新しいデバイスでWi-Fi接続をしようとしたとき、セキュリティキーがわからず困ってしまうことはないでしょうか?
ネットワークセキュリティキーは、私たちの日常的なインターネット利用に欠かせない重要な要素です。
スマートフォンやパソコン、タブレットなど、さまざまなデバイスでWi-Fi接続する機会が増える中、このセキュリティキーの管理や設定方法を知っておくことは、安全なネットワーク環境を維持する上で非常に重要になっています。
本記事では、ネットワークセキュリティキーの基本から、デバイスごとの確認方法、さらには企業での管理方法まで、詳しく解説していきます。
目次
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ネットワークセキュリティキーとは
ネットワークセキュリティキーとは
ネットワークセキュリティキーは、Wi-Fi接続時に必要となるパスワード のことです。
セキュリティキーは、無線ネットワークへの不正アクセスを防ぎ、通信内容を暗号化する重要な役割を果たします。 第三者による不正利用や通信の傍受を防ぐため、Wi-Fiネットワークにはセキュリティキーの設定が不可欠です。
特に、公衆Wi-Fiは暗号化されていないことが多く、重要な情報のやり取りは避けるべきです。そのため、セキュリティキーは外部に漏洩しないよう、パスワード管理ツールなどを活用して、適切に保管することが重要です。
セキュリティプロトコルの種類と特徴
Wi-Fiのセキュリティプロトコルは、時代とともに進化してきました。 最も古いWEPは、脆弱性が発見され現在は非推奨となっていますが、その後登場したWPAは、暗号化方式を強化し、定期的な暗号鍵の更新機能を実装しました。
2004年に登場したWPA2は、より強力なAES暗号化を採用し、長年の標準規格として使用されてきました。しかし、2017年にKRACK攻撃による脆弱性が発見されました。
最新のWPA3は、SAEと呼ばれる新しい認証方式を採用し、暗号鍵の漏洩リスクを大幅に低減しています。また、管理フレームの暗号化が必須となり、より安全な通信を実現しています。
プロトコル | 特徴 | セキュリティレベル |
---|---|---|
WEP | 古い規格、脆弱性あり | 低 |
WPA | 定期的な暗号鍵更新 | 中 |
WPA2 | AES暗号化採用 | 高 |
WPA3 | SAE認証、管理フレーム暗号化 | 最高 |
強固なセキュリティキーの作成方法
強固なネットワークセキュリティキーを作成するには、いくつかの重要な基準があります。
パスワードは12文字以上の長さで設定し、大文字・小文字のアルファベット、数字、記号を組み合わせることが推奨されます。 誕生日や電話番号など、推測されやすい情報の使用は避け、ランダムな文字列を使用することで、セキュリティを高めることができます。 パスワード管理ツールを活用すると、複雑なセキュリティキーの生成と安全な保管が容易になります。
また、定期的なセキュリティキーの変更も重要です。3ヶ月から6ヶ月ごとの更新が推奨され、これにより不正アクセスのリスクを軽減できます。
デバイス別ネットワークセキュリティキーの確認手順
Windowsでの確認方法
Windowsでネットワークセキュリティキーを確認する方法は、以下の手順で簡単に行えます。
この方法で確認したネットワークセキュリティキーは、他のデバイスでWi-Fi接続する際に使用できます。Windows 8.1やWindows 7でも、同様の手順で確認可能です。ただし、OSのバージョンによって画面の表示が若干異なる場合があります。
-
STEP.1
設定を開く
スタートボタンをクリックし、「設定」を開く。次に「ネットワークとインターネット」から「状態」を選択し、「ネットワークと共有センター」に進みます。
-
STEP.2
Wi-FI設定に進む
接続中のWi-Fi名をクリックすると、Wi-Fi状態のウィンドウが表示されます。ここで「ワイヤレスプロパティ」を選択し、「セキュリティ」タブに移動します。
-
STEP.3
セキュリティキーの設定
「文字チェック表示」のボックスにチェックを入れると、「ネットワークセキュリティキー」の欄に現在使用中のパスワードが表示されます。
MacやiPhoneでの確認方法
MacやiPhoneでのネットワークセキュリティキーの確認は、Apple製品間の連携機能を活用すると簡単 です。Macの場合、Wi-Fiネットワークに接続済みであれば、キーチェーンアクセスから確認できます。
- Macのロックを解除し、Wi-Fiに接続した状態で、Apple IDにサインインしていることを確認
- ※近くにある端末と共有する場合は、相手のデバイスもApple IDにサインインし、自分の連絡先に登録されている必要がある
