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トライバンドとは?デュアルバンドの違いやメリット・デメリットを徹底解説!

「Wi-Fiの接続が遅い」
「Wi-Fiがすぐ途切れる」


そんな悩みを抱えていませんか?
家族全員がスマホやタブレットを使い、テレビでネット動画を楽しむ現代の家庭では、従来のルーターでは対応しきれないケースが増えています。

そんな中で注目を集めているのが「トライバンドルーター」です。
一体どんな特徴があり、従来のデュアルバンドとはどう違うのでしょうか?
本記事では、トライバンドルーターの基本から選び方まで、詳しく解説していきます。

▼この記事で紹介している商品

トライバンドルーターの基本

トライバンドとは?

トライバンドとは、Wi-Fi通信の新たな進化形です。従来のデュアルバンドが2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯を使用していたのに対し、 トライバンドは5GHz帯を2つ追加し、合計3つの周波数帯を同時に利用できる技術 です。

トライバンドの最大の特徴は、接続デバイスが増えても通信速度が落ちにくいことです。家族全員がスマホやタブレットを使っても、快適なインターネット環境を維持できます。 さらに、5GHz帯は2.4GHz帯より高速で、電波干渉も少ないため、4K動画ストリーミングやオンラインゲームなど、大容量データの送受信に適しています。

ただし、トライバンドの真価を発揮するには、接続する機器も5GHz帯に対応している必要があります

デュアルバンドとの違い

トライバンドとデュアルバンドの違いは、利用できる周波数帯域の数にあります。デュアルバンドが2.4GHzと5GHzの2つの帯域を使用するのに対し、トライバンドは2.4GHzと2つの5GHz帯を同時に利用できます。

そのため、複数のデバイスを同時に接続しても、通信速度の低下を抑えられます。 また、トライバンドルーターはより強力なCPUを搭載しているため、高速な処理が可能です。 これにより、4K動画ストリーミングやオンラインゲームなど、大容量データの送受信にも適しています。

一方で、トライバンドルーターはデュアルバンドに比べて高価です。そのため、接続デバイスが少ない一般家庭では、デュアルバンドで十分な場合もあります。
 

項目 デュアルバンド トライバンド
周波数帯域 2つ 3つ
同時接続性能 標準 高い
価格 比較的安価 高価
適した環境 一般家庭 多数デバイス接続環境

 

トライバンドルーターのメリット

各帯域の負担減による高速化

トライバンドルーターは、従来のデュアルバンドに比べて通信の負荷を分散させる能力が高く、より安定した高速通信を実現 します。これは、3つの帯域を使用することで、各帯域への負担が軽減されるためです。

多数の機器を同時に接続する場合でも、トライバンドなら余裕を持って対応できます。ただし、通信速度はルーターや接続機器の性能、契約回線によっても変化するため、これらの要素も考慮する必要があります

一方で、スマートフォンとPCなど少数の機器しか利用しない場合は、トライバンドの恩恵を受けにくいため注意が必要です。使用状況に応じて、最適なルーターを選択することが重要なのです。

同時接続できる機器台数が増える

トライバンドルーターは、同時に接続できる機器の数が大幅に増加します。これは、帯域が1つ増えることで、通信の余裕が生まれるためです。

例えば、I-O DATAのデュアルバンドルーターが最大20台接続可能なのに対し、トライバンドルーターでは36台まで接続できるモデルがあります。 この特徴は、大家族や小規模オフィスで特に威力を発揮します。スマートホーム機器が増えている現代では、30台以上の機器を同時接続する需要も珍しくありません。

トライバンドルーターなら、スマートフォン、PC、タブレット、スマートTV、IoT機器など、多数のデバイスを快適に繋げられるのです。 ただし、接続台数が増えても各機器の通信速度が必ずしも向上するわけではありません。むしろ、多数の機器を同時に快適に使用できる環境を提供するのがトライバンドの強みと言えるでしょう。

トライバンドルーターのデメリット

性能が高くなり購入価格が高い

トライバンドルーターは高性能な分、購入価格が高くなる傾向があります。これは、より多くの帯域を同時に利用できる先進技術が搭載されているためです。

しかし、その恩恵を十分に受けられるのは、多数のデバイスを同時接続する環境に限られます。 例えば、スマートホームを構築し、複数のIoT機器やスマートスピーカーを使用する家庭では、トライバンドの威力を実感できるでしょう。

一方、個人や少人数世帯では、デュアルバンドで十分な場合が多いです。 接続機器が増えれば増えるほど、トライバンドの価値が高まります。企業や店舗など、多くの人が同時にネットを利用する環境では、30台以上の機器を快適に接続できるトライバンドが力を発揮します。

接続する機器が少ない人には必要ない

トライバンドルーターは、多数の機器を同時接続する環境で真価を発揮します。しかし、接続する機器が少ない場合、その高性能な機能を活かしきれず、オーバースペックとなる可能性があります。

