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目次

  1. 会社や事務所にWi-Fiを設置するには?
    1. 会社・事務所にWi-Fiを設置する手順とポイント
    2. 会社・事務所に導入できるWi-Fiの種類
    3. 法人用Wi-Fiと個人用Wi-Fiの違い
    4. 法人Wi-Fiを構成する機器の基本
  2. 法人向けWi-Fiのおすすめ構成モデルと機種(業種・規模別)
    1. 小規模オフィス・事務所におすすめのWi-Fi構成
    2. 店舗・施設におすすめのWi-Fi構成
    3. 倉庫・工場・建設現場におすすめのWi-Fi構成
    4. 中~大規模オフィスにおすすめのWi-Fi構成
  3. 職場にWi-Fiがない場合は工事不要Wi-Fiを検討
    1. 光回線とモバイルWi-Fiの違いと選び方
    2. モバイルWi-Fiが向いている企業タイプ
    3. 法人がモバイルWi-Fiを利用する際の注意点
  4. 法人Wi-Fi導入で失敗しない選び方
    1. 同時接続台数と通信規格(Wi-Fi 6/Wi-Fi 7)対応
    2. 法人向けセキュリティ機能(WPA3・VLANなど)
    3. 運用サポート体制(24時間365日・保守対応)
    4. トータルコスト比較(初期費用・月額など)
  5. 法人Wi-Fiの安全な使い方と社内ルール
    1. 情報漏洩を防ぐ法人専用セキュリティ環境の構築
    2. 会社Wi-Fiの私的利用を防ぐ仕組み
    3. 社員の個人スマホを接続する際の注意点
    4. 会社のWi-Fiを来客が使いたい場合の対応方法
  6. 法人Wi-Fi導入の進め方
    1. Step1:現状調査と接続エリア確認
    2. Step2:回線・機器の選定と見積もり取得
    3. Step3:申し込みから機器設置・開通までの流れ
    4. Step4:導入後の運用・セキュリティポリシー整備
  7. まとめ|安全で快適な法人Wi-Fi環境を構築するために
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法人Wi-Fi(無線LAN)導入ガイド|会社にWi-Fiを設置する方法からおすすめ機種・選び方まで徹底解説

「会社にWi-Fiを導入する際には何が必要?」
「光回線とモバイル回線、どちらが適している?」
「法人Wi-Fiは個人向けと比べてどう違う?」


法人でWi-Fiを導入することは、単なるネット環境整備ではなく、業務効率や情報セキュリティを左右する重要な基盤づくりです。

しかし、拠点規模や用途によって最適な回線や機器構成は異なり、選定を誤ると通信トラブルやコスト増の原因にもなります。

本記事では、法人Wi-Fiの導入手順から回線選び、業種・規模別の構成モデルまでをわかりやすく解説します。
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目次

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会社や事務所にWi-Fiを設置するには?

会社・事務所にWi-Fiを設置する手順とポイント

法人向けWi-Fiの導入は、 「速度」「安定性」「セキュリティ」「運用保守」を中心に、コストとのバランスも考慮して設計 します。

特にオフィスや店舗では、多数の端末を同時接続しても速度が落ちないように、アクセスポイント(AP)の最適配置が重要です。

近年は初期設定済み機器を提供する事業者も多く、IT担当者がいない中小企業でも導入が容易になっています。

Wi-Fiの主な導入手順
  1. 要件定義:利用人数・通信量・業務用途を整理する
  2. 現地調査:遮蔽物や電波干渉を確認し配置を設計する
  3. 回線選定・契約:光回線など通信基盤を決定する
  4. 機器設置・設定:AP設置・SSID設定・暗号化方式を適用する
  5. 運用開始:監視・メンテナンス・セキュリティ更新を継続する

