「デジタルサイネージの配信システムはどれを選べばいい?」
飲食店や小売店など、デジタルサイネージを使ったコンテンツの配信には、専用の配信システムを活用するのがおすすめです。
スケジュール管理の機能や端末ごとに表示内容を変更する機能などを活用することで、コンテンツの訴求効果を高めることができます。
しかし、配信システムには種類も多いため「最初から有料プランを契約するのは不安...」と躊躇してしまうシーンも少なくありません。
そこで本記事では、無料で使える配信システムを徹底比較することに加えて、おすすめのサイネージ端末についても紹介していきます。
結論:デジタルサイネージの配信システムは無料でも使える!
デジタルサイネージの配信システムを初めて使う場合には、 まずは無料で使えるものから使い勝手を試してみる 方法がおすすめです。
なぜなら、無料の配信システムであれば、もし自社に合わなかった場合でも、初期費用や導入コストを無駄にしなくても済むからです。
また、初めてデジタルサイネージを導入する場合、運用イメージや必要な機能がわからないことも多いため、使い方に慣れるまで無料のサイネージを活用するべきです。
無料で使えるデジタルサイネージの配信システムおすすめ比較表
システム名 | 特徴 |
---|---|
SmartSignage |
|
CYBER Signage |
|
NOMOSOFT Nomoad |
|
SmartSignage(スマートサイネージ)
SmartSignageは、 テーマの切り替えやウェブ表示などの各種機能が備わった デジタルサイネージ配信システムです。
複数のディスプレイで異なるコンテンツを表示することもできるため、 設置場所ごとに発信内容を使い分けたい場合にもおすすめ です。
CYBER Signage(サイバーサイネージ)
CYBER Signageは、 コンテンツの制作から運用まで全てクラウドで管理できる デジタルサイネージ配信システムです。
無料版では、公開可能なコンテンツ数や通信容量による制限がありますが、 基本的な機能は有料版と共通して利用することが可能 です。
NOMOSOFT Nomoad(ノモソフトノマド)
NOMOSOFT Nomoadは、 テンプレートを利用することで手軽にコンテンツを作成できる デジタルサイネージ配信システムです。
無料版では、画像やテロップの数に制限がありますが、基本的な運用に支障はないため、 小中規模の小売店や飲食店舗におすすめ です。
デジタルサイネージの配信システムの選び方
対応OSを確認する
デジタルサイネージの配信システムは、サービスごとに対応しているOSが異なるため、まずはシステムの対応OSを確認しましょう。
現状、 自社で使用しているデジタルサイネージのOSに対応したシステムでなければ、サービス自体を利用できないためあらかじめ注意が必要です。
使える機能を確認する
デジタルサイネージの配信システムには、 配信スケジュールの管理機能や 人感センサー搭載モデルなど、様々な機能があります。
業態によって最低限必要な機能もあるので、設置場所や目的を踏まえたうえで、必要機能を事前に把握しましょう。
サポート内容を確認する
デジタルサイネージの配信システムは、機械操作が苦手で不安な場合、電話サポートがあるものを選びましょう。
特に屋外にデジタルサイネージを設置する場合は、雨風や気温の変化によって本体が故障するリスクも高いため、定期的なメンテナンスや保障体制が欠かせません。
デジタルサイネージおすすめ機種4選を比較!(有料)
デジタルサイネージは「impactTV」シリーズがおすすめ!
