「社用携帯の通信費を削減したい…」
「乗り換え手続きは面倒?費用はかかる?」
社用携帯を格安SIMに乗り換えることで、固定費の大幅な削減に繋がります。
しかし、MNP予約番号の有効期限、法人名義の制約など、注意すべきポイントも多く存在します。
この記事では、法人携帯の乗り換え手順からコスト比較、必要書類、よくある懸念点までを網羅的に解説します。
目次
法人向け携帯乗り換え(MNP)とは
MNPの仕組みと背景
MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)とは、 現在利用している携帯電話番号をそのまま別の通信事業者へ引き継げる制度 です。
乗り換えによって、より安価な料金プランやサービスの充実したキャリアに変更できる一方で、取引先や顧客に新しい番号を周知する手間が不要という大きなメリットがあります。
法人の場合でもMNPは適用可能で、会社名義の番号を維持したままコスト削減や利便性向上を図れるため、通信費見直しの際に必ず検討すべき手段です。
法人契約ならではの特徴とメリット
法人契約の携帯乗り換えでは、個人契約にはない特典や柔軟性が期待できます。
法人契約ならではの特徴
- 法人専用の割引プランが利用できる
- 端末のまとめ買いによる価格交渉が可能
- 請求書払いなどの決済方法に対応
- 業務効率化につながる専用の管理システムやサポート窓口
こうした法人限定の優遇措置を活用することで、単なるコスト削減だけでなく、業務全体の最適化にもつながります。

携帯乗り換えのステップを5つの段階で解説
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STEP.1
乗り換え先キャリア・プランの選定
社用携帯の乗り換えでは、自社に合ったキャリアと料金プランを選定することが重要です。
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)には法人専用のプランがあり、安定性や端末の選択肢に強みがあります。
一方、格安SIMは通信費を大幅に抑えられるのが魅力です。
利用人数や通信量、端末の調達方法を踏まえ、複数社を比較検討するのが理想 です。
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STEP.2
現契約でのMNP予約番号取得
MNPを利用する場合は、現在の契約先から「MNP予約番号」を取得しましょう。取得方法はキャリアによって異なり、電話・Web・店舗での手続きが選べる場合もあります。
番号は15日間の有効期限があるため、取得後は速やかに乗り換え手続きを進めましょう。
法人契約では代表者確認や書類提出が必要になるケースもある ため、事前に必要事項を確認しておくとスムーズです。
また、キャリアによってはMNPワンストップに対応しており、番号取得の手間を省略できる場合もあります。
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STEP.3
必要書類・名義確認
法人名義で携帯を乗り換える場合、 一般的には 「登記簿謄本」や「印鑑証明書」、会社代表者の本人確認書類などが必要 です。
また、担当者が代理で手続きを行う場合は、委任状の提出が求められることもあります。
加えて、契約名義や口座名義と会社名の一致が必須となる点にも注意が必要です。
手続きをスムーズに進めるには、事前に必要書類をキャリアの窓口で確認し、不備がないよう準備しておくことが重要です。
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STEP.4
乗り換え先への契約申込み
乗り換え先が決まったら、新キャリアへの契約申込みを行います。
最近ではオンラインでの申込みが主流 となっており、Webフォームに必要事項を入力し、本人確認書類をアップロードするだけで手続きが完了するケースもあります。
ただし、法人契約では書類の種類が多く、郵送や店舗での対応が必要になる場合もあります。
事前にMNP予約番号や必要書類が揃っていれば、スムーズに契約を進められます。また、同時にSIMカードの種類(物理SIM/eSIM)や端末の購入有無も選択しましょう。
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STEP.5
開通・データ移行・APN設定など初期設定
契約が完了すると、数日以内にSIMカードや端末が届きます。届いたSIMカードを端末に挿入し、開通手続き(切替処理)を行うと、新しい回線での利用が可能になります。
eSIMを利用する場合は、QRコードの読み取りなどで設定を完了させます。 通信を安定して利用するには、キャリアごとのAPN(アクセスポイント名)設定も重要 です。
また、端末を変更した場合は、連絡先やアプリのデータ移行作業も必要です。バックアップと復元を事前に計画しておくと、業務への影響を最小限に抑えられます。
乗り換え手続きをトータルサポート
【無料】お問い合わせはこちら乗り換えにかかる費用とコスト削減のポイント
契約事務手数料・SIM発行料・解除料
携帯の乗り換えには、契約事務手数料やSIM発行料などの初期費用が発生する場合があります。
- 契約事務手数料:3,000円前後
- SIM発行手数料:1枚あたり400〜500円程度(eSIMの場合無料になることも)
また、現在契約中のキャリアで違約金や契約解除料が発生する場合もあるため注意が必要です。
特に旧プランに加入している法人契約では、2年縛りの更新タイミングに乗り換えることで費用を抑えることが可能です。
