ホテル業界におけるSDGsとは?導入事例や方法を徹底解説

「ホテル業界はSDGsに対してどんな活動をしてる?」
「ホテルにおけるSDGsの導入方法とは?」


SDGsという言葉を聞いても、具体的にどんな活動をすればいいのか、どうやって導入すればいいのかが分からず悩まれている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ホテル業界とSDGsとの関係や、導入事例・導入方法などを解説いたします。ホテルにSDGs導入を検討されている方は必見の内容です。
 

SDGsとは?

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、 2030年までに達成すべきとされる17の具体的な目標 です。

気候変動や貧困、不平等などの問題は、単一の国や業界だけでは解決できないため、国際的な協力と連携ができるように、共通の目標が立てられました。

編集部

企業は社会的な責任を果たすために、自社の活動をSDGsに合わせて持続可能な発展を促進することが期待されています。

SDGsの17の目標とは?

1.貧困撲滅
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現し、すべての女性と女児の地位を向上
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業、イノベーション、インフラの構築
10.人々すべてに平等を
11.持続可能な都市とコミュニティをつくる
12.持続可能な消費と生産
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守り、持続可能な開発を確保
15.陸の豊かさも守り、持続可能な開発を確保
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

ホテル業界がSDGsに注力すべき理由

ホテルはアメニティや電力など多くの資源を利用し、環境に影響を与えている可能性があるため、環境に配慮した活動によって 社会的責任を果たすことが求められています

例えば、ホテルは浴室やトイレなどで大量の水を使用することから、節水設備の導入や水の再利用システムの導入など、節水への取り組みが必要です。

とはいえ、ホテルの状況や予算によっては、取り組めるSDGsが限られるケースもあるので、自社でできることから少しずつ始めましょう。

編集部

実際にホテル業界ではSDGsの導入が進んでおり、企業によって様々な取り組みが行われています。

ホテル業界が取り組めるSDGs5選

ホテル業界が取り組めるSDGs5選

SDGs12|つくる責任つかう責任

SDGsの12番目の目標「つくる責任つかう責任」は、 持続可能性に配慮した消費と生産の促進 を目的としています。

例えば、資源の活用や廃棄物の削減、環境にやさしい資源の利用などの取り組みが必要です。

ホテルはアメニティや食品などの廃棄物が出やすいため、「ニーズの少ないアメニティの廃止」や「調理過程で出る廃油の再利用」などをすると、地域社会と環境への影響を最小限に抑えられるでしょう。

ホテル業界における具体的な実践例とは?

・エコな建材や設備の利用
・地元食材・地元商品の導入
・調理過程で出る廃油の再利用
・節水設備の導入や水のリサイクル
・ニーズの少ないアメニティの廃止
・電力の脱炭素化や省エネルギー対策
・ウォーターサーバーの設置(ペットボトルの廃止)
・フードロスの削減(バイキング時の大皿を中皿に変えるなど)
・エコな素材で作られたアメニティの利用(プラスチック製品の廃止)

SDGs14|海の豊かさを守ろう

SDGsの14番目の目標「海の豊かさを守ろう」は、 海洋の持続可能な利用と保護を促進 し、海洋生態系を保全することを目的としています。

例えば、適切な漁業規制や、プラスチックごみの削減などの取り組みが必要です。

ホテルはアメニティだけでなく、ペットボトルやカードキーなどプラスチック製品の利用が多くなりやすいので、紙製品やマイボトルといった代替品の導入が求められるでしょう。

ホテル業界における具体的な実践例とは?