※SSID=Wi-Fiネットワーク名のこと。社内用と来客用を分けて設定するのが基本。

会社・事務所に導入できるWi-Fiの種類

法人で利用できるWi-Fi回線は、大きく 「光回線」と「モバイル回線」 に分けられます。

光回線は通信速度・安定性が高く、VPN構築や固定IPの利用など、法人特有のネットワーク要件にも対応します。

一方、モバイル回線は開通工事が不要で導入までが早く、短期利用・仮設オフィス・小規模拠点などで柔軟に活用可能です。

モバイル回線には、据え置き型で一定の安定通信が期待できるホームルーターと、携帯性を重視したポケット型Wi-Fiの2タイプがあります。

  • ※VPN(Virtual Private Network)…拠点間を暗号化通信でつなぐ仮想専用線。外部から安全に社内ネットワークへアクセスできる仕組み。
  • ※固定IPアドレス…常に同じインターネット上の住所を使う方式で、リモート接続や監視に必要。
回線種別 光回線 モバイル回線
(ホームルーター)
モバイル回線
(ポケット型Wi-Fi)
特徴 高速・低遅延。固定IP・VPN構築可。セキュリティが最も強固。 工事不要。LTE/5G回線を利用。アンテナ感度が高く安定。 携帯性重視。通信量制限あり。電池駆動で可搬性◎。
最大通信速度の目安 1~10Gbps 1Gbps前後(5Gエリア) 150〜300Mbps
同時接続台数 100台以上(構成次第) 20〜60台 5〜10台
導入スピード 工事必要/2〜4週間 即日〜3日 即日利用可
適した
利用シーン
本社・中大規模オフィス・コールセンター 小規模オフィス・支店・一時利用拠点 出張・イベント・外回り営業・短期工事現場

法人用Wi-Fiと個人用Wi-Fiの違い

法人用Wi-Fiと個人用Wi-Fiの 根本的な違いは、「同時に多くの端末を安定的かつ安全に接続し、統合的に管理できるかどうか」 です。

法人用Wi-Fiでは複数のアクセスポイントを配置し、クラウドや専用コントローラで全体を集中管理します。

さらに、部署や利用者ごとに通信を分離するVLAN(仮想LAN)構成や、RADIUS認証によるアクセス制御を組み合わせ、企業レベルのセキュリティを実現します。

一方、個人用Wi-Fiは家庭利用を前提としており、接続台数や管理機能、保守体制に制約があるため、大規模な業務環境には適していません。

※RADIUS認証…IDとパスワードで個人ごとにWi-Fi接続を管理する認証方式。

項目 法人用Wi-Fi 個人用Wi-Fi(家庭用)
同時接続台数 数十〜数百台に対応 10〜20台程度
セキュリティ WPA3-エンタープライズ/RADIUS/VLAN分離/MACアドレス制限 WPA2-PSK(共有パスワード)
認証・管理 ユーザー単位のID認証・ゲストネットワーク分離・ログ監査 単一SSIDで一括接続/ログ管理不可
機器構成 ルーター+AP分離構成。複数APをクラウド管理 ルーター一体型(家庭用1台完結)
管理方式 クラウド・コントローラによる一括監視 手動設定。拠点単位で個別運用
保守体制 遠隔監視・ファームウェア自動更新・24hサポートあり 手動更新・ユーザー自己責任

法人Wi-Fiを構成する機器の基本

法人Wi-Fiは、 主にルーターとアクセスポイント(AP)によって構成されます

ルーターは外部ネットワークと社内ネットワークを接続し、トラフィック制御やVPNなどの通信管理を担います。

APはオフィス内の各エリアでWi-Fi電波を発信し、端末を無線でネットワークに接続する通信拠点(またはその機能を持つ機器)です。

電波が届きにくい場所には中継器を設置し、広範囲をカバーする場合はメッシュWi-Fi構成によって複数APを連携させると効果的です。

※家庭用ルーターの多くはAP機能を内蔵しているものの、法人環境では、複数の外付けAPを設置してクラウド上で集中管理する構成が主流

機器名 ルーター
(ゲートウェイ)
アクセスポイント 中継器 メッシュWi-Fi
役割 社内ネットワークとインターネットを接続。トラフィック制御・VPN・ファイアウォールを担当。 無線LANの中核。電波を発信し、端末をネットワークに接続。 電波の届かないエリアに中継してカバー範囲を拡大。 複数APが相互通信し、ネットワークを自動再構成(セルフヒーリング)。
推奨
スペック
IPv6/VPN(IPsec, SSL)/QoS制御/冗長化対応 IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)以上推奨。2.4GHz+5GHzデュアルバンド、MU-MIMO対応。 最大転送速度600Mbps以上、デュアルバンド対応 Wi-Fi 6E/Wi-Fi7対応、トライバンド構成(2.4/5/6GHz)
設置
ポイント
APと分離構成で拡張性確保。複数WANポートで回線冗長化を推奨。 1台で約100台接続が目安。コントローラ型またはクラウド管理型が主流。 有線LAN接続型(イーサネットバックホール)を選ぶと速度低下を防げる。 同一メーカー統一導入が安定運用の鍵。クラウド設定対応が望ましい。
主な用途 本社・支店・リモートアクセス拠点 オフィス/学校/倉庫など多端末環境 別棟・廊下・会議室など電波弱点補強 複数フロアのオフィス/ホテル/商業施設

