【飲食店】水道代が高い原因と5つの効果的な節水対策を紹介!

飲食店を運営していると毎月ランニングコストとしてかかる光熱費。なかでも「水道代」は、皿洗いやお手洗い、掃除など飲食店では使用する量が多く、毎月届く請求書をみて「水道代が急に高くなった」と驚くときはありませんか?

知らないうちに水漏れしているのではないかと考えがちですが、水道代が急に高くなる原因は水漏れとは限りません。原因が分からないままだと対処しようがないので、なかなか改善に繋がらず悩みを抱えている飲食店のオーナーも少なくないかと思われます。
今回は水道代の仕組みや、料金が高くなってしまう原因、さらには飲食店で実施できる節水対策なども紹介させていただきます。水道代にお悩みの飲食店オーナーはぜひ参考にしてみてくだい。

飲食店の光熱費の目安

飲食店の水道代が高くなる原因について知る前に、まずは毎月の光熱費の目安を知っておく必要があります。
一般的に飲食店の光熱費は、売上に対して約10%と言われていますが、利益を出すために多くの経営者は、以下のような数値で毎月の利益を計算しています。

≪利益を出すためのコスト比率≫

コスト

売上に対するコストの比率

光熱費

7%

家賃

10%

人件費

30%

その他諸経費(通信費、雑費など)

10%

原材料

30%

上記の場合、利益を計算すると13%の利益を出すことができます。つまり100万円の売上であれば、13万円の利益が出るということになります。

もちろん店舗のスタイルによってもコスト比率は異なります。たとえば、回転寿司のように回転率が高い店舗であれば食材費が高くても客数を増やすことで少ない利益で経営することも可能です。一方、バーの経営などであればお客様も店内でゆっくり過ごすので回転率は下がります。そのため、バーの場合であれば原価率は20%ほどで提供していることが多いでしょう。
ただし、どの店舗のスタイルにおいても光熱費に関しては同じくらいの比率になると言われています。

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飲食店の利益を増やすためには?

飲食店が利益を増やすためには、毎月発生している無駄なコストを削減する必要があります。なかでも一番最初に見直しの対象としておススメなのが光熱費です。

前章で紹介したように飲食店の毎月のコストの中には、人件費や食材費などがありますが、これらを削減してしまうと料理のクオリティが下がりお客様が離れてしまったり、従業員が辞めてしまうといった可能性もあります。そのため光熱費をいかに削減するかということが利益を確保する大きなポイントとなります。

次に水道光熱費を削減するにあたり、気を付けておきたい注意点をお伝えします。

水道光熱費を削減する際の注意点

水道光熱費を削減する際に、一番手を付けやすいのは電気代の節約でしょう。とくにエアコンなどの空調は、温度の調整をすることで電気代の削減を行うことは比較的にカンタンです。しかしここで注意したいのが「お客様に迷惑がかからないこと」です。

電気代を節約したいという理由からエアコンの温度を1度上げることで、お客様は店内の居心地が悪いと感じ、いくら料理がおいしくてもリピーターに繋がらなくなる可能性もあります。定期的に来店しているお客様を失うことは売上にも大きく影響することなので、空調の節約は控えるようにしましょう。

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飲食店の水道代が高くなる原因

飲食店の水道代が急に高くなった場合、考えられる原因を3つご紹介します。

原因①:水漏れ

水道代の値上げがなく、水の使い方も変わっていないのに大幅に請求料金が上がった場合、水漏れの可能性が考えられます。一見水漏れしていないように見えても、地中部分の配管などで漏れが発生しているケースもあるので注意してください。心当たりがないのに水道代が高くなった時は、水漏れしていないかを確認しましょう。

水漏れのチェックは水道メーターで行えます。まずは水道をしっかり止めてから、水道メーターの「パイロット」と呼ばれる部分の動きを確認してください。水道を止めているのにパイロットが激しく回り続けている場合、水漏れが発生している可能性が濃厚です。水道メーターは戸建てなら庭、集合住宅ならガスや水道の元栓と一緒に入っています。水漏れがあった場合には、水道業者に修理を頼みましょう。

メーターが動いていなかった場合でも、業者に点検してもらうことで水漏れを突き止めることができます。明らかに料金が高くなったと感じた際には、早めの行動をオススメします。

原因②:水の使い過ぎ

飲食店の水道代が跳ね上がる基本的な理由として、水の使い過ぎがあげられます。とくに飲食店を経営していると、調理や洗い物などで水を大量に使います。洗い物の際に水を出しっぱなしにしていないか、水をためておいて使用できないかなど見直してみましょう。またうどんやパスタのゆで汁を洗剤代わりに使用したり、蛇口に節水コマを取り付けたりすれば節水に繋がるでしょう。