・ホテル周辺地域やビーチの清掃活動
・エコな素材で作られたアメニティの利用
・木製カードキーや木製ドアサインの導入
・ガラス瓶を利用する
・ウォーターサーバーの設置
・マイボトルの利用推進・導入
・各客室のミネラルウォーターを紙製に変更
・寝具のマットレスをバイオマスプラスチック製に変更
・ホテルショップにおけるビニール袋廃止・エコバッグの貸し出し​​​​

SDGs7|エネルギーをみんなにそしてクリーンに

SDGsの7番目の目標「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」は、世界中の人々が電気を含めたエネルギーを使えるように、 再生可能エネルギーの利用促進と効率向上 を目的としています。

例えば、太陽光や風力などのクリーンエネルギー源の採用や、電気の効率的な利用が必要です。

ホテルは建物の冷暖房や照明などエネルギーを大量消費しやすいので、省エネ設備の導入や節電の促進といった取り組みが求められるでしょう。

ホテル業界における具体的な実践例とは?

・省エネ設備の導入
・LED照明の採用
・再生可能エネルギーの導入
・節電促進プログラムの導入

SDGs8|働きがいも経済成長も

SDGsの8番目の目標「働きがいも経済成長も」は、経済成長の促進と、 すべての人が働きがいのある人間らしい仕事を持つこと を目的としています。

例えば、安全で健康的な労働環境の整備や、ワークライフバランスのサポートが必要です。

ホテルは季節やイベントによっては需要が急増し、長時間労働や休息日の不足が発生するケースがあるので、労働時間の配分を工夫することなどが求められるでしょう。

ホテル業界における具体的な実践例とは?

・労働時間とワークライフバランスの改善
・教育・トレーニングの充実化
・障がい者アーティストの自立支援
・従業員とのコミュニケーション促進
・従業員の声を聞く仕組みの確立
・異なる背景や特性を持つ人々の採用(ダイバーシティ採用)

SDGs5|ジェンダー平等を実現しよう

SDGsの5番目の目標「ジェンダー平等を実現しよう」は、 男女の平等な権利や機会を確保すること を目的としています。

例えば、育児支援の充実化や、性別を考慮しない採用・昇進プロセスが必要です。

ホテル業界では男女間の賃金の差や、職種の偏りがあるケースも見られるので、男女平等な労働環境を整えていくことが求められるでしょう。

ホテル業界における具体的な実践例とは?

・平等な雇用機会の確保
・柔軟な労働時間の提供
・育児休暇や子育て支援の導入
・セクシャルハラスメントの防止
・性別に基づかない賃金制度の導入
・性別に配慮した広告とマーケティング
・男女平等なトレーニングプログラムの提供
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SDGsへの取り組みは多岐にわたる

ホテル業界の中でも企業によってSDGsへの取り組みは多岐にわたるため、 自社のビジョンや価値観に基づいて、段階的に取り組んでいくことが重要 です。

例えば、地域社会への貢献を優先するホテルは地産地消の推進を、環境への配慮を優先するホテルはプラスチックフリーの推進をすることで、限られた資源を最適に活用できます。

継続的な取り組みをするためにも、SDGsに優先順位をつけ、自社に最適な取り組みから始めましょう。​​​​​​

ホテル業界がSDGsに取り組む7つのメリット

SDGsに取り組む7つのメリット
  • ホテルのコスト削減につながる
  • サステナブルホテルとして集客できる
  • 優秀な人材を確保できる
  • 企業イメージが向上する
  • 新たなビジネスチャンスに気付く

ホテルのコスト削減につながる

ホテル業界がSDGsの一環として資源を効率的に利用する場合、 不要な資源利用を減らせる ので、運営コストの削減につながります。

例えば、客室のペットボトルを廃止し、ウォーターサーバーを設置することで、不要なペットボトルの購入を回避し、顧客が必要な分だけお水を提供することが可能です。

ただし、ウォーターサーバーやLED照明の導入など、SDGsに取り組む際には初期投資が必要なため、投資回収期間とコスト削減のバランスを検討したうえで実行しましょう。

編集部

ウォーターサーバーによってボトルの交換頻度や料金が異なるので、お水の利用状況や予算に合った製品を選びましょう。​​​​​

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サステナブルホテルとして集客できる

国連によりSDGsが採択され、 環境や社会に配慮したホテルの需要が高まっている ことから、SDGsに取り組むホテルは「サステナブルホテル」として集客が可能です。


SDGsへの取り組みは、メディアで注目され評判が上がるケースもあり、ホテルの認知度拡大・新規顧客の獲得が期待できます。

とはいえ、取り組みの内容や成果によっては集客に寄与しない可能性もあるので、単なるマーケティング戦略ではなく、本格的に取り組み信頼性があるものとして確立する必要があるでしょう。

サステナブルホテルとは?

