ソフトバンクの「法人契約」と「個人契約」の違いは？メリット・デメリットについて

携帯の「法人契約」と「個人契約」の違い

携帯の「法人契約」と「個人契約」の違いは、携帯電話やスマホ自体が違うのではありません。

法人契約と個人契約では契約可能なスマホや携帯の機種は同じですが、契約できる料金プランが異なっているため、法人契約の方が利用料金を安く済ませることができます。

法人契約を行うには審査が必要で、法人契約を利用できるようになると、個人契約の時よりもコストを安く抑えられます。

月額の固定金額を数百円～数千円以上、安くなるケースがございます。

プライベートの個人利用の携帯と異なり、法人用のSMSやMMSのメールアドレス設定、ビジネスに関するメールアドレスの設定なども可能です。

法人契約は使い方によって様々なメリットがありますので、法人契約と個人契約の違いを理解し、どちらの契約を選ぶのか比較検討するのをおすすめします。

関連記事：法人携帯契約時の審査とは？通すコツや契約がNGになる3つの理由を解説

携帯を法人契約するメリット・デメリット

携帯を法人契約するメリットは、

• 携帯の利用料金を経費として計上しやすい
• 会社の社員の利用状況によって最適なプランを選べる
• リモートで一元的に管理が可能

デメリットは、

• 法人契約の審査に通らなければ法人プランを利用できない
• 本人確認書類や社員証などが法人証明として必要
• 法人としての社会的な信用度や支払い能力が必要

などがあります。 

関連記事：法人・個人事業主向け携帯代は経費として計上できる？勘定科目や処理方法について

法人契約するメリット

携帯を法人契約するメリットとして、携帯の利用料金を経費として計上しやすい点があります 。

個人契約はプライベートと仕事用と社用の区別が付きづらく、経費として計上する場合は、実質8割程度の費用しか計上できません。

また、社員が使用している端末情報や請求金額などを一括で確認することも可能なため、経理担当の社員の負担を減らすことにも繋がります。

そして、法人契約を締結後の業務での使い方によって、通話料金やパケット使用料金を抑えられます。

具体的には、通話料金が高い場合は「通話無制限で定額の料金プラン」や「オプションを使用する」、データの容量が気になる場合は「データ容量無制限の料金プランを契約する」 など、会社の利用状況によって最適なプランを選びましょう。

さらに、端末を一括で管理できるMDM機能の付属ができるため、リモートで一元的な管理が可能です。

法人契約するデメリット

法人契約する際のデメリットとして、審査に通らなければ法人プランを利用できない点があります。

具体的には、株式会社を立ち上げず個人として活動をしていると個人事業主は法人に該当しないため、法人契約の締結ができません。

ただし、「みなし法人」として法人と同等の立場を認められている場合は自営業や個人事業主の場合でも法人契約が締結でき、個人携帯の導入が可能です。

また、法人契約を締結する時は「登記簿謄本」か「印鑑証明書」「免許証」などの本人確認書類と、法人との関わりを証明できる「社員証の原本」「クレジットカード」が必要となります。

そして、与信審査が行われるケースもあり、法人としての社会的な信用度や支払い能力の有無などが判断されます。

ただ、自社の社員が法人携帯を不正利用していた場合は不正利用自体に気づきにくく、万が一、不正が発覚しなかった場合は法人が携帯使用料を支払うことになります。

上記の対策として、通話履歴を取得した後に発信先の確認を行い、適正に利用されているかをチェックする各端末の利用量を調査するなどで不正利用に気付けます。

法人全体で一つの携帯を契約していると、上記のようなデメリットが存在することも視野に入れておきましょう。

法人携帯も大人気　ソフトバンクの立ち位置

ソフトバンクは通信事業として、「ソフトバンク」と「ワイモバイル」の二つの事業を展開しています。

企業全体のシェアは約20%となっており、ドコモやauに次ぐ第3位のシェア率を誇る携帯会社です。

ソフトバンクはJ-PHONEやボーダフォンと、提携先が常に変わっていた携帯会社を現ソフトバンクグループの「ソフトバンク」が買収し、「ソフトバンクモバイル」として事業を開始しました。

2015年は「ソフトバンクモバイル」が、他の通信サービス会社である「ソフトバンクテレコム」や「ワイモバイル」を吸収合併し、事業会社名を「ソフトバンク」に名称変更しました。

