「消防法の基準や暑さ対策はどうすべき?」
「価格相場や少しでも安く導入する方法は?」
フォンブースは、大掛かりな工事なしでオフィスにWeb会議や作業用の静かなスペースを確保できる便利な設備です。
しかし、完全個室から半個室まで種類が多く、価格も10万円台から150万円以上と幅広いため、具体的にどの製品を買うべきか迷ってしまう担当者の方も少なくありません。
本記事では、自社に合った製品選びに悩む方に向けて、おすすめのフォンブース10選のスペック比較をはじめ、消防法をクリアする条件や、レンタル・サブスク・中古を含めて安く導入するノウハウを徹底解説します。
目次
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フォンブースとは?
フォンブースとは、 オフィス内の空きスペースに後から設置できる、電話やWeb会議専用の個室スペース です。
壁や天井に吸音パネルなどの防音材を備えているため、外部の雑音を遮断すると同時に、ブース内の会話が漏れるのも防ぎ、機密情報の漏洩リスクを抑えられます。
また、大掛かりな間仕切り工事を行わずに置くだけで静かな環境を確保でき、社員は周囲を気にせず集中して会議や作業に取り組めるため、業務効率の向上にもつながります。

編集部
オープンスペースでのWeb会議増加や会議室不足が進む中、個室を増やす手段として多くの企業で採用されています。
フォンブースを決める3つの基準
種類(完全個室型 vs 半個室・家具型)とサイズ
フォンブースは、天井と壁で密閉された「完全個室型」と、一部が開放された「半個室・家具型」に分かれます。
完全個室型は密閉構造のため音漏れが少なく、機密情報を扱う商談に適しています 。
一方、半個室型は開放構造で空気がこもりにくく、消防法の制約も受けにくいため、比較的導入しやすい点が特徴です。
サイズは1m四方の1人用から4人用まであり、利用人数や用途を事前に整理したうえで選ぶことが重要です。
※消防法とは、火災発生を防ぎ、万が一の場合に人命や財産を守ることを目的とした法律です。すべての建築物に対して、消火器や自動火災報知器の設置、防火管理者の選任、定期点検、避難訓練の実施などを義務付けています。違反した場合には、罰則が適用されます。
費用相場(10万円台~150万円以上)
フォンブースの導入費用は、ブースの密閉度や設備内容によって大きく異なります。
天井が開いた半個室型は構造が比較的シンプルなため、10万〜60万円程度が目安です。
一方、 完全個室型は防音材や換気設備などが加わる分、1人用でも50万〜100万円、複数人用では150万円以上 になることがあります。
さらに、搬入や組み立てを業者に依頼する場合は設置費が別途かかり、総額はさらに増える可能性があるため、総額見積もりを確認したうえで予算を検討することが重要です。
防音性能(dB値)の目安
フォンブースの防音性能を比較する際は、音の大きさを示す「dB(デシベル)」を確認します。
一般的なオフィス環境は約50dB、人の話し声は60dB前後とされるため、周囲の会話を気にならないレベルまで抑えるには、30dB程度の遮音性能が一つの目安です。
完全個室型は、この30dB程度の遮音性能という水準を満たす製品が多く、静かな環境を確保しやすい構造 です。
一方、半個室型は構造上遮音効果は限定的ですが、周囲の会話音を軽減できるため、短時間の集中作業に適しています。
フォンブース導入前に確認すべき消防法と空調
消防法の規制対象となる条件と特例免除ルート
- 完全個室型:密閉構造のため「居室」扱いとなり、消防法の規制対象になる
- 半個室型:天井等が開放されているため「家具」扱いとなり、規制対象から外れる
- 特例免除:完全個室型でも、面積や材質の条件を満たせば消防設備の設置を免除できる
フォンブースを導入する際は、製品の形状によって消防法上の扱いが異なります。
天井と四方の壁で密閉された 「完全個室型」は、法律上「居室」とみなされるため、火災報知器やスプリンクラーなどの消防設備を設置する義務が生じます 。
一方、天井や壁の一部が開いている「半個室型」は家具扱いとなり、これらの厳しい規制の対象にはなりません。
なお、完全個室型であっても、特定の条件を満たせば設備設置を免除できる特例ルートがあります。
スプリンクラー設置義務を回避するチェックリスト
- 床面積が6平方メートル以下であること
- 天井と壁が不燃材料で仕上げられていること
- 住宅用下方放出型の自動消火装置が備わっていること
- ブース内に燃えやすい物を置かないこと
- 非常時の警報音がブース内で65デシベル以上聞こえること