環境や社会に配慮したホテルを指し、「エコホテル」や「SDGsホテル」とも言います。

編集部

信頼性を確立するためには、地元のコミュニティと協力して課題に取り組んだり、取り組みの進捗状況を定期的に報告したりしましょう。

お客様

SDGsへの取り組みをアピールしたいのですが、コストを抑えて集客する方法はありますか?

編集部

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優秀な人材を確保できる

SDGsに取り組むホテルは、社会貢献を重視していると見なされ、ビジネス感度の高い優秀な人材を引きつけやすいです。

優秀な人材は、仕事を単なる業務ではなく、自己成長や社会的な影響を与える手段として捉える傾向にあり、高いモチベーションや問題解決力を発揮してホテルの業績向上に貢献します。

また、SDGsへの取り組みは従業員の仕事にやりがいを生み出すため、優秀な若手人材の確保だけでなく、 定着率の向上や人材不足の解消も期待できる でしょう。

企業イメージが向上する

SDGsに取り組むホテルは、環境配慮や社会的責任を重視する 顧客や投資家、従業員から高い評価を受ける ので、企業イメージが向上しやすいです。

例えば、使い捨てのアメニティの削減や、リサイクルプログラムの導入に共感する宿泊者が増加し、口コミが広がることで、ホテルに対する支持が高まります。

ホテルはエコな宿泊プランに特典や割引をつけるなど、宿泊者のエコ意識向上も図ると、環境への取り組みを積極的に行う企業として信頼が得られるでしょう。

新たなビジネスチャンスに気付く

ホテルが取り組むSDGsは地元の課題やニーズに対応する場合があり、 地元のコミュニティや非営利団体と新たな協力関係を築くきっかけ となります。

例えば、ホテルの施設を活用した地元商品の販売やイベントの共同開催によって、地域経済を活性化することが可能です。

地元のコミュニティや非営利団体との協力関係を強化するためにも、SDGsに基づく取り組みや目標を共有したり、地元事業者の商品・サービスを積極的に利用しましょう。
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ホテル業界のSDGs取り組み事例10選​​​​

事例1|横浜ベイホテル東急​​​​​

横浜ベイホテル東急

横浜ベイホテル東急はSDGsへの取り組みとして、客室内の飲料水をペットボトルの提供から、 各階設置のウォーターサーバーに切り替え ました。

ペットボトルは500ml〜2Lが一般的である一方、ウォーターサーバーは4〜20Lと大容量のため、同量の水に対して使用するプラスチックの排出量を減らせます。

編集部

数あるウォーターサーバーの中でも、コスモウォーターハミングウォーターが人気です。​​​​​​

横浜ベイホテル東急のSDGs取り組み例

・各階にウォーターサーバーを設置
・紙ストローへの切り替え
・LED照明、人感センサー付き照明などの導入
・地産地消メニューをそろえたブッフェの開催
・児童福祉施設の子どもたちにクリスマスプレゼント
・ボランティア清掃
・料理フェアで被災地応援
・盲導犬育成活動への協力
・エコキャップ運動への参加
・委託生・インターンシップの受け入れ
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事例2|ホテルニューオータニ東京

ホテルニューオータニ東京

ホテルニューオータニ東京はSDGsへの取り組みとして、レストランやバーで余った食品を有機堆肥へ変え、 食品ロスの削減に貢献 しています。

循環型社会の実現や社会貢献を目的として、1964年の創業時から先駆けて、環境対策を推進し続けているのが特徴です。

ホテルニューオータニ東京のSDGs取り組み例

・余った食品を有機堆肥として活用
・排水の再利用
・1万坪の日本庭園管理に地下水や堆肥を利用
・屋上緑化でCO2削減
・カーボンニュートラル都市ガスの導入
・省エネの空調管理システム「AMES」の導入
・館内照明のLED化(消費電力300万kws削減)
・電気自動車急速充電器の設置
・ホテル備品の一部購入金額を森林保全活動に寄付
・無農薬「玄米卵」の導入