原因③:水道代の値上げ

水道代自体が値上げされたので、請求額も高くなるというケースも考えられます。水道代には水道施設の設備費や人件費も含まれています。近年では人口減少の影響により、水道代の収入減少が発生しているのをご存知でしょうか。一方で水道施設の老朽化問題があり、設備費が増加しているという面もあります。そのため、自治体によっては水道代の値上げが起きているケースも少なくありません。

水道には「法定耐用年数」が定められています。水道管の設置から40年が経過すると、設備を更新する必要があります。その時期になると水道代が値上げされることが多いので、覚えておくといいでしょう。

水漏れがなく、水の使い方も変わっていないのに飲食店の水道代が高くなった場合には、料金明細を確認してみましょう。「基本料金」「従量料金」が上がっている場合には、水道代自体の値上げが行われています。

水道代が決まる仕組み

次に、水道代が決まる仕組みについてみていきましょう。
水道代の請求明細を見ると、大抵の場合「水道料金」「下水道使用量」が記載されています。そして水道料金の中には、「基本料金」「従量料金」が合計された金額が記載されているケースが多いのではないでしょうか。それぞれの料金の内容は以下のとおりです。

・基本料金
 水道メーターの口径に応じて料金が決まっている。水を使わなくても発生する料金。
・従量料金
 実際に使った量に応じて発生する料金。
・下水道使用量
 トイレや洗い物など、家庭や店舗で出た排水を浄化するための費用にあてる料金。

水道代は上記の3種類を合計したものが、多くの場合2ヶ月に一度の頻度で請求される仕組みとなっています。水道料金を定めているのは国ではなく、各地域により異なります。水源・人口密度・設備などの要因により設定額が異なるので、地域によってはかなりの差額が開いているケースも少なくありません。中には8倍近い差が開いている地域もあるので、飲食店を開業する場合や移転する場合などの際には水道代をチェックしておくといいでしょう。

水道代が地域によって変わる理由

水道代は水源・人口密度・設備などの要因が関係するので、都道府県や地域ごとで異なります。水道を通して水が提供されるまでには、大きく分けて以下4つの行程が必要となります。
①取水 … 水源から水を取り出す。
②処理 … 取り出した水をキレイにする。
③貯水 … 処理した水を貯めておく。
④配水 … 水道管を通して利用者に水を届ける。

家庭や店舗に水が届くまでの間には、それぞれの行程でコストが発生します。ただしどれか一つの行程の負担が小さい場合には、必要経費が抑えられるので水道料金が低くなります。たとえばキレイな水源をもつ地域では、処理にかかるコストが削減できるでしょう。そのため利用者も、安い水道代で済ませることが可能となります。

またお住まいの地域の人口密度によっても、水道代は影響します。すでに多くの水道管が引っ張られている地域であれば、元からある水道管が利用できます。工事費などの経費を地域の住人で分担することになるので、世帯ごとで負担する額が抑えられるでしょう。

このように、人口密度が高ければ高いほど水道代は安く抑えられますが、反対に低いところは高くなりやすい傾向にあります。人口密度が高いとされる関東圏では、水道代はどのようになっているのか見ていきましょう。

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関東の1ヶ月の水道代の平均値

日本水道協会が発表している、関東における1ヶ月間の水道代平均値ランキングは以下のようになります。(出典:日本水道協会)

 
順位 都道府県 1ヶ月の平均値
1位 神奈川県 2,042円
2位 埼玉県 2,453.9円
3位 東京都 2,471.5円
4位 群馬県 2,581.2円
5位 栃木県 3,088.6円
6位 千葉県 3,622.9円
7位 茨城県 3,874.7円

※上記は都道府県別のランキングです。実際の水道代は自治体によって異なるので、注意してください。

なお日本水道協会が発表している全都道府県の水道代平均額は、月額3,196.2円となっています。関東は全国平均と比較しても、飛びぬけて高いわけではありません。それどころか上位は全国平均と比較すると、安く抑えられていることが分かりますね。とくに神奈川、埼玉、東京、群馬は全国別ランキングで見た場合でも、上位10以内に入っています。

水道代節約のために:節水の基本を知ろう!

