「無人運営は本当に可能?」
「コスト削減と安全性は両立できる?」
ジムの運営において、入退室管理システムの導入は人件費削減や不正利用防止、24時間営業の実現など大きなメリットがあります。
しかし、認証方式やシステム連携、セキュリティ対策など、選び方を誤ると運用トラブルにつながる可能性もあります。
本記事では、ジムに入退室管理システムを導入するメリットから具体的な選び方、おすすめシステム、導入後の注意点までわかりやすく解説します。
目次
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ジムに入退室管理システムを導入する3つのメリット
ジムに入退室管理システムを導入することで、単に鍵の代わりになるだけでなく、運営の効率化と収益向上に直結する多くのメリットをもたらします 。
人件費の大幅な削減、会費未払い者の不正利用防止による収益確保、そして24時間営業の実現による顧客満足度の向上など、システムがもたらす経営上の利点は多岐にわたります。
ここでは、代表的な3つのメリットを具体的に解説します。
スタッフの常駐が不要になり人件費を大幅に削減できる
入退室管理システムを導入すると、会員自身が認証して入退室できるようになるため、受付業務のためだけにスタッフを常駐させる必要がなくなります。
これにより、 特に深夜や早朝といった人件費がかさむ時間帯の運営コストを大幅に削減可能 です。
浮いた人件費をトレーナーの増員や設備の充実に充てることで、サービスの質向上にもつなげられます。
また、スタッフの入退室も記録されるため、勤怠管理の効率化にも貢献します。
会員情報との連携で会費未払い者の不正利用を防ぐ
多くの入退室管理システムは会員管理システムと連携しており、会費の支払い状況に応じて入室権限を自動で制御可能です。
月会費の支払いが確認できない会員の入室を自動的に制限することで、スタッフが都度確認する手間なく不正利用を確実に防止 します。
これにより、料金の徴収漏れを防ぎ、安定した収益を確保できるだけでなく、スタッフの督促業務に関する心理的・時間的な負担も軽減されます。
24時間営業を実現し会員の満足度と収益を向上させる
入退室管理システムの導入によって、スタッフ不在でも安全な運営が可能になることで、24時間営業が実現しやすくなります。
早朝や深夜にトレーニングしたいといった多様なライフスタイルの会員ニーズに応えることができ、顧客満足度の向上に直結します。
利用可能時間が拡大することで、これまで時間的な制約で入会をためらっていた新たな顧客層を獲得するチャンスも広がり、結果としてジム全体の収益向上に貢献 します。
ジムに最適な入退室管理システムの選び方
ジムの入退室管理システムは、不特定多数の会員が利用する特性上、オフィスや塾などの施設とは異なる視点で選ぶ必要があります。
セキュリティの高さはもちろん、会員の利便性や既存の運営フローとの連携性も重要な選定基準です。
認証方式、システム連携、セキュリティ機能、設置のしやすさ、そしてコストの5つのポイントから、自社の規模やコンセプトに最適なシステムを見極める方法を解説します。
- 認証方式で選ぶ(顔認証・QRコード・ICカードなど)
- 会員管理や予約システムと連携できるかで選ぶ
- 共連れを防止するセキュリティ機能の高さで選ぶ
- 既存のドアに後付け可能かなど設置のしやすさで選ぶ
- 初期費用と月額料金のトータルコストで選ぶ
認証方式で選ぶ(顔認証・QRコード・ICカードなど)
認証方式は、セキュリティレベルと会員の利便性を左右する重要な要素 です。
顔認証は生体情報を用いるためなりすましに強く、カードの紛失や忘れ物の心配もありませんが、導入コストは比較的高くなる傾向があります。
スマートフォンに表示するQRコードは手軽ですが、スクリーンショットによる不正利用のリスクも考慮が必要です。
ICカードは多くの会員にとって馴染み深く直感的に利用できますが、物理的なカードの発行コストや紛失・貸し借りのリスクが伴います。

編集部
