【2024年】電気料金の値上げ・値下げを比較!高騰の原因や対策方法も解説

「電気料金の値上げや値下げについて知りたい!」
「電気料金がおかしいと感じたらどうすればいい?」

電気料金の値上げ・値下げのニュースは、連日放送されており、2023年でだけでも数回、実際に価格が改定されています。

しかし、料金が変わる仕組みが分からないという方や、値上がりした原因がわからず、混乱してしまっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、2024年の料金改定のニュースを基に、電気代の値上げ・値下げの原因や、今後の電気料金の推移などを徹底解説していきます。

電気料金が高いと思っている方や電力会社の変更を検討している方は、ぜひ確認してみてください。

2024年も電気代の値上がりに注意

【速報】2024年度は再エネ賦課金が値上げ

経済産業省は、太陽光や風力といった再生可能エネルギー普及のため電気料金に上乗せしている賦課金を、 1キロワット時あたり3.49円 にすると発表しました。

上記の単価は2024年4月使用分から適用され、標準的な家庭(1カ月の使用量400キロワット時)の負担額が、年間1万6752円と、前年度と比べて約1万円増加する見込みです。

さらに、政府が支給している電気料金の補助金は5月に縮小される予定なので、賦課金と合わせて家計の負担はますます増大するでしょう。

参考:再エネ賦課金2年ぶり上げ 標準家庭で月836円負担増|日本経済新聞

大手電力10社の値上げ幅

電力会社 1月値上げ 2月値上げ 1月+2月
値上げ
北海道電力 23円↑ 39円↑ 62円↑
東北電力 18円↑ 18円↑
東京電力 5円↑ 18円↑ 23円↑
中部電力 24円↑ 49円↑ 73円↑
北陸電力 7円↓ 5円↑ 2円↓
関西電力
中国電力 13円↓ 15円↑ 2円↑
四国電力 13円↑ 13円↑
九州電力 2円↑ 44円↑ 46円↑
沖縄電力 10円↑ 5円↑ 15円↑

参考1:来年1月の電気料金 大手電力5社で値上がり 燃料価格上昇受け|NHK
参考2:24年2月電気代、9社上昇 ガスは大手全社値上がり|サンスポ

 大手電力10社の発表によると、 2024年1月は5社、2月は9社の電気料金が値上がりする見通し です。

一人暮らしの電気料金を約7,000円とすると最大でも1%ほどの値上がりになります。

さらに、2024年5月には「激変緩和措置」の終了によって、大手電力10社で値上がりする可能性が高いです。

昨今では急激な円安や物価上昇の影響などもあるため、家庭の電気においても、 少しでも料金を安く抑えるよう工夫を凝らしていく必要があるでしょう。

激変緩和措置とは?

激変緩和措置とは、電気使用量に応じて 1kwhあたり定められた金額が値引きされる補助制度です。エネルギー価格高騰の負担を軽減するために、国際的な燃料価格の動向を考慮しつつ進められています。

そもそも電気料金の内訳は?

そもそも電気料金の内訳は?
電気料金の内訳

基本料金+電力量料金(電気料金単価×使用量)±燃料調整額+再生可能エネルギー促進賦課金

電気料金の内訳は、基本料金や電力使用量、燃料調整額などです。いずれかの料金が変化すると、それに合わせて電気料金も変化します。

特に、 燃料調整額は原油価格などを基に毎月変動する ため、電気料金が大きく変わる可能性があります。

電気料金が決まる仕組み

電気料金が決まる仕組みは基本料金と使用量に応じた料金、その他の変動費用によって決まります。

基本料金は契約アンペア数によって変動し、固定された月額料金となります。一方で、使用量に応じた料金は 電気メーターで計測された使用量に基づいて計算 されます。

また、その他の費用として燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進負担金などの変動する費用を合わせて、最終的な電気料金となります。

今後の電気料金は値上げ?値下げ?電気代の推移

今後の電気料金は値上げ?値下げ?電気代の推移参考:平均モデルの電気料金|東京電力ホールディングス

東京電力:従量電灯Bの電気料金の推移

東京電力の従量電灯Bプランにおける電気料金の推移は、燃料費や需要の変動により頻繁に変更されます。

例えば、 原油価格の高騰や夏場・冬場の電力消費量の増加 などが、電気料金の値上げ・値下げに影響を及ぼします。

また、2023年1月から政府による電気・ガス価格激変緩和対策事業が始まり、電気料金が値下げされているため、前年の同月比よりも全体的に安い価格で推移しています。

東京電力:スタンダードSの電気料金の推移

東京電力のスタンダードSプランは、特に中小企業や個人事業主に選ばれることが多く、電気使用量に応じて料金が設定されます。

一般的な家庭が利用する従量電灯などの規制料金プランとは異なり、スタンダードプランは 燃料費調整額の変動単価に上限が無い ため、より料金の変動が大きくなります。

スタンダードSプランについても、2023年1月から始まった政府による電気・ガス価格激変緩和対策事業が適用されますが、燃料費調整額によっては高くなってしまう可能性もあるため注意しましょう。

