従業員に携帯電話を会社から貸与している、という企業は多いのではないでしょうか。業務上どうしても携帯が必要という場面は多く、たとえ通信コストが高くても企業で契約している携帯を解約することはできません。そのようなことをすれば、業務に支障をきたしてしまうからです。
とはいえ、特に従業員の多い企業にとって通信コストは、かなりの負担になっているところもあります。通信コストはなくすことはできないものですが、見直しをして今よりも負担を減らすことはできます。今回は、法人携帯のコストを削減するためのポイントやお得なプラン・サービスなどを紹介していくので、法人携帯のコストについてお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
法人携帯の通信コストを削減するために必要なTODO
まずは、法人携帯の通信コストを削減するために必要な、TODOを考える必要があります。とはいえ、これから法人携帯を導入したいと考えているものの通信コストの関係で検討中といった状況なのか、今現在法人携帯を利用しているのかでも必要なTODOは違ってきます。
新規導入の場合
新規導入の場合は、「相見積もり」もしくは「相対契約」をうまく活用しましょう。複数の代理店に見積もりを作成してもらい、最も安いプランやお得なサービスを提示してくれた代理店と契約をする「相見積もり」は利用したことがある、という企業も多いのではないでしょうか。
この手法は、適正価格を知ることができる上に、うまく価格交渉をすることによってお得に契約することができるのでおすすめです。
もう一つの「相対契約」は、個々で行う価格交渉のことです。サービスを提供する側が設定している金額よりも、安く提供してもらうように交渉します。たとえば、携帯電話を1台1万円で契約したとします。従業員が100人いれば、100万円です。
しかし、大手キャリアなどは複数大契約することで、割引価格で提供してくれるサービスを展開しているところもあります。そういったサービスをうまく利用して交渉することで、1台6千円に抑えることができるかもしれません。通信コストをできるだけ抑えるためにも、多くの法人携帯を利用するのであれば、「相見積もり」に加えて「相対契約」にも挑戦してみてください。
法人携帯を利用中の場合
すでに、法人携帯を利用しているという企業の場合は、現状把握を確実に行うことが重要です。使用頻度の高い部署や法人携帯で連絡する相手など、「いつ、どこで、どのように」利用しているのかを詳細に確認する必要があります。
現在の利用状況が詳しくわかれば、通信コスト削減のポイントを踏まえて、削減するための案を作ることができるでしょう。案ができればあとは実践するだけなので、まずは法人携帯の利用状況を詳しく知る必要があります。
法人携帯の通信コストを削減するポイント
通信コスト削減に向けて現状把握をしたら、次に重要なのは実際にどうすればコスト削減ができるのかという点です。通信コストを削減するためといえど、携帯電話のプランやサービスはややこしくて数も多いからわからないという人も、ポイントさえ押さえておけば大丈夫です。ここでは、実際に法人携帯の通信コストを削減するポイントはどのようなものがあるのかを、詳しく見ていきましょう。
①法人向け携帯電話サービス代理店を利用しよう
ポイントの一つ目は、法人向け携帯電話サービス代理店を利用するというものです。携帯電話のプランは、多様で複雑です。企業側で細かく調べて検討するのも悪いことではありませんが、手間がかかります。
また、法人向け携帯電話サービス代理店では、通信コスト削減の相談受付だけでなくさまざまなアドバイスや提案を行ってくれるところも多くあります。法人向け携帯電話端末を販売するだけでなく、利用状況を詳細に確認して最適なプランを提案してくれる代理店を探しましょう。
そのほかにも、初期費用の還元などといったサービスを行っている代理店もあります。どのようなサービスやキャンペーンを行っているのかを確認してから、どの代理店を利用するか決めるのがおすすめです。
②携帯電話と固定電話のキャリアを統一しよう
ポイントの二つ目は、携帯電話と固定電話のキャリアを統一するというものです。実は携帯電話は、インターネットサービスや固定電話と併用することで、割引が適用されることがあります。また、キャリアやプランによっては社内通話が無料になるなどのさまざまなサービスが展開されているので、うまく活用することで通信コスト削減につながるでしょう。