完全個室型のフォンブースを選ぶ場合、スプリンクラーなどの設置工事を回避するには、 消防庁が定める特例条件をすべて満たさなければなりません 。
具体的には、ブースの床面積や使用素材、内部設備に厳格な基準が設けられています。
上記の要件を満たしたうえで、管轄の消防署へ事前申請を行うことで、大掛かりな設備工事を免除できます。購入前にメーカーへ必ず確認しましょう。
フォンブースは暑い? 換気・空調モデルの選び方
- 換気ファン搭載モデル:数十秒で空気を入れ替え、熱やにおいの滞留を防ぐ
- エアコン・サーキュレーター対応モデル:長時間利用でも室温を一定に保てる
- 半個室型モデル:天井が開放されているため、オフィスの空調が直接届く
完全個室型のフォンブースは密閉構造のため、パソコンの排熱や体温がこもりやすく、特に夏場は室温上昇によって集中力が低下することがあります。
そのため、快適な環境を保つには、ブース内の空気を効率的に入れ替える換気機能が欠かせません。
目安として、 1時間あたり20〜30回の換気回数を確保できる製品であれば、約40〜50秒で空気を一巡させられ、熱や二酸化炭素の滞留を防げます 。
さらに、長時間利用を想定する場合は、換気性能に加え、エアコンやサーキュレーター対応のモデルを選ぶと、室温や空気の循環がより安定し、集中しやすい環境を維持できます。
オフィス向けフォンブースおすすめ10選
フォンブーススペック比較表(価格・サイズなど)
| 製品名 | CHATBOX | TELECUBE | WORKPOD | KOLO Solo | Framery | おもいっきり集中空間 | ADDCELL | Remote cabin | One-Bo | シンプルブース |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メーカー | ワイムシェアリング | テレキューブ | コクヨ | 関家具 | Framery | アドライズ | イトーキ | コマニー | プラザクリエイト | アイリスチトセ |
| 種類 | 完全個室 | 完全個室 | 完全個室 | 完全個室 | 完全個室 | 半個室 | 完全個室 | 半個室 | 完全個室 | 半個室 |
| 価格目安 | 従量課金(1分単位)または要見積もり | 法人:220〜330円/15分(従量課金) | 要見積もり | 要見積もり | 約7,690ユーロ〜 | 298,000円〜(税込327,800円〜) | 要見積もり | 要見積もり | 455,250円〜(税込500,775円〜) | 要見積もり |
| サイズ 1人用基準 |
W910×D910×H2000 mm程度 |
W1200×D1200×H2315 mm程度 |
W1100×D1100×H2345 mm |
W1000×D1000×H2451 mm |
W1000×D1000×H2210 mm |
W1320×D1080×H1840 mm |
W1200×D1200×H2300 mm |
W1305×D1205×H2183 mm |
W960×D930×H2060 mm※Acousticタイプの場合 |
W966×D966×H1800~W1266×D1266×H1800 mm |
| 防音・空調機能 | 高性能換気ファン | 吸音パネル、換気ファン内蔵 | 約40秒ごとに換気 | 消火設備付き、約25dB低減 | 30dB低減(ISO基準)、自動換気 | 56dB→46dB軽減、天井開閉式 | 換気ファン、床なし構造 | 天井オープン | 換気標準、スマートガラス | 40mm吸音フェルト |
| 主な特徴 | 光触媒+銀イオンの抗菌LED照明を搭載し、清潔な空間を維持可能 | 高い防音性で外部音を遮断し、スマホ/PCで予約・解錠が可能 | スタンディングやソファなど多様なモデル展開。意匠性の高いガラスデザイン | 約7000通りのカラー展開により、自社カラーで統一可能 | クラスA(30dB)の高い遮音性。照明・換気を自動調整 | 紙製強化ボードで約30kgと軽量化。自社で簡単設置可能 | 家具と調和するデザインで、音と視線の遮断も配慮 | 「2時間快適設計」で長時間使用にも対応 | スイッチで透明/不透明を切り替えるスマートガラス | フェルトパネル+ポールで工具不要。連結レイアウトが自在 |
