「AI対策を始めたのに、自分の店が出てこない」「そもそも何が原因なのか分からない」と困っているオーナーの方もご安心ください。表示されない原因は、いくつかのパターンに分けられます。順番にチェックしていけば、どこを直せばよいかが見えてきます。
この記事では、まず自店が本当に表示されていないのかを確かめる方法を紹介し、そのうえで表示されない5つの原因と、それぞれの確認方法・直し方を解説します。
AI検索対策の全体像から知りたい方は、「飲食店のAI検索対策 完全ガイド」をご覧ください。
目次
▼この記事で紹介している商品
まず確認:自店がAI Overviewsに出ているかの調べ方
原因を探す前に、まずは今の状態を正しく確かめましょう。 実は表示されていた、あるいはそもそもAI Overviewsが出ない検索をしていた、というケース も少なくありません。
調べる言葉を決める
お客様が実際に使いそうな検索の言葉を、3〜5個決めます。
- 「エリア名+料理ジャンル+おすすめ」(例:「吉祥寺 イタリアン おすすめ」)
- 「駅名+利用シーン」(例:「渋谷駅 ランチ 個室」)
- 「エリア名+条件」(例:「新宿 焼肉 子連れ」)
調べ方のコツ
- シークレットモードで検索する
普段の検索履歴の影響を受けにくくなります。 - 場所によって結果が変わることを知っておく
お店の近くで調べた場合と、離れた場所で調べた場合では、結果が変わることがあります。 - 日を変えて何度か調べる
AIの回答は同じ質問でも変わることがあるため、1回の結果だけで判断しないようにしましょう。
結果の見方
検索結果を見るときは、次の2点を確認します。
- AI Overviews自体が表示されているか
表示されていない場合は、後ほど紹介する「原因5」に当てはまる可能性があります。 - 表示されている場合、自店が含まれているか
回答の文章や、回答に添えられた参照リンクの中に、自店の名前や公式サイトがあるかを見ます。
結果を記録しておく
調べた結果は、次のような簡単な表に残しておきましょう。対策の効果を確かめるときに役立ちます。
| 調べた言葉 | AI Overviewsの表示 | 自店の表示 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 吉祥寺 イタリアン おすすめ | あり | なし | 10/20 |
| 吉祥寺 ランチ 個室 | なし | ― | 10/20 |
なお、AI Overviewsから公式サイトに訪れた人の数は、 Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、通常の検索からの訪問とあわせて集計 されています。
AI Overviewsからの訪問だけを分けて見ることはできない点に注意しましょう。
原因1:Googleビジネスプロフィールの情報が不足している
よくある状態
- 営業時間やメニューが空欄、または実際と違う
- 臨時休業や営業時間の変更が反映されていない
- 写真が少ない、または何年も前のまま
- 個室・テイクアウト・キャッシュレス決済などの「属性」が設定されていない
- 長いあいだ更新されていない
Googleビジネスプロフィール(GBP)は、Googleが飲食店の基本情報を把握するための重要な情報源です。
Googleも公式ガイドで、 AI機能に向けたポイントのひとつとして、ビジネスプロフィールの情報を最新に保つこと を挙げています。
確認方法
GBPの管理画面を開き、空欄になっている項目がないか、実際の営業内容と違う情報がないかを確認します。
直し方(目安:約30分)
- 営業時間・電話番号・住所が、今の状態と一致しているかを確認する
- 祝日や年末年始の「特別営業時間」を設定する
- 料理・外観・内観の写真を追加する(季節のメニューなどにあわせて、定期的に追加するのが理想です)
- 当てはまる「属性」をすべて選ぶ
- 「最新情報の投稿」で、イベントや新メニューを発信する
GBPの具体的な設定手順は以下の記事で解説しています。

原因2:サイトの情報がAIに伝わらない形になっている
よくある状態
- メニューや料金が、写真やPDFだけで掲載されている
- お店の特徴が「こだわりの料理」「アットホームな雰囲気」など、あいまいな言葉だけで書かれている
- 予約の可否や駐車場の有無など、お客様がよく聞く質問への答えがサイトにない
- 公式サイトがない、またはSNSのアカウントだけ
技術的な原因もある
サイトの設定が原因で、Googleがページの内容を使えない状態になっていることもあります。
