Facebook広告入門編。種類や費用、出し方など基礎を詳しく解説

今や世界中に多くのユーザーを持つFacebookの月間アクティブユーザーは、26億人に達しています。そのFacebook広告にはさまざまな種類があり、企業や団体が活用しています。

本記事では、これからFacebookの広告を出稿するにあたり、知っておくべき広告の種類や費用などを詳しく解説します。

Facebook広告が掲載される場所


(facebookだけじゃなくてメッセンジャーとかインスタにも出せる)
そもそもFacebook広告とは、SNSのFacebook上で表示される広告のことをいいます。SNSのTwitter広告やInstagram広告と同じ広告の一種です。現在、Facebook広告はユーザー数も多く、ターゲティング精度やビジネスに適していることから、多くの企業で活用されています。

またFacebook広告は、FacebookをはじめInstagramやMessenger、AudienceNetworkなどの提携先への広告配信も可能となっています。とくに国内月間アクティブユーザー数3,300万以上を誇るInstagramなどを横断して最適化できることは、Facebook広告の魅力の一つといえるでしょう。さらにFacebook社が提供するAudience Networkというアドネットワークを利用することでFacebookやInstagramのユーザーのデータをFacebook社のサービス以外でも活用することが可能です。配信先は、ニュースメディアや有名なグルメサイトをはじめとする大きなネットワークとなっています。

Facebook利用者のユーザー層について


Facebookは、世界を代表するSNSとなっていますが、国内ではInstagramの急成長とは対照的に、ややユーザー数に関しては2019年より減少傾向にあります。
とはいえ、企業の活用の面においては、ターゲティング精度の高い広告によるリーチに強みは、健全です。とくにFacebookは、ユーザー年齢の40代~50代へアプローチする媒体としては非常に有効といえるでしょう。

Facebook広告のメリット


Facebook広告の運用次第で、多くの企業にメリットをもたらすことが可能です。では、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。それぞれみていきましょう。

メリット①実名制のため高度なターゲティングが可能


Facebook広告は実名制も基本とした正確なデータベースによるターゲティング精度が高いことが挙げられます。性別や年齢といったユーザー自身の登録情報や趣味・関心をもとに詳しいターゲティングまで精度の高い指定を行うことが可能です。

メリット②人をベースとした正確なトラッキングができる


Facebook広告は、ログインして利用するサービスのため、こらまでのwebサイトのトラッキングに使用されているクッキーによるwebブラウザごとの計測ではなく、FacebookのユーザーIDを元にしているので、PCとモバイルなどのデバイスを跨ぐ場合でも人をベースとした計測が可能となります。そのため、ユーザーの行動をより正確にとらえることが可能となります。

メリット③あらゆる目的に対応可能


一般的にSNSは、通勤途中やカフェの待ち時間など少し空いた時間に利用されている傾向が高く、一日に何度も利用されるサービスです。そのため、認知から購買までの一般的な購買過程のあらゆるタイミングでユーザーへアプローチすることができます。

Facebook広告の種類


次に、Facebook広告の種類についてみていきましょう。

リンク広告


広告のコールトゥアクションボタンをタップしたユーザーを、自社のwebサイトや商品ページへ誘導する広告をリンク広告といいます。「購入する」ボタンなどが一般的なものとなっています。

写真広告


画像つきの記事を投稿することで作成できる写真広告。ユーザーが見て分かりやすい写真を使うことでブランドへの注目度を高めたり、自社の製品やサービス認知度を高めることが可能です。

カルーセル広告


1つの広告につき3~5枚の画像や動画を設定したり、個別のリンクやコールトゥアクションボタンを表示できる広告をカルーセル広告といいます。ストーリー性のある広告や複数の商品を表示させる場合、商品機能の説明などカルーセル広告によりさまざまな見せ方をすることができます。

スライドショー広告


動画を使用する広告の一つにスライドショー広告があります。異なる点は動画の作成方法となり、一般的な動画広告では事前に制作した動画を利用することに対して、スライドショー広告は、5枚ほどの画像を用意するだけで15秒間画像を次々に表示させる形式の動画をカンタンに作ることができます。

