AI(人工知能)の通訳・翻訳力ってどのくらいすごいの?実際使ってみた!

AI(人工知能)の通訳・翻訳力ってどのくらいすごいの?実際使ってみた!

近年、「ポケトークW」や「ez:commu(イージーコミュ)」といった、 携帯できる翻訳ツールが市場に出回るようになってきました。英語の苦手な人が海外に行く際、翻訳ツールは大活躍しているようです。これらの翻訳ツールはAI(人工知能)によって可能になったデバイスのひとつです。

東京オリンピックを2020年にひかえ、総務省が「AI(人工知能)による同時通訳システムを活用した企業の製品開発をバックアップする」と発表し、さまざまな企業がAI通訳の技術を研究しているのが現状です。

企業と国がタッグを組んで開発が進められれば、AI(人工知能)の精度は上がり、AIによる翻訳もますます正確になっていくでしょう。そのため、AI(人工知能)による翻訳や、同時通訳が開発されれば、人による通訳・翻訳の仕事が減っていくのではないか?と危惧している翻訳家の方も多くいらっしゃると思います。

しかし2018年現在、私たちが利用しているAI(人工知能)翻訳といえば、「Google翻訳」や「エキサイト翻訳」といったパソコンやスマートフォンで利用できる翻訳機能です。単語は正しく翻訳してくれますが、長文にはまだ対応しきれていないようで、人による翻訳に比べれば、まだまだ精度不足なのが現状です。そこで、2018年現在のAI(人工知能)による通訳・翻訳はどこまで正確にできるのか?を考えていきたいと思います。

AI(人工知能)による翻訳の精度はなぜ良くないのか?

Times Pay

AI(人工知能)を使った翻訳は、パソコンやスマートフォンで利用できます。最近ではスマートスピーカーで簡単な通訳も行えるようになっています。Google AIを使った「Google翻訳」を使って、英文を日本語に変換したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、翻訳したい文章が長ければ長くなるほど、原文とはおおよそ区別がつかない内容になるなど、その精度は下がっていきます。

この問題はなぜおきるのか?といいますと、原因は2つあります。1つは、 Google AIの主言語は英語だからです。英語と文法の似ているスペイン語やフランス語の翻訳の精度と比べて、日本語の翻訳精度が低いのはそのためです。そして2つめ、今までの翻訳は人の手によって文法のルールが決められていました。その 文法のルールが日本語は英語の約3倍必要であることも日本語の翻訳に「少し変?」という文章が出来上がってしまう原因になります。まだAI(人工知能)は、日本語を勉強不足なのです。

しかしAI(人工知能)には学習能力があります。それはAIのディープラーニング(深層学習)と言われています。今まで人の手によって学習していたAI(人工知能)は、自らインターネットの情報を集め、学習し始めています。翻訳に必要な情報も、人の手で集める速度の何万倍といった速度で24時間集め続けています。それにより日々進化しながら翻訳の精度をあげて翻訳を行えるようになります。

AI(人工知能)を使った通訳・翻訳はめまぐるしい進化を遂げています。しかし、AI(人工知能)による通訳・翻訳は、まだ発展途上段階でしかありません。特に日本語は難しい言語で、言葉の数が多いのです。フランス語、英語、スペイン語であれば、日常で使われる言語の上位3000語を理解できれば、約9割が理解できますが、日本語では同じ水準になるのに上位1万語が必要です。そのため、通訳士や翻訳士にしかできない仕事の方がまだまだ多いのが現状です。

しばらくはAI(人工知能)を使った翻訳よりも、通訳士・翻訳士による翻訳や通訳サービスの需要が高いと思われます。

AI(人工知能)にはできないこと

いくらAI(人工知能)のディープラーニング(深層学習)能力が向上しているとはいえ、文章把握能力においては、人の手で行った翻訳のほうが勝っています。とくに比喩や抽象的な表現が用いられた文学的な文章の翻訳は、AI(人工知能)にはとても難しくなるのです。例えば、宮崎駿監督のアニメ「耳をすませば」の挿入歌でもおなじみの、「カントリーロード」があります。このサビ部分の英文をGoogle翻訳で翻訳してみましょう。

「Country roads, take me home」 国道、私を家に連れて行く

この場合、Country roadsを「故郷への道」と翻訳しなければ文章は成立しません。しかしAI(人工知能)には、そのニュアンスが理解できていないのです。ここが人とAI(人工知能)の翻訳の大きな差で、まだ機械には分からない、情緒あふれる人の気持ちの部分です。

まとめ

Times Pay

まだまだ発展途上段階のAI(人工知能)による通訳・翻訳ですが、AI(人工知能)の発展はこれからも進化を続けて行きます。これから数十年後には全ての言語においてAI(人工知能)を使った通訳や翻訳が利用さえるようになるでしょう。

しかしまだ発展途上な段階であり、やっと英語からスペイン語などの、言語人口の多い言葉同士の翻訳精度があがったばかりです。日本語では、長い文章や意訳が必要な場面ではまだ実用段階とはとても言えない精度だと思われます。簡単なものは機械で、長い文章や難しい説明などは人が補助する必要があると思われます。

しかし、様々な言語に対応するバイリンガルのスタッフを常駐させるのは、相当大きな規模の施設でない限り不可能です。今後しばらくは機械での通訳案内を行い解決しない場合は有人での対応を行う方式が安心です。

2020年東京オリンピックには、海外から多くの来賓が訪れます。機械による通訳だけでなく人間による通訳サービスは必須となっていくでしょう。観光地が近くにあったりして、外国の方の来訪が期待できる地域のお店に方は、この機会に「クラウド型AI通訳サービス」の導入を検討されてはいかがでしょう。

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