例えば、4人家族の一般的な家庭では、スマートフォン、タブレット、PCなど、1人あたり5台程度の機器接続で十分対応可能です。このような環境では、従来のデュアルバンドルーターで問題なく使用できるでしょう。

一方、5人以上の大家族や、多数の従業員がいるオフィス、多くの客が訪れる店舗など、10台以上の機器を同時接続する必要がある場合は、トライバンドルーターの導入が効果的です。30台から100台もの機器を快適に接続できるため、通信速度の低下を防ぐことができます。

トライバンドの技術的背景

2.4GHz帯と5.0GHz帯の特性

Wi-Fiで使用される周波数帯には、2.4GHz帯と5GHz帯があり、それぞれに特徴があります。

2.4GHz帯は、電波が遠くまで届きやすく、壁などの障害物にも強いという利点があります。まるで、厚い霧の中でも遠くまで届く低音のような特性です。しかし、電子レンジなど他の機器と周波数が重なるため、混雑した環境では通信が不安定になることがあります。

一方、5GHz帯は電波干渉を受けにくく、通信が安定しています。さらに、2.4GHz帯と比べて通信速度が速いのが特徴です。これは、広い高速道路を走るようなイメージです。ただし、障害物に弱く、電波の届く範囲が狭いというデメリットがあります。

トライバンドとメッシュWi-Fiの組み合わせメリット

トライバンドルーターとメッシュWi-Fiを組み合わせると、家中どこでも快適なインターネット環境を実現できます。

メッシュWi-Fiは複数の機器で網目状のネットワークを構築し、広範囲をカバーします。これに、トライバンドの3つの周波数帯を活用することで、より高速で安定した通信が可能になります。

例えば、リビングでの動画視聴、子供部屋でのオンラインゲーム、書斎でのリモートワークなど、複数の高負荷な通信を同時に行っても、それぞれの帯域を効率的に使用できるのです。さらに、電波が届きにくい場所や床暖房エリアでも、中継機を適切に配置することで、安定した接続を確保できます。

最新規格Wi-Fi 6Eとの互換性や利点

最新のWi-Fi 6E規格は、トライバンドルーターの性能をさらに引き上げます。従来の2.4GHzと5GHz帯に加え、新たに6GHz帯が利用可能になったのです。

特に、6GHz帯は混雑が少なく、高速で安定した通信が期待できます。例えば、4K動画のストリーミングや大容量ファイルの転送など、データ通信量の多いタスクを6GHz帯に割り当てることで、他の帯域の負荷を軽減できるのです。

また、Wi-Fi 6Eは下位互換性も備えているため、既存のデバイスとも問題なく接続できます。この新技術により、家庭内のWi-Fi環境はより快適になり、将来的なIoTデバイスの増加にも対応できるでしょう。

トライバンドルーターの選び方

目的別の選び方

トライバンドルーターの選び方は、使用目的によって大きく変わります。例えば、大家族で複数のデバイスを同時に使用する場合、高性能なトライバンドルーターが適しています。

一方、1人暮らしや少人数世帯では、より安価なデュアルバンドで十分かもしれません。 ゲーミングや4K動画ストリーミングを楽しむなら、高速で安定した接続を提供するトライバンドが理想的です。特に、最新のWi-Fi 6E対応モデルは、さらなる高速化と低遅延を実現します。

また、広い家や複数階建ての住宅では、メッシュWi-Fiシステムと組み合わせることで、家中どこでも快適な通信環境を構築できます。仕事や学習にも使用する場合は、セキュリティ機能が充実したモデルを選ぶことをおすすめします。 使用環境や予算に応じて、最適なトライバンドルーターを選ぶことが重要です。

性能と価格のバランス

トライバンドルーターを選ぶ際、性能と価格のバランスは重要な要素です。高性能モデルは確かに魅力的ですが、必要以上の機能に投資するのは賢明ではありません。

まず、自身の通信ニーズを正確に把握しましょう。例えば、4K動画ストリーミングやオンラインゲームを楽しむ家庭なら、高性能モデルの投資価値は十分にあります。一方、主にウェブ閲覧やメールチェックが中心なら、中程度の性能で十分でしょう。

また、将来の拡張性も考慮に入れるべきです。今は必要なくても、数年後にはより高速な通信が必要になるかもしれません。その意味で、少し上のグレードを選ぶのも一案です。 価格面では、必ずしも最新モデルである必要はありません。前世代のモデルでも十分な性能を持つものが多く、コストパフォーマンスに優れています。

トライバンドルーターの設置と設定方法

設置場所の選び方

トライバンドルーターの性能を最大限に引き出すには、設置場所選びが重要です。電波の届きにくい場所や障害物の多い環境では、せっかくの高性能機器も力を発揮できません。

理想的な設置場所は、家の中心付近の高い場所です。これは、電波が均等に広がりやすいためです。また、金属製の家具や電子レンジなどの電波を遮断する物から離すことも大切です。

最近では、スマートフォンアプリを使って最適な設置場所を見つけられるルーターも登場しています。 これらのアプリは、電波強度をリアルタイムで表示し、ユーザーが最適な場所を簡単に特定できるようサポートします。適切な設置により、トライバンドの特徴である複数の周波数帯を効果的に活用し、家中どこでも快適なWi-Fi環境を実現できるのです。 

