【2021年11月】Wi-Fiルーターの選び方とは?スペックの見方やおすすめ機種を解説

今や生活になくてはならない“Wi-Fi環境”を整えるためには、より最適なWi-Fiルーター(無線LAN)を選びたいですよね。しかし、Wi-Fiルーターには様々な種類があります。たくさんのメーカーや商品のなかで、どれを選んだらいいのかわかりにくいもの。そこで今回はWi-Fiルーター選びが楽になる、基準にもなるポイントや機能をご紹介します。

Wi-Fiルーターの選び方のポイント

Wi-Fiルーターを選ぶときにはどんなことに注意するべきか分からない方とお悩みの方も多いでしょう。
なんとなく購入した場合、使い勝手が悪かったり、かえって不要な機能がついたルーターを選んでしまったりと失敗する事が無いよう、選び方のポイントを抑えていきましょう。
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Wi-Fiルーターの選び方①:無線LAN規格をチェックしよう!

無線LAN規格(Wi-Fi)には「IEE802.11」という国際的な標準規格があります。
主に使われている無線LAN規格は5種類あり

①IEEE 802.11a
②IEEE 802.11b
③IEEE 802.11g
④IEEE 802.11n
⑤IEEE 802.11ac

これらを訳して「11a 」「11g」などと呼びます。

現在の主流は「11n」「11ac」の2つです。「11n」は、2.4GHzと5GHzの周波数帯を利用できます。「11ac」の周波数帯は、5GHzのみです。5GHzは、電子レンジなどの他の家電と電波を干渉しにくいため、速度が安定しやすいと言われています。ただし、壁などの障害物には弱いのが弱点です。

また「11n」「11ac」は、最大通信速度が他の無線LAN規格に比べて速いという特徴があります。
「11n」=最大通信速度:600Mbps
「11ac」=最大通信速度:6.9Gbps
ネットサーフィンやSNS、動画視聴など、快適なWi-Fi環境下で行うことができます。

Wi-Fiルーターを購入するときは、無線LAN規格が「11ac」か「11n」であれば問題ありません。パッケージや説明文に記載されている無線LAN規格を確認しましょう。

利用する人数(端末数)

Wi-Fiルーターは、パソコンやスマホ、タブレットにゲーム機など、接続できるデバイスの数が制限されています。
スタンダードなWi-Fiルーターの接続可能台数は、平均で10台ほど。10台以上同時に繋ぐと、速度低下を招く恐れがあります。また性能が低いWi-Fiルーターを選んでしまうと、2、3台しか繋げない場合もあるので注意しましょう。
 
ハイスペックWi-Fiルーターの中には、100台接続可能なものもあります。性能が高いWi-Fiルーターになるので、価格帯としてもも10,000円以上と割高にはなりますが、その分快適なインターネット環境を構築できます。ご自身が使用するデバイスの数をあらかじめ把握しておくと良いでしょう。

部屋の大きさ

Wi-Fiルーターは、電波が届く範囲が限られています。Wi-Fiルーターの商品説明には「マンション3LDK」「戸建て2階」など、住居タイプと広さ、階数などの記載があるのでチェックしておきましょう。

そのチェックが済んでからがポイントです!最適なWi-Fiルーターを選ぶなら、ご自身の住居タイプよりやや広いものを選ぶようにしてみてください。なぜならメーカーの情報は、Wi-Fiルーターを家の中央に置いた場合の設定になっているからです。ですので、2LDKタイプの方は3LDK向けのものを選ぶと良いでしょう。

また、広い建物で使用するのに適したWi-Fiルーターが見つからない場合は、「中継機」を使用することで電波の届く範囲が広がります。

繋がらない場所の有無

Wi-Fiルーターから離れた書斎や2階の部屋などでWi-Fi接続したときに、電波が弱いと感じたことがある方もいらっしゃるでしょう。
ルーターから発信される電波は全方向に飛ぶという性質上、部屋の隅に置くと電波の一部が壁に当たったり、窓の外に行ってしまう事で、思うように電波を飛ばすことが出来なくなってしまいます。
Wi-Fiルーターの設置には周りに障害物がないかや、どれだけWi-Fiルーターから離れた場所で使いたいかを確認してみましょう。

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データ転送速度

Wi-Fiルーターの中には、電波を届けるためのアンテナが組み込まれています。スタンダードタイプだと2本のアンテナ、ハイスペックタイプだと4本のアンテナが設置されています。
アンテナが多い方が、接続できる端末が増えて、通信速度も安定します。一般的な家庭用として使うのであれば、2本のアンテナで十分な場合が多いです。

同時接続数

スマートフォンやパソコンだけでなく、テレビやエアコンなどの家電もインターネット接続できるようになっている現代では、Wi-Fiルーターの同時接続数も気にすると良いでしょう。同時接続数とはWi-Fiルーターが同時に電波を飛ばせる端末の上限数のこと。上限を超えた端末を接続する場合には、通信が遅くなったり、切断される場合もあります。Wi-Fiルーターに接続する予定の端末数よりも、余裕をもったWi-Fiルーターを選択するようにしましょう。

