• TOP
  • コラム
  • 進化していくデジタルシフト!身近なIoT化をご紹介

進化していくデジタルシフト!身近なIoT化をご紹介

進化していくデジタルシフト!身近なIoT化をご紹介
現在、様々なサービスのデジタルシフトが加速しています。ビッグデータやIoT(Internet of Things/モノのインターネット)、AI(人工知能)といったデジタル技術が目覚ましい発展を遂げました。これらを活用することで実に様々な情報が統合され、一度に扱える情報が各段に増えています。

こうしたデジタルシフトは、私たちのライフスタイルに大きな変革をもたらすものとして、すでに動き出しているのです。ショッピングや医療など、街中の様々なサービスをはじめ、お家の中でもデジタルシフトはどんどん進んでいます。

それでは具体的にどのようなサービスにおいて、デジタルシフトが進んでいるのでしょうか。今回は、具体例を交えながらご紹介していきたいと思います。

身近なサービスのIoT化

私たちが普段街中で利用する、様々なサービスにもIoT化が進んでいます。例えば、ショッピングは生活する上では欠かせないものとなっていますし、カフェなどの飲食店も、ほっと一息つきたいときに利用される方も多いことでしょう。また、私たちの生活にとても密着している、医療サービスにおいてもIoT化が進んでいます。
 

コンビニが無人化

コンビニ業界では、近年人手不足が深刻な課題となっています。この問題を解決すべく、コンビニ各店が現在実証実験に乗り出しているのが「店舗の無人化」です。ローソンやファミリーマートが、人手不足解消に向けてIoT化を進め、省力化や業務の効率化を図っています。なお、セブンイレブンは現時点で、IoTによる「省人化」は目指すものの、「完全無人化」は視野に入れていないとしています。
 

ローソン

ローソンは深夜0時から朝5時にかけて、店舗の無人営業の実証実験を試みています。初めのうちは、商品整理やシステムトラブルのために1人を配置するとしていますが、完全無人化を目指すとしています。
この深夜帯においては、店員の対応が必要となる、タバコ・アルコール類などの年齢確認が必要な商品や、カウンターファストフーズ、切手やはがき、収納代行、チケット発券などの販売は行わず、通常商品のみを取り扱うこととしています。

入店の際は、ユーザーが専用アプリをダウンロードし、そのアプリに表示されたQRコードを入口で読み取ることで開錠される仕組みとなりますが、実験途中では顔認証による入店も検討中とのことです。

決済方法は、レジを通さずに決済ができるスマホアプリによる「ローソンスマホレジ」と、電子マネー・コード決済・クレジットカードなどキャッシュレスにも対応した「完全セルフレジ」の2種類が用意されています。

ローソンは過去にも様々な実験を行っていますが、ローソンスマホレジは通常レジにかかる会計の時間を約1/4にまで短縮できたとしており、現在では全国で103店舗に導入されています。
 

ファミリーマート

ファミリーマートは以前から「自販機コンビニ(ASD)」と称して、おにぎりやサンドウィッチ、デザートから日用品まで幅広く販売してきました。

また、リアル店舗においても無人化を目指しています。ファミリーマートはパナソニックの100%子会社となるストアビジネスソリューションズとフランチャイズ契約を結びました。IoTを活用することで、人手不足問題の解消や店舗オペレーションの見直し、省力化などに取り組むとともに、店舗の付加価値拡大や、顧客満足度の向上を目指すとしています。

具体的な取り組みとして、画像処理を利用した商品判別や、顔の向き・経年変化・メガネなどに影響されにくい高度な顔認証技術による決済を導入し、省力化や店舗付加価値拡大につなげます。

また、店内に配備されたカメラやセンサーなどで、店舗のデジタル化を図ります。店員は着用可能な端末を身に着けることで、リアルタイムに店舗内状況を把握できるので、的確な業務が遂行でき、十分なアシストが得られるでしょう。。

さらに、電子棚札を導入することで店内POPや価格表示をデジタル化したり、店内のカメラやセンサー、スマホアプリのアンケートなどからデータを収集し、店舗レイアウトや棚割り、品ぞろえなどを、顧客が満足する形で変更・反映させることができたりと様々な効果が期待できます。

他にもユーザーがスマホアプリで注文・決済した商品を、店員がピッキングや配達を行う、モバイルオーダーサービスも提供します。
 

待ち時間が一目でわかる

株式会社バカンが提供する「VACAN(バカン)」は、店舗に設置されたカメラやセンサーなどからデータを集め、これを独自のAIアルゴリズムで解析します。
これにより、店舗の混雑状況や空き情報・待ち時間などを、デジタルサイネージやスマホに情報配信し、表示させることが可能です。「空」「残席わずか」「満」「10分以上待ち」などでわかりやすく表示されます。