Googleは、 AI Overviewsで参照リンクとして表示されるには、ページが検索に登録(インデックス)されていて、スニペット(検索結果の説明文)付きで表示できる状態であることが条件 だと説明しています。
次のような状態になっていると、表示の対象になりません。
- ページがGoogleの検索に登録されていない
- 「nosnippet」など、検索結果での説明文の表示を止める設定が入っている
- robots.txtなどで、Googleのクローラーのアクセスを止めている
確認方法
- Googleで「site:自店のサイトのURL」と検索し、ページが表示されるかを見る
- Google Search Consoleの「URL検査」で、ページが登録されているかを確認する
- 技術的な設定は、サイトの制作会社に確認してもらう
直し方(目安:約2時間)
大事な情報は文章で書く
料理名と価格は、写真やPDFだけでなくテキストでも記載します。人には読めても、文字として書かれていない情報はAIに伝わりにくくなります。
あいまいな表現を、数字や事実に置き換える
- 「美味しいラーメンをご提供しています」→「豚骨を12時間煮込んだ濃厚な一杯。替え玉無料」
- 「駅近でアクセスしやすい」→「渋谷駅から徒歩3分」
- 「こだわりの一品」→「北海道産小麦100%の自家製麺。1日限定30食」
- 「個室あります」→「個室8部屋、最大20名まで利用可能」
食材・調理法・立地・価格帯・席数・アクセスといった情報を具体的に書く ことで、条件をつけて探す人の質問にも答えられるお店になります。
よく聞かれる質問と答えを、ページに掲載する
予約方法、駐車場の有無、最寄り駅からのアクセス、営業時間、支払い方法など 、お客様からよく聞かれる質問への答えを、Q&Aとしてページに載せておきましょう。
回答には、「はい、電話またはWebから承っています(前日17時まで受付)」のように、具体的な情報を入れるのがポイントです。
構造化データなど、サイトの技術的な設定については以下の記事でご確認いただけます。

原因3:口コミが少ない、または内容が薄い
- 口コミの件数が少ない
- 新しい口コミが長いあいだ投稿されていない
- 「美味しかったです」のような短い口コミばかりで、お店の特徴が伝わらない
- 口コミに返信していない
口コミは、お客様の実体験にもとづく第三者の評価です。お店の特徴や魅力を、お店以外の視点から伝えてくれる情報になります。
確認方法
近くにある同じジャンルの競合店と、口コミの件数、新しさ、内容の具体性、返信の有無を比較 してみましょう。
AI Overviewsで紹介されるのは、同じエリア・同じジャンルのお店の中から選ばれた一部のお店です。競合と比べて足りない部分が、改善のヒントになります。
直し方(目安:仕組みづくりに約30分)
口コミを増やすには、お客様が「書きやすい環境」を作ることが大切です。
- 口コミ投稿ページにつながるQRコードを、テーブルやレシートに添える
- 会計時に、ひと言声をかけてお願いする
- 店内Wi-Fiの接続ページに、口コミ投稿ページへのリンクを置く
- すべての口コミに、書かれた内容に具体的に触れて返信する
なお、割引や特典と引き換えに口コミを依頼することや、スタッフや知人に口コミを書かせることは、Googleのポリシーで禁止されています。あくまで「書きやすい状況を作る」ことにとどめてください。
口コミの集め方や返信のコツは以下の記事で詳しく解説しています。

原因4:他サイトとの情報が食い違っている(NAPの不一致)
NAPとは
NAPとは、店名(Name)・住所(Address)・電話番号(Phone)の頭文字です。 この3つと営業時間が、掲載先によってばらばらになっていると、どの情報が正しいのか判断しにくくなります 。
よくある状態
- 移転や営業時間の変更が、一部のグルメサイトに反映されていない
- 「2F」と「2階」、「1-2-3」と「1丁目2番3号」のような表記の違いがある
- 閉店した旧店舗の情報が残っている
確認方法
公式サイト、GBP、利用しているグルメサイトや予約サイト、SNSの情報を一覧にして、店名・住所・電話番号・営業時間を見比べます。
直し方
GBPの情報を正しい情報として、すべての掲載先の表記を揃えます。 今後、営業時間などを変更するときは、すべての掲載先を同時に更新する ようにしましょう。
原因5:そもそもAI Overviewsが出にくい検索をしている
ここまでの4つと違い、お店側に問題がないケースです。
AI Overviewsは、すべての検索に表示されるわけではない
Googleは、 AI Overviewsを通常の検索結果に付け加える価値があると判断したときにだけ表示 しており、表示されない検索も多いと説明しています。