入退室管理システムは「誰が・いつ入れるか」を管理する仕組みであり、顔認証やICカード、スマートロックなどの認証手段と組み合わせてドアの解錠・施錠を制御します。
会員管理や予約システムと連携できるかで選ぶ
すでに会員管理や予約、決済に何らかのシステムを利用している場合、それらとスムーズに連携できる入退室管理システムを選ぶことが運営効率化の鍵 となります。
データが連携されていれば、入会手続きから予約、決済、入退室までの一連の流れを自動化でき、手作業による入力ミスや管理の手間を大幅に削減可能です。
各システムがAPI連携に対応しているかなど、導入前に仕様を詳しく確認することが重要です。
共連れを防止するセキュリティ機能の高さで選ぶ
一人の会員が認証した際に、別の非会員が一緒に入室してしまう「共連れ」は、無人運営における大きなセキュリティリスク です。
これを防ぐためには、アンチパスバック機能(入室記録がないと退室できない、連続での入室を不可にするなど)を備えたシステムが有効です。
また、一定時間ドアが開きっぱなしになっている場合に管理者に通知を送る機能や、セキュリティゲートと連動できるシステムを選ぶことで、より強固な不正入室対策を講じることができます。
既存のドアに後付け可能かなど設置のしやすさで選ぶ
導入時の工事規模やコストを抑えたい場合、既存のドアに後付けできるシステムが有力な選択肢 となります。
特にスマートロックは、サムターン(ドア内側のつまみ)に被せるだけのタイプや、両面テープで設置できる製品も多く、大掛かりな配線工事が不要で手軽に導入できる点が特徴です。
一方で、電気錠やセキュリティゲートを用いるシステムは工事が前提となるケースが多く、より高いセキュリティを重視する場合に適しています。
自動ドアや引き戸、電子錠の種類によっては設置できないケースもあるため、導入を検討しているシステムの設置条件が自社のドアに対応しているか、事前に必ず確認しましょう。
初期費用と月額料金のトータルコストで選ぶ
入退室管理システムを選ぶ際は、 機器の購入費や設置工事費といった初期費用だけでなく、月々のシステム利用料や保守費用を含めたトータルコストで比較検討することが不可欠 です。
高機能なシステムは月額料金も高くなる傾向があるため、自社の運営に必要な機能を洗い出し、コストとのバランスを見極める必要があります。
ベンダーによっては無料トライアル期間やデモ環境を提供している場合もあるため、積極的に活用して使用感を確かめるのがおすすめです。
【比較】ジムの無人化・24時間営業におすすめの入退室管理システム
ここでは、ジムの無人化や24時間営業に適した、代表的な入退室管理システムを紹介します。
スマートフォンで手軽に導入できるものから、会員管理や決済までを一元化できる高機能なもの、生体認証による強固なセキュリティを誇るものまで、さまざまな特徴を持つシステムがあります。
それぞれの強みを比較し、自社の規模やコンセプト、予算に合った製品を選ぶための参考にしてください。
SESAME:スマートフォンアプリで手軽に合鍵を作成・管理
SESAME(セサミ)は、既存のドアのサムターンに後付けで設置できるスマートロックです。
スマートフォンアプリを鍵として利用し、会員ごとに合鍵の共有や利用期間の設定が可能です。
工事不要で手軽に導入できるため、特に個人経営の小規模なジムや、初期費用を抑えたい場合に適しています 。
APIが公開されており、外部の予約システムなどと連携して、独自の入退室管理システムを構築することもできます。
SESAMEについて詳しくみる

Akerun:クラウド上で複数拠点の入退室履歴を一元管理
Akerun(アケルン)は、クラウド型の入退室管理システムで、スマートフォンアプリや交通系ICカード、社員証などを鍵として利用できます。
Web管理画面から遠隔で施錠・解錠操作を行ったり、リアルタイムで入退室履歴を確認したりすることが可能です。
複数店舗を運営している場合でも、すべての拠点の入退室状況を一元管理できる点が大きな強み です。