Web申込で手数料が無料になるケースもあります
通信費削減効果の具体例
乗り換えによる通信費の削減効果は、プランや台数によって大きく異なります。
例えば、大手キャリアから格安SIMへ乗り換え、1台あたり月額5,000円→月額2,000円前後になった場合
- 1台運用:月3,000円、年間3万6,000円のコスト削減
- 5台運用:月1万5,000円、年間18万円のコスト削減
- 10台運用:月3万円、年間36万円のコスト削減
- 20台運用:月6万円、年間72万円のコスト削減
また、必要な通信量を見直すことで、さらに安価なプランへの移行も検討できます。 固定費の見直しを図る企業にとって、乗り換えは高い効果を期待できる手段 です。
端末代割引やまとめて乗り換える法人特典
法人契約では、複数台の一括契約や長期利用を前提とした割引特典が用意されていることがあります。
たとえば、 10台以上の導入で端末代が大幅に割引されたり、初期費用が全額免除されたりするケースも あります。
さらに、ビジネス用のサポートサービスや管理ツールが無償で提供されることもあり、業務効率化にもつながります。
キャリアや販売代理店ごとに特典内容は異なるため、複数社から見積もりを取得し、自社のニーズに最も合ったプランを選ぶことがポイントです。
乗り換え前後で確認すべき注意点とリスク管理
携帯の乗り換えには、コスト削減などのメリットがある一方で、見落としやすい注意点も存在します。
特に法人契約では、業務に支障が出ないよう慎重な対応が必要です。以下、代表的なポイントを整理します。
- MNP予約番号には有効期限がある(通常15日間)
- キャリアメールは原則使えなくなる(移行後のメール環境を事前に準備しておく)
- 乗り換えのタイミングは月末や更新月の直前がベスト
- 現契約と新契約の名義情報が一致しているか必ず確認
これらを事前に確認しておくことで、トラブルのないスムーズな乗り換えが可能になります。
おすすめ法人プラン・乗り換え先比較
サービス名 | データ1GB/月額(税込) | データ3GB/月額(税込) | データ10GB/月額(税込) | データ20GB/月額(税込) | データ容量無制限 | 最大通信速度 | 使用回線 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
mineo | 1,298円 | - | 1,958円 | 2,178円 | - | 下り最大172Mbps | |||
ドコモ、au、ソフトバンク | |||||||||
IIJmio | - | - | - | 2,200円 | - | 下り最大1,288Mbps | ドコモ、au | ||
UQモバイル | - | 1,791円 | - | - | - | 下り最大150Mbps | au | ||
Y!mobile | - | 2,178円 | - | - | - |
下り最大838Mbps |
ソフトバンク | ||
楽天モバイル | 1,078円 | 1,078円 | 2,178円 | 2,178円 | 3,278円 | 非公開 | 楽天、ドコモ、au | ||
イオンモバイル | 858円 | 1,078円 | 1,843円 | 1,958円 | - | 下り最大1,288Mbps | ドコモ、au | ||
BIGLOBEモバイル | 1,078円 | 1,320円 | - | 5,720円 | - | 下り最大1,288Mbps | ドコモ、au | ||
ドコモ ahamo | - | - | - | 2,970円 | - | 非公開 | ドコモ | ||
ソフトバンク LINEMO | - | 990円 | - | 2,728円 | - | 非公開 | ソフトバンク | ||
au povo2.0 | 390円/7日間 | 990円 | - | 2,700円 | - | 非公開 | au |

乗り換え前のチェックリスト
携帯の法人契約をスムーズに乗り換えるためには、事前の準備と確認が不可欠です。以下にチェックリストとして要点を整理しました。
- 現在の契約内容を把握(契約更新月・解約条件)
- MNP予約番号を取得し、有効期限を確認
- 契約者名義や法人情報に誤りがないか確認
- 必要書類(登記簿謄本・本人確認書類・委任状など)を用意
- 移行先のプラン・台数・SIM種別を選定済みか
- データ移行・APN設定・端末初期化の準備完了
これらを一つずつ確認して進めることで、業務への支障を最小限に抑えながら、安全に乗り換えを完了できます。
特に法人契約では、名義や書類の不備がトラブルになりやすいため、チェックリストを活用した丁寧な対応が重要です。
よくある質問
A
期限が過ぎた番号では乗り換えができないため、再取得が必要となります。
A
はい、名義不一致では手続きできません。法人名義から法人名義へなど、情報の一致が必要です。
A
多くのキャリアで法人eSIMに対応していますが、事前確認が必要です。非対応端末には注意しましょう。
A
可能なキャリアもありますが、契約台数や内容によっては対面手続きが必要になる場合もあります。r
まとめ
法人携帯の乗り換えは、コスト削減だけでなく業務効率の向上にもつながる重要な見直し施策です。
本記事では、MNPの基本から具体的な手順、乗り換え先の選び方、注意点までを網羅的にご紹介しました。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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