「どんな連絡ツールがビジネスに適してる?」
「無料の連絡ツールでも大丈夫?」
近年、DXや新規事業などによって企業のプロジェクトの複雑化が進んでいることから、社内連絡ツールが注目されています。
しかし、ツールの選定やセキュリティ、コストの面で悩む経営者も多いです。
本記事では、社内連絡ツールのメリットや注意点から、おすすめツールと選び方まで徹底解説していきます。
目次
社内連絡ツールとは「効率的なコミュニケーションを実現するサービス」
社内連絡ツールは、組織内でのコミュニケーションを効率化するツールです。
リアルタイムのチャットやビデオ通話、ファイル共有機能を提供し、従業員同士の円滑な情報共有や業務連携を促進します。
特にリモートワークやフレックスタイム制度が普及する現代では、 場所や時間を問わず効果的なコミュニケーションを可能にする重要なツール となっています。
組織全体の業務効率や生産性向上に貢献する連絡ツールは、組織の成果やチームの結束力を高めるために欠かせない存在と言えるでしょう。
社内連絡ツールの種類と特徴を徹底解説
チャットツール(Slack・Chatworkなど)
チャットツールは、 社内外のメンバーとリアルタイムでやり取りできる代表的な連絡手段 です。メールよりもスピーディで、カジュアルなコミュニケーションが取りやすいのが特徴です。
主な特徴
- 即時性の高いテキストコミュニケーション
- スタンプ・絵文字機能で意思疎通がスムーズ
- 外部アプリとの連携機能が豊富(例:Google Driveやタスク管理ツール)
メリット
- 簡単に情報共有でき、意思決定スピードが上がる
- 部署やプロジェクト単位でチャンネルを分けられ、情報の整理が容易
デメリット
- 通知が多く、情報過多になりやすい
- 運用ルールがないと、過去の情報を探しづらくなる
-
おすすめの利用シーン
-
・少人数〜中規模の企業で迅速な連絡が必要な場合
・リモートワークや外出が多い営業チームとの連携
プロジェクト管理型ツール(Microsoft Teams・Asanaなど)
プロジェクト管理型ツールは、 チャット機能に加えてタスク・ファイル・スケジュール管理を一元化できるタイプ です。複数案件を同時進行する企業には最適です。
主な特徴
- タスク進捗や担当者を見える化
- ファイル共有とスケジュール連携で業務効率化
- チャット・会議機能を統合し、ツールの分散を防止
メリット
- 情報の一元管理で属人化を防げる
- 社内外メンバーとの共同作業がスムーズ
デメリット
- 機能が多く、習熟コストが高い
- 導入初期に運用ルールの整備が必要
-
おすすめの利用シーン
- ・プロジェクト単位での進捗共有が必要な企業
・中規模〜大規模の組織で複数拠点を抱える場合
ビデオ会議・ハイブリッド型ツール(Zoom・Google Meetなど)
リモートワークや多拠点運営が進む中で、ビデオ会議ツールは欠かせない存在です。最近ではチャットやスケジュール機能を兼ね備えたハイブリッド型も増えています。
主な特徴
- 音声・映像を使ったリアルタイム会議
- 資料共有や画面共有で意思決定が迅速化
- チャット機能や録画機能で議事録作成も容易
メリット
- 遠隔地メンバーともタイムリーに連絡可能
- 外部パートナーや顧客との打ち合わせが円滑
デメリット
- ネットワーク環境に依存
- 参加人数や機能によっては有料化が必要
-
おすすめの利用シーン
-
・リモートワークが多い企業での定例会議
・顧客や外部協力会社との打ち合わせ
社内連絡ツールの基本機能一覧
- チャット機能
- ビデオ通話・音声通話
- ファイル共有
- タスク管理
- カレンダー管理
- 通知機能
- チャンネル/グループ
- アーカイブ/検索機能
- セキュリティ機能

編集部
個人情報や機密情報を含むメッセージやファイルを共有する際には、プライバシー保護に十分な注意を払いましょう。
注意事項を決めておくと、社内連絡ツールの機能を安全かつ効果的に活用できます。
社内連絡ツールの活用シーン
プロジェクト管理 | プロジェクトメンバー間でのタスクの割り当てや進捗管理、ファイル共有を行い、プロジェクトの効率的な遂行を支援。 |
リモートワーク | オフィス外で働く従業員同士がリアルタイムでコミュニケーションを取り合い、業務の連携を図る。 |
社内イベントの告知・調整 | 社内イベントの告知や日程調整、参加者への案内を効率的に行い、イベントの運営をスムーズにする。 |
新人教育や研修 | 新入社員への教育や研修資料の共有、質問や相談を通じた学習サポートを行う。 |
意思決定プロセス | 会議や意思決定プロセスにおいて、議論や資料の共有、意見の交換を円滑に行う。 |
顧客対応 | カスタマーサポートや営業活動において、チーム内での情報共有や顧客とのコミュニケーションを効率化する。 |
企業文化の促進 | 社内SNSやチャットを活用して、社員同士のコミュニケーションを活発化し、企業文化の形成や強化を図る。 |
社内連絡ツールの導入メリット