- 共有したいWi-Fiネットワークを相手のデバイスで選択すると、Macに「Wi-Fiパスワード」の通知が表示される
Androidでの確認方法
Androidでネットワークセキュリティキーを確認する手順は、機種によって若干異なりますが、基本的な流れは共通 です。
- スマートフォンの設定アプリを開き、「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「インターネット」を選択し、現在接続中のWi-Fi名をタップ
- 表示された画面で「共有」または「QRコード」のボタンをタップすると、ネットワークセキュリティキーが表示される
この方法は、Android 10以降のOSで利用可能となっており、一部の機種では、Wi-Fi設定画面の歯車アイコンをタップした後、「詳細設定」から確認する必要があります。
また、 セキュリティ強化のため、端末のロック解除やパターン入力を求められる場合もあります 。表示されたQRコードは、他のデバイスのカメラで読み取ることで、Wi-Fi接続情報を簡単に共有することができます。
Wi-Fiルーター/モデムでの確認方法
Wi-Fiルーターやモデムでネットワークセキュリティキーを確認する方法は、主に3つあります。
- Wi-Fiルーター本体やセットアップカードに記載された「SSID」と「KEY」を確認する方法
- Wi-Fiルーターの設定画面での確認です。接続済みのパソコンやスマートフォンでブラウザを開き、アドレス欄に「192.168.11.1」と入力し、表示されたログイン画面で、ユーザー名とパスワードを入力すると、設定画面にアクセスする方法
- 既にWi-Fi接続している端末のOS設定画面から確認する方法
ネットワークセキュリティキーを忘れた場合
iPhoneの場合
iPhoneでネットワークセキュリティキーを確認する方法は、設定アプリから簡単 に行えます。
- ホーム画面から「設定」を開き、「Wi-Fi」をタップ
- 接続中のネットワーク名の右側にある「i」アイコンを選択すると、詳細情報が表示されます
- 設定画面の「Wi-Fi」から、接続中のネットワークのIPアドレスをメモ
- Safariなどのブラウザを開き、そのIPアドレスにアクセス
- ルーターの管理画面が表示されたら、管理者アカウントでログインし、Wi-Fi設定からパスワードを確認できます
Androidの場合
Androidでネットワークセキュリティキーを確認する手順は、機種によって若干異なりますが、基本的な流れは共通しています。
- 端末の設定アプリを開き、「ネットワークとインターネット」を選択
- 「インターネット」をタップし、現在接続中のWi-Fiネットワーク名を選択
- 表示された画面で、ネットワーク名の右下にある「共有」アイコンをタップすると、認証画面が表示
- 指紋認証やPINコードで認証を行うと、QRコードと共にWi-Fiパスワード(ネットワークセキュリティキー)が表示されます。
なお、 最新のAndroid端末では、QRコードを使って他のデバイスと簡単にWi-Fi設定を共有することもできます 。セキュリティを確保しながら、効率的なネットワーク設定が可能です。
Windowsの場合
Windowsでネットワークセキュリティキーを確認する場合、タスクバーの地球儀マークをクリックし、Wi-Fiのアクセスポイント一覧から該当するSSIDを選択することで、ネットワークセキュリティキーを入力できます。
すでに接続済みのWi-Fiで、パスワードを忘れてしまった場合は、スタートメニューから「ネットワーク接続」を開きます。「ネットワークと共有センター」から「ワイヤレスネットワーク」のアイコンを選択し、「ワイヤレスプロパティ」をクリックします。
「セキュリティ」タブを開き、「パスワードの文字を表示する」にチェックを入れることで、保存されているネットワークセキュリティキーを確認できます。
Macの場合
Macでネットワークセキュリティキーを確認するには、まずシステム環境設定から「ネットワーク」を選択します。
Wi-Fi接続の詳細を表示し、「詳細」ボタンをクリックすると、保存されているネットワークの一覧が表示されます。 接続中のネットワークを選択し、「パスワードを表示」にチェックを入れることで、ネットワークセキュリティキーを確認できます。この操作にはMacの管理者パスワードが必要です。
より 高度なセキュリティ対策として、Intego NetBarrierのような双方向ファイアウォールの導入も効果的 です。このツールは、外部からの不正アクセスを防ぐだけでなく、Macから外部への接続も監視し、個人情報の漏洩を防止します。
ネットワークセキュリティキーを使わないとどうなる?