動画広告


動画広告は、その文字通り動画を使用した広告です。動画を用いることで短時間で多くの情報を効果的に届けることが可能となります。とくにFacebookでは、日々1億時間もの動画が再生されているため、動画広告は注目度の高い広告といえるでしょう。

キャンバス広告


キャンバス広告とは、Facebookのスマホやタブレットで使用できるモバイルアプリの中でインタラクティブなクリエイティブを出稿することができる広告フォーマットとなります。実際に広告をタップすると画面全体に表示される専用ビューワーが表示され、テキスト・写真・動画・GIFアニメなど幅広いコンテンツを組み込むことが可能となり、自由度の高い広告になります。

ダイナミック広告


過去にユーザーが広告主のwebサイトを訪れた際に閲覧した商品をもとに、ひとり一人に合った関連性の高い広告を出す手法がダイナミック広告となります。この広告は、ユーザーのニーズと広告がマッチするので費用対効果が比較的に高い広告といえるでしょう。

コレクション広告


商品の詳細を写真や動画で確認しながらスムーズにショッピングできる広告フォーマットをコレクション広告といいます。これまでの広告と異なり、広告フォーマットと買い物体験をFacebook上で直接結びつける点が大きな特徴です。また商品の表示数も増えているため、モバイルを通した購買行動を期待することができるでしょう。

リード獲得広告


ユーザーから商品などへの問い合わせを促進する広告をリード獲得広告といいます。ユーザーが入力するフォームにてFacebook上で登録された情報を自動で入力できるので、途中で中断するユーザーも少なく、見込み客を獲得しやすくなります。

クーポン利用広告


リーチを対象とするユーザーにクーポンを含んだ情報を拡散して購入を促進する広告をクーポン利用広告といいます。既存から新規ユーザーまで幅広い集客を行うことが期待できます。また機能の中には、クーポンの期限を自動で知らせてくれる機能もあるので高い集客率を期待できるでしょう。

近隣エリア広告


店舗付近にいるユーザーへのリーチを目的とした広告を近隣エリア広告といいます。店舗へ足を運ぶ際の道順の表示や直接電話をかけられる機能などさまざまなオプションをつけることが可能です。

アプリインストール広告


スマホアプリのインストールを促進する広告のことをアプリインストール広告といいます。広告にリンクを貼ることでApp StoreやGooglePlayなどへユーザーを移行させることが可能です。また広告はアプリをインストールしていないユーザーのみ表示される仕組みなので、新たなユーザーの獲得を効率的に行うことが可能です。
 

Facebook広告のターゲティングとは


Facebook広告は、利用する広告の種類にもよりますが、大きく分けると以下の3つの手法があります。これらを設定することで自社に適したターゲットユーザーに的確にアプローチすることが可能です。

①コアオーディエンス


利用者がプロフィール上で公開している情報やFacebookのプラットフォームで見せる行動などに基づいて抽出します。
(例)利用者データ・場所・興味関心・行動など

②カスタムオーディエンス


既存顧客データや以前webサイトにアクセスしたユーザーにプライバシーを守りながらリーチする手法です。
(例)既存顧客・webサイト訪問者・アプリの利用者など

③類似オーディエンス


カスタムオーディエンスから類似オーディエンスを作成します。既存顧客やwebサイト訪問者などに特性・行動が似ているユーザーにリーチします。類似率が1%~10%まで作成可能となります。
(例)既存顧客類似、webサイト訪問者類似、FacebookやInstagramページでアクションを起こしたユーザーの類似など

なお、ターゲティングでのコツは「誰にどのような目的で広告を見せるか」を明確にすることです。広告を出稿する目的は新規ユーザー獲得なのか、既存ユーザーに対する新商品の宣伝を行うのかなど一度洗い出すことで狙うべきユーザーが明確になるでしょう。

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目的によるFacebook広告の出し方の違い


ここでは、目的によって使い分けるFacebook広告のキャンペーンご紹介します。キャンペーンは主に「認知」「検討」「コンバージョン」の3ステップで分けられており、その中でも全11個のキャンペーンがあります。そして「認知」「検討」「コンバージョン」の目的により選べるキャンペーンは異なります。自社の目的により選ぶキャンペーンは精査する必要があり、それぞれの企業の事業フェーズや商品などの購買決定の要因がどこにあるかをしっかり理解した上で選択する必要があります。