- リアルタイムで情報共有できる
- 進捗状況を把握しやすくなる
- 会話や取り決めを記録できる
- いつでもどこでもアクセスできる
リアルタイムで情報共有できる
社内連絡ツールを導入することで、チームメンバーや部署間でリアルタイムに情報を共有できます。
チャットやファイル共有機能を活用し、業務に関する最新情報やプロジェクトの進捗状況を即座に共有すれば、 迅速なやり取りや意思決定が可能 です。
通知機能や検索機能で必要な情報を素早く見つけることもできるため、業務全体の効率向上が期待できるでしょう。
進捗状況を把握しやすくなる
社内連絡ツールを導入すると、チームやプロジェクトの進捗状況をリアルタイムで把握しやすくなります。
タスク管理機能やチャンネル機能を活用すれば、 誰が何を担当しているかやタスクの進行状況を可視化 し、全体の進捗を一目で把握することが可能です。
メンバー同士の情報共有により、業務の遅延やミスの防止も可能になるため、チーム全体の生産性や効率性が向上します。
会話や取り決めを記録できる
社内連絡ツールを導入することで、会話や取り決めを簡単に記録できるようになります。
チャットやメッセージの履歴が自動的に保存されるため、 議論や意思決定の過程を逐一確認し、情報の漏れや誤解を防ぎます 。
保存された情報は後からでも参照可能なので、透明性と信頼性の高いコミュニケーションを実現できるでしょう。
いつでもどこでもアクセスできる
社内連絡ツールを導入することで、いつでもどこでもアクセスできる便利さを実感できます。
ネットワーク接続さえあれば、オフィス内だけでなく 外出先や自宅からもチャットやファイル共有が可能 です。
リモートワーク環境や出張中でもチーム全体での連携を維持できることから、柔軟性が増し、効率的な業務遂行が実現されます。
社内連絡ツール導入で注意すべきデメリット

- 情報過多による作業効率低下
- コミュニケーション不足
- 機密情報の漏えいリスク
情報過多による作業効率低下
社内連絡ツールの導入は、情報過多による作業効率の低下につながる可能性があります。
チャットやメールなどで大量の情報がやり取りされると、 情報の確認や整理に時間がかかり、作業の妨げとなってしまいます 。
集中力や作業の断片化が起こりやすくなる場合もあるので、適切な情報管理やコミュニケーションルールを設定しておきましょう。
コミュニケーション不足
社内連絡ツールの導入は、コミュニケーション不足に陥る可能性があります。
対面とは違い声のトーンや表情が伴わないため、 相手の感情や意図を正確に読み取れず、情報の誤解や意思疎通の不足が生じる ケースも少なくありません。
適切なコミュニケーションスキルの育成や、必要に応じて対面でのコミュニケーションを促進する取り組みが重要です
機密情報の漏えいリスク
社内連絡ツールでは、チャットやメッセージの内容がネットワークを介して送信されるため、不正アクセスや盗聴の可能性があります。
誤送信や権限設定の誤りによっても情報が漏れる危険性がある ため、セキュリティ対策の強化や従業員への教育・訓練が必須です。
適切な権限管理や暗号化技術の導入、定期的なセキュリティチェックなどを行うことで、情報漏えいリスクを最小限に抑えられます。
社内連絡ツールの費用相場は「1人あたり月額500~1,500円」