IoTやAIに強い株式会社バカンは、トイレの空き情報をリアルタイム表示するシステム「Throne(スローン)」を開発した企業で、「VACAN」はそれに続くシステムとなります。

「VACAN」は「vCore」という独自の統合型IoTフレームワークを活用し、店舗の席数やお客さんの平均滞在時間などを計算して、複数のAIアルゴリズムが待ち時間を推定します。カメラやセンサーから得られた情報から算出することができるほか、場合によっては店舗側の手動操作でも表示が可能です。これらの情報をミドルウェアが制御しています。

「vCore」を応用して、車いすが必要な方や介助が必要な方などに対し、多機能トイレの空き状況をスマホの画面に表示させ、トイレへの経路を案内するといったサービスも現在検討されています。

 

試着だけの店舗!?

価格的にもリーズナブルで、トレンド性も高いことが売りの「GU(ジーユー)」が、ファッションの聖地・原宿に「GU STYLE STUDIO」として出店しました。
流行に敏感な若者や外国人観光客が多く集まる街である原宿にGUが出店したのは、新たな購買体験を通じてブランドの個性をアピールしたいという思惑があります。

この店舗の最大の特徴は、お客さんが来店する際は、手ぶらですむという点です。店内には様々な衣服等がが陳列されていますが、「サンプル品」となります。
実際に購入したい場合はアプリ上で購入し、数日後に自宅に届くか、最寄りの店舗で商品を受け取る流れです。他ブランドとの差別化や売上改善のために、新たな購買モデルの提案をしたというわけです。
 

病院の待ち時間が短縮

人気のある病院ともなると、多くの患者で待合室がいっぱいになり、時には椅子に座れないといったこともありますよね。そんな多くの患者一人一人を診察する医師の負担も大きいものでしょう。。特に近年、医師の過労が問題となっており、長時間の残業問題が深刻です。その残業の理由として最も多かったのが「診断書やカルテなどの書類作成」となっているのです。。

通常の診察では、初診であれば患者が、診察の前に紙の問診票に手書きで症状を書き、それをもとに医師が口頭で問診をし、症状を電子カルテに入力するというやり方が一般的です。中にはカルテも紙で保存するという病院もあるため、書類作成にかかる医師業務は相当なものとなるでしょう。

そこで、医師の負担軽減のためにUbie株式会社が開発したのが、AIを使った問診票「AI問診Ubie」。初診の際に、患者はタブレット端末で症状を入力します。この情報をコピーするだけで、医師が電子カルテを作成でき、診察の際の負担を軽減しつつ、時間短縮にもつながります。紙の問診から口頭問診など、トータルでかかっていた時間が約1/3まで短縮できたという病院もあるほどです。これにより、医師は余裕をもって患者と対面で症状の詳細を聞けるので、医療の質も向上します。

AI問診Ubieはタブレット端末を活用するわけですが、患者の中には高齢の方もいらっしゃいます。タブレット端末の操作に慣れていないという方のために、AI問診Ubieの画面はとても見やすく、操作しやすいものになっています。
さらに工夫されているのは、患者の感覚的な表現を、医学用語に変換する点です。おかげで医師が電子カルテに入力する作業が、半分程度になるともいわれています。そして、AIが患者の罹患している可能性のある病名を予測し、参考病名をリスト表示までしてくれます。

現在では、70件以上の病院やクリニックがAI問診Ubieを利用しています。AI問診Ubieは問診記入の時間短縮のほかに、患者の症状をAIが学習することで、総合受付において「何科の診察なのか」という振り分け機能も有しています。さらに将来的には、紹介状をスキャンすることで、AIが自動で取り込みをするシステムを提供する予定となっており、研究開発が進んでいます。

​​​​​​​家庭のIoT化

お家にいるときでも、より快適に過ごせるように、テレビやエアコン、洗濯機などの家電製品もIoT化が進んでいます。特に、これらのIoT家電、いわゆる「スマート家電」を一括管理・制御する「スマートホーム」という新たなライフスタイルが注目されているのをご存知でしょうか。。
使用される電気やガスなどのエネルギー利用状況が可視化され、省エネにもつながるともいわれています。
 

