「電波が弱い原因と対処法は?」
Wi-Fiを導入してみたものの、通信速度が遅い、電波が届かない、といった悩みを抱える方は、ルーターの置き場所を見直すのがオススメです。
「中継器はどんな効果がある?」「おしゃれなインテリアを損なわない設置方法は?」といった疑問を抱く方も少なくありません。
本記事では、Wi-Fiルーターの最適な設置場所と、NG例を解説します。
Wi-Fiの速度が遅い原因や対処法も解説しているため、自宅やオフィス、店舗のWi-Fi環境を向上したい方は必見です。
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Wi-Fiルーターの置き場所は「電波特性」に配慮すべき
ルーターの電波の特性
Wi-Fiルーターの電波は、 放射状に360度広がっていく性質 を持っています。
そのため、家や部屋の中心に設置することで、万遍なく電波を飛ばすことが可能です。
2つの周波数における電波特性
Wi-Fiルーターの電波には、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯があります。
- 2.4GHz▶家全体をカバーするのに適している
長所 :障害物を通過しやすく、広範囲をカバーできる。
短所 :電子レンジなど電磁波を発する家電に影響を受けやすい。 - 5GHz▶同じ部屋内での高速通信に向いている
長所 :直進性が高く、高速通信が可能。
短所 :壁などの障害物に弱い。
いうなれば、2.4GHzが広い範囲に届く柔らかな光、5GHzが狭い範囲を照らす強い光のようなものです。
ルーターの置き場所を決める際は、上記の特性を考慮し、使用環境に応じて適切な周波数帯を選択することが重要です。
例えば、リビングにルーターを置く場合、2.4GHzで家全体をカバーしつつ、5GHzでリビング内の高速通信を確保するといった使い分けが効果的でしょう。
遮蔽物を避ける重要性
Wi-Fiルーターの電波は、木材やコンクリート、金属などの遮蔽物によって弱くなってしまいます 。
そのため、ルーターの周囲には障害物を置かないことが重要です。
特に、金属製の物や水分を含むものは電波を大きく遮断するので要注意です。観葉植物や水槽、電子レンジなどの近くは避けましょう。
Wi-Fiルーターの最適な置き場所
床から1〜2m離れた高さ
Wi-Fiの電波は放射状に広がるため、適切な高さに置くことで、家全体に均等に電波を届けられます。
ルーターを設置する場合、 部屋の中心かつWi-Fiを繋いだ電子機器を使用することの多い高さである、床から1〜2m離れた位置 が最適です。
床や天井に近すぎると、部屋や家の隅まで効率的に電波が届かなくなってしまうので注意しましょう。
周りに障害物がない場所
Wi-Fiルーターを設置する際は、周囲の障害物に注意を払うことが重要です。 障害物に当たることで反射や吸収が起こり、電波が弱まってしまいます 。
例えば、金属製の家具は鏡のように電波を反射し、コンクリート壁や土壁は電波を吸収してしまいます。
また、クローゼットの中や扉が付いた棚の奥など、閉鎖的な空間も電波の広がりを妨げるので適していません。
理想的な設置場所は、部屋の中央にある棚の上です。家具や壁に遮られることなく、電波が各部屋に均等に届きやすくなります。
スマホやPCをよく使う部屋
仕事部屋やリビングなど、スマホやPCをよく使う部屋にルーターを置くのもおすすめです。
Wi-Fiの電波は無線信号で送受信されるため、 ルーターから距離が近いほど信号の強度が高く、通信速度も速くなります 。
Wi-Fiルーターの置き場所NG例
壁の近くや部屋の隅
Wi-Fiの電波は360度に広がる性質を持つため、壁の近くや部屋の隅にWi-Fiルーターを置くと 電波は屋外へ漏れやすくなり、生活スペースに届く電波範囲が狭くなってしまいます 。
その結果、ルーターから離れた位置にある部屋の隅々で通信が弱くなることがあります。
