近年では、駅の中などに誰もが利用できる宅配ボックスが設置されたり、分譲マンションへの宅配ボックスの初期設備が当たり前になるなど、宅配ボックスを利用する人々が増えてきています。 宅配ボックスは再配達問題を軽減させるだけでなく、受取人が不在時でも荷物を受け取ることができるということから、宅配ボックスの設備のないアパートや、戸建て住宅などでも個人の設置が広がってきているところです。 しかしそうした中、せっかく宅配ボックスを設置しているのに不在時に宅配業者に宅配ボックスに配達してもらえない、不在表が入っているといったようなお悩みもあるようです。そこで本記事では、宅配業者に宅配ボックスを使ってもらえない理由は何なのか?というところと、宅配ボックスの利用を促す対策方法について解説してまいります。
宅配ボックスでの受け取りができないもの
まず、前提として、宅配ボックスには、宅配ボックスで受け取ることができるものと、受け取ることができないものの2種類があります。宅配ボックスで受け取れない荷物は主に、
①現金書留や配達証明
②本人限定受取郵便や保冷、生ものなどのいわゆる『チルド』
③料金や運賃、手数料の支払いを必要とする郵便物
④受取通知または保険付とする、国際郵便物や税付郵便物
などがあげられます。
理由としては、それぞれ現金書き留め等は手渡しでの受け取りが必須であること(印鑑やサインも必要)、チルドは仮に宅配ボックスに配達すると、製品が傷む可能性があるためです。
その他手数料等の支払いがあるものは、配達時にお金を支払う必要があるので、宅配ボックスでは受け取ることができません。
宅配ボックスに入れてもらえない理由
しかし、上記のような郵便物でないのにも関わらず、宅配ボックスに届けてもらうことができない例もあるようです。その理由としては下記の理由が考えられます。
宅配業者が宅配ボックスを認識していない
宅配業者が宅配ボックスを認識できていないという理由です。宅配ボックスは玄関付近などに置かれることが多いですが、集合住宅ではポストの下や、戸建て住宅の場合は、門の近くなどといった場所に置いている場合があるかもしれません。
そのような場合、宅配業者が宅配ボックスを見つけられずに宅配ボックスに宅配ができなかったなどの理由が考えられます。
郵便局では特別な申請が必要
日本郵便では、宅配ボックスを利用するのに申請が必要です。というのも、郵便局は住人の情報などをデータで保存しているなど、配達に関してシビアであり、そこに住んでいるという証拠がなければ配達さえしないという場合もあるほどです。
郵便局からの贈り物で宅配ボックスを利用する場合は、指定場所配達の申請が必要ですので、そちらの申請を行っていない場合は、宅配ボックスに届けてもらえない可能性があります。
日本郵便詳細ページ
表札などを出していない場合
配達員には届け先人が同じ場所に住んでいるか判別できませんよね。宅配ボックスは基本的に配達確認ができませんので、もしかしたらの可能性で届けた先の荷受人が別の場所に引っ越しをしている可能性があります。
表札が出ていない場合もまた、宅配ボックスに届けてもらえない可能性があるので注意しましょう。
宅配ボックスへの配達不可ではないがためらわれるもの
更に考えられるのが、チルドなどの宅配ボックスへの配達不可ではないが、ためらわれるため、宅配されないという可能性もあります。それは、『食品』と書かれているものです。
食品といっても、チルドではないので、生ものではないのはわかるかもしれませんが、
食品の場合中にどのようなものが入っているかわかりません。
宅配ボックスの中で長期間受け取られないということも考えられますので、あまり宅配ボックスの利用は避けられるようです。
また、食品の中でも米などの重量物の場合も特にマンション等の場合は宅配ボックスから部屋までの距離があるため、重量物を運ぶのが大変だろうという配慮がなされます。
宅配ボックスを効果的に利用するための方法
不在時にも荷物を受け取ることができる宅配ボックスは非常に便利で、これからますます需要が拡大していくことでしょう。いずれ利用する予定のある方、現在宅配ボックスに届けてもらえないことがあって悩んでいた方に向けて、ここから宅配ボックスを効果的に利用するための方法について解説してまいります。
郵便局には事前に届け出を
先ほども申し上げたように、郵便局からの荷物を受け取る場合は指定場所配達の申請が必要になりますので、宅配ボックスを設置した時点で必ず申請をしておくようにしましょう。特に現在はコロナウイルスの影響で置き配を利用したいという方もいらっしゃるかもしれませんが、置き配の場合も同様に郵便局への届け出が必要です。
宅配ボックスを見えやすい場所に設置する
また、宅配ボックスを宅配業者から見つけてもらえやすい位置に設置しておくことも大切です。設置してすぐの時には、一言メモを添えておくだけでも違うかもしれませんね!
伝票に明記する
宅配ボックスを利用してほしい旨を伝票に直接かきこむという手もあります。『宅配ボックスに配達をお願いします』と一言メモをしておくと、宅配業者は配達時に、宅配ボックスに配達すればいいのだとすぐに認識することができ、手間を取りません。
注文時の備考にメモをしておく
また、注文時の備考欄に『宅配ボックスを使用』などとメモをしておくことで、上記のように『食品』と明記されている場合でも、受取人の意向をくみ取って宅配ボックスへ宅配してくれます。まとめ
宅配ボックスは年々利用者が増えてきているサービスであるものの、未だルールなどが定まっていない部分もあり、利用者が戸惑う場合もあるようです。とはいえ、宅配ボックスは正しく丁寧に利用すれば、暮らしをさらに便利にするシステムでもあります。
特に、特筆しておきたいのが、受取人はもちろんのこと、宅配業者の負担も軽減できるという点です。
宅配業者の再配達問題は社会問題ともなっておりますので、宅配業者としては宅配ボックスがあるのならば、そちらに届けたいというのが本音でしょう。
しかし、宅配ボックスで届けてよいものかわからない宅配物、宅配ボックスがどれなのかわからない場合などは、クレームのリスクを軽減させるといった観点からも不在表を残して帰ってしまうことになります。
宅配ボックスを設置し、利用する場合は受取人が利用法などをしっかりと把握し、対策を取っておくことが大切です。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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