API連携により、さまざまな外部システムとの連携も柔軟に行えます。
SLIM:会員管理から会費請求までをワンストップで実現
SLIM(スリム)は、フィットネスクラブや24時間ジムの運営に特化して開発された会員管理システムです。
入退室管理機能も標準で搭載しており、会員情報の登録から予約、会費の請求・決済、そして入退室の制御までを一つのシステムで完結させることが可能 です。
運営に必要な機能がオールインワンで提供されるため、複数のシステムを導入・管理する手間が省け、業務の大幅な効率化が期待できます。
会費ペイ:決済システムと連携し入金がない会員の利用を制限
会費ペイは、会員制ビジネス向けの決済代行サービスですが、オプションで入退室管理システムとの連携機能を提供しています。
最大の特徴は、会費の決済状況と入退室権限が完全に連動している点です。 入金が確認できない会員の利用権限を自動で停止するため、未収金リスクを大幅に低減できます 。
決済と入退室管理をスムーズに連携させたいジムにとって、有力な選択肢となるシステムです。
RemoteLOCK:Wi-Fi接続で遠隔から鍵の権限を管理
RemoteLOCK(リモートロック)は、Wi-Fiに接続して利用するスマートロックです。インターネット経由で、遠隔から暗証番号の発行や削除、入退室履歴の確認ができます。
予約システムと連携させることで、予約時間帯のみ有効な暗証番号をゲストに自動で発行することが可能 です。
パーソナルジムの都度利用や、無人での施設貸し出しなど、時間単位での鍵の権限管理が必要な場合に特に強みを発揮するシステムです。
WelcomID:生体認証でなりすましを防止しセキュリティを強化
WelcomIDは、顔認証に対応した入退室管理システムです。
ICカードやスマートフォンのような物理的な鍵が不要で、紛失や貸し借り、なりすましによる不正利用を根本的に防ぐことができます 。
非接触での認証が可能なため衛生的であり、会員は手ぶらでスムーズに入室できます。セキュリティレベルを最優先で考えたいジムに適したシステムです。
ジムの無人運営で注意すべきシステム導入後のトラブル対策
入退室管理システムを導入し無人運営を開始するにあたり、起こりうるトラブルを事前に想定し、対策を講じておくことが極めて重要です。
システムの導入はゴールではなく、安定した運営を続けるためのスタートラインです。
共連れのような不正利用への対策、会員の体調不良といった緊急事態への対応フロー、そしてシステム障害時の対処法など、万一の事態に備えた準備を怠らないようにしましょう。
会員以外の不正な入室(共連れ)を防ぐための対策
共連れによる不正入室は、セキュリティと収益の両面で問題となります 。
対策として、アンチパスバック機能を持つシステムの導入や、物理的に一人ずつしか通過できないセキュリティゲートの設置が効果的です。
また、高解像度の監視カメラを目立つ場所に設置し、不正行為を抑止することも重要です。
会員規約に共連れに関する禁止事項と発覚時のペナルティを明記し、会員に周知徹底を図ることで、ルール遵守の意識を高める必要があります。
会員の体調不良や怪我など緊急事態への対応フロー
スタッフ不在時に会員が体調不良や怪我で動けなくなった場合、迅速な対応が求められます。
施設内の目立つ場所に非常ボタンを設置し、押されると警備会社や管理者に即座に通報される仕組みを構築することが不可欠 です。
また、監視カメラで遠隔から施設内の様子を確認できる体制を整えたり、AED(自動体外式除細動器)を設置したりすることも有効な対策となります。
緊急時の連絡体制や対応手順を明確に定め、マニュアル化しておきましょう。
システム障害や停電でドアが開かなくなった場合の対処法
電子機器である入退室管理システムは、サーバーダウンや通信障害、停電などによって作動しなくなるリスクが常に伴います。
万が一、システムが機能せずドアが開かなくなった場合に備え、物理的な鍵で解錠できる手段を必ず確保しておく必要があります 。