また、壁付近は外部のWiFiネットワークや他の無線機器からの干渉を受けやすくなることも、電波が不安定になりやすい原因です。
特に、都市部やマンションなどでは、周辺に多くのWiFiネットワークが存在するため、これらの電波が干渉し、WiFiの速度や安定性に悪影響を与えることがあります。
窓の近く
窓はガラスでできており、 電波がガラスに当たると一部が反射するため、電波が不規則に飛び散る ことがあります。
これにより、室内の電波状況が不安定になり、通信の品質が低下してしまうのです。
また、窓に近い場所にルーターを置くと、雨の日や悪天候時に外部の環境が電波に影響を与えるリスクも懸念されます。
湿気や降雨によって電波の伝達がわずかに変化し、通信が不安定になることも考えられます。
編集部
窓付近も壁際と同様に、外部のネットワークから電波干渉を受けるリスクも高まります。
ホームルーターやモバイルルーターなら窓付近がオススメ
ホームルーターやモバイルルーターの場合、窓付近に置くのがおすすめです。これらの機器は 外部の基地局と通信するため、窓を通して電波を受信しやすくなります 。
ただし、本体の熱によるダメージを防ぐため、直射日光が当たる場所は避けましょう。
▲窓際に設置する際の注意点▲
- カーテンやブラインドを閉めると電波が弱くなる可能性がある。
- ガラスによる電波の反射を軽減するため、窓から30cm程度離すのがベスト
- SSIDやパスワードが外から見えないように注意
床に直置き
Wi-Fiルーター床に直置きするのもNGです。 家具などが障害物となり、電波の届く範囲が著しく制限されます 。
また、床はデバイスを使用する手元の高さよりもかなり低い位置なので、電波を効果的に受信しずらくなってしまうでしょう。
加えて、床に置くと埃がたまりやすく、機器の寿命を縮める原因にもなります。
押し入れや収納棚の中
押し入れや収納棚の中は電波を遮る物が多く、Wi-Fiルーターの設置場所には適しません。
特に、 ルーターを中に入れて扉を閉めてしまうと、電波にとっては厚い障害となります 。言うなれば、スピーカーを箱の中に入れて音楽を聴くようなものです。
さらに、これらの場所は通気性が悪く温度が上がりやすいため、ルーター本体の発熱を助長します。熱がこもると機器の寿命が縮まり、性能低下の原因にもなります。
理想的なのは、開放的な場所に設置すること。例えば、リビングの本棚の上や、テレビ台の空いているスペースなどが適しています。
湿度が高い場所
湿度が高い場所にWi-Fiルーターを置くのは避けましょう。 Wi-Fiが使用している電波は水分子によって吸収されやすいため、湿気が多い環境では電波が弱まる ことがあります。
また、湿気は電子機器の大敵です。 高湿度環境は、ルーターの内部回路に結露を引き起こし、故障のリスクを高めます。
加えて、埃は湿気を吸着しやすいので、月に一度程度、乾いた布で本体を拭くなど、定期的な掃除も欠かせません。
ルーターの近くに置いてはいけないもの
家電
Wi-Fiルーターを設置する際は、家電製品との位置関係に注意が必要です。
電子レンジやコードレス電話機などは、ルーターと同じ2.4GHz帯の電波を発する ため、近くに置くと干渉が起こりやすくなります。
特に、電子レンジは強力な電磁波を放出するので、少なくとも1メートル以上離すことをおすすめします。
また、テレビやオーディオ機器も電波を乱す可能性があるため、これらからも距離を置きましょう。
冷蔵庫や洗濯機などの大型家電も、金属製の外装が電波を遮断する可能性があるため避けるべきです。
IT機器
IT機器もWi-Fiルーターの電波に影響を与える可能性があります。下記の機器とルーターの距離は、 最低でも30cm以上離す ことをおすすめします。
- パソコンやゲーム機、スマートスピーカー
▶ルーターと同じ周波数帯を使用することがあるため、干渉を起こしやすい。 - 外付けハードディスクやNASなどのストレージデバイス
▶電磁波を発生させる可能性がある。
また、複数のルーターを使用している場合は、それぞれのルーター同士も干渉し合う可能性があるため、適切な間隔を保つことが重要です。