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法人向けWi-Fiのおすすめ構成モデルと機種(業種・規模別)

小規模オフィス・事務所におすすめのWi-Fi構成

小規模オフィスやSOHO(個人事業主)は、 導入スピードと初期コストの抑制を優先 しましょう。

例えば、光回線工事が難しい賃貸オフィスや、端末台数が20台未満の場合は、モバイル回線を利用するホームルーター(=工事不要の置くだけWi-Fi)が有効です。電源接続のみで利用を開始でき、最短数日で開通できます。

一方で、Web会議やクラウド業務が中心の場合は、光回線+Wi-Fi 6/Wi-Fi 7対応ルーターを採用することで安定性が向上します。初期費用を抑えつつ信頼性を重視したいスタートアップに最適です。

構成イメージ おすすめポイント おすすめモデル例
光回線またはホームルーター
+Wi-Fiルーター1台(AP内蔵)
+中継器1台(必要に応じて)
(ホームルーターを採用する場合は)工事不要で設置が簡単。10〜30台規模まで安定接続でき、低コストでの導入が可能。 NEC「Aterm WX7800T8」/BUFFALO「WSR-5400AX6P-BK」/NTT東日本「ギガらくWi-Fi ハイエンド6プラン」

導入時はSSID分離(社員用と来客用のネットワークを分ける設定)が可能なモデルを選ぶと、セキュリティ面が強化される

【シンプルフリーWi-Fi】コンセントに挿すだけの業務用Wi-Fi

工事不要で使える業務用Wi-Fi。コンセントを挿すだけで、業務用とフリーWi-Fiを同時に利用でき、回線工事が難しい場所でも手軽に快適なネット環境を整備できます。

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【BizAir(ビズエアー)】5G回線が無制限に使える

回線工事不要で、コンセントに挿すだけで使える法人向け5G Wi-Fiサービス。WiMAXの安定した通信を無制限で利用でき、手軽にネット環境を整備できます。

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店舗・施設におすすめのWi-Fi構成

 店舗や施設では、業務用システム(POSレジ・キャッシュレス端末)の安定性と、来店客への安全なフリーWi-Fi提供を両立する必要があります。

光回線を基盤とし、VLAN機能を活用して、来客用と社内ネットワークを分離する構成が理想 です。

さらに、クラウド管理型AP(遠隔で監視・設定できるアクセスポイント)を導入することで、複数店舗の利用状況をWeb上で一元管理できます。

構成イメージ おすすめポイント おすすめモデル例
光回線
+法人ルーター
+VLAN対応AP(ゲストSSID分離設定)
社内と来客Wi-Fiを完全に分離し、セキュリティと顧客満足を両立。POSや予約システムも安定稼働する。 TP-Link「Omada EAP225」/Cisco「Meraki Go GR12」/NTT西日本「スマート光ビジネスWi-Fi」

ゲストWi-FiはVLAN分離+プライバシーセパレータ(端末間通信を遮断する機能)を設定し、不正アクセスを防ぐ

TP-Link社の最新機種をレンタル可能

【プラットWiFi】高性能&集客型Wi-Fiサービス

世界シェアNo.1のルーター(TP-Link製)を採用し、最大100台まで安定接続が可能。メッシュWi-Fiで広範囲かつ途切れにくい通信環境を実現します。

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倉庫・工場・建設現場におすすめのWi-Fi構成

倉庫や工場、建設現場など 広範囲かつ電波干渉が多い環境では、メッシュWi-Fi構成(複数APが自動連携して電波を補完し合う方式)が有効 です。

仮設拠点や屋外では、モバイル回線(5G/LTE)+防塵防滴仕様のAPを組み合わせれば、短期間でも安定した通信を確保できます。

常設工場では光回線をベースにし、複数のAPを分散設置することで電波の死角を防止するのがおすすめです。IP55以上の防塵防滴性能を備えた機器を選ぶと長期運用にも安心です。

構成イメージ おすすめポイント おすすめモデル例
モバイル回線または光回線
+法人ルーター
+屋外対応AP複数台(メッシュ構成)
LAN配線が難しい現場でも電源のみで運用可能。遮蔽物の多い場所でも、メッシュ構成で広範囲に安定通信を確保できる。 NETGEAR「Orbi Pro WiFi 6」/Ubiquiti「U6 Mesh」/フルノシステムズ「ACERAシリーズ」