スマート家電

スマート家電には様々なものがあります。上述した、テレビやエアコン、洗濯機など実に多種多様です。

例えばテレビでは、電源のオンオフ・チャンネル切り替え・音量の調整・アプリを指定しての映像検索などを、後述するスマートスピーカーの機能を利用して、話しかけるだけで操作が可能です。リモコンがどこかに行ってしまい、探さなければならないということはなくなるわけです。

また、エアコンは「帰宅時に、お家が快適な温度だったらいいな」という誰もが考えたことのある願いをかなえてくれます。外出時に、スマホのアプリを操作することにより、エアコンの温度調節が可能となります。温度調節だけではなく、外出時にエアコンのつけっぱなしが気になった時も、アプリで確認ができ、電源操作ができます。

洗濯機もIoT化が進んでいます。外出先、もしくはリビングなどでもスマホアプリを利用することで、遠隔で運転や予約が可能です。洗剤や柔軟剤なども自動的に量を調節し、投入してれます。手洗いが必要なものや洗い方がわかりにくいものなども、最適な洗い方を案内してくれる機種もあります。さらに、毛玉やほこり、糸くずなどが溜まる前にフィルターのお掃除時期をアプリで教えてくれるので、お手入れするタイミングを逃すことなく、洗濯性能がベストの状態で維持できます。洗濯が終わればスマホに通知をしてくれるのも便利です。

 

​​​​​​​スマートスピーカー

スマートスピーカーは、スマートホームを実現する要といっても過言ではないIoT製品です。学習機能を搭載したAIが音声認識してくれるため、話しかけるだけで様々な指示にこたえてくれます。本来スピーカーというだけあり、音楽の再生だけでなく、、天気やニュースの音声読み上げ、ちょっとしたメモやスケジュール管理、インターネット検索も、話しかけるだけで行ってくれるでしょう。

「照明を暗くして」「音量を下げて」「カーテンを閉めて」といった指示にも従ってくれるので、スマートホームの実現には必要不可欠な機能といえます。

また、AIが学習機能を持っているので、ユーザーの好みや傾向を覚え、音楽などもユーザーの好みのプレイリストを作ってくれたりと、世界に一台だけの自分専用家電として活躍してくれます。
 

スマート掃除機

スマート掃除機として、知名度が高くすっかりおなじみとなっているのが、iRobot社の「ルンバ」です。キッチンやリビング、ダイニングや寝室といった部屋の状況を、AIがどんどん学習していき、最も効率的で無駄のないルートを自動で判断し、掃除してくれます。

IoTに対応したことで、機能はさらに進化しました。スマホから掃除の履歴や清掃状況などを確認することも可能になったのです。遠隔でコントロールでき、掃除のスケジュールも設定できます。ルンバにニックネームを付けられるというのもユニークですよね。

マップ作成機能は現時点では上位機種のみの機能となっていますが、いずれは全機種に搭載されることが予想されます。

 

スマート冷蔵庫

お買い物をする際に「この食材、この前買ったかな…」という経験をされた方は少なくないはずです。場合によっては、食材を切らしてしまったり、逆に野菜や果物、肉や鮮魚などを腐らせてしまったりといった、悲惨な状況に陥りかねません。

スマート冷蔵庫なら、こういった買い忘れや重複買いを防ぐことができます。外出先でもスマホに話しかけるだけで、庫内に設置されているカメラにより、冷蔵庫の中に何があるのかを教えてくれるのです。
カメラには自動識別機能が搭載されており、スマホ画面に表示された冷蔵庫内の物をタップすることで、商品名や食材の経過日数などの詳細情報などがわかります。

スマホアプリを使えば、遠隔で、扉の開け閉め回数、冷蔵庫の温度設定・製氷設定・確認ができます。ドアの閉め忘れを通知することも可能となっています。

また、今ある食材を認識し、その食材からどんな料理が作れるかを検索することもできるほか、操作に困ったときはわかりやすく説明してくれる機能もあります。

まとめ

様々なサービスがIoT化していき、どんどんデジタルシフトが進んでいます。お家の外でも中でもデジタルシフトが浸透し、より効率よく、より快適に、そしてよりエコにデジタル技術が活用されてきています。

街中の様々なサービスも、今まで不便だったものがデジタルシフトにより問題解決されていたり、お家の中でもスマートホームの実現によって、まるで「家全体が一つの大きな家電」といえるレベルまで達しています。

これからも様々なサービスがデジタルシフトに対応することとなるでしょう。いろんな可能性を秘めているので、もしかしたら私たちが今まで経験したことのない、まったく新しいジャンルのサービスが誕生するかもしれませんね。
 

関連タグ