その他機能

ビームフォーミング機能

「ビームフォーミング」は、Wi-Fiルーターが自動でスマホやゲーム機の位置を把握して、電波を集中的に飛ばしてくれる機能です。このビームフォーミングが搭載されていることで、接続が安定しますし、速度が速くなります。
戸建て住宅などで階をまたいで使用する場合や、動画やゲームなどの大容量通信を頻繁にする方にオススメの機能です。

高性能CPU

動画やオンラインゲームをよく楽しむという場合には、高性能CPUを搭載したWi-Fiルーターがおすすめ。
高性能CPUでは、データを複数のコアで分担処理するため、処理速度が早くタイムラグが起こりにくいという特徴があります。コアが2つのものは「デュアルコア」、コアが4つのものは「クアッドコア」と呼ばれていますので、選ぶ際に考慮するとよいでしょう。

デュアルバンド

デュアルバンドとは、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯をもっているWi-Fiルーターのこと。
2.4GHzは、壁や障害物の影響を受けにくく、遠くまで電波を飛ばせますが、速度が遅いという特徴があります。一方で5GHzは、障害物に弱いものの、通信速度が速くなっています。2つの周波数帯を使い分けることによって、通信速度が安定します。
例えば、2階の部屋にスマートフォンを持っていったら通信が不安定になったという場合には、周波数帯を切り替えることで、効率のいい通信がおこなえるでしょう。

メッシュ機能

Wi-Fiルーターは進化を遂げており、メッシュ(網状)機能を搭載するものが登場しました。メッシュ機能は、複数台のWi-Fiルーターを設置して、網状に電波を張り巡らせられる機能です。
これによって、広範囲に電波を届けることができ、死角をカバーすることが可能になりました。特に今まで電波が届きにくくなっていた、コンクリートマンションなどで有効です。
メッシュ機能が搭載されたWi-Fiルーターは2〜5万円と高価ですが、電波環境を改善したい方やオフィス利用には最適です。
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干渉波自動回避機能

Wi-Fiの速度が遅いと感じる要因として、電子レンジやBluetoothなどの他の電波による影響を受けている可能性があります。
干渉波自動回避機能は、他の電波の影響を避けるための機能。通信環境に影響を及ぼす電波を感知すると、他の周波数帯に自動切り替えし、安定した通信速度を実現しています。
強い干渉を受けた時だけ自動回避できれば、頻繁に周波数帯が変わることもありませんので、Wi-Fiルーター選びの際には干渉波自動回避機能がついたものを選ぶとよいでしょう。

周波数帯域

Wi-Fiルーターの多くは、デュアルバンドと呼ばれる2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯をもっており、周波数帯を使い分けることで効率よくWi-Fiを使えるでしょう。
5GHzの周波数帯は他の家電から電波の影響を受けにくく、通信速度も速いという特徴があるため、多くの端末がこの5GHzに接続しています。

最近では5GHzの周波数帯を安定して活用できるように、トライバンドと呼ばれるWi-Fiルーターも登場。トライバンドでは、これまでの2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯に加え、もう1つ5GHzが追加されています。3つのチャンネルを使えることで、端末の接続台数が多くても、安定した通信環境が構築できるのです。



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Wi-Fi選びに役立つおすすめ10選

こちらでは人気メーカーの中からオススメのWi-Fiルーターを紹介していきます。製品の特徴や、どんな方に向いているかなど簡単にまとめましたので、参考にしてみてください。

バッファロー WSR-1166DHPL2

インターネットのアクセス集中による影響が出にくい「IPv6」対応の高速通信モデル。1GB超えの大容量な動画のスムーズにダウンロードも再生も行えるでしょう。
5GHzの最大通信速度は866Mbps、推奨接続台数は12台となっているので、ファミリーでも使いやすいエントリー機となっています。また一人暮らしの方であっても、スマート家電を使ったりと接続端末数が多い方にオススメです。

バッファロー専用アプリ「QRsetup」をスマートフォンにインストールすることで、スマホからWi-Fiルーターの接続可能。機械が苦手という方でも簡単に接続できるでしょう。

バッファロー WSR-2533DHPL-C

5GHzの最大速度1733Mbps、2.4GHzの最大速度800Mbpsを実現した高速Wi-Fiルーターが「バッファロー WSR-2533DHPL-C」です。

内蔵された4本のアンテナが、部屋中にまんべんなく電波を飛ばすため、電波が安定しているのが特徴。
スマートフォンやタブレットの電波を探知して、安定性を向上させる「ビームフォーミングEX」が搭載されている為、お風呂でもスマートフォンで動画を楽しむことが出来るでしょう。

NEC Aterm PA-WG1200CR

販売価格は3,000円台とお買い得ながらも、デュアルバンド対応で、5GHzの最大通信速度は867Mbpsのコストパフォーマンスの良いWi-Fiルーターです。推奨接続端末数は10台となってるので、接続端末数の多い一人暮らしの方や、2人暮らしの方にオススメ。
今までWi-Fiルーターに接続していた端末情報を、ボタン1つで自動引継ぎできるため、1台ずつ接続しなおす必要がなく簡単に接続が出来ます。

