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【徹底比較】都市ガスとプロパンガスの違いとは?どっちが安い?料金の仕組みと選び方を解説

「都市ガスとプロパンガスって何が違うの?」
「プロパンガスはなぜあんなに料金が高いの?」
「プロパンから都市ガスに切り替えられる?」


都市ガスとプロパンガスは、ガスの原料や供給方法が異なるため、毎月の料金や使い勝手にも違いがあります。

しかし、一般的なメリット・デメリットの比較だけでは、「なぜ料金に差が生まれるのか」「結局どちらがお得なのか」といった疑問までは分かりにくいこともあります。

本記事では、プロパンガスが高くなりやすい料金システムの仕組み、熱量の違いを踏まえた実質的なコスパの考え方、さらに都市ガスへ切り替える際の現実的なハードルまでを分かりやすく解説します。

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都市ガスとプロパンガスの基本的な違い

原料・成分と供給方法の違い

項目 都市ガス プロパンガス
原料・主成分 液化天然ガス(メタン) 液化石油ガス(プロパン・ブタン)
ガスの重さ 空気より軽い(上に溜まる) 空気より重い(下に溜まる)
供給方法 地下のガス管による直接供給 ガスボンベの個別配送・設置


都市ガスとプロパンガスは、燃えるガスの種類と家庭への届け方が異なります。

都市ガスはメタンを主成分とする液化天然ガスで、空気より軽く、地下のガス管を通じて直接家庭に届きます 。そのためガスの供給が切れる心配はほとんどありません。

一方、プロパンガスはプロパンやブタンを主成分とする液化石油ガスで、空気より重い性質です。ガス会社がボンベを定期配送・設置し、ボンベ内のガスを消費する仕組みです。

災害時の復旧スピードと対応エリアの違い

項目 都市ガス プロパンガス
対応エリア ガス導管がある都市部のみ ボンベ配送可能な全国
災害時の復旧 地域単位で修理、時間がかかる 個別点検のみで早く再開
 

都市ガスは都市部に限られて利用可能 です。万が一地震などで配管が損傷すると、地域全体で安全確認と修理を行う必要があり、復旧まで数週間かかることがあります。

一方、プロパンガスは、ボンベを配送できる場所であれば全国どこでも利用可能です。災害時も各家庭に設置された設備を個別に点検・復旧できるため、数時間〜数日で復旧可能です。

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結局どっちがいい?都市ガスとプロパンガスの選び方

毎月の光熱費を抑えたいなら都市ガス

月々のガス代を抑え、家計を賢く管理したい方には、都市ガスが最適です。

都市ガスは「公共料金」として価格が安定しており、プロパンガスに比べて基本料金・従量単価ともに安く設定されている傾向があります。そのため、長期的に見ると光熱費の大幅な削減につながります。

特に、ガス使用量が多くなりがちな家族世帯ではガスの使用量が増えるため、その差額は顕著で、節約効果を実感しやすくなります。

災害対策や地方住宅ならプロパンガス

災害時における復旧の早さを重視する場合や、都市ガスの配管が整備されていない地域に住む方にとっては、プロパンガスが現実的な選択肢となります。

各家庭に専用のガスボンベを設置する「分散型」の仕組みであるため、万が一の災害時でも、宅内の設備に異常がなければ個別に短期間で利用を再開できるのが最大のメリットです。

配送コストなどの関係で、毎月の料金は都市ガスに比べ割高になる傾向はありますが、地方住宅や災害対策を重視する世帯では、生活を支える重要なインフラとして広く普及しています。

なぜプロパンガスは高い?料金システムの裏側

都市ガスは規制料金、プロパンは自由料金

都市ガスの料金は、2017年の自由化まで国の認可が必要な「規制料金」として扱われていました。現在も公共料金に近い性質が残っており、過度な値上げが起きにくい仕組みです。

一方、プロパンガスはガス会社が自社の利益や経費をもとに料金を設定できる「自由料金制」です。 国による料金の上限や基準がないため、同じ地域でも契約する会社が違うだけで、毎月のガス代が大きく変わる場合があります

料金を安く抑えるには、利用者自身が複数社の見積もりを取り、内容を比較して契約先を選ぶことが重要です。

※ガス自由化とは、家庭や企業がガス会社を自由に選べるようにした制度のことです。これまで地域ごとに決められていたガス会社だけでなく、他の会社とも契約できるようになりました。