この時、持株会社である「ソフトバンク」は、名称を「ソフトバンクグループ」に変更しました。

上記の流れをまとめると、下記のようなイメージです。 

1. 持株会社「ソフトバンク」→「ソフトバンクグループ」に変更
2. 事業会社「ソフトバンクモバイル」→「ソフトバンク」に変更

• 当時は、ソフトバンクの電波はとても繋がりにくく、携帯会社3キャリアの中でダントツに悪いと評判でした。

ドコモやauなどの形態に機能として劣っている状態からスタートしましたが、プラチナバンドの割り当てを受け、電波状況を改善しました。

また、日本で1番早くIPhoneの取り扱いを始めたことでも有名となり、現在の企業としての立ち位置を獲得しました。

携帯会社としての新参者として様々な苦難を乗り越えたソフトバンクですが、現在も変革を続けるために海外の携帯会社の買収や経営権を手放すなど、様々な取り組みを行っています。

携帯会社として現在第3位の地位ですが、今後の動向が楽しみな会社です。

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ソフトバンク携帯の法人契約のデメリット

ソフトバンク携帯の法人契約をするデメリットとして、

• 山間部で電波が弱い
• 海外のパケット通信サービスが弱い
• 通信障害が発生する可能性

• などがあります。

山間部で電波が弱い

ソフトバンク携帯は、山間部で電波が弱い特徴があります。

現在は、都心部の電波の弱さは改善されてますが、山間部での電波の弱さは際立っています。山間部で事業を行う法人が利用する場合は、ソフトバンク携帯は場所に応じて通信の安定感が少ない部分が、不便に感じるかもしれません。

海外のパケット通信サービスが弱い

ソフトバンクは、海外のパケット通信サービスの補填が弱いのがデメリットです。

会社の事例や仕事内容などによって、時には海外で仕事をするケースもあります。

ソフトバンクは海外でパケット通信を行うと補填サービスがなく、1日で最大2980円の費用がかかり、コスト面での負担が大きいです。

また「最大で」と記載があってもすぐに通信上限に達するため、1日あたり海外では2980円の費用がかかると考えた方が良いでしょう。

パケット通信を使いすぎると思った人は、海外では電源を切りっぱなしにするのをおすすめします。

ただ最近海外での通信利用への対策も「海外パケットし放題」プランを用意し対策をしています。

海外パケットし放題とは、海外でもメール、ウェブが定額で利用できるサービスです。海外でのS!メール（MMS）、ウェブ、テザリングなどすべてのデータ通信が対象です。データローミングをオンにするだけで安心してご利用いただけます。

ソフトバンク携帯の法人契約のメリット

ソフトバンク携帯の法人契約のメリットとして、

• 顧客のニーズに合わせて最適なプランを提供してもらえる
• キャンペーンが豊富でお得に契約できる
• おとくラインでの通話料金が無料

• 上記のメリットをよく理解した上で、ソフトバンク携帯の法人契約を上手に活用しましょう。

顧客のニーズに合わせて最適なプランを提供してもらえる

ソフトバンク携帯の法人契約を行うと、顧客のニーズに合わせて最適なプランを提供してもらえます。

具体的なプランとして、データ通信量を気にせずに使用できる「メリハリ無制限」や使用した分だけ料金を支払う「ミニフィットプラン+」など、6種類のプランが用意されています。

