「ハンディーターミナルの操作マニュアルが知りたい」
ハンディターミナルとは、機器の上部や背面にバーコードリーダーが搭載された、携帯性に優れたデータ収集用のモバイル端末です。
しかし、「ハンディターミナルにはどんな機能がある?」「導入メリットは?」といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ハンディターミナルについて、機能や導入メリット・デメリット、使い方を徹底解説していきます。
おすすめのハンディターミナルも紹介しているため、導入を検討している企業や店舗の担当の方に必見の内容です!
ハンディターミナルとは?
ハンディターミナルとは、機器の上部や背面にバーコードリーダーが搭載された、 商品や部品の管理用端末です。
バーコードや2次元コードを読み取るだけで、何百とかかえた在庫の管理を簡略化します。
物流業界や製造業界、小売業界で活用されている
ハンディターミナルは、データをリアルタイムで収集・処理ができることから、 特に物流業界や製造業界、小売業界で利用されています。
在庫管理や入出荷検品、納品、集荷などの業務が発生する業界は、商品管理において常に新しいデータが発生します。
そこで、ハンディターミナルを用いることで、従来は人の手で行われていた煩雑な作業を自動化でき、業務の効率化を図れます。
ハンディターミナルの種類
ハンディターミナルは、 モデルによる種類から形状の違いまで、さまざまな種類があるため、自社の目的に合わせて選ぶのがポイントです。
ハンディターミナルのモデルの種類 | |
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標準モデル (文字認識タイプ、OS搭載タイプ、タッチパネル付きタイプなど) |
あらゆる現場で使用可能 |
メディカルモデル | 薬剤消毒が可能 |
防爆モデル | 防爆エリアに優れている |
冷凍モデル | 冷凍倉庫に優れている |
タブレットモデル | バーコードリーダー付きのタブレット |
ハンディターミナルの形状の種類 | |
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キーボード搭載タイプ | 従来から使われているタイプ。冷凍倉庫などでの利用がおすすめ。 |
スマートフォンタイプ | 近年人気のあるスマートフォンタイプ。スマートフォンを使う感覚で操作できる。 |
ハンディターミナルとハンディスキャナーの違い
ハンディースキャナは、コードを読み取ることだけに特化しているため、データの処理は接続先のパソコンで行います。
その点、ハンディターミナルはモバイル機器1つでデータの確認や保存・管理までが可能です。
そのため、 ハンディターミナルは持ち出して使いたい場合、 ハンディースキャナは店内・工場内のみでの活用にとどめたい場合におすすめです。
ハンディターミナルとハンディスキャナーの違い | |
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ハンディターミナル | ハンディスキャナー |
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▶ハンディターミナルの基本機能
バーコードの読み取り機能
ハンディターミナルには、バーコードなどの読み取り機能が搭載されています。
モデルによって読み取ることができるものに違いがあるため、 購入前に読み取れるものを確認しておきましょう。
バッチ機能
ハンディターミナルには、 読み取ったデータを内部に蓄積したあとパソコンにデータを移動する方法の、バッチ機能が搭載されています。
バッチ機能は、倉庫にある在庫数を数えればいいだけというような、後でデータを取り込んでもよい業務の場合におすすめの機能です。
無線通信機能
ハンディターミナルには、 リアルタイムに無線でデータを送受信(移動)する方法の、無線通信機能が搭載されています。
無線通信機能は、倉庫にある在庫数を数え、把握しているデータと在庫数が違う際に、その在庫を抜き取るなどの調整をするような、すぐにデータを使いたい業務におすすめの機能です。
画面表示とキー入力
ハンディターミナルには、 画面表示とキー入力の機能が搭載されています。
画面表示では、主に文字やグラフ、画像などを表示します。
キー入力は、キーボードやテンキー、タッチパネルを介して数量などを入力します。
ファイル入出力と送受信