そのほかにも法人携帯導入や乗り換えで割引オプションが付くキャリアもあるので、どのキャリアがもっともお得なプランなのかを比較し、検討してから乗り換えや導入をするようにしましょう。
③利用状況に応じてプランの変更を検討しよう
ポイントの三つめは、利用状況に応じてプランの変更を検討するということです。携帯電話のプランは、さまざまなものがある上にキャリアによっても違うため、複雑でわかりにくくなっています。すべてを把握することは難しいので、法人携帯の利用状況を詳しく調査してから、契約中の法人向け携帯電話サービス代理店へ相談しましょう。
例えば、携帯電話の使用頻度が低い部署と社内でもっとも携帯電話を使う部署、全く同じプランでは意味がありません。ほとんど使用しない部署であれば携帯電話の数を減らす、最低限のプランにするなどしてコスト削減をすることができます。また、キャリアによってサービスやプランが大きく違ってくるため、もっとも安くてコスト削減につながるキャリアやプランを選ぶようにしましょう。
もしもプランの選び方で迷ったり、プランやサービスの内容がよくわからないというようなことがあれば、利用中の法人向け携帯電話サービス代理店の担当者に話を聞いてみてください。詳しいことを教えてくれるだけでなく携帯電話のプランについても、相談に乗ってくれます。
【最新】携帯キャリアの法人向け料金プラン＆割引サービス紹介
携帯キャリアの法人向け料金プランや割引サービスには、どのようなものがあるのでしょうか。今回は、大手キャリア3社のプランをご紹介します。
①ソフトバンク
ソフトバンクが提供する法人向けプランは、3つあるのでそれぞれ詳しく見ていきましょう。
メリハリ無制限プランは、データ容量が使い放題になるプランです。さらに、3GB以下であれば勝手に割引が適用されます。
ミニフィットプラン＋は、1GB以下の使用であれば安くお得に使えるプランであり、使用GBによって料金が変動します。データ容量だけでなく通話料も使った分だけを支払う、という形態であるために新規導入の企業や多くは使わないけど、携帯自体は必要という企業にはおすすめです。
ケータイ通話プランは、通話のみのプランですが、その分料金は非常に安く設定されています。ケータイ100MBプランも同じくガラケー専用のプランですが、こちらはウェブ付きになっています。
②ドコモ
ドコモが提供する法人向けプランは、6つあるのでどのようなプランなのかを詳しく見ていきましょう。
5Gギガホ プレミアは、5G対応のうえにデータ容量が無制限で使えるプランです。さらにそれだけではなく、デザリングも無制限で利用できます。さらに、3GBまで使用しない月は勝手に割引が適用されるので、コスト削減に向いているプランです。二つ目のギガホ プレミアは、データ容量もデザリングも60GBまで使えるプランです。
ギガライト・5Gギガライトのプランは、どちらも1GBから7GBの範囲内で使った分だけ支払うというものです。
ケータイプランは、法人携帯は社内通話だけできればいいという企業向けです。ただし、社外への通話も多い場合には、別にオプションを契約する必要があります。
そのほか、ガラケーからスマホへの乗り換えでさまざまな割引やサービスを受けられる、はじめてスマホプランや2代目の機種を利用するときにお得なデータプラスも検討してみましょう。
③au
auが提供する法人向けプランは、5つあるのでそれぞれのプランの特徴を見ていきましょう。
とにかくデータ通信が多い、というのなら容量無制限の使い放題MAX 5G・4Gがいいでしょう。通信コスト削減重視で無駄をなくしたいなら、使った分だけを支払う形態のピタットプラン 5G・ 4G LTEにしましょう。
そのほか、ガラケーメインのケータイシンプルプラン、データ容量は少なくても通話無料が欲しいというならケータイカケホプラン、タブレットなどのほかの機種を利用したい場合にはタブレットプラン20がおすすめです。
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この記事を書いたライター
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