初期設定の流れ

トライバンドルーターの初期設定は、思ったより簡単です。まず、ルーターの電源を入れ、インターネット回線に接続します。多くの最新モデルでは、スマートフォンアプリを使用した設定が可能です。

アプリをダウンロードし、画面の指示に従うだけで、複雑な設定なしに初期設定を完了できます。 バッファロー製品などでは、「スマート引っ越し」機能を使えば、古いルーターの設定をそのまま新しいルーターに移行できます。これにより、SSIDやパスワードなどの再設定が不要になり、家中のデバイスをすぐに使用できます。

さらに、「無線引っ越し」機能を使えば、他社製ルーターからの設定移行も可能です。この機能は、新旧ルーターのボタンを押すだけで設定を引き継げる便利な機能です。 初期設定後は、必要に応じてセキュリティ設定やゲストポートの設定を行いましょう。トライバンドの特性を活かすため、各帯域の設定も確認することをおすすめします。 

最適なチャンネル設定

トライバンドルーターの性能を最大限に引き出すには、チャンネル設定も重要です。電波の混雑を避けるため、自動設定機能を活用しましょう。

手動設定の場合は、電波干渉の少ないチャンネルを選びます。例えば、2.4GHz帯では1、6、11チャンネルが人気ですが、混雑しやすいので注意が必要です。5GHz帯は比較的空いていますが、DFS機能による制限に注意しましょう。

6GHz帯は新しいため、まだ混雑が少ないのが特徴です。また、特定の機器との接続には、推奨チャンネルがある場合もあります。例えば、一部のスマートスピーカーは36~48chでの接続が推奨されています。

家庭におけるトライバンドの活用事例

家族全員での共有シチュエーション

家族全員が同時にインターネットを利用する現代の家庭では、Wi-Fiルーターの性能が重要です。トライバンドルーターは、この課題に対する優れた解決策となります。

3つの周波数帯を同時に使用できるため、家族それぞれが別々の帯域を利用可能です。これにより、リビングでのテレワーク会議や子供のオンライン学習が同時進行しても、通信速度の低下や映像の乱れを防げます。

さらに、最新のトライバンドルーターは、複数端末との同時通信を可能にするMU-MIMO技術や、電波の死角を減らす高度なアンテナ技術を搭載。これらの機能により、家庭内のどこにいても安定した高速通信が実現します。 家族全員のデバイスを快適に繋げたい方には、トライバンドルーターが理想的な選択肢となるでしょう。 

ゲームや動画ストリーミングの利用

トライバンドルーターは、オンラインゲームや動画ストリーミングを楽しむユーザーにとって、まさに救世主と言えるでしょう。なぜなら、これらのアプリケーションは大量のデータ転送を必要とし、安定した高速通信が不可欠だからです。

例えば、オンラインゲームでは、ミリ秒単位の遅延が勝敗を分けることも。トライバンドルーターは、ゲーム専用の帯域を確保することで、他の機器の通信に影響されずにプレイできます。 動画ストリーミングでも、4K・8K映像の視聴時に威力を発揮。複数の家族が同時に異なる動画を視聴しても、バッファリングや画質低下の心配がありません。

​​​​​​​さらに、最新のトライバンドルーターはWi-Fi 6E対応のものも登場し、より高速で安定した通信が可能になっています。

仕事と学習の併用

リモートワークやオンライン学習が普及した現代、トライバンドルーターの真価が発揮されています。

例えば、親がリビングでテレビ会議をしながら、子供が自室でオンライン授業を受けるという状況です。トライバンドなら、それぞれが独立した帯域を使用できるため、互いの通信が干渉せず、スムーズな作業が可能です。

​​​​​​​さらに、クラウドサービスを利用した共同作業や大容量ファイルの送受信も、高速で安定した通信により効率的に行えます。 また、最新のトライバンドルーターは、AI技術を活用して通信の最適化を図るものもあります。これにより、複数の作業を同時に行っても、各デバイスに最適な帯域が自動で割り当てられ、快適な通信環境が維持されます。 

まとめ

トライバンドルーターは、2.4GHz帯と2つの5GHz帯を使用する高性能Wi-Fi機器です。デュアルバンドと比べ、より多くの機器を同時接続でき、通信速度も向上します。特に、ゲームや動画ストリーミングなど、高速で安定した通信が必要な場面で威力を発揮します。

​​​​​​​一方で、価格が高く、少人数世帯では過剰性能となる可能性もあります。最新のWi-Fi 6E規格との互換性や、メッシュWi-Fiとの組み合わせによる広範囲カバーなど、さらなる可能性も秘めています。

​​​​​​​トライバンドの選択は、家族構成や利用目的、予算などを考慮して慎重に行うことが大切です。適切に活用すれば、快適なネットワーク環境を実現できる強力なツールとなるでしょう。

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Wiz Cloud編集部

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