事例3|パークホテル東京​​​​​​

パークホテル東京

パークホテル東京はSDGsへの取り組みとして、障がい者アーティストの作品展示の開催や、募金箱の設置などを行い、 障がい者アーティストの自立支援に貢献 しています。

「障がい者がアートで夢を叶える世界を作る」を理念にアート事業を行っている一般社団法人協力のもと本格的に取り組んでいるのが特徴です。

パークホテル東京のSDGs取り組み例

・障がい者アーティストの作品展示の開催
・募金箱の設置
・ホテル館内自動販売機の売り上げの一部を寄付
・パラリンアート世界大会に協力企業として参画
・宿泊寄付プラン販売(1泊1部屋につき200円寄付)
・社内表彰制度
・外国籍スタッフの雇用/日本語研修
・時短勤務制度、育児休暇制度の導入
・植物成分由来のアメニティを用意
・節水トイレ・節水シャワーヘッドの導入
・紙ストローの導入
・アルミ缶ミネラルウォーターの導入
・館内LED化の推進
・廃食用油やペットボトルのリサイクル徹底

事例4|スーパーホテル

スーパーホテル

スーパーホテルはSDGsへの取り組みとして、プラスチック製アメニティの提供方法を、客室設置からフロントロビーでの配布へ変更しました。

フロントロビーで配布することで、アメニティを必要とする宿泊客が、各自必要な分だけ使うため、 プラスチック使用量の削減 につながっています。

編集部

スーパーホテルは人と地球に優しい運営をしており、地域活性化や省エネへの取り組みも積極的に行っています。​​​​​

スーパーホテルのSDGs取り組み例

・環境を考慮した設計(個別式エアコンやリサイクルカーペットなど)
・宿泊自体がCO2削減につながる「ECO泊」の提供
・清掃不要の申請でお水の特典がある「エコひいき」活動
・オーガニック製品のアメニティの導入
・地方への出店により地域活性化に寄与
・木材の地産地消により森の活性化
・地域との連携による地域の活性化
・森林間伐作業のお手伝いなどで地域をサポート
・アロマディフューザーに天然ヒノキオイルを使用
・オーガニックと地産地消にこだわった朝食の提供
・ムダのない食材調達の実施
・リサイクル食器の使用
・女性従業員へのキャリアサポート
・海外人材の育成
・SDGs意識を向上させる社員研修の実施

事例5|ホテルグランヴィア京都​​​​​

ホテルグランヴィア京都

ホテルグランヴィア京都はSDGsへの取り組みとして、京都三代祭の「葵祭」で使用される植物「フタバアオイ」の育成・保全に努め、 京都固有の生態系と伝統文化の共生に貢献 しています。

地域共生以外にも、地球温暖化防止や循環型社会の構築のために、宿泊客や従業員と一体となって積極的に取り組んでいるのが特徴です。

ホテルグランヴィア京都のSDGs取り組み例

・絶滅の恐れがある植物「フタバアオイ」の育成・保全
・館内照明のLED化
・プラスチック製アメニティを代替素材品へ変更
・オフシーズン等には客室フロア単位で販売を停止(CO2排出量の抑制)
・詰め替え式のディスペンサーボトルの導入
・食品ゴミの家畜の飼料化
・廃油のバイオ燃料化
・客室及び従業員用トイレを節水型へ変更
・客室リネン交換制度の導入
・エコキャップ運動
・紙袋またはマイバックの推奨
・SDGs研修の実施
・ダイバーシティ推進と働きやすい職場環境整備
・地域清掃活動への参加