NEC Aterm PA-WG2600HP3

5GHzの最大速度1733Mbps、2.4GHzの最大速度800Mbpsの高速通信可能なデュアルバンド対応型Wi-Fiルーターです。
電波干渉による影響があった際に、自動でチャンネル切り替えできる「オートチャンネルセレクト」機能が搭載されてるので、電波干渉を受けずに安定した通信環境を構築できるでしょう。

NEC独自の回路設計によって、従来機種よりも電波を送受信できる範囲が広くなり、より快適なWi-Fi接続を楽しめるようになった点も嬉しいポイントです。

​​​Google Google Nest Wifi

​​​​​​デュアルバンドタイプのWi-Fiルーターとなっており、接続可能台数100台。さらにクアッドコアを搭載しているため、大容量のゲームや動画をストレスフリーで楽しむことが出来るでしょう。

また、Google Nest Wifiには子機としてメッシュWi-Fiを設置できるようなっています。メッシュWi-Fiを使うことで、これまで電波が届きにくかった場所でもWi-Fi接続可能です。

Google Nest Wifiと拡張ポイントの両方合わせて、メーカー希望価格31,900円(税抜き)となっており、安くはないものの、値段以上のスペックをもったWi-Fiルーターでしょう。

アイ・オー・データ WN-SX300FR

メーカー希望価格3,980円(税込み)という低価格ながらも、最高300Mbpsの高速データ通信ができるコストパフォーマンスの良さが人気です。

さらに大きさもCDケースほどのコンパクトサイズなので、一人暮らしの家でも場所を気にせず設置可能。独自技術の「360コネクト」によってむらなく電波を家中に飛ばすことが出来ます。

2.4GHzの周波数帯のシングルタイプで、推奨同時接続台数が4台となっているため、一人暮らしの方や、Wi-Fiの接続台数が少ない方にピッタリです。

エレコム WRC-2533GST2

夜になるとWi-Fiが遅いと感じたことがある方は、従来よりも通信速度が安定している「IPv6」を搭載した「エレコム WRC-2533GST2」を選ぶとよいでしょう。

「WRC-2533GST2」の最大通信速度は1733Mbpsと高速となっており、さらにビームフォーミング機能が搭載。家の中で複数台の端末をWi-Fi接続しても速度が落ちずに安定して使うことができるはずです。

さらに「WRC-2533GST」は縦置き・横置き・壁掛けの3種類の設置方法を選べます。横置きや壁掛けが出来るWi-Fiルーターは少ないため、置き場所に悩まずに使えるのも嬉しいポイントですね。

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TP Linkの製品にも注目!


Wi-Fi製品として人気を集めているのがメッシュWi-Fiや中継器で有名な「TP Link」。おすすめ10選のうち、3選をTP Link製品としてご紹介していきます。

TPLink Deco M3

部屋の中でWi-Fiの電波が届かない場所がある場合は、メッシュWi-Fiを活用するのがオススメ。

「TPLink Deco M3」はルーターとメッシュWi-Fiをセットにしたもので、ルーターを設置しても電波が届きにくい場所にメッシュWi-Fiを設置することで、Wi-Fiエリアを拡大することが出来るでしょう。
最大通信速度は1,167Mbpsで、220㎡をカバーできるとされており、ファミリー層でも快適な通信が実現可能となっています。

TPLink Deco M9 Plus

​​​​​​DECO M9はトライバンド機能がついたメッシュWi-Fiです。お手持ちのWi-Fiルーターの電波がすぐ途切れてしまうとお困りの方も、5GHz対応のDeco M9 plusを使うことで、より広範囲に効率よく電波を飛ばすことが出来るでしょう。

内臓アンテナが8本組み込まれていることで、最大接続可能台数は100台以上を実現。そのため家庭だけでなく、商業施設やオフィスでの活用も見込まれています。

TPLink Archer C20

ルーター選びに失敗したくないという方であれば、1K~2LDKの幅広い部屋に対応した「TPLink Archer C20」がおすすめ。推奨接続台数は12台ですが、最大24台接続可能なので、家庭はもちろん中小規模の店舗でも利用されています。
「Archer C20」は、レンタルWi-Fiとして月額100円で利用することもできますので、まずは使ってから決めたいという方にも安心のWi-Fiルーターです。

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まとめ

Wi-Fiルーターを選び方の基本は、①無線LAN規格②使う場所の広さ③デバイスの接続数を確認することが大切です。
「何を選んでよいかわからない」という方も、この3つのポイントがあれば、選びやすくなるのではないでしょうか。さらに、機能面もチェックすることで、より快適なWi-Fi環境を構築することができます。

これからWi-Fiルーターの購入を考えている方はもちろん、現状のWi-Fi環境を見直したい方は是非参考にしてみてください!



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