| おすすめの企業 | 省スペースでデッドスペースを有効活用しつつ、安価に導入したい企業 | 外回りの多い営業や、駅・ビル設置ブースも活用したい企業 | 密閉空間でも空気を循環させつつ快適性を確保したい企業 | ブランドや社内デザインとの統一性を重視する企業 | 機密Web会議や静音環境を重視する企業 | 初期費用・施工負担を抑えて手軽にスペース確保したい企業 | 既存家具とデザイン統一してブース導入したい企業 | じっくり集中作業を行う部署がある企業 | 機密性を確保しつつ開放空間で会議を行いたい企業 | 自社で柔軟にレイアウト変更したい企業 |
CHATBOX(チャットボックス)
- 幅・奥行き約91cmのコンパクト設計で、半畳程度のスペースに設置可能
- 1分に1回以上の換気で室内の空気を入れ替え、息苦しさを軽減
- 光触媒+銀イオン搭載LEDにより、除菌・消臭効果を発揮
CHATBOX(チャットボックス)は、 幅・奥行き91cmのコンパクト設計で、半畳ほどのデッドスペースにも設置できるフォンブース です。
室内には1分間に1回以上空気を入れ替える換気ファンを備えており、酸素濃度を保つことで長時間作業しても息苦しさを防ぎます。
さらに抗菌・消臭効果のある光触媒LEDダウンライトにより、手入れを最小限に抑えつつ清潔な空間を維持できます。
【無料】お問い合わせはこちらTELECUBE(テレキューブ)
- 高い防音性能で外部音を遮断し、内部の音漏れも抑制
- 専用アプリから空き状況の確認・予約が可能
- 15分単位の従量課金制で、利用分のみのコスト管理が可能
TELECUBE(テレキューブ)は、 高い防音設計で周囲の雑音を遮断しつつ内部の音漏れも抑えるフォンブース です。
この設計により、機密情報を含む電話やWeb会議を周囲に気兼ねなく行えます。
企業は自社設置のほか、駅やビルのブースを15分単位の従量課金で利用でき、外出の多い社員も隙間時間に作業場所を確保可能です。
WORKPOD(ワークポッド)
- L型天板や背もたれ付きソファにより、長時間利用でも疲れにくい設計
- 電動昇降デスクを選択でき、立ち・座りを切り替えて作業可能
- 約40秒に1回の換気で、密閉空間でも空気を清潔に保つ
WORKPOD(ワークポッド)は、 コクヨが提供する意匠性の高いフォンブース です。
オフィスにすっきり収まるフレームデザインを採用しており、既存のインテリアに馴染みます。
約40秒ごとに空気を循環させる換気システムを搭載し、熱気や雑菌の滞留を抑えることで、密閉空間でも健康的に作業可能です。
スタンディングデスクやソファなど多様なモデルも揃っており、姿勢に応じた快適性を確保できます。
KOLO(コロ)
- 外装・内装は約7,000通りの組み合わせから選択可能
- 専用消火設備により、スプリンクラー増設工事を回避しやすい
- 1人用から最大8人用まで、用途に応じたサイズ展開
KOLO(コロ)は、外装と内装の組み合わせが約7000通りあり、 企業カラーやオフィスの雰囲気に合わせて設置できるフォンブース です。
専用消火設備を標準搭載またはオプションで追加可能で、火災リスクを低減しつつ安全基準を満たします。
組み立てが最短2時間で完了するため、納品当日から利用可能です。デザイン性と安全性を両立させたい企業に適しています。
Framery(フラメリー)
- 人の声の周波数に最適化した構造で、30dBの音圧減少を実現
- 鋼材を多用し、製品寿命後はほぼ100%リサイクル可能
- 温度・湿度センサーにより換気量を自動調整
Framery(フラメリー)は、 人の話し声の周波数に最適化された音響構造により、ISO基準で30dBの遮音性能を持つフォンブース です。
外部の騒音を遮断しつつ内部の声も漏れないため、機密性の高いWeb会議に適しています。
ミリ波レーダーセンサーが人の出入りを検知して換気と照明を自動調整することで、快適な室内環境を維持します。
おもいっきり集中空間
- 紙製強化ボード採用で約30kgの軽量設計、工具不要で移動可能
- 本体価格約30万円からと比較的低価格
- 天井開閉式の半個室構造で、消防法上の手続き負担を軽減しやすい
おもいっきり集中空間は、 紙製強化ボードで重量約30kgの軽量フォンブース です。
軽いため従業員の手で簡単に組み立てや移動が可能で、オフィスの模様替えにも対応できます。
天井が開閉する半個室構造により、消防法の申請手続きを省ける場合が多く、初期費用も約30万円からと低めです。
ADDCELL(アドセル)
- 圧迫感を抑えたデザインで、執務・休憩スペースに調和
- 専用ソファや背面壁により、音と視線を遮る環境を構築
- イトーキ製ワークチェアと組み合わせ、用途に応じた座り心地を実現
ADDCELL(アドセル)は、 イトーキが提供するクローズドブースで、周囲の雑音を遮り集中できる設計 です。