各プランによって、月額費用だけではなくデータ容量や通話の従量課金の度合いなどが異なるのが特徴です。

他には、ガラケーやスマートフォン、IPadやタブレット、モバイルWi-fiルーターなど、使用する端末に適したプランもあります。

各法人の利用状況に合わせた最適なプランを利用すると、携帯の月額費用を抑えられて経費削減につながります。

自分に最適なプランがわからない人は、お問い合わせフォームやオンライン見積もりなどが可能なため、悩んでいる場合は問い合わせるのも一案です。

キャンペーンが豊富でお得に契約できる

ソフトバンクの法人携帯は、キャンペーンが豊富でお得に契約できるのもメリットです。

具体的には、

• 1年おトク割+
• 新トクするサポート
• 半年おトク割
• 5年おトク割
• 3ヶ月基本料無料特典

• 上記のプランがあります。

各プランの対象となっている支払いプランに加入していると、毎月の通信料が指定の期間だけ割引されます。

法人で通常の携帯基本料金が安いうえに、キャンペーンとして割引があるのはとてもお得です。

加入するプランもしっかり検討した上で、コストを削減できる工夫を行いましょう。

おとくラインへの通話料金が無料 

ソフトバンクは、おとくラインへの通話料金が無料となるサービスを提供しており、各種割引サービスや携帯電話固定電話と組み合わせるとコストを削減できます。

具体的なおとくラインの種類として、下記の表のプランがあります。

料金プラン	月額料金
ホワイトライン24（モバイル）	934円～
ホワイトライン24 （おとくライン）	アナログ回線：500円～ ISDN64回線  ：1000円～
ホワイトライン24 （おとくラインW）	アナログ回線：500円～ ISDN64回線  ：1000円～

各割引サービスによって、月額料金や使用可能な回線などが異なります。

また、「ホワイトライン24（モバイル）」「ホワイトライン24 （おとくライン）」のプランの場合は取引先が使用している携帯、社員が使用している携帯がソフトバンク機種なら通話料金が無料です。

ソフトバンク携帯の個人契約と法人契約の料金比較

ソフトバンク携帯の個人契約と法人契約の料金は同じですが、選べるプラン数や割引オプションなどが異なります。

個人契約で携帯を使い続けるより、法人契約を利用する方が料金的にはお得です。

個人契約の料金

個人契約で選べる料金プランは、下記の表になります。

料金プラン	月額料金
メリハリ無制限	6580円～
ミニフィットプラン+	2,980 円～
スマホデビュープラン	900円～

個人契約の料金プランは、法人契約の場合と月額料金は変わりません。

下記の法人契約の料金プランと大きく異なる点は、料金プラン数です。

個人契約は3種類の料金プランに対し、法人契約で選べる料金プランは6プランとなります。

また、個人契約の場合の通話オプションについても、下記のようになります。

料金プラン	月額料金
準定額オプション＋	800円～
定額オプション＋	1800円～

準定額オプション+と定額オプション+の金額、通話が無料となる通話時間も同じです。

法人契約の料金

法人契約で選べる料金プランは、下記の表になります。

料金プラン	月額料金
メリハリ無制限	6580円～
ミニフィットプラン+	2,980 円～
スマホデビュープラン	900円～
ケータイ通話プラン・ケータイ100MBプラン	980円～
データ通信専用50GBプラン	4800円～
データ通信専用3GBプラン	900円～

法人契約で携帯を使用する場合、上記の6プランが契約可能です。

各プランによって通信量の制限や料金に大きな幅があり、どのプランを選択するかでコスト面や仕事の効率が大きく変わります。

中でも、ガラケー専用のプランである「ケータイ通話プラン・ケータイ100MBプラン」は、プライベートではなく法人の仕事用だからこそ使えるプランと言えます。

また、上記に加えて通話オプションを選択する必要がありますが、下記の2種類の通話オプションがあります。

料金プラン	月額料金
準定額オプション＋	800円～
定額オプション＋	1800円～

「準定額オプション＋」と「定額オプション＋」の違いは通話時間の長さです。

「準定額オプション+」は1回で5分以内の国内通話が無料なのに対し、定額オプション+は24時間いつでも国内通話が時間問わず無料です。

短時間で終了する通話ならば準定額オプション+がお得ですが、営業などの長電話が多い法人は、定額オプション+を選択するとコスト削減につながります。

また、法人契約の際に数多くのキャンペーンを行っており、割引対象となるプランがあります。

対して、個人契約の場合はキャンペーンの割引対象となっておらず、通常の契約よりも低コストを実現できるのが法人契約における魅力です。

基本料金も安い上にコスト削減にもつながる、ソフトバンク法人携帯を利用するのがおすすめです。

ソフトバンク法人携帯の便利な5つのオプション

ソフトバンク法人携帯の便利なオプションとして、 以下の5つがあります。

• 法人基本パック
• データシェアプラン
• テザリングオプション
• アメリカ放題
• 海外パケットし放題

オプションを使用し、場所やシーンを問わず快適に法人携帯を利用しましょう。

法人基本パック 

法人基本パックは、通常の個人のお客に向けたスマートフォン基本パックに加えて、法人利用に特化した機能を加えたサービスです。

具体的には、スマートフォンを安全に利用するために外部メディアからのウイルスを検出し、企業のセキュリティ向上のために遠隔からのデータ消去を行います。

万が一の情報漏洩に備えて、管理者のパソコンから業務連絡メールを一斉送信可能となっており、手軽に瞬時に情報共有ができるなどの機能を備えています。

対して、通常の個人のスマートフォン基本パックを使用すると、上記の機能は含まれていないため企業として利用する際に不便です。

他には、社員100人までの位置を地図上で正確に把握できる「位置ナビ一斉検索 」や、法人携帯の紛失した際に電源をオフにしていてもGPS機能で大まかな位置情報がすぐに分かる「法人ケータイ紛失搜索サービス」などの機能も付いており、有意義に法人携帯を利用できます。