社内連絡ツールの価格設定は、月額利用料の従量課金タイプと月額固定費用タイプで異なります。
- 従量課金タイプ:月額利用料は1ユーザーあたり500円〜1,500円程度で、初期費用はかからないのが一般的
- 固定費用タイプ:初期費用と月額費用が導入の規模や機能によって大きく変動する
また、システム移行や導入サポートの有無でも費用が変わってきます。
自社で移行や導入する場合は比較的低コストで導入できますが、外部に依頼したりサポートを受けたりすると、費用が高くなる可能性があるので注意しましょう。
社内連絡ツールの比較ポイント・選び方
- コストとのバランスがとれているか
- スマートフォンやタブレットからも利用できるか
- セキュリティ面が十分に強化されているか
- 直感的で使いやすいかどうか
- 必要な機能が揃っているか
- 導入目的に合致しているか
コストとのバランスがとれているか
社内連絡ツールを選ぶ際は、適切な機能とセキュリティを備えたツールであることも大切ですが、同時に費用対効果を考慮して選択することが重要です。
高額なツールであっても使い切れない機能があれば無駄になりますし、逆に低コストながら必要な機能やセキュリティが不十分なツールはリスクが高まります。
適切な価格設定で必要な機能を提供するツールを選ぶこと が成功への道です。
スマートフォンやタブレットからも利用できるか
社内連絡ツールを選ぶ際には、スマートフォンやタブレットからも利用できるかどうかが非常に重要です。
モバイルデバイスからアクセスできることで、リモートワークや出張中でもリアルタイムでのコミュニケーションや情報共有が可能になり、業務効率が向上します。
特に現代の働き方ではモバイル環境での作業が増えている ため、スマートフォンやタブレットからの利用がスムーズかつ快適であることは必須条件と言えます。
セキュリティ面が十分に強化されているか
社内連絡ツールを選ぶ際には、セキュリティ面が十分に強化されているかも重要です。
データの暗号化やアクセス制限、定期的なセキュリティチェックなどが行われていれば、情報漏えいや不正アクセスなどのリスクを最小限に抑えられます。
特に機密情報や個人情報を扱う場合は、セキュリティ対策が万全であることが不可欠 です。
直感的で使いやすいかどうか
使いやすさはユーザー満足度やツールの導入率にも直結するため、選定時に重要なポイントです。
ユーザーが簡単に操作でき、機能やメニューがわかりやすいインターフェースがあれば、効率的にコミュニケーションや業務が行えます。
特に短い時間でタスクをこなす環境では、直感的な操作がストレスを軽減 し、生産性を高められるでしょう。
必要な機能が揃っているか
社内連絡ツールを選ぶ際は、現場のニーズや目的に合わせて必要な機能がすべて揃っているかを慎重に検討することが重要です。
適切な機能が備わっていない場合、コミュニケーションや情報共有に支障が生じ、業務の遅延やミスが発生する可能性が高まります。
機能の豊富さは効率的な業務遂行やコミュニケーションの円滑化に直結する ため、各ツールが提供している機能や特徴をよく比較・検討しましょう。
導入目的に合致しているか
社内連絡ツールを選ぶ際には、導入目的に合致しているかも非常に重要です。導入目的に合致していない場合、社内連絡ツールの導入は効果を発揮しにくくなります。
例えば、コミュニケーション強化が目的なのにチャットやビデオ会議の機能が不十分だったり、業務効率化を図りたいのにタスク管理機能が不便だったりすると、 ユーザーはツールを使う意欲が低下し、期待した効果が得られません 。
社内連絡ツールの効果を最大化させるためには、導入目的に即した適切な機能を持つツールを選ぶようにしましょう。
社内連絡ツールの導入時の注意点