電気料金の値上げを比較する方法

電気料金を一括比較できるサイト

電気料金の値上げを比較したい場合は、複数の電力会社の料金を一括で比較できるサイトを利用するのがおすすめです。

大手電力会社だけでなく、 新電力会社までまとめて比較できる ので、自身に合ったお得なプランを探すことができます。

値上げや値下げの理由を知りたい際も、料金シミュレーションができるため、切り替え後の料金をすぐに把握できるのも魅力的です。

電気料金の高騰はいつまで続く? 2023年10月以降の電気代推移を予測

電気料金の高騰はいつまで続く? 2023年10月以降の電気代推移を予測参考:日本のエネルギー 2022年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」|経済産業省 資源エネルギー庁


​​​​​​経済産業省が公開している​電気料金の推移をみると、 過去10年間で電気料金高騰してきている のが分かります。

特に、2023年はロシアのウクライナ侵攻などの世界情勢の影響を受け、さらなる電気料金の高騰が起きました。

今後も電気料金の上昇は続くと見られるため、自身に合った料金プラン選びや、より安い電力会社への乗り換えを検討しましょう。

【料金情報まとめ】旧一般電気事業者の値上げ・値下げに関する改定

値上げ・値下げに関する改定情報

大手電力会社の電気料金は、 値上げや値下げなどの料金改定情報 を公式ホームページで公開しています。

自身が契約している場合は、上記のURLからそれぞれ確認しておくのがおすすめです。

また、旧一般電気事業者の料金改定は、他の電力会社にも影響する可能性があるため、注意しておきましょう。

電気料金が値上がりする原因

電気料金が値上がりする原因

原油価格の高騰

電気料金は、原油価格の高騰の影響を受けて値上げされることがあります。

原油価格は国際的な政治情勢や天候、供給と需要のバランスによって変動し、 価格が高騰すると電力会社の燃料費に反映され、電気料金が高くなります。  

特に、火力発電が主体の電力会社は大きく影響を受けるため、原油価格の動きを 理解して電気料金の変動に備えておきましょう。

再エネ賦課金の値上げ 

電気料金が値上がりする原因の一つは、再エネ賦課金です。 

再エネ賦課金は、 再生可能エネルギーの導入と普及を支援するために設けられた制度 であり、一般の消費者もこの費用を負担します。

賦課金のレートは政府の方針や再生可能エネルギーの導入状況、さらには電力需要にも影響を受けるため注意が必要です。

国内の電力供給の不足

電気料金が値上がりする原因は、国内の電力供給の不足も要因の一つと言えます。 

供給不足が生じると、需要に対して供給が追いつかなくなり、この 不均衡が最終的に電気料金の上昇につながる 可能性があります。

供給不足の背景には、自然災害による発電所の損傷、エネルギー政策の変更などがあり、電力会社は余剰な電力を確保するのに高いコストを払うため、その負担は消費者にも影響があります。