ハンディターミナルには、 ファイル入出力と送受信の機能が搭載されています。
ハンディターミナルで読み取ったデータをパソコンへ送信し、パソコンからもファイルデータを受信できる仕組みです。
ファイル入出力機能では、ハンディターミナル内に保持していたデータや、事前にパソコンからダウンロードしておいたファイルを参照できます。
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ハンディターミナルの導入メリット
リアルタイムでデータ管理できる
ハンディターミナルは、商品の在庫状況・入荷状況をリアルタイムで管理可能です。
随時新しいデータに基づいて在庫管理できることで、 誤発注や在庫過多などのトラブルを防ぐことができます。
業務効率化につながる
ハンディターミナルを利用すると、バーコードをスキャンするだけであらゆる作業を短縮できるため、業務効率化を図ることが可能です。
棚卸で在庫の個数を調べる際に手書きの台帳で管理していた場合、手間と時間がかかってしまいます。
ハンディターミナルを利用することで、 バーコードをスキャンするだけで商品名も数量も分かり、リストに記入する手間も省けます。
作業ミスが減る
ハンディターミナルのメリットに、作業ミスが減るというものがあります。
手作業での管理は、どれだけ気をつけても数字の書き間違いや入力ミスなどが起こりやすく、在庫数にズレが生じてしまうことがあります。
ハンディターミナルを利用することで、 人為的なミスが発生する確率を大幅に減らすことができ、ミスに対応する時間も少なくできます。
ハンディターミナルの導入デメリット
導入コストが高い
ハンディターミナルは、ハンディスキャナーより導入コストが高いというデメリットがあります。
ハンディターミナルの購入費はもちろん、データを管理するパソコンやサーバーセキュリティも用意する必要があります。
予算内でハンディターミナルを導入するために、 導入の際は事前に見積もりをしてもらうことがポイントです。
バーコードを用意する必要がある
ハンディターミナルを導入するデメリットに、バーコードを用意する必要があるというものが挙げられます。
ハンディターミナルを利用する際は、在庫の情報を読み取るためのバーコードが必要です。
在庫1つ1つや保管する棚にバーコードが付いていない場合は、 バーコードを用意する手間がかかるため注意が必要です。
法定耐用年数は5年
ハンディターミナルの法定耐用年数は5年で、5年が経過すると経費として計上できなくなります。
そのため、経費として精算し続けたい場合は、導入コストはかかるものの、 5年ごとに新しい機器を導入するのがおすすめです。
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ハンディターミナルの選び方
使用環境
ハンディターミナルは、一般的な在庫倉庫で使うのか、または冷凍倉庫や医療倉庫などの特殊現場で使うのか、使用環境に合わせて選ぶのがポイントです。
メディカルモデルは薬剤消毒が可能であったり、冷凍モデルは冷凍倉庫に特化していたりするため、 環境に合わせて選びましょう。
業務内容
ハンディターミナルには、メーカーや機種によってさまざまな機能が搭載されているため、業務内容に合わせて選ぶのがポイントです。
遠くに離れたバーコードを読み取れるロングレンジ機能や、電源を落とさなくてもバッテリ交換ができるバッテリ・スワップ機能など、ユニークな機能が搭載されていることもあります。
現場の視点に立ってシステムを選ぶために、 実際に現場でどのような課題があるのかを洗い出してから機能を決めましょう。
費用
ハンディターミナルを選ぶ際のポイントの一つに、費用面も挙げられます。
ハンディターミナルには、本体費用はもちろん、導入後のトラブルに備えるための保守サポート費用がかかる場合もあります。
予算内でハンディターミナルを導入するために、 保守サポート費用を含めた価格で検討するようにしましょう。
周辺環境の準備も行う
ハンディターミナルを選ぶのと同時に、 パソコンやプリンタなどの周辺環境を整備することも重要です。
パソコンやプリンタを用意でき次第、ハンディターミナルと連携を行います。
また、ソフトがなければ動作しないため、専用のソフトを準備しておきましょう。
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【業界別】ハンディターミナルの使い方・操作マニュアル
物流業
ハンディターミナルの活用シーンの1つ目に、物流業界が挙げられます。