事例6|ホテル日航大阪​​​​​

ホテル日航大阪

ホテル日航大阪はSGDsへの取り組みとして、館内照明のLED化を行っており、 消費電力の削減に貢献 しています。

地下駐車場やオフィス・バックスペースの全域と、客室・厨房でLED化を実施したところ、経済産業省の省エネ法に基づく事業者クラス分け評価制度においてSクラス(優良事業者)を取得しました。

ホテル日航大阪のSDGs取り組み例

・館内照明のLED化
・自動手洗い機や節水装置の導入
・社内の各種資料をデータ化しペーパーレス化を推進
・傘の忘れ物をJR尼崎駅へ置き傘用として寄付
・ゴミの分別と資源化
・排水を濾過しトイレの水栓として再利用
・客室エコカードの導入(リネン交換時の洗剤排水などを削減)
・客室バスアメニティのミニボトル廃止
・エコアメニティの導入
・リユース箸・紙製ストローの導入
・街歩き宿泊プランや地元メーカーとの提携(地元企業の応援)
・清掃活動や街づくり活動への参加
・社会福祉法人や動物管理センターへの寄付
・外国人スタッフの積極的な雇用
・育児・介護休業規定による支援
・健康診断と従業員満足度調査の実施

事例7|阪急阪神ホテルズ

阪神阪急ホテルズ

阪急阪神ホテルズはSDGsへの取り組みとして、大豆ミートを使用したメニューを提供し、 食品ロスの削減に貢献 しています。

広大な土地や水を必要とする畜産業に比べて、大豆は少量の土地と水で栽培できるため、土地使用時の森林伐採や排泄物による水質汚染の回避にも有効です。

阪急阪神ホテルズのSDGs取り組み例

・キャリア育成のための職業体験の受け入れ
・ホテル周辺地域の清掃活動
・ペットボトルキャップの回収運動(ワクチンの寄贈)
・寄付付き自動販売機の導入
・フェアトレード商品の販売
・大豆ミートを使用したメニューの提供
・グッドアクション表彰制度の実施
・キャリアプランに合わせた人材育成
・出産・介護のための短時間勤務や休暇取得の制度導入
・CO2排出ゼロの宿泊プラン導入
・一部アメニティをフロントロビーで提供
・環境に配慮したカトラリーへ変更
・使い捨てから常設のルームスリッパへ変更
・客室内のリネン類再利用
・食品廃棄物を堆肥・養豚飼料として再利用
・廃棄野菜の端材を有効活用

事例8|星野リゾート

星野リゾート

星野リゾートはSDGsへの取り組みとして、土地の伝統工芸や地域文化を楽しめる「ご当地部屋」や「ご当地楽」を提供し、 地域の活性化に貢献 しています。

季節や地域によって独自のSDGsプログラムを定期的に行うことで、地域の魅力を効果的に発信しながらも、環境配慮の意識を推進しているのが特徴です。

星野リゾートのSDGs取り組み例

・野鳥の保護活動
・自家水力発電の導入
・個包装ソープ類の撤廃とポンプボトルの導入
・使用済み歯ブラシの再資源化
・ペットボトルの廃止とウォーターサーバーの導入
・排出物のリサイクル・リユース徹底
・地熱利用システムの設計
・ツキノワグマの保護管理
・自然観察ツアーの開催

事例9|帝国ホテル

帝国ホテル

帝国ホテルはSDGsへの取り組みとして、豊富な水資源から生まれたCO2フリー電気の導入をし、 CO2排出量の削減に貢献 しています。

他にも客室の主なアメニティを竹製や木製に変更したり、紙製のペットボトルを販売したりして脱プラスチックにも積極的です。

帝国ホテルのSDGs取り組み例

・水汲み場の設置
・竹製・木製のアメニティへ切り替え
・館内販売のペットボトルを紙製に切り替え
・水資源から生まれた電気の使用
・生ゴミを堆肥化し活用
・パラアーティストの作品購入で障害者を応援
・バリアフリー対応の館内設備
・「天神祭」の魅力を紹介し地域活性化