チャンネルやグループを適宜整理する
社内連絡ツールの導入時に注意すべき点は、チャンネルやグループを適切に整理することです。
過剰なチャンネルやグループがあると情報が散漫に なり、効率的なコミュニケーションや情報共有が困難になる可能性があります。
必要なチャンネルやグループを適宜設定し、整理された状態を維持することが重要です。
コミュニケーションの原則やマナーを定める
社内連絡ツールの導入時には、コミュニケーションの原則やマナーを明確に定めることが重要です。
全員が同じ基準でコミュニケーションできるため、 意思疎通や情報共有が円滑になり、ミスや誤解、トラブル、摩擦を最小限に抑えられます 。
例えば、適切な言葉遣いや敬意を払うこと、情報の適切な共有方法、返信やリアクションのタイミングなどを定めると良いでしょう。
適切なアクセス制限を設ける
情報セキュリティの確保や業務効率の向上には、アクセス権を必要最低限の範囲に絞ることが必要です。
特定の情報に 必要以上にアクセスできると、情報を改ざんされたり、情報の整合性が乱れたりする リスクがあります。
組織全体の情報管理やセキュリティ強化を図るためにも、適切なアクセス制限を設けましょう。
社内連絡ツールのおすすめ10選一覧【比較表あり】
ツール | 月額(税込) | トライアル | 基本機能 | 特徴 | 有料版の特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Chatwork | ・無料(フリー) (1) 700円/1ユーザー (2)1,200円/1ユーザー |
〇 | ・チャット ・タスク管理 ・ファイル管理 ・ビデオ/音声通話 |
・シンプルで使いやすい ・セミナーやマニュアルがあり、サポートが手厚い ・大企業や官公庁も導入できるセキュリティ水準 |
社外ユーザ制限・モバイル端末制限・ファイル送信禁止など、セキュリティ許可のための機能が豊富になる |
Slack | ・無料(フリー) (1) 1,050円/1ユーザー (2) 2,160円/1ユーザー |
〇 | ・チャット ・ファイル管理 ・ビデオ/音声通話 |
・カスタマイズしやすい(例:絵文字やサービス連携) ・外部アプリケーションと連携しやすい ・検索機能が高度でメッセージやファイルを見つけやすい |
・過去のメッセージや資料を制限なく検索できる ・1対1でのみ利用可能だった音声・ビデオ通話が、グループでも利用できるようになるなど |
Microsoft Teams | ・無料(フリー) (1) 659円/1ユーザー (2) 989円/1ユーザー (3)2,061円/1ユーザー |
〇 | ・チャット ・ファイル管理 ・タスク管理 ・ビデオ/音声通話 |
・Office 365とのシームレスに連携できる ・多言語対応とリアルタイム翻訳の機能がある ・ビデオ会議やタスク管理など、多彩な機能を統合 |
会議のレコーディング、ライブキャプション、ブレークアウトルーム、ウェビナーなど、会議・通話機能が豊富になる |
direct | ・無料※~10名(フリー) (1) 6,600円※~10名 (2) 1万3,200円※11~20名 (3) 3万250円※21~50名 (4) 5万5,000円※51~100名 ※101名以上は要問い合わせ |
✕ | ・チャット ・ゲストモード ・アンケート・ToDo ・外部連携 ・データ共有 ・ビデオ/音声通話 |
・現場に支持される、安心・安全の国産ビジネスチャット ・導入企業数4,000社超※2023年4月時点 ・かんたん操作で誰でも使える |
・トークルーム作成数上限が1人あたり15→400に増える ・データ保存期間が180日間→無制限になる ・通話機能が1対1だけでなく、グループも可能になる ・データエクスポートができる |
Google Chat | (1) 800円/1ユーザー (2) 1,600円/1ユーザー (3) 2,500円/1ユーザー ※税表示なし |
〇 | ・チャット ・ビデオ/音声通話 ・ビジネス用メール ・セキュアなクラウドストレージ ・Docs, Sheets, Slidesでのコンテンツ作成 |
・クラウドベースでさまざまなビジネスツールを統合 ・プランによって機能やストレージ容量を選択できる ・スマートフォンやタブレットからも利用可能 |
Business Standard以上のプランでは、ノイズキャンセル・会議の録画が可能。プランが上がるごとに会議への参加可能人数も増える。 |
InCircle | 要問い合わせ | 〇 | ・チャット(既読表示・検索・過去履歴・添付ファイル・パスコード設定など) ・管理(メッセージのグラフ表示・権限設定・CSV一括自動登録・監査など) |
・政府も採用する高度なセキュリティ技術 ・チャットボット機能の搭載も可能 ・マルチデバイス設計でどの機種でも快適に利用できる |
※追加機能 クライアントAPI・IP制限/端末認証・グループ間アクセス設定・CSV一括自動登録・シングルサインオン |
LINE WORKS | ・無料※30人まで可 (1) 495円/1ユーザー (2) 840円/1ユーザー |
✕ | ・音声/ビデオ通話/画面共有 ・仕事に必要な基本機能(トーク・掲示板・カレンダー・タスク・アンケート・アドレス帳) ・管理者機能 |
・国際認証を取得したサービス運用で安心 ・LINEのような使い勝手で誰でもすぐに使える ・メンバー管理機能で安全な業務をサポート |
カスタマーサポート/SLA保証あり |
Talknote | 要問い合わせ | 〇 | ・ノート ・タスク管理 ・タイムライン ・メール連携 ・スタンプ ・サンクス ・メッセージ ・組織スコアとアクション提案など |
・専属の担当が導入から運用まで徹底サポート ・組織コンディションのスコア化と改善策の提案 ・ノート・運用ルールの作成支援があるため安心 |
要問い合わせ |
Workplace by meta | $4/1ユーザー | 〇 | ・ライブ動画 ・情報ライブラリ ・グループチャット ・セーフティセンター ・アプリの統合 ・データの集約・分析 ・ニュースフィード |
・Facebookと同様の使いやすさ ・組織全体のコミュニケーションを促進できる ・あらゆるデバイスで簡単に利用できる |
※追加機能 ・Enhanced Admin and Support:+月額$2/1ユーザー ・Enterprise Live:+月額$2/1ユーザー |
Microsoft Viva Engage | (1) 329円/1ユーザー (2) 989円/1ユーザー (3) 1,979円/1ユーザー |
✕ | ・リアルタイムフィードバックの収集 ・カスタマイズ可能なアンケートと投票 ・チャット/ファイル共有/タスク管理/スケジュール管理 ・従業員に合わせた情報や学習コンテンツの提供 ・コミュニティ状況のデータ分析と改善策の提案 |
・従業員の意見や感想をリアルタイムで収集 ・従業員ごとに適切な情報や学習コンテンツを提供 ・Microsoft製品とのシームレスな連携を実現 |
- |
Chatwork