防塵防滴(IP55以上)かつ高出力アンテナ対応機器を選定し、直射日光や湿気を避けて設置することが推奨される

中~大規模オフィスにおすすめのWi-Fi構成

中~大規模オフィスでは、同時接続100台以上を想定した高密度通信設計が不可欠です。

安定性を最重視し、 固定IP対応の法人向け光回線+Wi-Fi 6/Wi-Fi 7対応AP+ロードバランサ(通信負荷分散機能)を組み合わせます

また、VPN(拠点間を安全に接続する仕組み)やクラウドPBX(インターネット電話システム)を利用する場合は、QoS(通信の優先度制御)や冗長化構成(バックアップ回線を持つ設計)を導入することで、業務停止リスクを最小化できます。

※ロードバランサ…通信を複数のアクセスポイントや回線に分散し、混雑を防ぐ仕組み。

構成イメージ おすすめポイント おすすめモデル例
固定IP対応光回線
+高性能ルーター
+集中管理型AP複数台
+ロードバランサ
100台以上の同時接続を安定運用。VLANやQoSで部署ごとに通信を最適化し、WPA3/WPA2-エンタープライズ(企業向け暗号化認証規格)で高いセキュリティを実現。 YAMAHA「RTX1210」+Cisco「Meraki MRシリーズ」/NTT西日本「スマート光ビジネスWi-Fi ハイエンド6プラン」

メイン回線障害に備え、モバイル回線を冗長化回線(BCP対策:事業継続計画)として確保すると安心

【フレッツ光クロス】高速・安定・高品質

NTTが提供する最大10Gbps対応の超高速光回線。従来の1Gbps回線より数倍速く、オンライン会議や動画配信も快適。IPv6(IPoE方式)対応で、混雑時でも安定した通信を実現します。

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職場にWi-Fiがない場合は工事不要Wi-Fiを検討

光回線とモバイルWi-Fiの違いと選び方

光回線は物理的なケーブルを敷設するため開通まで時間を要しますが、通信の安定性・速度・セキュリティのいずれも高く、固定IPによるVPN接続や遠隔管理にも対応します。

一方で、モバイルWi-Fi(ホームルーター/ポケット型)は、コンセントや電源を入れるだけで即日利用できる点が魅力です。

通信品質は環境や利用時間帯に左右されるため、 常設拠点では光回線を、短期利用や一時的な接続にはモバイルWi-Fiを選ぶのが合理的 です。

モバイルWi-Fiが向いている企業タイプ

  • 建設現場・仮設事務所:短期稼働や屋外でのネット利用が中心
  • サテライトオフィス/小規模店舗:工事の待機期間を短縮
  • オフィス移転やレイアウト変更が頻繁な企業:配線不要で柔軟な運用が可能
  • BCP対策を重視する企業:光回線障害時の代替経路として確保
  • イベント・展示会運営会社:開催期間限定で通信環境を整備

モバイルWi-Fiは、設置の自由度と導入スピードを重視する企業に最適です。特に、建設現場やイベント会場など、短期間で通信環境が必要な現場に強みがあります。

また、光回線の開通待ち期間や、災害時のバックアップ回線としても有効です。複数の通信経路を確保しておくことで、BCP(事業継続計画)の一環としても機能します。

法人がモバイルWi-Fiを利用する際の注意点

  • 登録住所以外での利用は制限される場合がある
  • グローバルIPが割り当てられずVPN接続や遠隔監視に制約が生じる
  • 監視カメラや配信などの常時通信では速度が低下する可能性がある
  • 来客用Wi-FiはVLANやゲストSSIDで分離して運用する必要がある
  • 機器のファームウェア更新や再起動ルールを明確にしておく

法人がモバイルWi-Fiを利用する際は、 契約条件とセキュリティ要件を正しく理解したうえで運用設計を行うことが不可欠 です。

ホームルーターは契約時に登録した住所外での利用が制限されるため、オフィス移転時には再登録手続きが必要となります。

また、多くのサービスでグローバルIPが割り当てられないため、VPN接続や自社サーバー公開には適していません。

さらに、監視カメラやデジタルサイネージなど常時大容量通信を行う機器では、速度制御や通信制限が発生する場合があります。

そのため、利用環境に応じて社内・来客用ネットワークを分離し、機器の管理ルールを明確化することが重要です。

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法人Wi-Fi導入で失敗しない選び方

  • 同時接続台数と通信規格(Wi-Fi 6/Wi-Fi 7)対応
  • 法人向けセキュリティ機能(WPA3・VLANなど)
  • 運用サポート体制(24時間365日・保守対応)
  • トータルコスト比較(初期費用・月額など)