事例10|ホテルモントレグループ​​​​​​

ホテルモントレグループ

ホテルモントレグループはSDGsへの取り組みとして、節水シャワーヘッドの導入やシンク内の貯水を清掃時に利用し、 節水に貢献 しています。

また、eラーニング教育の実施や表彰制度の導入、従業員相談室の設置など働きやすい環境づくりにも積極的に取り組んでいるのが特徴です。

ホテルモントレグループのSDGs取り組み例

・抗ウイルス・抗菌コーティング加工の実施
・イベント・会議時に使用する電気を再生可能エネルギーに変更
・客室のエコ清掃の実施
・シャンプーなどのポンプ式詰め替え利用の導入
・プラスチック製ストローの導入
・レジ袋の廃止
・トイレットペーパーの使い切り運動を実施
・節水シャワーヘッドの導入
・LED照明・LEDパネルの導入
・ビーチクリーン実施・地域清掃参加
・食品解凍や器材洗浄時の節水対策
・適正な量の料理提供
・抗菌加工を施したエコ箸の再利用
・社内書類の電子化とペーパーレス化の推進
・規格外や期限の近い食材の使用
・食品廃棄物を肥料として有効活用
・eラーニング教育の実施
・従業員への表彰制度の導入
・従業員相談室の設置
・インターンシップ受け入れ
・地域の食材や食文化を活かした新規メニューの開発
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ホテル業界におけるSDGsの導入方法

ホテル業界におけるSDGsの導入方法

SDGsへの理解

ホテルがSDGsの導入で成果を出すためには、まず「SDGsとは何か」を理解することが必要です。

SDGsの定義や目的の理解が不十分な場合、ホテルの具体的な取り組みが不透明になり、目的の達成が難しくなります。

資源の浪費を防ぎ、効果的な戦略を立てる ためにも、SDGsへの理解を深めてから取り組みを進めましょう。

自社の優先課題を明確にする

次に、SDGsの17の目標から、自社が優先的に取り組む社会課題を明確にします。

自社にできる社会課題を絞り込むことで、 限りある資源を有効活用することが可能 です。

優先課題を明確にする際のポイント
  • 自社事業とSDGsの関係を整理し、社会に大きい影響を与えられる社会課題を特定する
  • ホテル運営で発生するマイナス・プラスの影響も考慮する
  • (例)プラスの影響:ウォーターサーバーの設置(SDGs12|つくる責任つかう責任)
    (例)マイナスの影響:電力の使用(SDGs7|エネルギーをみんなにそしてクリーンに)

成果目標と行動目標を設定する

次に、優先課題に対して、成果目標と行動目標を設定し、実行に移しましょう。

目標を設定することで、 具体的かつ計画的に取り組みを進めることが可能 です。

編集部

達成状況を明確にするためにも、成果目標は定量的な目標にしましょう。

目標の設定方法
  1. 成果目標の設定|指標・数値目標・達成期限を決める
  2. 行動目標の設定|行動目標・数値目標・達成期限を決める

目標の設定例

ホテルAの優先課題|プラスチックごみの削減
1.成果目標の設定
指標|プラスチックの総重量や数量をベースラインと比較し、削減の割合や絶対数を確認
数値目標|3年以内にホテル内で使用される総プラスチック量を20%削減する
達成期限|2026年
2.行動目標の設定
行動目標(1)ウォーターサーバーの設置
数値目標(1)各フロアに1か所以上
達成期限(1)2026年
行動目標(2)マイボトルの利用推進・導入
数値目標(2)運用開始
達成期限(2)2027年
行動目標(3)寝具のマットレスをバイオマスプラスチック製に変更
数値目標(3)全客室の8割以上
達成期限(3)2028年

SDGsの活動報告を定期的に行う

​​​​​​ホテルにおけるSDGsへの取り組み状況は、 信頼性を高めるためにも外部へ定期的に報告 しましょう。

SDGsに取り組んでいても、外部へ発信しなければ認知されないため、実態が伴わないホテルだと見なされてしまいます。

報告書やウェブサイトなど自社にあった媒体を選択して、ホテルの方針や達成度を誠実に開示していくことが重要です。
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ホテル業界でSDGsを導入する際のポイント​​​​​​​