また、停電時にも一定時間システムを稼働させられるよう、UPS(無停電電源装置)を導入することも有効な対策です。
ジム無人化・24時間営業を成功に導く!必須インフラ
入退室管理システムの導入は、無人ジム運営の第一歩です。
しかし、安全かつ快適な運営を実現するには、入退室管理システム単体ではなく、「入退室管理システム・防犯カメラ・Wi-Fi環境」の“3点セット”での導入が不可欠です。
ここでは、無人ジム運営を支える重要なインフラを紹介します。
遠隔監視とクラウド保存でトラブルを防ぐ「クラウドカメラ」
無人ジムでは、共連れなどの不正入室や、機器の破壊・盗難といったトラブル対策が不可欠 です。
クラウドカメラを導入すれば、スマートフォンやPCから遠隔で店内の様子をリアルタイムに確認できます。頻繁に現地へ行けない場合でも、安心して運営が可能です。
さらに、録画データをクラウド上に保存できる点も大きな強みです。物理的な録画機器が不要なため、万が一カメラ本体が破壊・持ち去られても、証拠映像が消失するリスクを防げます。

スマホから遠隔で映像が確認できる防犯カメラ
スマホやPCから遠隔で店内映像を確認できる防犯カメラ。録画データは強固なセキュリティのクラウドサーバーに保存されるため、機器の破壊や盗難によるデータ消失リスクがありません。
詳しくはこちらシステムの安定稼働と会員満足度を両立する「プラットWiFi」
入退室管理システムやクラウドカメラを安定して運用するには、途切れない通信環境が欠かせません 。
プラットWiFiは、複数のアクセスポイントを連携させる「メッシュWiFi」により、広いジムや複数フロアでも安定した通信環境を構築できます。
最大100台の同時接続に対応しており、会員向けフリーWi-Fiとしても活用可能です。さらに、業務用と利用者用でネットワークを分離できるため、セキュリティを保ちながら顧客満足度の向上にも貢献します。

高性能WiFiで顧客満足度と集客をUP!
スマートロック等の安定稼働に欠かせない、広範囲をカバーするメッシュWi-Fi。最大100台接続可能で、業務用と会員用でネットワークを分離でき高いセキュリティを確保します。
詳しくはこちらジムの入退室管理システムに関するよくある質問
A
はい、可能です。小規模ジム向けに初期費用を抑えた月額制のシステムや、大掛かりな工事が不要で後付けできる製品も数多く提供されています。1店舗からでも契約できるプランがほとんどのため、施設の規模に関わらず、無人運営やセキュリティ強化を目的としたシステム導入を検討できます。
A
はい、可能です。入退室管理システムは、スマートロックなどの解錠デバイスと組み合わせて利用することで、既存のドアに後付けできるケースが多くあります。特にサムターンに被せるタイプや穴あけ不要の製品は手軽に導入できます。一方で、電気錠やセキュリティゲートを用いるシステムは工事が前提となるため、導入方法はシステム構成によって異なります。事前にドアの形状や設置条件を確認することが重要です。
A
導入期間は、選ぶシステムや工事の有無によって大きく変動します。工事不要の後付け型スマートロックであれば、発注から最短1~2週間で運用を開始できる場合もあります。一方で、セキュリティゲートの設置など大掛かりな工事を伴うシステムでは、1~3か月以上かかることも珍しくありません。まずは候補となるシステム会社に問い合わせ、具体的なスケジュールを確認しましょう
まとめ
ジムの運営において入退室管理システムは、人件費削減や24時間営業の実現による収益向上、そしてセキュリティ強化に大きく貢献します。
最適なシステムを選ぶためには、顔認証やICカードといった認証方式、会員管理システムとの連携性、共連れ防止機能、設置のしやすさ、そしてトータルコストを総合的に比較検討することが重要です。
本記事で紹介した選び方や具体的な製品情報を参考に、自社の課題を解決し、会員の利便性を高める入退室管理システム導入を検討してください。
この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!