「子ども一人ひとりに合わせたねらい設定が難しい」
「日々の観察結果を日誌に反映する作業が負担」
保育指導案は、園児の健やかな成長を支える保育の基本指針です。年次・月・週の各計画を通じて、子ども一人ひとりの発達段階や個性に応じた活動を体系的に設計します。
しかし、その作成には膨大な時間と労力がかかり、保育士の大きな負担となっているのも事実です。
本記事では、質の高い保育指導案の種類と作成ポイントを解説するとともに、CoDMON(コドモン)などのICTシステムを活用し、業務効率化と保育の質向上を両立させる具体的な方法をご紹介します。
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保育指導案とは
保育指導案は園児の成長を支える保育の基本指針
保育指導案は、 園児の発達段階や個性に応じて日々の保育活動を体系化する計画書 です。
厚生労働省の保育所保育指針を基に、園児が生活・遊び・学びを通じて心身ともに成長できるように設計されます。
指導案には、育てたい力や技能の目標、具体的な活動内容、環境整備や保育者の関わり方まで詳細に記載されます。
園ごとに異なるフォーマットや方針との関係
保育指導案の 書式や記入内容は園ごとに異なり、子どもの名前の表記方法や個別配慮の範囲も園方針に沿って設定されます 。
文章表現では、子どもの主体性を尊重し「~させた」ではなく「~が取り組んだ」と記すなど統一ルールが定められることが多いです。
また、近年はCoDMON(コドモン)などのICTシステム(※)を活用し、園固有の指導案フォーマットを反映しつつ効率的に作成できる環境が整備されています。
※ICTシステム…情報通信技術を活用して業務やデータ管理を効率化するシステムのこと。保育の現場では、紙ベースの指導案や日誌の作成・管理をデジタル化し、複数の職員での共有、過去記録の参照、自動集計や文例活用などを可能にする。
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コドモンの詳細を見る保育指導案の種類と特徴
年次計画(年間計画) | 月案(中期計画) | 週案(短期計画) | 日誌(実践・振り返り用) |
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年次計画(1年間の保育目標と方針)
年次計画は、 4月から翌年3月までの1年間を見通した長期的な保育指導計画 です。園児の発達段階に応じた年間目標を設定し、活動や行事を計画的に配置します。
単なる行事予定の羅列にならないよう、子どもが1年後にどのように成長しているかという「着地点」を明確にすることが重要です。
また、年度途中で大幅な変更を避け、園の方針と一貫性を持たせることで、園児が安心して活動に取り組める環境を整えます。
月案(年次計画を実現する中期計画)
月案は、 年次計画を月単位で具体化する中期指導計画 です。
前月の園児の発達状況や季節行事を反映し、安全管理・事故防止・家庭連携・衛生管理などを年齢別に詳細に記載します。
特に、日本の伝統行事や生活習慣を遊びや活動にどう組み込むかも重要なポイントです。
週案(毎日の保育に落とし込む短期計画)
週案は、 月案で設定した目標やねらいを週単位で実践する短期計画 です。
園児の興味関心や直近の天候・気温を考慮し、活動内容を柔軟に調整します。
子どもたちの遊びや学びは日々変化するため、毎日の観察記録が計画の精度に直結します。
保育日誌を活かした改善と振り返り
保育日誌は、 週案や月案と連動し、計画が適切に実施されたかを記録・確認する重要なツール です。
活動内容だけでなく、指導案とのずれや想定と異なる点を詳細に記すことで、保育士自身の振り返りや自己評価が可能です。
例えば、集団遊びで一部の園児が参加を嫌がった場合、その理由や対応を日誌に記録し、次回の計画に反映させることが挙げられます。
記入時は5W1Hを意識して具体的に書くことで、指導の方向性やカリキュラムの妥当性を自己チェックできます。

保育指導案作成の注意点
年次計画を立てる際のポイント
- 1年後の園児の成長や理想像を想定して長期的な目標を立てる
- 年度途中での大幅な変更を避け園の方針に沿った一貫性を保つ
- 経験の浅い保育士はベテランの助言を得て作成する
年次計画は、 園児が1年後にどのように成長しているかという「着地点」を意識して作成することが重要 です。
年度途中で大幅に方針を変えると園児が戸惑うため、園の方針との一貫性を保つ必要があります。
一方で、実際の状況と計画にずれが生じた場合は、柔軟に修正する姿勢も求められます。
経験の浅い保育士はベテランの助言を受け、複数名で協力して作成することで、計画の精度と実践性を高めましょう。
月案・週案を作成する際のポイント
- 月案は前月の発達状況や季節行事を踏まえて中期計画を立てる
- 週案は前週の遊びや天候を考慮して活動内容を柔軟に調整する