最初の確認で「AI Overviews自体が出ていなかった」場合は、このケースに当てはまります。
検索する人が少ない言葉
細かすぎる言葉や、検索する人がほとんどいない言葉では、そもそも表示されにくくなります。
どうすればいいか
- お客様が実際に使う言葉で調べ直す
細かすぎる言葉ではなく、来店客が検索しそうな言葉で確認します。 - 地図での表示をMEO対策で強化する
AI Overviewsが出ない検索では、Googleマップの表示が集客の中心になります。
改善後の確認方法と、効果が出るまでの期間
確認方法
- 最初に決めた検索の言葉で、月に1回、同じ条件で調べて記録
- あわせて、GBPの「パフォーマンス」画面で、表示回数や電話・ルート検索の数の変化も見ていく
効果が出るまでの考え方
情報を直しても、すぐにAI Overviewsへ反映されるわけではありません。 Googleがページを読み込み直すまでには、数日から数か月かかることがあります 。
また、表示されるかどうかはGoogleのシステムが判断するため、いつ表示されるかを保証することはできません。
「対策したのにすぐ表示されない」とやめてしまうのではなく、数か月単位で情報を整え続けることが大切です。
根本的に対策するには
ここで紹介した5つの原因は、どれもAI検索対策全体の一部です。
AI Overviewsだけでなく、ChatGPTなどほかのAI検索でも選ばれるお店になるためには、対策の全体像を押さえておくと効率よく進められます。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
飲食店のAI検索対策 完全ガイド|ChatGPT・AI検索で「選ばれる店」になる方法【2026年版】
自分でできる範囲と、専門会社に任せたほうがよい範囲の線引きもまとめました。
まとめて任せるなら「AIダイレクト(AI Direct)」
ここまでの対策は自分で進めることもできますが、本業が忙しい飲食店オーナーが、すべてを短期間で整えるのは簡単ではありません。
AIダイレクト(AI Direct)は、 Googleビジネスプロフィールの最適化、よくある質問の設計と掲載、口コミを増やす仕組みづくり、サイトの文章の見直しを、まとめて代行 するサービスです。
導入事例:ホルモン保坂 厚木店
ホルモン保坂 厚木店では、2025年4月8日にAIダイレクトによる代行を開始しました。
GBPの最適化、よくある質問の掲載、サイトの文章の整備を同時に進めた結果、翌月の5月8日にはAI Overviewsへの表示が確認されています(株式会社Wiz調べ)。
※AI Overviewsに表示されるかどうかはGoogleのシステムが判断するため、一定期間での表示を保証するものではありません。
「AIに紹介されるお店」へ
よくある質問
A
ありません。Googleは、AI Overviewsに表示されるための追加の要件や特別な最適化は必要ないと説明しています。通常の検索と同じように、正確で役に立つ情報を整えることが基本です。
A
必ず表示されるわけではありません。GBPの更新は大切な土台ですが、公式サイトの情報や口コミなど、ほかの対策もあわせて進めることが効果的です。
A
AI Overviewsの回答は、同じ検索でも日によって変わることがあります。1回の結果で判断せず、毎月同じ条件で確認して、傾向を見るようにしましょう。
A
直接の影響は公表されていません。ただ、返信の中でお店の特徴やサービスに自然に触れておくと、お店の情報を補う材料になります。何より、これから来店を考えている人への印象が良くなるため、すべての口コミに返信することをおすすめします。
A
基本的な考え方は、美容院・整骨院・小売店など、店舗ビジネス全般に共通します。ただし、業種によってお客様が使う検索の言葉や競合の状況は異なるため、優先して整えるべき項目は変わります。
まとめ
AI Overviewsに自店が表示されないときは、まず本当に表示されていないのか、そもそもAI Overviewsが出る検索なのかを確かめるところから始めましょう。
そのうえで、次の5つの原因を順番にチェックしていきます。
- Googleビジネスプロフィールの情報が不足している
- サイトの情報がAIに伝わらない形になっている
- 口コミが少ない、または内容が薄い
- 他サイトとの情報が食い違っている
- そもそもAI Overviewsが出にくい検索をしている
まずはGBPの最新化(約30分)と、よく聞かれる質問の掲載から始めてみてください。小さな対策を続けることが、AIに選ばれるお店への近道です。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!