第三者に利用される可能性がある
ネットワークセキュリティキーを設定していないWi-Fi環境は、誰でもアクセスできる状態となり、深刻なセキュリティリスクを抱える ことになります。
悪意のある第三者による不正アクセスは、通信回線の無断使用だけでなく、メールやログイン情報などの重要データの傍受、さらにはWi-Fiルーターの乗っ取りによるサイバー攻撃の踏み台として利用される可能性があります。 特に暗号化されていないWi-Fi通信では、第三者による通信内容の傍受が容易になります。
オンラインバンキングやクレジットカード情報など、機密性の高いデータが盗み取られる危険性が高まり、個人情報の流出や金銭的な被害に発展するケースも報告されています。
不正アクセスされてしまう
近年、サイバー攻撃者による家庭用Wi-Fiルーターへの不正アクセスが深刻化しています。 攻撃者は外部からルーターの設定を不正に変更し、VPN機能やDDNS機能を悪用することで、ルーターを遠隔操作できる 状態にしてしまいます。
このような攻撃を防ぐためには、従来の対策である初期設定のID・パスワード変更や最新ファームウェアへの更新に加え、定期的な設定確認が重要です。
身に覚えのない設定変更を発見した場合は、直ちにルーターを初期化し、最新ファームウェアへの更新と複雑なパスワードへの変更を実施する必要があります。
通信内容を第三者に傍受されてしまう
Wi-Fi通信の暗号化は、第三者による通信内容の傍受を防ぐ重要な機能 です。暗号化方式には、WEP、WPA-PSK、WPA2-PSKなどがありますが、特にWEPは暗号強度が低く、不正な解読が容易なため、現在は推奨されていません。
より安全性の高いWPA/WPA2では、TKIPやAESという暗号化技術を採用しています。TKIPは暗号鍵を一定時間ごとに自動変更し、AESは128/192/256bitの暗号化キーを使用することで、高度なセキュリティを実現します。
安全なWi-Fi通信のためには、WPA2以上の暗号化方式を選択し、強固なネットワークセキュリティキーを設定することが不可欠です。
企業向けネットワークセキュリティ管理
企業でのセキュリティキー統合管理
企業における効率的なネットワークセキュリティキー管理には、統合的なアプローチが不可欠です。特に 複数の拠点や部署を持つ企業では、RADIUSサーバーによるIEEE802.1X認証の導入が推奨 されます。この認証方式は、電子証明書を用いた相互認証とパケット暗号化により、高度なセキュリティを実現します。
また、来客が多い企業では、社内ネットワークとは別に来客専用の無線LANネットワークを構築することが重要です。これにより、社内の機密情報へのアクセスを制限しながら、来客へのインターネット接続サービスを提供できます。
さらに、Wi-Fi機器のファームウェアは自動アップデート機能を有効にし、常に最新の状態を保つことが大切です。不正サイトアクセス遮断や不正接続検知などの高度なセキュリティ機能を備えたWi-Fiルータの導入も、費用対効果を考慮しながら検討すべきでしょう。
セキュリティ管理ツールの活用法
企業のネットワークセキュリティ管理には、専用の管理ツールの活用が効果的 です。
例えば、WLS-ADTシリーズは、最大3,000台のアクセスポイントを一括管理できる法人向けソフトウェアとして注目されています。 このツールの特徴は、不正APの検知機能により、なりすましや無許可アクセスポイントからの情報漏洩リスクを低減できる点です。
また、複数拠点の機器を一元管理し、VPN接続なしでリモート管理が可能なため、管理者の負担を大幅に軽減できます。 さらに、アクセスポイントの電波調整を自動で行い、安定した通信環境を実現します。障害発生時には、アライブチェック機能により迅速な検知と通知を行い、Syslogサーバー機能で原因究明をサポートします。
セキュリティポリシーの設計と運用
総務省が提供する Wi-Fiセキュリティガイドラインに基づき、効果的なセキュリティポリシーを設計・運用することが重要 です。
自宅でのWi-Fi利用では、WPA2またはWPA3といった最新のセキュリティ方式を選択し、第三者に推測されにくいパスワードを設定します。 公衆Wi-Fi利用時は、正しいアクセスポイントへの接続とHTTPS通信の確認が不可欠です。
特に企業が公衆Wi-Fiを提供する場合、そのリスクと対策を十分理解し、実際の環境に応じた適切なセキュリティ対策を実施する必要があり、組織全体で安全なWi-Fi環境を構築することが求められます。
まとめ
今回は、無線LANが普及する中で、接続に欠かせない「ネットワークセキュリティキー」について解説してきました。
スマホやタブレット、ゲーム機など、ネットワークに繋がるものが次々と登場し、無線LANは人々の生活に欠かせないものとなっています。無線LANを使って、安全にインターネットを楽しむためにも、ネットワークセキュリティキーは忘れず設定しておきましょう

この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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