既存のオフィス家具と統一感のあるデザインのため、空間全体に違和感を与えずに配置可能です。
座り心地を考慮したソファやワークチェアも組み合わせられるため、業務内容や作業スタイルに応じた快適性を確保できます。
Remote cabin(リモートキャビン)
- 足を伸ばせる室内寸法で、長時間利用でも疲れにくい設計
- 抗ウイルス・抗菌コーティングにより感染リスクを低減
- 調光可能な照明で、作業内容に応じた空間演出が可能
Remote cabin(リモートキャビン)は、 2時間快適に過ごせることをコンセプトにしたフォンブース です。
足を伸ばせる広さを確保することで、長時間座っても身体への負担を軽減します。さらにブラケットライトで集中時や休息時の照明を調整可能です。
壁や手すりには抗菌・抗ウイルスコーティングを施しており、交代で使用する社員の健康リスクも抑えられます。
One-Bo(ワンボ)
- スマートガラスで透明・不透明を切り替え、視線と情報漏洩を防止
- 約45万円台からの価格設定で導入しやすい
- 設置作業は約3時間で完了し、迅速に運用開始可能
One-Bo(ワンボ)は、 プラザクリエイトとZoomが共同で開発した個室ワークブース です。
スイッチ一つで透明から不透明に切り替わるスマートガラスを採用しており、使用中は外部からの視線を遮断できます。これにより、PC画面の機密情報が他人に見えるリスクを防ぎます。
約45万円台から導入できるため、低コストで高い機能性を求める企業に適した製品です。
シンプルブース
- 吸音フェルトパネルにより、視線と雑音を程よく遮るセミオープン設計
- 工具不要で組み立て・解体が可能
- 連結設計により、L字型など柔軟なレイアウト変更が可能
シンプルブースは、 吸音フェルトパネルを組み合わせて構築するセミオープン型のフォンブース です。
パネルとポールを差し込むだけで組み立てられるため、専門業者なしで自社内で設置可能です。
厚手のパネルが視界と音を程よく遮断し、作業に集中できる環境を提供します。
L字やブース連結によってオフィスのレイアウト変更にも柔軟に対応できます。
フォンブースを安く導入する方法
購入とレンタル・サブスクの費用シミュレーション
完全個室型を購入する場合、1台あたり50万〜100万円程度が目安となり、初期費用は高額になりやすい 傾向があります。
一方、月額2万〜5万円台のレンタルやサブスクであれば、初期投資を抑えて導入を開始できます。
ただし、例えば100万円相当の製品を月額4万円で3年間利用すると総額は144万円となり、購入価格を上回ります。
つまり、短期利用ならレンタル、長期利用なら購入の方が総額を抑えやすいという構図になります。利用期間を見極めることが、コスト最適化の鍵です。
中古品を購入する際の注意点と探し方
中古のフォンブースを選べば、本体価格を抑えられる可能性があります。
しかし、 フォンブースは200kgを超える製品も多く、搬入や組み立てを業者に依頼すると20万円前後の費用が追加されることがあります 。
そのため、本体価格だけで判断すると、結果的に新品と大きな差が出ない場合もあるのです。
総額で比較するためには、運搬・設置費を含めた見積もりを事前に取得することが重要です。
運搬・組立・消防申請代行が依頼できるか必ず確認
完全個室型のフォンブースは構造によっては「居室」と判断され、消防設備の設置や申請が必要になる 場合があります。
対応を怠ると、追加工事や是正対応が発生し、結果的に想定以上の費用がかかる可能性があります。
また、重量物のため搬入経路に制約があると、追加人件費が発生するケースも少なくありません。
こうした予算超過や手続き上のトラブルを防ぐには、搬入経路の事前確認から消防申請のサポートまで一括対応できる業者を選ぶことが重要です。
まとめ:会議室不足は「最適なブース選定」で解決する
フォンブースは、大掛かりな工事を行わなくても、Web会議や集中作業に適した静かな空間をオフィス内に確保できる設備です。
導入の失敗を防ぐためには、「誰が何人で使うのか」という用途を明確にし、その目的に応じた防音性能や予算に合わせて製品タイプを選ぶ必要があります。
さらに、搬入経路の広さや消防法の規制対象となるかどうかを事前に確認しておかなければ、想定外の追加費用が発生する可能性があります。
まずは自社の課題を整理したうえで、設置費込みの総額見積もりを専門業者へ依頼し、最適な一台を見つけましょう。
この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!