同時接続台数と通信規格(Wi-Fi 6/Wi-Fi 7)対応

オフィスでは社員端末に加え、複合機・会議システム・IoT機器など多数の端末が同時に接続します。

そのため、Wi-Fi機器を選ぶ際は同時接続台数の上限と通信規格の確認が不可欠です。

Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)はOFDMA通信により高密度環境でも速度低下を防ぎ、Wi-Fi 7では6GHz帯の活用により干渉が少なく、安定した通信環境を構築 できます。

また、複数のアクセスポイント(AP)に自動で負荷を分散させるロードバランサ機能を備えた機種は、端末数の多い企業で特に効果を発揮します。

※OFDMA通信…複数の端末が同時にデータ通信できるWi-Fiの仕組み。1本の通信を細かく分けて同時に送受信できるため、端末が多い環境でも混雑しにくく、通信が速く安定する。

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法人向けセキュリティ機能(WPA3・VLANなど)

法人Wi-Fiでは、不正アクセスやデータ漏えいを防ぐため、暗号化と認証の仕組みを強化することが不可欠です。

最新のWPA3は暗号強度が高く、総当たり攻撃や中間者攻撃に対して強固な防御を提供 します。

利用者ごとにID管理が可能なWPA2エンタープライズ(RADIUS連携)を採用すれば、権限ごとのアクセス制御も容易です。

さらに、VLAN機能により来客用ネットワークを社内LANから分離することで、情報資産を守る多層防御を構築できます。

運用サポート体制(24時間365日・保守対応)

法人Wi-Fiの安定運用には、導入後の保守体制と遠隔管理性が欠かせません。IT担当者が常駐しない企業では、障害対応の遅れが業務停止に直結します。

複数拠点を管理する場合は、Webまたはクラウド上でアクセスポイント(AP)を監視・設定できる仕組みが有効 です。

​​​​​​​また、障害発生時に即対応できる24時間365日サポートや、専門スタッフによる現地駆けつけ修理が付帯するプランを選ぶことで、復旧時間を最小化できます。

トータルコスト比較(初期費用・月額など)

法人Wi-Fiの費用は、単なる月額料金ではなく、初期費用・保守費・解約費を含めた総コストで比較することが重要です。

導入方式は、機器を資産化する「買い上げ型」と、初期費用を抑える「レンタル型」に分かれます

​​​​​​​買い上げ型は長期的に割安ですが、保守費用が別途発生する場合があります。レンタル型は故障交換が容易な一方で、契約途中の解約時に端末残債が一括請求されることがあります。