飲食店の水道代を節約する前に、まずは節水の基本を理解しておく必要があります。ここでは、節水の基本を3つ紹介します。

節水の基本①:つけおき洗いを徹底する

節水対策の基本として、皿洗い時のつけ置き洗いを徹底することが挙げられます。これは意識するだけですぐにでも始められる節水対策なのでさっそく実行してみましょう。

やり方は、洗い桶やシンクに40度以上のお湯をはり、そこに洗剤と食器を入れてしばらく放置しておくだけです。食器に付着した油汚れなどが浮き上がり、少量の水で洗い落とすことが可能となります。この方法は、食器一つに使う水量をぐっと抑えることができるため節水対策の基本中の基本といえるでしょう。

節水の基本②:水道代の「見える化」をする

飲食店の水道代を節約するためには、毎月どのくらいの量を使用しているのか把握することが大事です。そのためには、毎月送られてくる請求明細を見てきちんと把握し、店舗の従業員などにも共有した上で全員で節約の意識を高めていくことも重要です。「洗い場では、水を出しっぱなしにしない」などの小さなことからでも意識づけ取り組んでいきましょう。

 節水の基本③:「下水道代の減免」を受ける

「水道代の減免」を受けることも水道代を節約する方法の一つです。減免対象となるには、細かな基準が設定されていますが、飲食店の業種によっては対象となるケースがあります。
たとえば東京の場合、水道代の減額対象業種となっているのは、おもに以下の店舗です。

・パン製造小売業
・日本そば店
・大衆食堂
・中華そば店
・大衆すし店
・民生食堂

また、減免内容は1ヵ月あたり51m³~200m³までの水量につき5円を乗じて得た金額に100分の108を乗じて得た料金となります。申請は地域の水道局で行うことが可能です。

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飲食店で簡単にできるおすすめ節水対策

つづいて、飲食店でカンタンにできるおススメの節水対策を5つご紹介します。

おすすめ節水対策①:油汚れを広げない

一般の家庭と違い飲食店では少し難しいかもしれませんが、油汚れを広げないようにすることはおすすめの節水対策の一つです。「油で汚れた食器を重ねない」「洗う前にはキッチンペーパーで汚れをふき取る」このようなひと手間を加えることで油汚れが広がらずに使用水量を減らすことができます。

おすすめ節水対策②:決まった順番で食器を洗う

食器を洗う順番を工夫することもおすすめの節水対策です。とくに汚れが少ないお皿から洗い、その後汚れのあるお皿を洗うことで汚れの広がりを抑えることが可能です。

おすすめ節水対策③:うどんやパスタのゆで汁を洗剤代わりにする

お鍋やフライパンなどを洗うときに、うどんやパスタのゆで汁につけ置き洗いすることで洗剤代わりとなり、すっきり汚れを落とすことができます。うどんやパスタのゆで汁には、でんぷんとグルテンが溶け出しており、この成分にはよごれを吸着する働きと汚れを食器から引き離す働きがあります。また、ゆで汁は温かい方が効果が出やすいので、麺を茹でたあとは、なるべくフタをして保温しておくといいでしょう。

おすすめ節水対策④:食洗器の使用

業務用の食洗機を導入することも節水対策としておすすめです。業務用食洗機を使用することで作業雄効率が上がり、人件費も抑えることが可能です。水量は手洗いの場合と比較すると7分の1~9分の1になると言われており、節水に高い効果を発揮します。
ただし新品の業務用食洗機を購入する場合は、金額が高く30万~100万かかります。中古であれば10万円で購入できる場合もあります、

おすすめ節水対策⑤:節水コマを活用する

これまでいくつかの節水方法をご紹介しましたが、手っ取り早く水量を削減したい場合は、「節水コマ」を活用することもおすすめです。
節水コマは、蛇口の内部についているコマを交換し、コマ中央の突起部で水を遮ることで一度に流れ出る水量を減らすことのできる節水アイテムです。東京都水道局によると節水コマを取り付けることにより、蛇口の開度によっては最大50%の節水効果があるとしています。
また節水コマの種類には、節水できるうえに頑固な汚れもカンタンに落とすことのできる洗浄力の高い機能がついている節水コマもあります。飲食店で導入する場合は、そのような高圧洗浄機能がついた節水コマを導入すると便利でしょう。


》【店舗・法人向け】節水コマってどんなもの?水道代を節約するための必須アイテムをご紹介

まとめ

今回は水道代の仕組みや料金が高くなってしまう原因、飲食店で実践できる効果的な節水方法などを紹介しました。

全国平均と比べると関東は水道代が高いということはありません。ただし水道代は各自治体により定められているので注意しましょう。また水の使い方によっては水道料金が跳ね上がってしまうケースもあるので、気を付けてください。

飲食店にとって水道代光熱費は極力削減したいもの。節水対策をしたいと考える場合には、節水コマなどの設置も検討してみるといいでしょう。

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