ホテル業界でSDGsを導入する際のポイント

ホテル運営によるマイナスの影響も開示する

​​​​​​ホテルがSDGsへの取り組みを開示する際は、 関係者との信頼を構築するため に、ホテル運営によるマイナスの影響も開示しましょう。
​​​​​​​

​​​​​​​例えば、SDGsの一貫としてウォーターサーバーを設置して、プラスチック製品の削減ができても、ウォーターサーバーを使う電力が発生します。

​​​​​​​どんな活動でもマイナスの影響は少なからず出てしまうので、マイナスの影響も開示して、顧客や従業員に誠実な印象を与えることが大切です。

編集部

数あるウォーターサーバーの中でもコスモウォーターハミングウォーターがおすすめです。

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全従業員にSDGsの意識を浸透させる​​​​​​​

ホテルの全従業員にSDGsの意識を浸透させることは 一貫した行動を促すため、目標を達成するうえで欠かせません

​​​​​​​SDGsの意識が浸透していないと、従業員が異なる理解や行動をする可能性があり、業務に混乱が生じる可能性があります。

​​​​​​​従業員に対して教育やトレーニングを行ったり、具体例を挙げた説明をしたりしてSDGsへの意識を浸透させましょう。

自社に合った取り組みをする​​​​​​​

ホテルがSDGsを導入する際は、他社の取り組みを模倣するのではなく、自社の状況に即した取り組みをすることが重要です。

​​​​​​​自社に合わない取り組みをした場合、 時間や資金を本質的でない活動に費やすことになる ​​​​​​​ため、ホテル運営やSDGsの目標達成に支障が出る可能性があります。

​​​​​​​17のSDGs目標から優先課題を絞り込み、資源を集中させることで効果的な取り組みができるでしょう。
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ホテル業界におけるSDGsについてよくある質問​​​​​​​

Q
サステナブルホテルとは?

A

サステナブルホテルとは、環境や社会に配慮したホテルを指し、「エコホテル」や「SDGsホテル」とも言います。

Q
ホテル業界がSDGsに注力すべき理由とは?

A

ホテルはアメニティや電力など多くの資源を利用し、環境に影響を与えている可能性があるため、環境に配慮した活動によって社会的責任を果たすことが求められています。

Q
ホテル業界がSDGsに取り組むメリットとは?

A

ホテル業界がSDGsに取り組むメリットとして、長期的なコスト削減や企業イメージの向上、サステナブルホテルとして集客が期待できるといったことが挙げられます。例えば、客室のペットボトルを廃止し、ウォーターサーバーを導入することで、長期的なコスト削減が期待できるでしょう。

Q
ホテル業界はSDGsにどう取り組んだらいい?

A

他社の事例を参考にしながらも、自社の状況に即した課題に絞り込んで取り組むことで成果を得ることができます。

Q
ホテル業界におけるSDGsの導入方法とは?

A

SDGsへの理解、優先課題の明確化、成果目標と行動目標の設定をして実行に移しましょう。顧客や従業員などの関係者からの信頼を得るためにも、定期的にSDGsの達成状況を開示することが大切です。

Q
ホテル業界でSDGsを導入する際のポイントとは?

A

ホテル運営によるマイナスの影響も開示することや、全従業員にSDGsの意識を浸透させること、自社に合った取り組みをすることでSDGsの目標達成に近づけます。

まとめ​​​​​​​

ホテルはアメニティや電力など多くの資源を利用し、環境に影響を与えている可能性があるため、環境に配慮した活動によって社会的責任を果たすことが求められています。

​​​​​​​実際にSDGsに取り組むホテルは増加しており、SDGs導入により長期的なコスト削減や企業イメージの向上、サステナブルホテルとして集客をすることが可能です。

​​​​​​​ただ、SDGsへの最適な取り組みはホテルによって異なるので、他社の事例を参考にしながらも、自社の状況に即した活動から始めましょう。​​​​​​

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Wiz Cloud編集部

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