impactTVは、 デジタルサイネージを中心に手がける創業30年以上の老舗メーカーです。
また、ユーザーが棚前を通ったタイミングでコンテンツを再生する人感センサー搭載モデルも展開されているため、視認率の向上や購買率の上昇など、店舗の利益アップに貢献します。
専用メディアプレイヤーを使うことで、外部の大型モニターをサイネージ化できるため、売り場のPOPと大型画面を併用してインパクトのある販促施策を実現します。
編集部
プライスレールに設置できる4インチモデルから、イーゼルに立て掛ける43インチモデルまでの大小さまざまな機種を展開しています。
サイネージの型番 | 価格(税込) | インチ | サイズ | 重量 | 解像度 | 液晶パネル | 配信スタイル |
---|---|---|---|---|---|---|---|
IVB04 | 8,800円 | 4インチ | W114×H63×D16mm | 約90g | 800px×480px | IPSパネル | スタンドアロン型 |
IVA10 | 21,800円 | 10インチ | W252xH154xD19mm | 約530g | 1280X720px | IPSパネル | スタンドアロン型 |
IVA15 | 39,800円 | 15.6インチ | W392xH242xD35mm | 約1.5kg | 1920X1080px(FHD) | IPSパネル | スタンドアロン型 |
MFM43 | 59,800円 | 42.5インチ | W968×H563×D86mm | 約6.5kg | 1920x1080(FHD) | VAパネル | スタンドアロン型/クラウド型 ※別途専用のメディアプレイヤーが必要となります。 |
おすすめデジタルサイネージ①:IVB04
IVB04は、本体付属となっている金具で縦でも横でも設置できる 定番モデルのデジタルサイネージです。
また、人感センサーも搭載されているので、サイネージを通過する瞬間にアピールしたいコンテンツを頭出しすることで、視認率・購買率向上に繋がります。
型番 | IVB04 | |
---|---|---|
価格 | 8,800円(税込) | |
インチ | 4インチ | |
サイズ | W114×H63×D16mm | |
重量 | 約90g | |
解像度 | 800px×480px | |
液晶パネル | IPSパネル | |
配信スタイル | スタンドアロン型 |
おすすめデジタルサイネージ②:IVA10
IVA10は、高輝度400カンデラで明るい時間でも優れた視認性を発揮できる点が魅力のデジタルサイネージです。
IVA10は、人感センサーやIPS液晶を搭載している点では「IVB04」と変わらないため、「IVB04」より目立つ画面を設置したい場合におすすめです。
型番 | IVA10 | |
---|---|---|
価格 | 21,800円(税込) | |
インチ | 10インチ | |
サイズ | W252xH154xD19mm | |
重量 | 約530g | |
解像度 | 1280X720px | |
液晶パネル | IPSパネル | |
配信スタイル | スタンドアロン型 |
おすすめデジタルサイネージ③:IVA15
IVA15は、テレビのような、スタンド型が魅力のデジタルサイネージです。
本体が15.6インチと、店舗用POPとしてはやや大きめのため、エレベーターやエントランスの受付に設置する場合におすすめです。
型番 | IVA15 | |
---|---|---|
価格 | 39,800円(税込) | |
インチ | 15.6インチ | |
サイズ | W392xH242xD35mm | |
重量 | 約1.5kg | |
解像度 | 1920X1080px(FHD) | |
液晶パネル | IPSパネル | |
配信スタイル | スタンドアロン型 |
おすすめデジタルサイネージ④:MFM43
MFM43は、HDMI出力可能なimpactTV社のメディアプレイヤー・STBと接続することで利用できるデジタルサイネージです。
また、チューナーレスなので、 NHK受信料の発生しない業務専用モニターとして利用できます。
型番 | MFM43 | |
---|---|---|
価格 | 59,800円(税込) | |
インチ | 42.5インチ | |
サイズ | W968×H563×D86mm | |
重量 | 約6.5kg | |
解像度 | 1920x1080(FHD) | |
液晶パネル | VAパネル | |
配信スタイル | スタンドアロン型/クラウド型※ 別途専用のメディアプレイヤーが必要となります。 |
デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、ディスプレイやプロジェクターなどの電子機器を使って、 広告や看板、掲示板として情報発信を行うシステムです。
従来の看板や紙のポスターに代わる情報伝達ツールとして、駅構内や空港、公共施設や商業施設、オフィスなど、あらゆるシーンで活用されています。
編集部
デジタルサイネージは、電子看板や電子掲示板とも呼ばれています。
デジタルサイネージとポスターの違い
情報のリアルタイム性
デジタルサイネージは、ポスターよりもリアルタイムな情報を発信できるという特徴があります。
ポスターの場合、デザインの発案から印刷、掲載までに時間がかかるほか、一度掲示した内容を直ぐに差し替えるのは難しいです。
一方、デジタルサイネージは 配信内容を変更するでけで手軽に内容を差し替えられるので、常に鮮度の高い正確な情報を発信できます。
一度に伝えられる情報量
デジタルサイネージは、静止画だけでなく、動画や音声、スライドを活用したコンテンツを発信できるため、伝えられる情報量が多いという特徴があります。
ポスターの場合、伝達手段は文字や写真に限られるため、一度に伝えられる情報量は限られています。
一方、デジタルサイネージの場合は、動きのある分かりやすいコンテンツを発信ができるため、 限られたスペースでも効率的・効果的に情報を発信することが可能です。
デジタルサイネージとテレビの違い
画面の明るさ
デジタルサイネージは、 テレビと比べて輝度が高く、遠くからでも視認しやすい点が特徴です。
特に、屋外型デジタルサイネージの場合は太陽光の下でも見やすいよう、テレビの8~15倍程度画面が明るく映ります。
視認性が高いほど、発信している情報を多くの人に届けやすくなるため、高い訴求力が期待できます。
防水・防塵機能
屋外用のデジタルサイネージは、雨風にあたっても故障しにくいように、防水・防塵機能が搭載されているという特徴があります。
テレビは、基本的に屋外への設置が想定されていないため、防水・防塵機能が付いていないモデルがほとんどです。
一方、デジタルサイネージには防塵・防水機能が搭載されているほか、外気温への耐性が強いものもあるため、 屋根や壁がない場所でも安心して利用できます。
-
デジタルサイネージのコンテンツは自作できる?