Chatworkは、国内で43万社以上の企業に採用され、 国産の社内連絡ツールとして高い支持を誇っています 。
日本企業向けに設計されたため、使いやすいインターフェイスとして定評があります。さらに、セミナーやマニュアルも充実しており、手厚いサポートも大きな特長です。
URL | https://go.chatwork.com/ja/ |
---|---|
月額(税込) | ・無料(フリー) ・700円/1ユーザー(ビジネス) ・1,200円/1ユーザー(エンタープライズ) ※年間契約であれば2か月分オトク 【有料プラン1か月無料トライアルあり】 |
特徴 | ・シンプルで使いやすい ・セミナーやマニュアルがあり、サポートが手厚い ・大企業や官公庁も導入できるセキュリティ水準 |
基本機能 | ・チャット ・タスク管理 ・ファイル管理 ・ビデオ/音声通話 |
有料版の特徴 | 社外ユーザ制限・モバイル端末制限・ファイル送信禁止など、セキュリティ許可のための機能が豊富になる |
Slack

Slackは世界的にシェアが高く、 日本でも利用者が増加中 です。国別で見ると、日本はアメリカに次ぐ2位となっています。
機能はシンプルですが、外部アプリケーションとの連携が容易で、スケジュール管理やタスク管理ツールなどと連携させることで、業務効率化が図れます。

編集部
海外での利用も多く、グローバル展開を考える企業に適しています。
URL | https://slack.com/intl/ja-jp |
---|---|
月額(税込) | ・無料(フリー) ・1,050円/1ユーザー(プロ) ・2,160円/1ユーザー(ビジネスプラス) ・要問い合わせ(エンタープライズ) ※年間契約の方がオトク |
特徴 | ・カスタマイズしやすい(例:絵文字やサービス連携) ・外部アプリケーションと連携しやすい ・検索機能が高度でメッセージやファイルを見つけやすい |
基本機能 | ・チャット ・ファイル管理 ・ビデオ/音声通話 |
有料版の特徴 | ・過去のメッセージや資料を制限なく検索できる ・1対1でのみ利用可能だった音声・ビデオ通話が、グループでも利用できるようになるなど |
Microsoft Teams

Microsoft Teamsは基本はビデオ会議システムですが、他のビジネスチャットと同じチャット形式も可能です。
Office365ユーザーは追加費用なしで利用でき、Officeとの連携も充実しています。
多言語対応もあり、リアルタイム翻訳も可能。 グローバルな企業にとって便利なツール です。
URL | https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software |
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月額(税込) | ・無料(フリー) ・659円/1ユーザー(Microsoft Teams Essentials) ・989円/1ユーザー(Microsoft 365 Business Basic) ・2,061円/1ユーザー(Microsoft 365 Business Standard) 【1か月無料トライアルあり】 |
特徴 | ・Office 365とのシームレスに連携できる ・多言語対応とリアルタイム翻訳の機能がある ・ビデオ会議やタスク管理など、多彩な機能を統合 |
基本機能 | ・チャット ・ファイル管理 ・タスク管理 ・ビデオ/音声通話 |
有料版の特徴 | 会議のレコーディング、ライブキャプション、ブレークアウトルーム、ウェビナーなど、会議・通話機能が豊富になる |
direct

directは 建築業界向けの国産ビジネスチャットツール で、竹中工務店や大林組などが使用しています。
3つのトークルームを同時に表示できるオプションがあり、管理者と現場のコミュニケーションを効率化することが可能です。
チャットや通話機能に加えて、手書きのメモや図を共有できる機能もあり、現場での利便性に配慮しています。

編集部
最近は運輸業界など他の業界でも利用が広がっています。
URL | https://direct4b.com/ja/ |
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月額(税込) | ・無料※~10名(フリー) ・6,600円※~10名(ベーシック) ・1万3,200円※11~20名(プラス) ・3万250円※21~50名(プレミアム) ・5万5,000円※51~100名(マックス) ※101名以上の月額は要問い合わせ |
特徴 | ・現場に支持される、安心・安全の国産ビジネスチャット ・導入企業数4,000社超※2023年4月時点 ・かんたん操作で誰でも使える |
基本機能 | ・チャット ・ゲストモード ・アンケート・ToDo ・外部連携 ・データ共有 ・ビデオ/音声通話 |
有料版の特徴 | ・トークルーム作成数上限が1人あたり15→400に増える ・データ保存期間が180日間→無制限になる ・通話機能が1対1だけでなく、グループも可能になる ・データエクスポートができる |
Google Chat