金属や鏡
金属や鏡は、 電波を反射したり吸収したりするため、通信環境を著しく悪化させる 可能性があります。
例えば、金属製の本棚や鏡張りの壁の近くにルーターを置くと、電波が思わぬ方向に跳ね返り、デッドスポットを作ってしまう可能性があります。
特に注意が必要なのは、ステンレス製の冷蔵庫や電子レンジなどの大型家電です。これらの近くにルーターを設置すると、電波が遮断されてしまいます。
また、鏡は見た目以上に電波を反射する性質があります。洗面所や玄関など、鏡が多い場所にルーターを置くのは避けましょう。
編集部
木製の家具や布製のソファなど、電波を通しやすい素材に囲まれた場所を選ぶことで、より安定した通信環境を実現できます。
水槽や花瓶
水分子が電波のエネルギーを吸収し、信号を弱めてしまう 性質があるため、水槽や花瓶もWi-Fiルーターの近くに置くのは避けるべきです。
同様に、観葉植物の近くも注意が必要です。植物自体は問題ありませんが、土壌の水分が電波を吸収する可能性があります。
布やカバーなどで覆わないことも重要
Wi-Fiルーターを覆う布やカバーは、電波を弱める障害物となってしまいます。
特に注意が必要なのは、金属製のカバー です。金属は電波を反射するため、ルーターの性能を大幅に低下させる可能性があります。
また、プラスチック製のカバーでも、厚みがあると電波を弱める原因になります。
加えて、本体を布で覆うと内部の熱がこもり、機器の寿命を縮める可能性があります。
編集部
ルーターを目立たせたくない場合は、通気性の良い専用のカバーやボックスを使用しましょう。
おしゃれなインテリアに馴染むWi-Fiルーターの置き場所
天井からつり下げる
天井からルーターをつり下げることで、 部屋の中心から電波を均等に拡散できます 。死角が減り、電波が360度満遍なく広がるため、接続の安定性が向上するでしょう。
部屋の中心に棚を置くのが難しい場合も、つり下げであれば場所を取らずにルーターを設置可能です。
ただし、天井に近すぎると電波の発信効率が下がるため、天井から1~2mほど距離を取るようにしましょう。
壁に掛ける
部屋の中心に設置するのが難しい場合は、壁に掛ける方法もあります。床から適切な高さ(1〜2m)を確保しやすく、電波の到達範囲を広げられます。
棚に置く場合、周辺に置いた他のものが障害物となる可能性がありますが、壁掛けであればルーター単体での設置が可能です。
ただし、壁掛け用のブラケットを使用する際は、ルーターの重量に耐えられるか確認することが大切です。
Wi-Fiルーター専用のボックスに入れる
Wi-Fiルーター専用のボックスは、インテリアとの調和を図りつつ、電波の特性を活かす絶妙な選択肢です。
ただし、ボックス選びには注意しましょう。木製や樹脂製など、通気性がよく電波を遮断しない素材を選び、電波の吸収やルーターの発熱を防ぐことが重要 です。
加えて、ボックスの開口部は広めにし、電波の拡散を妨げない配慮も必要です。
Wi-Fiルーターの置き場所を変える際の注意点
Wi-Fiルーターの置き場所を変える手順
- ONUの電源を落としてから、ルーターの電源コードを抜く
- 新しい場所にルーターを設置する
- ONUの電源を入れて起動を確認してからルーターの電源を入れ、再度電波強度を確認する
- 設置後は、各部屋で実際に通信速度を測定し、快適に使えるか確認する
編集部
通信速度を測った際、電波が弱い場所があれば、ルーターの向きを少し変えたり、中継器の導入を検討するのも良いでしょう。
設置場所付近の電波状況を確認しておく
Wi-Fiルーターの設置場所を決める際は、あらかじめ周辺の電波状況を事前に確認することが重要です。
スマートフォンのWi-Fi設定画面や専用アプリを使って、電波強度を測定しましょう 。部屋の中心や高さ1〜2mの位置で測定し、最も強い場所を見つけます。
また、近隣のWi-Fiネットワークとの干渉も考慮しましょう。チャンネルが重複していると、通信速度が低下する可能性があります。