-
デジタルサイネージのコンテンツは自分で作ることは可能です。
しかし、動画編集ソフトを使用するためのスキルに加え、デジタルサイネージに関する専門的な知識が必要です。
コンテンツを自作することは可能ですが、良質なコンテンツを表示できなければ意味がないので、ある程度の予算を用意できる場合は依頼することがおすすめです。
▶関連記事:デジタルサイネージ広告とは?料金や仕組み、事例を徹底解説
【無料】デジタルサイネージ導入のご相談はこちらデジタルサイネージの活用方法
広告用コンテンツ
デジタルサイネージは、広告配信の媒体として利用されているケースが非常に多く、企業や商品の宣伝に役立てられています。
たとえば、駅構内や電車内における「交通広告」、商業施設の外壁面に設置された「屋外広告」、コンビニなどの店内に設置された「店内広告」などが挙げられます。
映像内で表示内容を変更できるため、 紙のポスターよりも多くの情報を告知できるため、幅広いシーンで活用することが可能です。
販促用コンテンツ
デジタルサイネージは、店舗の新作情報やセール情報などを伝える用途のほか、プロモーションムービーを流してブランディングを図ることも可能です。
たとえば、スーパー・コンビニの商品棚に設置されている電子POPや、店頭に設置されている店頭看板などが挙げられます。
映像と音を使って商品やセール情報をアピールすることで、来店客の購買意欲を促進する効果が期待できるでしょう。
情報提供用コンテンツ
お知らせや案内表示など、情報提供の手段としてデジタルサイネージが利用されるケースもあります。
たとえば、「駅構内で電車の遅延情報やニュースを表示する」「オフィス内で社内の共有事項を配信する」といった使い方が可能です。
特に、オンプレミス型やクラウド型のデジタルサイネージであれば、手軽に配信内容を差し替えられるため、 リアルタイムな情報を素早く正確に伝達できます。
編集部
「役所や病院などの公共施設案内で必要な案内を表示する」といった使い方も可能です!
▶関連記事:デジタルサイネージの導入効果を高める方法|効果の測定方法や活用事例を解説
【無料】デジタルサイネージ導入のご相談はこちらデジタルサイネージの配信スタイル
スタンドアロン型
スタンドアロン型は、USBメモリやSDカードを本体に挿し込み、ディスプレイ内蔵あるいは外部接続したメディアプレイヤーでコンテンツを再生するタイプです。
しかし、コンテンツを更新するたびに新しいデータを読み込ませる必要があるため、短時間で複数回コンテンツを更新したり、複数個所の端末に同時表示させたりできません。
とはいえ、本体がネットワークに接続されていなくても運用可能なので、 なるべく手間やコストをかけず手軽に導入したい方におすすめです。
オンプレミス型
オンプレミス型は、パソコン端末からLANを経由して、ディスプレイやプロジェクターなどの表示装置へコンテンツを配信するタイプです。
複数個所に設置されているディスプレイの表示内容をまとめて変更できる点が強みで、他システムとの連携を重視する場合におすすめのモデルです。
コンテンツの配信を行うためには、インターネットやコンテンツを受信するための機器が必要ですが、 遠隔操作や予約配信ができるため運用に手間がかかりません。
編集部
オンプレミス型は、自社内に配信用のサーバーを設置してデジタルサイネージを運用します。
クラウド型
クラウド型は、クラウドサーバーを利用してデジタルサイネージを運用するタイプです。本体をネットワークに接続してコンテンツを配信します。
遠隔地の拠点など、離れた場所に設置されている複数のディスプレイ画面をまとめて管理できる点が強みとして挙げられます。
また、サーバーの構築や保守、管理に関しても、クラウド上でサポートを受けられるため、 低コストでサイネージを運用したい方におすすめです。
デジタルサイネージを導入するときの流れ
配信システムの契約
デジタルサイネージを導入する際は、第一に配信システムを契約する必要があります。
配信システムを選ぶ際は、 「対応OS」「搭載機能」「サポート体制」などを重視しながら、設置目的に合わせて選ぶのがポイントです。
また、自社の既存システムと連携したい場合は、システム連携の自由度や対応システムも合わせて確認しましょう。
配信ディスプレイの設置
配信システムの契約が完了したら、コンテンツを映し出すディスプレイを設置しましょう。
「屋内・屋外用」「サイズ」「輝度」「LED・液晶ディスプレイ」など様々な選定ポイントがあり、導入目的や設置場所によって選ぶべきモデルが異なってきます。
デジタルサイネージの 設置目的を明確にしたうえで適切な設置場所を選定し、それに合わせてディスプレイを選ぶのがポイントです。