Googleが提供するGoogle Chatは、 Google Workspaceの一部として提供 されています。
Google ChatはSlackのように使いやすく、テキストメッセージやファイルの共有が手軽に行えます。
さらに、GmailやGoogle Driveなどの他のGoogleツールとの統合がスムーズであり、利便性が高いのが特徴です。

編集部
【注意】現時点ではGoogle Workspaceを契約している企業向けに提供されており、利用するにはGoogle Workspaceの法人契約が必要です。
URL | https://workspace.google.com/intl/ja/products/chat/ |
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月額 (税表示なし) |
・800円/1ユーザー(Business Starter) ・1,600円/1ユーザー(Business Standard) ・2,500円/1ユーザー(Business Plus) ・要問い合わせ(Enterprise) 【14日間のお試し期間あり】 |
特徴 | ・クラウドベースでさまざまなビジネスツールを統合 ・プランによって機能やストレージ容量を選択できる ・スマートフォンやタブレットからも利用可能 |
基本機能 | ・チャット ・ビデオ/音声通話 ・ビジネス用メール ・セキュアなクラウドストレージ ・Docs, Sheets, Slidesでのコンテンツ作成 |
プランごとの特徴 | Business Standard以上のプランでは、ノイズキャンセル・会議の録画が可能。プランが上がるごとに会議への参加可能人数も増える。 |
InCircle

InCircleは国産の社内連絡ツールの中でも、 特にセキュリティに注力しているツール です。
データ暗号化やデータ保存場所についても配慮しており、国内のデータセンターを利用しています。
金融や公共サービス、官公庁などセキュリティ要件が厳しい環境にも対応し、オンプレミス展開も可能です。
URL | https://www.bluetec.co.jp/incircle/ |
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月額(税込) | 要問い合わせ |
特徴 | ・政府も採用する高度なセキュリティ技術 ・チャットボット機能の搭載も可能 ・マルチデバイス設計でどの機種でも快適に利用できる |
基本機能 | ・チャット(既読表示・検索・過去履歴・添付ファイル・位置情報の送信・ファイル一覧表示・パスコード設定など) ・管理(メッセージのグラフ表示・権限設定・CSV一括自動登録・ポリシー設定・システム連携・監査など) |
追加機能 | クライアントAPI・IP制限/端末認証・グループ間アクセス設定・CSV一括自動登録・シングルサインオン |
LINE WORKS

LINE WORKSは日本でトップシェアを誇るビジネスチャットツールで、 国内では46万社以上が利用中 (2024年1月時点)です。
LINEとほぼ同じ操作感で使いやすさに優れている他、チャットツールだけでなく、スケジュール管理やファイル共有などもできます。
無料プランもありますが、スタンダードプランは月額495円(1ユーザー)と手頃な価格なので、コストを重視する企業におすすめです。
URL | https://line-works.com/line-works/ |
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月額(税込) | ・無料※30人まで可(フリー) ・495円/1ユーザー(スタンダード) ・840円/1ユーザー(アドバンスト) ※年額契約であれば約20%割安 |
特徴 | ・国際認証を取得したサービス運用で安心 ・LINEのような使い勝手で誰でもすぐに使える ・メンバー管理機能で安全な業務をサポート |
基本機能 | ・音声/ビデオ通話/画面共有 ・仕事に必要な基本機能(トーク・掲示板・カレンダー・タスク・アンケート・アドレス帳) ・管理者機能 |
有料版の特徴 | カスタマーサポート/SLA保証あり |
Talknote

Talknoteは日本企業が生み出した社内コミュニケーションツールです。
AIを搭載し、 チャットの内容から組織や業務の課題を解析する機能が魅力 で、効果的な組織運営をサポートしてくれます。
国内では1,100社以上が導入し、特に本部と拠点のコミュニケーションを強化したいチェーンストアが多く利用しています。
URL | https://talknote.com/ |
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月額(税込) | 要問い合わせ 【14日間の無料トライアルあり】 |
特徴 | ・専属の担当が導入から運用まで徹底サポート ・組織コンディションのスコア化と改善策の提案 ・ノート・運用ルールの作成支援があるため安心 |
基本機能 | ・ノート ・タスク管理 ・タイムライン ・メール連携 ・スタンプ ・サンクス ・メッセージ ・組織スコアとアクション提案など |
有料版の特徴 | 要問い合わせ |
Workplace by meta(2026年サービス終了予定)