コンセントを抜く前にONUの電源を落とす
Wi-Fiルーターの設置場所を変更する際は、コンセントを抜く前にONUの電源を落とすことが重要です。これは、機器の保護と安全な作業のためです。
まず、ONUの電源ボタンを押して電源を切った後で、ルーターの電源を切り、コンセントから抜きます。
この順序を守ることで、 機器の突然の電源断を防ぎ、データの損失や故障のリスクを軽減できます 。
新しい設置場所に移動したら、逆の手順で電源を入れます。ONUの電源を入れ、起動を確認してからルーターの電源を入れましょう。
※ONUとは光回線終端装置のことで、光信号を電気信号に変換する役割を果たします。
LANケーブルにつまずかないよう束ねておく
長いケーブルが床を這っていると、つまずきの原因になるだけでなく、見た目も美しくありません。
ケーブルクリップやケーブルタイを使用して、ケーブルは束ねておきましょう。
壁際に沿わせたり、家具の裏側を通すなど、目立たない配線ルートを考えるのもおすすめです。
また、ケーブルカバーを使用すれば、床に這わせても安全かつ美しく配線できます。
編集部
メッシュWi-Fiを導入すれば、LANケーブルの使用を最小限に抑えられます。 これにより、配線の煩わしさから解放され、より自由度の高いルーター配置が可能になります。
ルーター設置後のチェックポイント
電波強度の確認方法
Wi-Fiルーターを設置したら、電波強度の確認は欠かせません。 スマートフォンやパソコンで速度測定サイトを開き、各部屋での電波の届き具合をチェックしましょう 。
電波が弱い場所があった場合、ルーターの設置場所を見直し、家中に電波が行き届くよう調整が必要です。
また、月に数回のスピードテストも効果的です。速度が遅い場合は、ルーターの位置を少しずつ変えてみましょう。わずかな調整で、驚くほど改善することもあります。
定期的なメンテナンス
Wi-Fiルーターの性能を最大限に発揮させるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
ルーターは24時間稼働し続けるため、熱がこもりやすく、内部にホコリが溜まりやすいのです。これらは通信速度の低下や接続不良の原因となります。
そこで、 半年に1回程度の再起動をおすすめします 。再起動により、熱こもりの解消し、端末同士の干渉防止、アクセスログの消去などができます
再起動の手間を省きたい場合は、デジタルタイマーの活用がおすすめです。深夜帯に自動で再起動するよう設定すれば、日中の利用に影響を与えずに済みます。
また、定期的な外装の清掃も重要です。柔らかい布で優しく拭き、通気口のホコリを取り除きましょう。
Wi-Fiがつながりにくい原因
障害物で電波が遮られている
Wi-Fiの電波は、壁や家具などの障害物によって遮られやすい性質があります。そのため、 通信速度の遅さが気になる場合は、周囲の障害物を取り払うことが重要 です。
特に注意が必要なのは、コンクリートや土製の壁や金属製の家電などです。これらは電波を吸収し、通信を大きく減衰させるため、可能な限り避けるべきです。
また、水分を含むものも電波を吸収しやすいので、観葉植物や水槽の近くも避けましょう。
もし部屋の隅に置かざるを得ない場合は、壁から少し離して設置することで、電波の反射を軽減できます。
家電などによって電波干渉が起きている
家電による電波干渉も、Wi-Fi接続の大敵です。 特に電子レンジやコードレス電話は、Wi-Fiと同じ2.4GHz帯の電波を使用するため、注意が必要 です。
これらの機器をルーターの近くで使用すると、まるで交通渋滞のように電波がぶつかり合い、通信速度が低下してしまいます。
また、Bluetoothデバイスも干渉の原因となることがあります。スマートスピーカーやワイヤレスイヤホンなどは、ルーターから少し離して使用しましょう。
さらに、テレビやパソコンなどの大型電化製品も電波を遮る可能性があります。
編集部