プロパンガスは配送コスト・人件費がかかる

都市ガスは、一度地下にガス管を敷設すれば、配管を通して各家庭へ自動的にガスを供給できます。

一方、プロパンガスは各家庭に設置したガスボンベの容量が減るたびに、作業員がトラックで新しいボンベを運び、1軒ずつ交換する仕組みです。

「人が車で直接配達する」という性質上、作業員の人件費やトラックの燃料代などの配送コストが継続的に発生 します。

これらの経費は基本料金や従量料金に上乗せされるため、配管から供給するだけの都市ガスと比べて、毎月の請求額が高くなりやすい構造を持っています。

配管工事代が上乗せされる「無償貸与契約」に注意

プロパンガスを新しく契約する際、初期費用を無料にする「無償貸与契約」が結ばれることがあります。

無償貸与契約はガス管の設置工事費や設備代を、ガス会社が一時的に立て替える仕組みです。

一見すると初期費用がかからずお得に見えますが、 実際には立て替えた工事費が毎月のガス料金に上乗せされて請求されます

さらに、契約期間内にガス会社を変更すると、残りの工事費を一括で請求される場合があります。

契約時は初期費用の安さだけで判断せず、毎月のガス料金にいくら上乗せされているのか、支払いはいつまで続くのかを必ず確認しましょう。

都市ガスとプロパンガスの実際のコスパを比較

プロパンガスは都市ガスの約2倍の熱量

ガスの種類によって、同じ体積を燃やしたときに発生する熱量(カロリー)は大きく異なります。

1立方メートルあたりの熱量を比較すると、都市ガスは約1万1,000キロカロリー、プロパンガスは約2万4,000キロカロリー です。つまり、プロパンガスは都市ガスの2倍以上の熱量を持っています。

料理でお湯を沸かしたり、お風呂を温めたりする場面では、プロパンガスなら都市ガスの半分以下の消費量で同じ作業を行えます。

「単価が高い=損」ではない?実際の使用量

1立方メートルあたりの料金単価を比べると、プロパンガスは都市ガスより高く設定されているため、料金だけを見ると非常に割高に感じるかもしれません。

しかし、 プロパンガスは都市ガスの半分程度の量で同じ熱量を生み出せます 。実際の生活で消費するガスの体積は、都市ガスを使う場合の約半分に収まる計算です。

そのため、本来は単価の数字だけで単純に比較することはできません。ガスのコストを正しく比較するには、熱量の違いと実際の使用量の両方を考慮する必要があります。

世帯人数別の月額ガス代シミュレーション

都市ガス・プロパンガスのにおける熱量の違いを踏まえ、世帯人数ごとに1か月のガス代がどれくらい変わるのかを計算してみましょう。

同じ生活水準でガスを使ったと仮定した場合、東京エリアのシミュレーションでは次のような結果になります。

  • 1人暮らし
    都市ガス(約11㎥)約2,500円 / プロパン(約5㎥)約5,000円
  • 2人暮らし
    都市ガス(約22㎥)約4,200円 / プロパン(約10㎥)約8,200円
  • 4人家族
    都市ガス(約44㎥)約7,400円 / プロパン(約20㎥)約14,400円

プロパンガスは消費する体積が半分で済みますが、 基本料金や配送コストが上乗せされるため、最終的な支払額は都市ガスの約1.8〜2倍になるケースが一般的 です。

ガス代を根本的に節約したい場合は、都市ガスへの切り替えや、適正価格のプロパンガス会社への変更を検討するとよいでしょう。

ガス代平均を地域・世帯人数別に比較|・高くなる原因と節約・見直し方法を徹底解説ガス代は『お住まいの地域』や『季節』によっても大きく変動します。ご自身のガス代が地域の平均と比べて高いかどうかを正確に知りたい方は、こちらをご覧ください。 二人暮らしのガス代の平均はいくら?節約方法やおすすめのガス会社を徹底解説!また、同棲などで二人暮らしをされている場合、入浴時間のズレなどでガス代が高くなりがちです。二人暮らし特有の平均額や光熱費の折半方法についてはこちらをご覧ください。

自宅のガスはどっち?簡単な見分け方

ガスホースの色とガスコンロのシール

自宅のガスの種類を確認する際は、まずキッチン周りの設備を見てみましょう。特に分かりやすいのが、ガスコンロにつながるゴムホースの色です。

一般的に、 白色のホースが使われていれば都市ガス、オレンジ色のホースであればプロパンガス と判断できます。

ホースの色が分かりにくい場合は、ガスコンロ本体に貼られているシールを確認してください。

「12A」「13A」「都市ガス用」と書かれていれば都市ガスです。機器に「LPG」や「プロパンガス用」と表示されている場合は、プロパンガスが供給されています。

ガス漏れ警報器の設置位置

キッチンに設置されている「ガス漏れ警報器」の位置を確認することでも、ガスの種類を見分けられます。設置場所が異なる理由は、それぞれのガスの重さにあります。

都市ガスは空気より軽いため、漏れると天井付近へ上昇します。そのため 都市ガス用の警報器は、天井から30cm以内の高い位置に設置されています

一方、プロパンガスは空気より重く、漏れたガスは床付近に溜まりやすい性質があります。このため、プロパンガス用の警報器は床から30cm以内の低い位置に取り付けられています。