Workplace by metaは Facebookのビジネス版 としても知られており、海外ではスターバックスが、日本ではLIXILや生協などが導入しています。
全社員が自動的につながるので、接点のない社員同士でもコミュニケーションを取りやすくなります。 オープンなコミュニケーションを重視する企業や、従業員数が多い企業に最適です。
※Workplace by metaは、2026年にサービスの提供が終了となります。
URL | https://ja-jp.workplace.com/ |
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月額(税込) | $4/1ユーザー(Core Plan) 【無料トライアルあり】 |
特徴 | ・Facebookと同様の使いやすさ ・組織全体のコミュニケーションを促進できる ・あらゆるデバイスで簡単に利用できる |
基本機能 | ・ライブ動画 ・情報ライブラリ ・グループチャット ・セーフティセンター ・アプリの統合 ・データの集約・分析 ・ニュースフィード |
追加機能 | ・Enhanced Admin and Support:+月額$2/1ユーザー ・Enterprise Live:+月額$2/1ユーザー |
Microsoft Viva Engage

Microsoft Viva Engageはマイクロソフト社が提供しているビジネスチャットツールです。
主に 会社全体のコミュニケーションを活性化するためのツール であり、プロジェクト管理よりも全体的なコミュニケーションに重点を置いています。
具体的には社員同士の投稿やコメント、組織全体への情報共有といったことが可能です。同じくマイクロソフトから提供されているTeamsと併用して使われる傾向があります。

編集部
Microsoft Viva Engageは単独で契約することはできず、Office365の契約が必要です。すでにOfficeソフトを使用している企業であれば使いやすいでしょう。
URL | https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-viva/engage |
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月額(税込) | ・329円/1ユーザー(Microsoft Viva) ・989円/1ユーザー(Microsoft Viva Workplace Analytics) ・1,979円/1ユーザー(Microsoft Viva スイート) ※年間契約 |
特徴 | ・従業員の意見や感想をリアルタイムで収集 ・従業員ごとに適切な情報や学習コンテンツを提供 ・Microsoft製品とのシームレスな連携を実現 |
基本機能 | ・リアルタイムフィードバックの収集 ・カスタマイズ可能なアンケートと投票 ・チャット/ファイル共有/タスク管理/スケジュール管理 ・従業員に合わせた情報や学習コンテンツの提供 ・コミュニティ状況のデータ分析と改善策の提案 |
社内連絡ツールの導入手順
-
STEP.1
ニーズ整理|課題・必要機能・予算を明確にする
【整理すべきポイント】
・課題の洗い出し
例:メール連絡の遅延、情報が複数ツールに分散している
・必要機能の明確化
例:リアルタイムチャット、外部ツール連携、スマホ対応
・予算の上限設定
例:月額500円/人以内、初期費用ゼロで始めたい -
STEP.2
比較・試験導入|無料プランやトライアルを活用
【比較の際に見るべきポイント】
・操作性:誰でも直感的に使えるか
・機能の充実度:必要機能が過不足なく揃っているか
・連携性:既存システムや外部ツールと連携できるか
・費用対効果:初期費用・ランニングコストが適正か -
STEP.3
社内浸透施策|ルール整備と教育で定着を促進
【定着のための施策】
・利用ルールを策定
例:チャンネル命名ルール、重要連絡の通知設定
・マニュアル・FAQの整備
使い方を誰でも確認できる環境を作る
・教育・トレーニング
新入社員研修や定期勉強会でツール利用を習慣化
・利用状況の可視化
部署ごとの利用率を把握し、課題がある場合はフォローアップ -
STEP.4
効果測定と改善|数値で運用を最適化
導入後は、 利用状況を数値で測定し、改善を繰り返すことが重要 です。
「どの程度使われているのか」「業務効率がどれだけ改善したか」を可視化することで、経営層への報告資料にも活用できます。
PDCAを回し続けることで、ツールを単なるコミュニケーション手段ではなく、業務改善の基盤として最大限活かせます。