電子機器とルーターの間に十分な距離(1〜2メートル程度)を確保することで、安定した通信環境を維持できます。
同時接続台数が多い
同時接続台数が多いと、Wi-Fi速度が低下する原因になります。 ルーターの処理能力に限界がある ためです。
例えば、家族全員がスマホやタブレットを使い、さらにIoT機器も接続していると、まるで混雑した道路のように通信が渋滞してしまいます。
この問題を解決するには、不要な機器の接続を解除することが重要です。使っていないデバイスはWi-Fiをオフにするだけでも効果があります。
接続台数を減らすのが難しい場合は、、最新の規格に対応したルーターやメッシュWi-Fiシステムの導入などもおすすめです、
ルーターの不具合が起きている
ルーターの不具合も、Wi-Fi接続の問題を引き起こす要因です。ルーターは24時間稼働し続けるため、経年劣化や過熱による性能低下が起こりやすいのです。
例えば、 ルーターが熱くなっていたり、ランプの点滅が不規則だったりする場合は要注意 です。
ルーターの不具合に対処する方法
- 異変を感じた場合はまず、ルーターの再起動を試してみましょう。多くの場合、これだけで問題が解決します。
- 再起動しても改善しない場合は、ファームウェアの更新を確認してください。最新のファームウェアには、セキュリティの向上や性能の改善が含まれていることがあります。
- それでも問題が解決しない場合は、ルーターの寿命かもしれません。
一般的に、Wi-Fiルーターの寿命は3〜5年程度と言われています。新しいルーターに買い替えることで、最新の通信規格に対応し、より快適なWi-Fi環境を実現できるでしょう。
Wi-Fiルーターの置き場所を変えても電波が届きにくい場合の対処法
周波数帯を変更する
Wi-Fiルーターの周波数帯(2.4GHzと5GHz)を変更することで、電波の届きやすさを改善できる場合があります。多くのルーターでは 設定画面から周波数帯の切り替えが可能 です。
長所 | 短所 | |
---|---|---|
2.4GHz | 障害物を通過しやすく、広範囲をカバー | 電子レンジなどの家電にと干渉されやすい |
5GHz | 高速通信が可能で干渉も少ない | 障害物に弱い |
家の構造や使用環境に応じて、適切な周波数帯を選択することが重要です。
例えば、広い一軒家なら2.4GHz、狭いマンションなら5GHzが適しているかもしれません。
ビームフォーミング機能を活用する
ビームフォーミング機能は、 Wi-Fi電波を特定の方向に集中させる先進技術 です。まるでスポットライトのように、電波を必要な場所に的確に届けます。
この機能を活用すると、電波の到達距離が伸び、通信速度も向上します。
設定方法は機種によって異なりますが、多くの場合、ルーターの管理画面から簡単に有効化できます。
ただし、この機能を最大限に活かすには、接続デバイス側もビームフォーミングに対応している必要があります。
point
- ビームフォーミング使用時は、ルーターとデバイスの間に大きな障害物がないよう注意しましょう。
- 複数の部屋で使用する場合、ルーターの向きを調整することで、さらなる効果が期待できます。
中継機を導入する
中継機は、 ルーターからの電波を受信し、それを再度発信することで、電波の届く範囲を拡大 します。
電波が弱い場所に設置することで、家の中のどこにいても繋がりやすいネットワークを構築できます。
例えば、2階建ての家なら階段付近に設置すると、上下階への電波の行き来がスムーズになります。
最新の中継機では、メッシュWi-Fiシステムを採用しているものもあり、複数の中継機を連携させて家全体をシームレスにカバーすることが可能です。
編集部
使用しているルーターとの相性や、必要な通信速度を考慮して機種を選びましょう。
電波強度が高いルーターへ買い換える
最新のルーターは、高性能アンテナや先進的な信号処理技術を搭載し、より広範囲で安定した通信を実現します。
例えば、Wi-Fi 6(802.11ax)対応のルーターは、従来モデルと比べて通信速度が大幅に向上し、複数デバイスの同時接続にも強いのが特徴です。