月額料金として1回線当たり475円となっており、利用料金も安いのが特徴です。

データシェアプラン

データシェアプランは、代表回線のスマホのデータ量を子回線と共有できるプランです。

代表回線と子回線が対象となる料金サービスに加入していれば、とてもお得にデータシェアができます。

データシェアプランの利用料金も月額で980円となっており、格安でコスト削減につながります。

法人として活動する場合に、データの使用量が仕事で使用するため、膨大になりがちです。

しかし、データシェアプランも効率的に利用すると、かかる費用も大幅に抑えられます。

注意点として、子回線のデータシェアプランが基本プラン（データ）の場合に月額使用料が無料となりますが、その他のプランを利用している場合は月額使用料は1回線当たり550円必要となります。

データシェアプランの利用を視野に入れている人は、子回線のプランも基本プラン（データ）で契約するようにしましょう。

テザリングオプション

テザリングオプションは、使用しているスマートフォンや4GケータイをWi-fiルーターとしてアクセスポイントとし、Wi-fi対応のパソコンやゲーム機を接続できる通信機能です。

テザリングオプションを使用することで、外出先で手軽にインターネット環境接続が可能となり、とても利便性が高いサービスです。

加入しているパケット定額サービスによって、月額料金が無料から550円となっており、格安でオプション利用ができます。

また、テザリングオプションを使用する際に、タブレットやスマートフォンなどの設定が必要となりますが、ソフトバンクのホームページに画像付きで手順も紹介しているためとても簡単に設定ができます。

テザリングオプションは面倒な作業や操作が全く必要なく、格安で対応しているパソコンやゲームをどこでも使用できるオプションです。

アメリカ放題

アメリカ放題は、アメリカやハワイに滞在している際に、通話やネットを無料で使用できるプランです。

使用できる端末として、iPadやiPhoneだけではなくAndroidやWiFiルーターなど、ソフトバンクで使用している全機種が対象となっています。

具体的なエリアとして、アメリカ本土やアラスカ、ハワイ、プエルトリコ、バージン諸島の地域で、無制限の通信が楽しめます。

また、日本から着信があった場合も通信料は無料です。

そして、アメリカ放題をネットに接続するとサービス申し込みが不要となっており、面倒な手続きが一切ありません。

法人の企業でアメリカに出張する機会が多い会社は、ソフトバンクを利用すると快適に仕事ができる環境を整えられます。

海外マーケティングを主としている企業は、アメリカ放題プランがあるソフトバンク法人携帯を利用しましょう。

海外パケットし放題

海外パケットし放題は、海外のどこでもパケット通信が利用できるサービスです。

別途の申し込みは不要となっており、国際ローミング設定を行うだけで手軽に利用できます。

また、料金は利用する通信量に応じた定額制となっており、使いすぎを心配する必要もありません。

具体的な料金としては、1日あたり1980円〜2980円です。

対象となる地域として、南北アメリカ、オセアニア、アジア、中東ヨーロッパ、アフリカなど、幅広い国に適用されています。

国外へ移動の機会が多い法人企業は、ソフトバンクを利用すると海外でお得にパケット通信ができるのでおすすめです。

ソフトバンク法人契約まとめ

今回は、 以下の内容について解説しました。

• ソフトバンクの法人契約と個人契約の違い
• メリット・デメリット

• ソフトバンクの携帯を使用している法人の企業の方々は、法人契約は安いような気がしても、具体的な料金体系については深く知らない場合が多いです。

また、見た目は基本プランの料金は同じなため、法人契約をするメリットを感じられない人も多かったのではないでしょうか。

本記事で取り上げた内容を参考にして、ソフトバンクの法人契約の概要を理解し、経費削減を実現しましょう。