編集部
社内連絡ツールの導入は計画的なプロセスが必要です。段階を踏んで導入し、従業員の満足度や業務効率の向上を図りましょう。
社内連絡ツールを導入すべきケース

【ケース1】リモートワーク環境
リモートワーク環境では、物理的な距離があるため、従来のオフィス内でのコミュニケーション手段だけでは十分な情報共有や連絡が難しくなります。
社内連絡ツールを導入すれば、リアルタイムでのチャットやビデオ会議、ファイル共有などが可能になり、 チームメンバー間のやり取りが円滑に行えます 。
業務上の緊急事態にもすぐに対応できるため、生産性の向上にも役立つでしょう。
【ケース2】チームの規模が大きい
大規模なチームでは情報の断片化や漏れが起きやすく、全体の認識一致が難しくなります。
社内連絡ツールを導入すれば、ファイル共有やドキュメント管理機能によって、 情報共有が容易になり、全体の情報の一元化が図れます 。
異なる部門や地域にいるメンバー同士もつなげられるので、円滑なプロジェクト遂行に大いに役立つでしょう。
【ケース3】プロジェクト管理が必要
プロジェクト管理では、コミュニケーション不足や情報の断片化、タスクの重複や不統一、スケジュールの遅延や予算超過が起きやすいです。
社内連絡ツールを導入すれば、情報の一元化や共有が容易になり、 タスクの進捗管理やスケジュール調整が効率的に行えるようになります 。
また、チームの協力や連携も促進されるため、作業効率だけでなく、成果物の品質も向上させることができるでしょう。
社内連絡ツールが注目される理由
近年、社内連絡ツールの導入が急速に進んでいます。その背景には、働き方の変化や企業のコスト意識の高まりがあります。この流れを理解することで、ツール導入の意義を社内で説明しやすくなり、関係者の合意形成にも役立ちます。
働き方改革・リモートワークの定着
働き方改革やテレワークの普及により、 「時間や場所に縛られない業務スタイル」が一般的 になりました。従来のメールや電話だけでは対応しきれない情報共有ニーズを満たす手段として、社内連絡ツールの重要性が高まっています。
注目される理由
- リモート勤務の増加
社内外のメンバーと即時に情報を共有できるチャット機能が必須に。 - フレックスタイム制度の広がり
非同期コミュニケーションで時間差のある連絡にも対応可能。 - 多様な働き方への対応
外出が多い営業職や海外拠点のメンバーともスムーズに連携。
リモート会議やチャット連絡は単なる効率化にとどまらず、「時間や場所に縛られない働き方」を支える基盤となっています。
コスト削減と業務効率化の両立
社内連絡ツールは、単なるコミュニケーション手段ではなく経営改善にも直結する投資として評価されています。
主な理由
- 会議・移動コストの削減
ビデオ会議の活用で出張経費や移動時間を大幅カット。 - 業務の属人化を防止
チャット履歴や共有ドキュメントで、情報が蓄積され属人化リスクを低減。 - 生産性向上
無駄なメールや電話が減り、業務のスピードと精度が向上。
社内連絡ツールに関するよくある質問
A
LINE以外の連絡ツール(アプリ)には、さまざまなものがありますが、特にChatwor、Slack、Microsoft Teamsがおすすめです。
A
無料のおすすめ連絡ツール(アプリ)としてはChatwor、Slack、Microsoft Teamsがおすすめです。
無料ながらも基本機能が備わっています。ビジネスチャットツールとして使う場合は、セキュリティや機能性に優れている有料版を検討しましょう。
A
通常版のLINEは専門的な機能やセキュリティ対策が不十分なので、おすすめできません。
社内連絡ツールとしてLINEを使う場合は、ビジネス版LINE「LINE WORKS」がおすすめです。
A
連絡ツールを言い換えると、「連絡手段」や「コミュニケーションツール」、「コミュニケーションプラットフォーム」という表現が適切です。
A
ビジネスに適した連絡ツールは、以下のような特徴をもっています。
・セキュリティ対策が十分
・ビジネス向け機能が充実している
・リアルタイムコミュニケーションが可能
・モバイルに対応している
・柔軟なカスタマイズ性がある
A
社内連絡ツールを導入する際には、適切なトレーニングが必要です。
ツールの使い方や機能の活用方法、セキュリティ意識の向上など、従業員が効果的にツールを活用できるように支援する必要があります。
A
以下は社内連絡ツールを活用してリモートワークを行う際のポイントです。
・定期的なコミュニケーションの確保
・タスク管理の徹底
・作業環境の整備
・セキュリティ対策の強化
・業務の透明性と効率化
まとめ

編集部
今回は社内連絡ツールのメリットやおすすめサービスなどを解説しました!
近年、社内連絡ツールの種類が多様化しているため、比較検討が困難になっています。迷った場合は以下のポイントを見るのがおすすめです。
- コストとのバランスがとれているか
- スマートフォンやタブレットからも利用できるか
- セキュリティ面が十分に強化されているか
- 直感的で使いやすいかどうか
- 必要な機能が揃っているか
- 導入目的に合致しているか
今後、プロジェクトメンバーの多様化が進む中、社内連絡ツールの重要性はますます高まるでしょう。
ツール選定やコミュニケーション活性化のプロジェクトでは、リーダーシップが欠かせません。内部リソースだけでは不十分な場合、外部の専門家に相談しながら進めるのも有効です。

この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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