​​​​​​​契約前に最低利用期間・違約金・残債条件を確認しておくことが、想定外のコストを防ぐ鍵です。

法人Wi-Fiの安全な使い方と社内ルール

情報漏洩を防ぐ法人専用セキュリティ環境の構築

法人Wi-Fiでは、情報漏洩を防ぐために 暗号化・認証・監視の三要素を備えた環境構築 が欠かせません。

​​​​​​​暗号化はWPA3またはWPA2エンタープライズ(RADIUS認証)を採用し、利用者ごとにアクセス権限を管理します。

​​​​​​​さらに、UTM(統合脅威管理)による通信監視とアクセスログの保存体制を整えることで、不正侵入の早期検知と証跡管理が可能となります。

導入後は、初期パスワードの変更やファームウェアの更新を定期的に実施し、脆弱性を放置しない運用ルールを徹底することが重要です。

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会社Wi-Fiの私的利用を防ぐ仕組み

業務の効率を維持するには、社員による私的利用を防ぐ仕組みを整えることが重要です。

法人向けルーターの中には、SNSや動画サイトなど業務外の通信を制限できる「アプリケーション制御機能」を備えたモデルがあります。

さらに、 接続を許可する端末をMACアドレス(端末固有の識別番号)で登録しておくことで、未登録端末のアクセスを自動的に遮断 できます。

​​​​​​​これにより、業務専用の通信帯域を確保しつつ、情報漏洩や業務効率低下を防止する堅実な運用が可能です。

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社員の個人スマホを接続する際の注意点

社員が個人のスマートフォン(BYOD端末)を業務で利用する際は、利便性とセキュリティの両立が鍵となります。

業務用ネットワークとはSSIDを分け、VLANで通信経路を分離することで、個人端末から社内システムへのアクセスを遮断 できます。

​​​​​​​さらに、プライバシーセパレータ機能を設定し、端末間の直接通信を禁止すれば、盗聴リスクを抑制可能です。

​​​​​​​アクセス認証はRADIUS連携によるエンタープライズ認証を採用し、退職者や契約終了者のアカウント削除を即時に行える体制を整えることが望まれます。

会社のWi-Fiを来客が使いたい場合の対応方法

来客から「会社のWi-Fiを使いたい」と要望があった場合は、ゲストWi-Fi機能によるネットワーク分離が必須 です。

​​​​​​​社内LANと物理的に同一回線を使っていても、VLAN設定により通信経路を完全に遮断できます。

​​​​​​​また、接続後にランディングページで施設案内や製品情報を自動表示させれば、顧客体験の向上にもつながります。

法人Wi-Fi導入の進め方

  1. 現状調査
  2. 回線・機器選定
  3. 設置・開通
  4. 運用・保守

Step1:現状調査と接続エリア確認

法人Wi-Fi導入の第一歩は、従業員数だけでなく通信環境と業務要件を正確に把握すること です。

通信速度・利用ピーク・接続端末(PC・スマホ・IoTなど)の種類を整理し、必要な通信帯域を算出します。

特に重要なのがアクセスポイント(AP)設置位置の最適化です。コンクリート壁や金属什器は電波を遮断するため、障害物を避けた高所・中央配置が基本です。

専門事業者または担当者が現地調査や電波シミュレーションを行い、安定稼働を支える設計を確定します。

Step2:回線・機器の選定と見積もり取得

調査結果を踏まえ、業務要件に合った回線と機器構成を選定します。

​​​​​​​VPN利用や固定IPが必要な場合は光回線を、短期利用や迅速導入を重視する場合はモバイル回線(置くだけWi-Fi)を選びます。

​​​​​​​機器は、Wi-Fi 6/Wi-Fi 7対応やロードバランサ機能など、多台数接続時の負荷分散性能を確認することが重要 です。

​​​​​​​見積もり比較では月額料金だけでなく、初期費用・違約金・端末残債を含めた総額で評価し、会計処理上の影響も考慮します。

Step3:申し込みから機器設置・開通までの流れ

導入プロセスは、光回線(工事あり)と置くだけWi-Fi(工事不要)で大きく異なります

​​​​​​​光回線は事業者による現地調査・配線工事を経て、開通まで数週間〜数か月を要する一方、置くだけWi-Fiは機器到着後すぐに電源接続・SSID設定を行うだけで運用可能です。

​​​​​​​光回線を採用する場合は、既存回線の解約時期や業務移行計画を前もって調整し、工事期間中の業務停止を防ぐために暫定的なモバイル回線を確保しておくことが望まれます。

Step4:導入後の運用・セキュリティポリシー整備

法人Wi-Fi導入後は、システムと人員体制の両面で、安定稼働と情報保護を両立する運用環境を整備します 。

クラウド管理型のシステムを導入すれば、複数拠点のアクセスポイント(AP)を遠隔監視・設定でき、IT担当者の負担を軽減可能です。

セキュリティ面では、APのファームウェアを自動更新し、VLANで社内・来客ネットワークを論理的に分離することが推奨されます。

​​​​​​​さらに、光回線障害時に備えたモバイルWi-Fiによる冗長化(BCP対策)を導入することで、通信断による業務停止を防止します。

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まとめ|安全で快適な法人Wi-Fi環境を構築するために

法人Wi-Fiの導入は、単なる通信環境の整備ではなく、事業の安定運営と情報資産を守るための基盤づくりです。

​​​​​​​光回線やモバイル回線、Wi-Fi 6/Wi-Fi 7対応機器、VLANによる分離設計、クラウド管理など、各要素を自社の業務形態や拠点構成に合わせて最適化することが求められます。

一方で、「自社にはどの方式が最適か」「費用や効果をどう比較すべきか」といった不安を感じる企業も少なくありません。

​​​​​​​Wiz cloudでは、回線・機器選定から導入後の運用・保守までをワンストップで支援しています。BCP対策や将来の拡張性まで見据えたWi-Fi環境を検討されている企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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Wiz Cloud編集部

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