認知


・ブランド認知度向上
自社のブランドやビジネスへの認知度を高めたいときに使用します。ブランド認知度アップキャンペーンは、とくにユーザーの中でも関心を示しそうなユーザーに広告を配信することができます。

・リーチ
新たなサービス・商品を拡散したいときに使用します。できる限り予算内で多くのユーザーに広告を見てもらえるよう配信します。

検討


・トラフィック
Web サイトやアプリどのリンク先への流入を促すために使います。また、スマホ用のモバイルアプリやデスクトップアプリに流入を促す、アプリエンゲージメントを向上させるときにも有効となります。

・エンゲージメント
投稿へのいいねやコメント、イベントへの参加などをしてもらう目的で使います。またクーポンの使用をユーザーへ促進することも可能です。

・アプリのインストール
アプリのインストールを促進します。iOSデバイスの場合にはAppStoreへ、Androidの場合にはGooglePlayStoreへ誘導する仕組みとなります。

・動画の再生数アップ
新商品の発表や舞台裏の映像などの動画を配信し、ブランドへの理解を得るために使います。検討中のユーザー層へよりリアリティのある動画広告で印象付けることができます。

・リード獲得
広告主の企業のブランドやサービスに興味のあるユーザーへ広告を配信します。セールスリードと呼ばれる氏名・電話番号・メールアドレスなどの顧客情報を得ることが可能となります。

・メッセージ
商品の購入や問い合わせのためにFacebook Messenger や WhatApp、またはInstagramのダイレクトメッセージの利用を促進する目的で使います。

コンバージョン


・コンバージョン
商品の購入をはじめ、支払い方法の追加やwebサイトなどでのアクションの実行を促進するキャンペーンとなります。

・カタログ販売
カタログ販売では、広告配信設定のときに商品やサービスのカタログを作成し配信します。複数ある商品などを見せることができるため、e コマースや宿泊施設、旅行、自動車などを紹介することが可能です。

・来客数の増加
直接店舗への来店を促進するキャンペーン。Facebookの店舗の定義とは、レストランやジム、サロンなどのビジネスを行っている所在地になります。

Facebook広告の費用と課金方法


Facebook広告は、自分自身で予算を設定することが可能で、予算を超えることはありません。はじめに選択した課金対象の条件が満たされている時に費用が発生する仕組みとなります。
またFacebook広告の費用は、基本的にインプレッション課金とよばれるCPM(Cost Per Mille)を採用していますが、一部のキャンペーンではクリック課金(CPC:Cost Per Click)を選択することも可能です。キャンペー別の課金方法は以下の表をご覧ください。

目的

キャンペーン

課金方法

認知

ブランド認知度アップ

CMP

リーチ

CPM

検討

トラフィック

CPM・CPC

アプリインストール

CPM・CPC

動画再生数アップ

CPM ・ThruPlay

リード獲得

CPM

投稿へのエンゲージメント

CPM

メッセージ

COM

コンバージョン

コンバージョン

CPM

カタログ販売

CPM・CPC

来客数の増加

CPM

 

Facebook広告:ビジネスマネージャのアカウント開設を行おう


Facebook広告を出稿するには、Facebookページのみでも出すことができますが、「Facebookビジネスマネージャ」を利用して広告管理行った方が便利です。
Facebookビジネスマネージャは、複数のFacebookページや広告アカウントを管理するツールになります。ブランドごとに分けらているFacebookページの一括管理に加え、社内での複数人による権限の付与などを可能とします。そのため、Facebook広告の出稿を検討している方は、ビジネスマネージャのアカウント開設を行うようにしましょう。

まとめ


今回は、これからFacebookの広告を出稿したいと検討している方に向けて、知っておきたい広告の種類や費用などについて詳しく解説しました。Facebook広告は、ユーザー情報を元にした正確で効果的なターゲティングで広告を配信することできます。現在その他の 広告を運用していてまだ予算に余裕がある方や、新たな媒体でチャレンジしてみたいという方も是非試してみるといいでしょう。

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