選び方のポイントは、自宅の広さや接続デバイス数、主な用途などです。大きな家や多数のデバイスを使用する場合は、トライバンドルーター(※)がおすすめです。
ただし、新しいルーターを導入する際は、接続デバイス側の対応状況も確認しましょう。最新規格に対応していないデバイスでは、ルーターの性能を十分に活かせません。
※トライバンドルーター:2.4GHzと5GHzに加えて、もう1つの5GHz帯を持つ高性能モデル。
LANケーブルの規格を見直す
LANケーブルの規格を見直すことで、Wi-Fi環境を大幅に改善できる可能性があります。古いケーブルを使用していると、せっかくの高速回線も十分に活かせません。
最新のCAT8規格のケーブルは、従来のCAT5eと比べて40倍以上の速度を実現 します。 まるで水道管を太くするように、データの流れがスムーズになるのです。
また、ケーブルが必要以上に長いと信号が弱まる可能性があります。適切な長さと規格のケーブルを選ぶことで、Wi-Fi環境全体のパフォーマンスが向上します。
ただし、ケーブルを交換する際は、ルーターやモデムの対応規格も確認しましょう。相性の良い組み合わせで、快適なネット環境を実現できます。インターネット回線の見直し
インターネット回線の見直しも、Wi-Fi環境改善の重要な一手です。回線速度が遅ければ、どんなに優れたルーターを使っても十分な効果は得られません。
まず、現在契約している回線の速度を確認しましょう。 動画視聴や大容量ファイルのダウンロードが多い場合は、より高速な回線への乗り換えを検討する価値があります 。
光回線やケーブルインターネットなど、様々な選択肢がありますが、自宅の環境や利用目的に合わせて選びましょう。
また、プロバイダの変更も効果的かもしれません。同じ回線速度でも、プロバイダによってパフォーマンスが異なることがあります。
光回線の見直し相談はこちらWi-Fiルーターの置き場所に関するよくある質問
A
マンションは、戸建住宅と比べて外部の電波に干渉される可能性が高いので、壁際を避け、部屋の中心付近に設置するのが望ましいです。
マンションの間取りによっては、リビングとダイニングの境目あたりに置くのも効果的です。これにより、両方の空間で安定した通信が可能になります。
A
一軒家でのWi-Fiルーター設置は、広い家全体をカバーする必要があるため、より戦略的な配置が求められます。家の中心付近の2階や、階段付近の天井に取り付けるのが効果的です。電波が上下左右に均等に広がりやすくなります。
また、大きな家では複数のルーターを使用するメッシュWi-Fiシステムも検討に値します。 これにより、庭や離れた部屋まで安定した通信環境を確保できます。
Wi-Fiの速度向上にはメッシュWi-Fiがオススメ
Wi-Fiの速度向上を目指すなら、メッシュWi-Fiシステムの導入がおすすめです。メッシュWi-Fiは、複数のルーターを連携させて広範囲をカバーする革新的な技術です。
従来の中継器と異なり、メッシュWi-Fiは自動で最適なルートを選択可能。壁や階をまたいでも、途切れることなくスムーズな接続を実現します。
さらに、設定も簡単で、専門知識がなくても導入できるのが魅力です。 大きな家や複雑な間取りの住宅でも、メッシュWi-Fiなら死角なくカバーできます。
まとめ
Wi-Fiルーターの最適な置き場所選びは、快適なネット環境の鍵となります。電波が360度に広がる特性を活かし、部屋の中心に設置するのが理想的です。
床から1〜2m離れた高さに置くことで、電波の到達範囲が広がります。また、遮蔽物を避け、家電製品や水場から離すことも重要です。
それでも電波が届きにくい場合は、周波数帯の変更やビームフォーミング機能の活用、中継機の導入などの対策が効果的です。
適切な置き場所選びと対策で、ストレスフリーなWi-Fi環境を実現しましょう。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!