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WiFi7とは
WiFi7(IEEE 802.11be)は、 2023年12月末に総務省が認可した最新の無線LAN規格 です。
320MHzの広帯域幅と4096-QAMを活用し、WiFi6の約4倍の通信速度を実現。従来のWiFi規格と比べて圧倒的なパフォーマンスを誇ります。
特に、低遅延で安定した接続が求められるVR・AR、クラウドゲーム、8Kストリーミングなどの用途に最適です。
WiFi7の特徴
- 最大40Gbps超の高速通信
320MHzの広帯域幅と4096-QAMを活用し、8K動画やクラウドゲーミングでも快適に利用可能。 - マルチリンクオペレーション(MLO)
2.4GHz、5GHz、6GHzの3つの周波数帯を同時に使用可能。従来よりも干渉が少なく、通信の高速化と安定性の向上を実現。 - 4096-QAMによる通信効率の向上
従来のWiFi6(1024-QAM)よりもデータ密度が高く、同じ時間内でより多くの情報を送信できるため、通信速度が向上。 - 低遅延と安定性の向上
MLOや最新のスケジューリング技術により、リアルタイム通信がスムーズに。オンラインゲームやビデオ会議のでも高品質。 - 6GHz帯の活用による混雑回避
既存の2.4GHz・5GHz帯に加え、新しい6GHz帯を利用できるため、従来よりも干渉が少なく、高速で安定した通信が可能。 - 多デバイス接続に強い
多数のデバイスが接続する環境でも帯域を効率的に管理し、スマートホームやIoT機器が多い環境でもスムーズに動作。
WiFi7のメリット
圧倒的な通信速度の向上(最大40Gbps超)
WiFi7では、最大320MHzの帯域幅と4096-QAM(高密度変調方式)によって最大通信速度が理論値で40Gbpsを超えるとされています。
これは WiFi6(9.6Gbps)と比べても4倍以上の速度向上に相当し、有線接続に匹敵するレベル です。
特に、6GHz帯の活用によって、より広い帯域でノイズの少ない通信が可能になり、データ転送の効率が大幅に向上します。
これにより、超高画質の8K動画や大容量ファイルの転送、クラウドゲームのリアルタイム通信などがよりスムーズに行えます。
マルチリンクオペレーション(MLO)による安定した通信
従来のWiFi規格では、1つのデバイスは通常、2.4GHz・5GHz・6GHzのいずれかの周波数帯を使用して通信していました。
しかし、MLOでは複数の周波数帯を同時に利用できるため、通信の安定性が大幅に向上します。
例えば、5GHzと6GHzを同時に使用することで、 片方の帯域が混雑していても、もう片方の帯域でスムーズな通信が可能に なります。
また、異なる周波数帯を使うことで、接続の遅延を減らし、よりシームレスなネットワーク体験を提供します。
低遅延でリアルタイム通信がスムーズに
WiFi7では、 MLOによる負荷分散に加え、新たなスケジューリング技術が導入され、パケットの送受信をより効率的に行える ようになりました。
これにより、通信の遅延が従来より大幅に削減されます。
- オンラインゲームやクラウドゲーミング:遅延がプレイの快適さに直結するため、WiFi7の恩恵は大きいでしょう。
- VR・ARデバイスの使用時:遅延の少ないリアルタイム通信が可能になり、より没入感のある体験が実現できます。
- ビデオ会議やライブ配信:リアルタイム性が求められる用途でも、遅延の少ない安定した接続が期待できます。
大容量のデータ通信を効率的に処理できる
WiFi7は、データの送受信をより効率的に行えるよう設計されています。
特に、4096-QAM(従来のWiFi6では1024-QAM)という高密度変調技術の導入により、1つの信号で伝送できる情報量が増え、結果的にデータ通信が高速化されます。
これにより、4K・8Kストリーミングや大容量ファイルのアップロード・ダウンロードがよりスムーズに行えます。
企業やクリエイターにとっては、大きなデータを扱う作業の効率化が図れるため、WiFi7は生産性向上にも貢献するでしょう。
混雑した環境でも快適な通信を実現
WiFi7では、MLOによる負荷分散や6GHz帯の活用、さらに新たな通信スケジューリング技術によって 混雑した環境でも通信速度の低下を最小限に抑えられる ように設計されています。
例えば、オフィスビルや店舗など、多数のデバイスが同時にWiFiを利用する環境では、従来のWiFiでは混雑による速度低下が問題でした。
その点WiFi7なら、複数の周波数帯を組み合わせることで、より安定した通信が可能になります。
スマホがWiFi7に対応しているか確認する方法
- メーカーの公式サイトや製品仕様書をチェックし、「WiFi 7(802.11be)」対応の記載があるかを確認
- スマホの設定画面でWiFiの詳細情報を確認し、320MHzの帯域幅やMLOの対応があるかを調べる
- WiFi7対応ルーターを使用している場合、接続時にWiFi7のネットワークを認識できるか試してみる
一般的に、2023年後半以降に発売されたハイエンドモデルの一部がWiFi7に対応しており、今後ミドルレンジ機種にも搭載が広がると予想されています。
WiFi7への買い替えや対応スマホへの切り替えは必要?
WiFi7の導入が必要かどうかは、使用環境によります。現在のWiFi環境に不満がなく、通信速度や安定性に問題がない場合、すぐに買い替える必要はないでしょう。
しかし、 8K動画のストリーミング、VR・AR、クラウドゲーミングなどの最新技術を快適に利用したい場合 は、WiFi7対応ルーターやスマホへの切り替えを検討する価値があります。
また、オフィスや家庭で同時に多くのデバイスを接続している場合、WiFi7のMLO技術によって混雑による通信遅延が軽減されるため、買い替えのメリットは大きいです。
ただし、WiFi7対応ルーターやスマホはまだ高価格帯が中心のため、今後の普及状況を見極めながら判断するのが賢明です。
まとめ
WiFi7は、従来のWiFi規格と比較して圧倒的な通信速度、安定性、低遅延を実現する次世代の無線通信技術です。
最大40Gbps超の高速通信、320MHzの広帯域幅、4096-QAMによるデータ伝送効率の向上など、多くの革新的な技術が採用されています。
特に、マルチリンクオペレーション(MLO)により、複数の周波数帯を同時利用できるため、混雑した環境でも安定した接続が可能です。
また、オンラインゲームやクラウドサービス、VR・ARといった低遅延が求められる用途に最適な環境を提供します。
現在はハイエンドスマホや一部のルーターが対応していますが、今後普及が進むことで、より多くのデバイスがWiFi7の恩恵を受けられるようになるでしょう。

この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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