入荷時にバーコードを付与し、倉庫内での管理から出荷まで共通のバーコードを利用することで、 正確な商品管理が可能になります。
さらに、ピッキングにおいてもハンディターミナルを用いることで、初心者の方でも正確かつスピーディーに作業を進められます。
製造業
ハンディターミナルの活用シーンの2つ目に、製造業界が挙げられます。
入荷時にバーコードを付与して商品管理することで、「どの製品が、どの工程で、どんな仕掛状態にあるのか」をリアルタイムで把握可能です。
さらに、商品に対して「誰が、どの作業に、どれほどの時間を充てているか」も管理できるため、 納期までのスケジュールを的確に設定できます。
小売業
ハンディターミナルの活用シーンの3つ目に、小売業界が挙げられます。
たとえば、アパレルショップの場合、商品のタグに印刷されたQRコードを読み取るだけで、商品名・サイズ・カラーなどを即座に把握できます。
読み取ったデータはデータベースに記録されるため、売上管理や在庫管理などの業務を効率的に進めることができ、 人的コストと時間的コストの大幅な簡略化が可能です。
運送業
ハンディターミナルの活用シーンの4つ目に、宅配便などの運送業界が挙げられます。
送り状のバーコードを読み込むと、データがハンディプリンターに転送されてシールとして印刷されます。
また、読み込む際に商品データが保存されて状況をリアルタイムで把握できるため、 配送の問い合わせに対応でき、誤出荷や集荷漏れも防げます。
おすすめのハンディターミナル4選
unitech(ユニテック)「HT730」
ハンディターミナルのおすすめ1つ目は、unitech(ユニテック)の「HT730」です。防水性と堅牢性に優れている点が魅力です。
HT730は、GMS認定を取得したAndroid 10 OSを実装しており、余裕のある処理能力により、スマートでストレスを感じない操作が可能です。
タッチパネルは軍手やゴム手袋のままでも操作でき、最大20m離れた距離からバーコードを読み取ることも可能なため、 大型倉庫におすすめです。
購入はこちらunitech(ユニテック)「HT330」
ハンディターミナルのおすすめ2つ目は、unitech(ユニテック)の「HT330」です。ハンディターミナルの基本機能を抑えた初心者向けのモデルです。
低価格ながら、WiFiや最新のBluetooth5.0、レスポンスの良い専用バーコードリーダーエンジンを搭載したコストパフォーマンスの高さが魅力です。
連続駆動時間が最大19時間と、フルシフトの作業にも対応できるため、 初心者の方はもちろん、小売業やサービス業にもおすすめです。
購入はこちらDENSO(デンソー)「BHT-1461QWB-CE」
ハンディターミナルのおすすめ3つ目は、DENSO(デンソー)の「BHT-1461QWB-CE」です。文字認識で読み取りできる点がポイントです。
読み取りが難しい文字があった場合も、その文字をハンディターミナルに登録することで読めるようにするユーザー辞書機能を搭載しています。
安心の読み取り性能のため、 これまでバーコード化を進められなかった現場でも、自動認識によるスピーディな作業と履歴管理を可能にします。
購入はこちらNewland(ニューランド)「NLS-MT37-7K-S」
ハンディターミナルのおすすめ4つ目は、Newland(ニューランド)の「NLS-MT37-7K-S」です。シンプルさと持ち歩きに便利な点が魅力です。
搭載機能は、「バーコードデータ収集」「バーコードデータの照合」「バーコードチェック」の3つで、シンプルで使いやすいモデルです。
本体重量が155gの軽量・コンパクト設計のため、1人1台で長時間持ち歩くことが多い、 医療現場やヘルスケア現場におすすめです。
購入はこちらまとめ
今回はハンディターミナルについて、機能や導入メリット・デメリット、使い方を徹底解説していきました。
ハンディターミナルは、スマホのような感覚で商品管理や在庫管理が可能です。デジタル機器の操作に不慣れな方でも直感的な操作ができるでしょう。
また、リアルタイムでの状況更新は、誤発注・在庫過多を防げるため、様々な面でのコスト削減にもつなげられます。
在庫管理や商品管理の業務効率化を図りたい方は、ぜひハンディターミナルの導入を検討してみてください。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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