、こうした接続回線の混雑を解決する方法をお伝えしていきましょう。
接続回線の混雑を解決する方法
一台の端末に接続する機器が多いときは、SSIDを変えることが解決策の一つです。
SSIDとは、ネットに接続するためのID番号のことです。たとえば、スマホの設定画面からWi-FiをONにするとき、長い英数字の一覧がズラッと表示されますよね(Buffalo-G-917など)。そのそれぞれの英数字がSSIDを表します。
なかにはWi-Fiルーター一つで複数のSSIDに対応した製品もあるため、この場合はSSIDを変えてみましょう。Wi-Fiを利用する部屋や場所によっては、SSIDを切り替えた方が繋がりやすくなります。
また、複数機器で電波干渉が起きている場合、まずチャンネルの混雑度を計測できるアプリを使いましょう。GooglePlayやAppStoreから無料でインストールできるアプリも少なくありません。
混み合っている場合は周波数帯を変更するだけでWi-Fiが遅い問題を解決できることがあります。
Wi-Fiが遅い原因②ルーターの設置場所が悪い
Wi-Fiが遅い原因の一つに、ルーターの設置場所が影響している可能性があります。Wi-Fiルーターが発する電波は非常に弱いため、自宅でもルーターと機器との距離が離れていると接続が悪くなるのです。
また、電子レンジの近くでスマホを使うとWi-Fiが遅くなりやすいように、機器を使用する場所の問題もあります。電子レンジは電波を発生させるため、Wi-Fiの電波を干渉し合い、ほかの機器のネット回線を遮断してしまう恐れがあるでしょう。
こちらも解決策を紹介していきます。
ルーターの設置場所の悪さを解決する方法
ルーターの設置場所が悪いということは、ルーターの置き場所を変更することが一番です。または、Wi-Fiを利用する機器の置き場所を、できるだけルーターに近づけるといったこともできます。
ただし、次のような場所にはルーターを置かないよう注意してください。
- 電子レンジの近く
- パソコンの冷却ファンの近く
- 水槽やコンクリートの近く
- 背の高い家具と家具の間に挟まれた場所
》Wi-Fiの設置場所に注目!どこに置くのが一番おすすめ?
Wi-Fiが遅い原因③機器との間に遮蔽物がある
ルーターと機器との間に遮蔽物や障害物がある場合も、Wi-Fiが遅い原因の一つです。
Wi-Fiの電波は物を貫通しますが、壁や天井などに使用されている素材によって通信に悪影響を及ぼす可能性があります。基本的には、金属やコンクリート、断熱材、木材などは電波を通しません(または電波を弱める)。
遮蔽物や障害物の問題を解決する方法
Wi-Fiルーターや接続機器を設置するときは、できるだけ間に何もない状態が望ましいです。たとえ、金属やコンクリートなど電波を通さない素材以外でも、ルーターと機器との間には何も置かないようにしましょう。
もっとも良いルーターの置き方としては、部屋の中央に設置することです。部屋の中央だと周りに遮蔽物がないことが多く、四方八方に電波を飛ばしやすくなります。広さにもよりますが、部屋の隅でも機器を接続しやすくなるはずです。
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Wi-Fiが遅い原因④ルーターやモデムの機種が古い
使用するルーターやモデムの機種が古いと、Wi-Fi速度が遅くなる可能性があります。
無線LANの機種は定期的に新製品が発売されますが、なかには古いものを使っていることもあるでしょう。その場合、無線LANの標準規格が古いことも考えられます。
無線LANの標準規格は、国際的に「IEEE802.」と決まっています。ただ、定期的に新しい規格が生まれ、その度に通信速度や安定性などが改善していくのです。それぞれの規格は、「IEEE802.」の後ろに3~4桁の英数字が付きます。
もっとも古い規格は、「IEEE802.11b」で最大通信速度は11Mbpsしかありません。一方、最新規格の「IEEE802.11ax」は、最大9.6Gbpsという相当な通信速度を記録しています。
ルーターやモデムの機種が古い問題を解決する方法
ルーターやモデムが古い場合は、新しい製品や新規格のものに買い替えることをおすすめします。特に、「IEEE802.」の後ろに「11b」「11g」「11a」と付いているものは相当に古い規格なので、Wi-Fiを遅くしている原因です。
通信規格は、ルーターやモデム本体のラベルシールで確認することができます。ほかにも、取扱説明書や端末の公式ホームページにも記載されているため、一度確認してみてください。
》超高速Wi-Fiを求めるなら3つの周波数帯域に対応したトライバンドWi-Fi!
Wi-Fiが遅いなら最高速度が期待できる「Tp-Link」がおすすめ
Wi-Fiが繋がりにくくて遅いという方は、ルーターそのものを見直してみてはいかがでしょうか。特に、今回お伝えした原因④の「ルーターやモデムの機種が古い」という場合、新しい製品に買い替えることで問題が解決することがあります。
なかでも、Tp-Link社が提供するWi-Fiルーターは最高速が自慢の製品を提供しています。「ITI-04A」という製品は、最大3,150Mbpsの通信速度を実現する驚異のスピードです。
Tp-Linkは海外メーカーではあるものの、日本でも2016年頃からPC関連のメディアでよく見かけるようになりました。最近では価格ドットコムのレビュー・評価でも上位を獲得することが多く、一般的な認知度も高まりつつあります。
また、世界では累積販売台数8億台、シェア45.94%というトップ企業です。速度だけではなく、高い安定感を誇るWi-Fiルーターが特徴なので、一度検討してみてください。
まとめ
Wi-Fiが遅い原因は様々です。Wi-Fiの電波はそれほど強くなく、非常に繊細という特徴があります。そのため、ほんの少しの遮蔽物や障害物や、電子レンジなどの電波干渉も受けやすい点がデメリットです。
今回は、Wi-Fiの通信速度が遅くなったときの対処法を4つ紹介しました。ほとんどの場合は、今回お伝えした方法で解決するはずです。ただ、それでも解決しない場合は、Wi-Fiルーター自身に問題を抱えていることも珍しくありません。
その場合、Tp-Linkなど品質の高い製品に買い替えることも検討してみてはいかがでしょうか。Tp-Linkは当サイトでも詳しく紹介していますので、ぜひ詳細をご確認ください。
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この記事を書いたライター
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