- 文章表現は子どもの主体性を尊重し「〜させた」を避ける
月案は、前月の園児の発達状況や季節行事を踏まえ、中期的なねらいを具体化する計画です。
安全管理・事故防止・家庭連携・環境整備など、多岐にわたる項目を年齢別に詳細に記載することが求められます 。
週案では、前週の遊びの発展状況や天候・気温の予測を反映させ、活動内容を柔軟に調整します。
子どもの発達差に応じた柔軟な対応が重要
指導案作成で 最も重要なのは、園児一人ひとりの発達差を正確に把握すること です。
例えば、1歳児クラスでは、新しい環境で不安や興奮から疲れやすい低月齢児に、個別の関わりやゆったりした時間を設け情緒を安定させることが求められます。
高月齢児でも情緒に揺れが見られる場合は、集団活動だけでなく個別時間を設け信頼関係を築くことが大切です。
保育士の理想を押し付けず、子どもが成長できる「芽」を基準に柔軟に計画を発展・修正することが、指導案を形骸化させず実践的に活かす鍵となります。
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コドモンの詳細を見る保育指導案の「ねらい」とは
保育指導案の「ねらい」とは子どもの目指す姿
保育指導案における「ねらい」とは、 園生活を通して子どもに身につけてほしい能力や育みたい資質を言語化したもの です。
単なる活動目標ではなく、厚生労働省の保育所保育指針に基づく年齢別の理想像を参考に作成されます。
保育士の希望を押し付けず、子ども一人ひとりの発達に沿った「芽」を見つけ、達成可能な姿を示すことが重要です。
「〜させる」「〜してあげる」など、保育士が主導して子どもを誘導する表現は避ける必要があります。
保育指導案の「ねらい」に盛り込むべき内容
保育指導案の「ねらい」には、 活動の具体的内容だけでなく、子どもが内面的に成長できる要素も含める必要があります 。
達成感や満足感、社会的学びが得られるかを考慮し、子どもが自ら関わりたくなる環境構成や時間配分も計画します。
例えば、主活動と絵本や戸外遊びを連動させ、1日全体で目標が達成できるようにすることで、一貫性のある保育を実現できます。
「ねらい」の具体例
発達や生活全般に関するねらい | 活動を通じた具体的なねらい |
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ICTによる保育指導案作成の効率化
ICT導入が必要とされる背景と効果
保育指導案の作成は、手書きでの記入や複数の書類への転記作業が多く、保育士の残業の一因となっています。
特に、紙ベースでの管理では、過去の指導案を参照したり、複数の職員が同時に作業したりすることが困難 です。
ICTシステムを導入することで、指導計画や日誌などの事務作業がペーパーレス化され、入力時間を大幅に短縮できます。
さらに承認フローがスマート化され、園長や主任から迅速にフィードバックが得られるため、手戻りが減り、作成の質を保ちながら業務効率も向上します。
CoDMON(コドモン)の主な機能と活用方法
保育施設向けICTシステムCoDMON(コドモン)は、指導案作成の効率化に特化しています。
既存の日誌や指導案のレイアウト・記入項目をそのまま再現でき、ICTに不慣れな職員でもスムーズに導入可能 です。
さらに、年間計画、月案、週案、日誌のデータが自動連携されるため、園全体で一貫性のある保育業務実現できます。
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保育士の業務効率化と働き方改善への貢献
CoDMON(コドモン)の導入により、 指導案や日誌作成の時間が大幅に短縮され、持ち帰り残業の削減など保育士の働き方改善に直結 します。
写真付き記録から日誌や週案を一括作成できる「保育ドキュメンテーションサービス」を使えば、「記録⇒振り返り⇒予想⇒計画」のサイクルを負担なく回すことが可能です。
その結果、子どもと向き合う時間が増え、職員間で指導案内容の意見交換も確保でき、保育の質向上に貢献します。
まとめ:コドモンで実現する保育の質向上と経営改善
保育指導案は、園児の健やかな成長を支える保育の設計図です。
年次計画・月案・週案から日誌まで連動させ、一人ひとりの発達段階に応じたねらいと活動を具体化します。
日々の観察記録をもとに振り返り(PDCA)を行い、計画を柔軟に修正することが質の高い保育実践の鍵です。
近年はCoDMON(コドモン)などのICTシステムが、指導案作成の効率化と保育の質向上を両立し、保育士の働き方改善にも大きく貢献しています。
子どもと向き合う時間を最大化し、園全体のカリキュラムマネジメントを強化するためにも、まずはコドモンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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