プロパンガスはデメリットしかない?やめとけと言われる理由と本当のメリット・安全性

「プロパンガスは『やめとけ』って本当?」
「一人暮らしだとガス代が高くて後悔する?」
「屋外にあるガスボンベは爆発しないの?」


プロパンガスは「毎月のガス代が高い」「デメリットしかない」といったネガティブなイメージを持たれがちです。

しかし、災害時の復旧の速さや、都市ガスの約2倍とされる高い熱量など、プロパンガスならではの特徴もあります。

本記事では、プロパンガスが「やめとけ」と言われる理由の背景から、基本的な仕組みや具体的な安全対策までをわかりやすく解説します。

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プロパンガスは「デメリットしかない」って本当?

なぜプロパンガスだと後悔すると言われるのか

プロパンガスを利用して 後悔したと感じる理由として多いのが、ガス料金の高さです。毎月のガス代は、都市ガスの約1.5〜2倍程度になるのが一般的 です。

この価格差の背景には、プロパンガスが各社で自由に料金を設定できる「自由料金制」であることが関係しています。

さらに、建物の配管工事費や給湯器の費用をガス会社が立て替え、その費用を毎月のガス料金に上乗せして回収する契約形態も珍しくありません。

こうした仕組みを十分に理解しないまま契約し、結果として割高な料金を払い続けてしまうことが不満を抱く要因となっています。

※プロパンガスにおける自由料金制とは、ガス会社が料金を自社で自由に設定できる仕組みのことです。都市ガスのように国や自治体が料金を細かく規制する制度ではないため、会社ごとに基本料金や従量料金が異なります。

都市ガスとプロパンガスの料金差やメリット・デメリットを詳しく比較したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

【徹底比較】都市ガスとプロパンガスの違いとは?どっちが安い?料金の仕組みと選び方を解説

プロパンガスが高くなりやすい料金システムの仕組み、熱量の違いを踏まえた実質的なコスパの考え方、さらに都市ガスへ切り替える際の現実的なハードルまでを分かりやすく解説

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それでもプロパンガスがなくならない理由

プロパンガスは、「料金が高くなりやすい」という課題がある一方で、災害に強いエネルギーとして全国で幅広く利用されています。

都市ガスが地下の配管網を通じて供給されるのに対し、プロパンガスは各家庭にガスボンベを設置して供給する仕組みです。

そのため、 大地震などで地域のインフラが損傷しても、自宅の設備に問題がなければ早急にガスを再開できる 場合があります。

実際に東日本大震災では、都市ガスより早く供給が再開した地域もあり、非常時のライフラインとしての強みが評価されています。

プロパンガス(LPガス)とは?仕組みと特徴

気体から液体へ体積が約1/250になる液化の仕組み

プロパンガス(LPガス)の主成分は、石油や天然ガスから産出されるプロパンやブタンです。

これらのガスは、冷却や圧力を加えることで気体から液体に変化し、体積が約250分の1まで小さくなります。

この 「液化すると体積が激減する」という性質 により、大量のエネルギーをコンパクトなガスボンベで貯蔵・運搬することが可能です。

ボンベによる個別配送が可能なため、地下にガス管を敷設する大規模なインフラ工事を必要とせず、山間部を含む全国の住宅へスムーズにガスを供給できる仕組みになっています。

空気より重い性質とガス警報器の正しい設置位置

プロパンガスは 空気の約1.5倍の重さがあり、ガス漏れが起きると床付近に溜まりやすい 性質があります。

この特徴を踏まえ、ガス漏れ警報器は床から30cm以内の低い位置に設置されるのが一般的です。

ガス漏れのにおいに気づいた場合は、火気や電気スイッチに触れず、まず窓やドアを開け、ほうきで足元の空気を外へ逃がすように換気することが大切です。

プロパンガスのメリット(1) 災害に強い分散型エネルギー

個別供給だから可能な驚異の復旧スピード

プロパンガスは、各家庭の屋外にガスボンベを設置する「分散型エネルギー」です。そのため災害時でも都市ガスに比べて復旧が格段に早くなります。

都市ガスは、巨大な製造工場や広範囲の地下配管に依存しており、一箇所でも破損があれば地域全体の供給が停止します。

復旧には「閉栓・修繕・開栓」という大規模な工程が必要となり、数週間から数か月を要するケースも少なくありません。

一方プロパンガスは、 一戸ごとに独立した供給設備を持つため、自宅のボンベと配管が無事であれば、戸別の安全点検だけで即座に復旧可能 です。この「分散型」の仕組みこそ、災害に強い大きなメリットです。