配信コンテンツの制作
ディスプレイの設置が完了したら、実際に配信するコンテンツを制作します。
広告配信や販売促進、情報発信など、設置目的によって効果的なコンテンツが異なるため、「何を伝えたいか」明確にしたうえで内容の方向性を決めるのがポイントです。
動画や音声なども活用しながら、斬新なデザインや興味を引くキャッチコピーなどを組み込み、訴求力の高いコンテンツ作りを意識しましょう。
【無料】デジタルサイネージ導入のご相談はこちらデジタルサイネージを導入する前に確認すべき項目
設置する目的を決めておく
デジタルサイネージを導入する際は、「設置目的」を明確にしましょう。
設置目的によって、 選ぶべきディスプレイの種類や制作するコンテンツの内容が異なってきます。
そのため、事前に用途を決めておくことで導入計画が立てやすくなり、コストの見積もりも取りやすくなります。
-
-
-
-
空間演出・エンターテイメント -
設置する場所を決めておく
デジタルサイネージを導入する際は、「どこに設置するか」も事前に検討しておきましょう。
屋内と屋外どちらに設置するかによって、選ぶ端末や予算が大きく異なってくるほか、 宣伝効果を最大限に発揮するには、目的に合った設置場所を選ぶ必要があります。
また屋外に設置する場合、注意すべき法規制等も多いため、どのような準備や確認が必要かを判断するためにも、設置場所は早い段階で決めておきましょう。
▶関連記事:屋外用デジタルサイネージのおすすめ解説!選び方やメリットにも注目
配信コンテンツの種類を決めておく
デジタルサイネージを導入する際は、「どのようなコンテンツを配信するのか」についても考える必要があります。
「CM風の動画」「スライド式の広告」「タッチパネルで検索できる情報案内」など、設置目的によって制作するコンテンツの種類は異なってきます。
コンテンツのジャンルを適切に選定することで、伝えたい情報を最大限訴求できるため、伝えたい情報や設置目的を照らし合わせながら表示する内容を検討しましょう。
デジタルサイネージを活用するメリット
視認性が高いためより多くの人に見てもらいやすい
デジタルサイネージは、人目を引きやすく、コンテンツを見てもらいやすいメリットがあります。
動画や音声を使って五感に訴えかけるコンテンツを発信できるため、 通りがかった人の目を引きやすいでしょう。
コンテンツを視認してもらう機会が増え、発信内容を強く印象付けることで、宣伝効果アップも期待できます。
動画や音楽を利用できてインパクトを高められる
デジタルサイネージは、動画や音楽を使って訴求力の高い広告を流せる点がメリットです。
紙のポスターや看板の場合、伝達手段は文字や写真に限られるため、一度に伝えられる情報量は限らます。
しかしデジタルサイネージは、 動画や音声、スライドなどを加えられ、内容を効率的・効果的に発信できます。
小さいスペースで複数の広告を配信できる
デジタルサイネージは、使用できるディスプレイの種類が豊富なので、小さいスペースで複数の広告を配信可能です。
ディスプレイのサイズは幅広く、屋外用・屋内用も選べるため、設置場所に合わせて最適な機器を選べます。
設置場所の自由度が高いことで、発信先の選択肢が広がるため、より多くのターゲットに向けてPRできます。
集客効果の高いコンテンツをリアルタイムに配信できる
デジタルサイネージは、表示するコンテンツをリアルタイムに変更でき、差し替えにコストや手間がかかりません。
そのため、 数十秒、時間帯、季節ごとに発信する内容を変えるなど、 状況に合わせてコンテンツを使い分けることも可能 です。
同一のコンテンツを表示し続けるよりも、少ない広告面積で効果的に情報を発信できるため、高い訴求力が期待できます。
【無料】デジタルサイネージ導入のご相談はこちらまとめ:まずは無料の配信システムから使い勝手を試すのがおすすめ!
デジタルサイネージをはじめて導入する場合は、お試しで無料の配信システムを活用し、使用感や運用イメージを掴むのがおすすめです。
実際にデジタルサイネージを運用する中で、欲しい機能や自社に合ったUIなどが明確になってくるため、そのタイミングでより使い勝手の良いシステムを検討するとよいでしょう。
無料ご相談フォーム
商品に関するお問い合わせや、
業務改善のお困りごとがあれば
どんなことでもWiz cloudにご相談ください。
この記事が良かったら、“いいね!”をしてください!
最新情報をお届けします!
この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!