プロパンから都市ガスへの切り替え費用と注意点

引き込み工事の初期費用に約10〜20万円かかる

プロパンガスから都市ガスへ変更する場合は、道路に埋設された都市ガスの配管を自宅の敷地内まで引き込む工事が必要になります。

この 引き込み工事の費用は基本的に自己負担となり、戸建て住宅では10万〜20万円程度が相場 です。

道路から自宅までの距離が長い場合や、コンクリートの撤去作業が必要な場合は、さらに費用が高くなることもあります。

切り替えを検討する際は、事前に見積もりを取り、初期費用を確認しておきましょう。

ガス機器(コンロ・給湯器)の買い替えが必須になる

ガスの種類が変わると、現在使用しているガスコンロや給湯器をそのまま使えない場合があります。

都市ガスとプロパンガスでは 熱量や燃焼に必要な空気量が異なり、対応していないガスを使用すると不完全燃焼や火災の原因になる可能性があるため です。

そのため、安全に使用するには都市ガス対応の機器へ買い替えるか、メーカーに依頼して都市ガス用の部品へ交換する必要があります。

賃貸物件は大家・管理会社の許可が必要

アパートやマンションなどの賃貸物件では、入居者の判断だけでプロパンガスから都市ガスへ切り替えることは基本的にできません。

建物全体のガス配管は大家や管理会社の所有物であり、ガス会社との契約も物件単位で結ばれていることが多いため です。

ガス料金について相談したい場合は、以下の資料を準備して大家や管理会社へ相談すると話が進みやすくなります。

  • 毎月のガス代の請求書(料金の高さを示す資料として提示する)
  • 同じ物件の住人の賛同(複数人の意見があると相談しやすい)
  • 都市ガス会社の見積もり(工事費用や負担の可能性を確認する)

切り替え可否の確認から工事完了までの流れ

都市ガスへの切り替えを検討する場合、 まず自宅前の道路まで都市ガスの配管が来ているかを確認 します。

供給エリア内であることが確認できれば、次の手順で手続きを進めます。

  1. 地域の都市ガス会社に現地調査と見積もりを依頼する
  2. 工事費用や日程に納得できたら契約する
  3. 現在契約しているプロパンガス会社を解約する(※)
  4. 敷地内へのガス管引き込み工事と、ガス機器の設置・部品交換を行う
  5. 作業員がガス漏れの安全点検を実施し、利用を開始する
※都市ガス会社が代行する場合もある

引き込み工事自体は通常1日程度で完了し、その日のうちにガスを使用できるケースが一般的です。

ガス代を見直すための具体的なアクション

日々の使い方でガス代を節約する方法

  • お風呂の湯量は少なめに設定する(5〜6分目に減らすなど)
  • 家族の入浴時間を近づけ、追い焚きの回数を減らす
  • 節水シャワーヘッドに交換し、お湯の使用量を抑える
  • コンロの火は、鍋底からはみ出さない中火〜弱火に調整する
  • 火の通りにくい野菜の下茹では、ガスではなく電子レンジを活用する

毎日の生活習慣を少し見直すだけでも、ガス代を抑えられる可能性があります。 家庭内でガスを多く使うのは、お風呂とキッチン です。

例えば、湯船に張るお湯の量を少し減らしたり、家族が続けて入浴して追い焚きの回数を減らしたりすると、ガスの使用量を抑えやすくなります。

​​​​​​​また、キッチンのコンロでは鍋の底から炎がはみ出さないように火力を調整することが大切です。炎が鍋底から外れると熱が逃げやすくなり、ガスを無駄に消費してしまいます。

【ガス代の節約術15選】料金を安くするコツと節約効果の高い方法を徹底解説!都市ガス・プロパンガスどちらを利用している場合でも、お風呂やキッチンでの日々の使い方を見直すことで、ガス代は確実に節約できます。具体的な節約アクション15選については、こちらの記事をご覧ください。 ガス代が高いのはなぜ?高騰の原因やガス代平均、節約方法を解説使い方を見直してもガス代が高い場合、そもそもの原油価格高騰や給湯器の劣化が原因かもしれません。ガス代が高騰している社会的背景と原因についてはこちらで解説しています。

プロパンガス会社の切り替えで大きく安くなる可能性も

持ち家に住んでいて現在のガス代が高いと感じる場合は、契約しているプロパンガス会社を見直すことで料金が下がる可能性があります。

​​​​​​​プロパンガスの料金は国の認可制ではなく、各ガス会社が独自に価格を設定しているためです。

同じ地域でも会社によって料金差が生じることがあるため、複数のガス会社に見積もりを依頼して比較すると、より適正な価格の業者を見つけやすくなります。

まとめ

都市ガスとプロパンガスは、原料や供給方法、料金の仕組みが大きく異なります。

​​​​​​​一般的に都市ガスは料金が比較的安く、光熱費を抑えやすい一方、利用できる地域が限られます。

​​​​​​​プロパンガスは全国で利用でき、災害時の復旧が早いというメリットがありますが、料金は高くなりやすい傾向があります。

​​​​​​​自宅の設備や地域の状況を確認したうえで、ガスの種類や契約内容を見直すことが、ガス代を適正に抑えるための第一歩です。日々の使い方の工夫やガス会社の比較もあわせて検討してみましょう。

もしご自宅が都市ガスエリアで、初期費用を払ってでも切り替えたい場合、あるいは現在のプロパンガスのまま安い会社へ乗り換えたい場合、まずは割引プランが豊富なガス会社を検討してみましょう。

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