参照:第 14 章 ライフライン(PDF)│仙台市公式ホームページ

避難所や仮設住宅でも使われる理由

災害直後の避難所や、急ピッチで建設される仮設住宅では、地下のガス管が寸断されていたり、そもそも整備されていなかったりするケースが少なくありません。

プロパンガスは、 燃料を液化した状態で専用ボンベに詰め、トラックでどこへでも運搬できる「ポータブルなエネルギー」 です。

道路さえ通じれば全国どこへでも届けられ、大がかりな配管工事も必要ありません。設置したその日から、炊き出し用の温かい食事や、被災者の心身を癒やすお風呂のためにお湯を沸かせる点が最大の強みです。

さらに近年では、長引く停電への備えとして、ガスを燃料にした発電機を稼働させ、照明や通信機器の電力を確保する「災害用バルク」の設置も進んでいます。

プロパンガスのメリット(2) 火力・熱量が高い

都市ガスの約2倍の熱量(約99MJ)

プロパンガスの主成分であるプロパンやブタンは、燃焼時に発生するエネルギーが大きい点が特徴です。

具体的な数値を比較すると、 都市ガスの熱量が1立方メートルあたり約45MJであるのに対し、プロパンガスは約99MJ。計算上、都市ガスの約2.2倍のエネルギー量 になります。

この発熱量の高さにより、都市ガスより少ないガス使用量でも同じだけの熱を生み出すことが可能です。

※MJとは「メガジュール(megajoule)」の略で、エネルギーの単位です。日常の感覚に置き換えると、1MJ ≒ 電気ストーブを約5分間使う電力量くらいのイメージです。

火力が強くお湯が早く沸く

プロパンガスは熱量が高いため、短時間で強い火力を出せる点がメリットです。

この特性が活用されているのが、中華料理店やラーメン店などの飲食店です。強い火力で一気に食材へ火を通せるため、炒め物などの高温調理に向いています。

家庭用コンロでも同様に、お湯が早く沸く・料理が短時間で仕上がる といったメリットがあります。忙しい家庭でも調理時間を短縮しやすく、日常的な使い勝手の良さにつながります。

プロパンガスは使い方によって、ガス代を抑えることも可能です。日常生活でできるガス代の節約方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【ガス代の節約術15選】料金を安くするコツと節約効果の高い方法を徹底解説!

安い料金プランを提供しているガス会社の紹介に加え、ガス代が高くなる原因や日頃から実践できる節約術も解説

詳しくはこちら

プロパンガスは危険?設備と安全対策

異常時に自動でガスを止めるマイコンメーター

プロパンガスの各家庭には、ガスの使用状況を24時間監視するマイコンメーターが標準で取り付けられています。

マイコンメーターは、 機器の消し忘れでガスが長時間流れ続けたり、震度5相当以上の揺れを感知したりした際に異常を検知し、自動でガスを遮断する仕組み です。

配管の破損や大きな地震が発生した場合でも、メーターが瞬時に供給を止めるため、火災や爆発といった二次災害のリスクを大きく抑えられます。

屋外ボンベ設置における安全基準

自宅の敷地内にガスボンベを置くことに不安を抱く人もいますが、 設置には法律で細かなルールが定められています

まず、容器内の温度上昇による異常膨張を防ぐため、直射日光を避け、風通しの良い屋外に置くことが基本です。

また、引火を防ぐために、コンセントやエアコンの室外機など火気から2メートル以上離して配置する必要があります。

さらに、地震時の転倒を防ぐため、チェーンなどでしっかり固定する対策も徹底されています。

まとめ:プロパンガスのメリット・デメリットと安全性

プロパンガスは、ボンベを各家庭へ配送して供給する仕組みのため、都市ガスより毎月の料金が高くなる傾向があります。

一方で、この独立した供給方式は災害時に強みを発揮し、地域の配管が寸断されても自宅の設備に問題がなければガスを使用できる場合があります。

​​​​​​​ 都市ガスの約2倍の熱量を持つためお湯が早く沸き、震度5相当の揺れで自動遮断するメーターなどの安全対策も整備されています。

料金の高さだけで判断するのではなく、災害時の強みや安全対策も含めて総合的に考えることが大切です。

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