託送料金の値上げ

電気料金が値上がりする原因は、託送料金の値上げが考えられます。

託送料金とは、電気を消費者に届けるためのインフラ(送電線や変電所など)の維持・運営にかかる費用で、直接的に電気料金に反映されます。

託送料金が値上がる理由としては、 インフラの老朽化によるメンテナンス費用の増加、新しい設備投資、またはエネルギー供給の安全確保 などがあります。

電気料金が値下げされる原因

電気料金が値下げされる原因

政府の負担軽減策「電気・ガス価格激変緩和対策事業」

電気料金が値下げされる理由の一つは、2023年1月から始まった政府の負担軽減策「電気・ガス価格激変緩和対策事業」です。

この政策は、突発的なエネルギー価格の変動による影響を緩和し、 一般消費者や企業の負担を軽減する目的で実施 されます。

政府が電力会社に対する補助金や税制優遇を提供することで、電力会社は電気料金を値下げできる仕組みとなっています。

燃料費調整額の変動

電気料金が値下げされる原因は複数ありますが、燃料費調整額の変動も要因の一つです。

燃料費調整額は、 電力会社が発電に使う燃料の価格変動を電気料金に反映させる仕組み であり、燃料価格が下がれば燃料調整額も下がります。

燃料費の低下は電力会社のコストを減らし、それが消費者の電気料金にも反映される形で値下げにつながります。

電気料金値上げの対策方法

電力会社を乗り換える

電気料金値上げの対策方法として、電力会社を乗り換える選択肢が有効です。

電力自由化で多くの新規電力会社が参入しており、それぞれが異なるプランを提供しているため、消費者は自分に合ったより低価格なプランを選べるようになりました。

乗り換えを考える際には、まず現在の電力会社の料金プランを確認し、競合する他社のプランを比較検討することが重要です。比較サイトなどを利用して多くのプランを比較しましょう。

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電気料金のプランを見直す

電気料金値上げの対策方法として、電気料金のプランを見直す手段が効果的です。

多くの電力会社では、 時間帯別料金や電力使用量に応じた様々なプランが設定されています。

このようなプランを活用することで、家庭の消費電力状況に合わせて最適な料金プランを選ぶことが可能です。

節電を意識する

電気料金値上げの対策方法として、日常生活での節電を意識することが非常に効果的です。

例えば、利用していない電子機器の電源を切ったり、エアコンや暖房の温度設定を適切にすることが挙げられます。

また、エネルギー使用のタイミングを変更して、時間帯別の料金プランを活用するという方法もありますので、  日常生活で少しずつ節電の習慣を取り入れていきましょう。

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省エネの性能が高い家電を購入する

電気料金値上げの対策方法として、省エネ性の高い家電製品を購入する手段が効果的です。

例えば、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの大きな電力を消費する家電は、省エネ性が高い製品に替えるだけで、月々の料金が大きく減少する可能性があります。 

家電購入時に初期費用がかかるものの、長期的には電気料金の削減につながるため、 古い家電や省エネ性能の低い家電の買い替え を検討しましょう。

電気の一部を太陽光発電で賄う

電気料金値上げの対策方法として、自宅での太陽光発電を導入する手段が有効です。 

初期投資は必要ですが、太陽光パネルで生み出される電力を家庭内で消費することで、月々の電気料金を大幅に節約することが可能です。

  国や自治体から、 太陽光発電の設置に対する補助金や減税措置が利用できる 場合もありますので、あらかじめ確認しておきましょう。

オール電化をやめる

電気料金値上げの対策方法として、オール電化をやめる選択肢を考慮しましょう。

特に冬季の暖房費用などは オール電化の住宅にとって電気代が高くなりやすい です。  

ガスと電気の併用によって、高熱費全体を抑制することができますので、電気代が高いと感じたらガス機器の導入を検討しましょう。

電気料金の 値上げがおかしいと感じたら確認するべきポイント

電気料金の値上げがおかしいと感じたら確認するべきポイント

燃料費調整額が高くなっていないか

電気料金の 値上げがおかしいと感じたら、まず燃料費調整額が高くなっていないか確認することが重要です。

燃料費調整額は、原油価格の変動などによって 電力会社が費やす燃料のコストを反映した金額 です。

電力会社は燃料費調整額の変更を事前に公表することが多いので、公式ウェブサイトや料金明細をチェックしてみてください。

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電気市場の価格が高騰して いないか

電気料金の  上げがおかしいと感じたら、電気市場の価格が高騰していないか確認することが重要です。

特に、災害や緊急事態が発生した場合、 供給が不安定になり、 電気市場の価格が高騰することがあります。

しかし、特に大きな影響がないにも関わらず電気料金が上がっていると感じたら、 公的な統計や情報を確認して原因を特定 しましょう。 

電気の使用量が多くないか

電気料金の 値上げがおかしいと感じたら、単純に電気の使用量が多くなっていないかを確認することが一つの解決策です。

 例えば、季節要因として夏はエアコン、冬は暖房を多用することで、 気づかぬうちに使用量が増加している可能性 があります。

月々の電気料金明細や電力会社のウェブサイトで使用量を確認し、通常時と比べて大幅に電気使用量が増えていないか確認しましょう。

電気を多く使うライフスタイルではないか

電気料金値上げがおかしいと感じたら、自分のライフスタイルが電気を多く使っていないか確認することが重要です。

例えば、リモートワークやオンライン授業、新しい趣味などで家での時間が増えた場合、それが電気料金の上昇につながることも考えられます。

また、 直近で新しく家電を購入した場合は、電気を多く使っていないかチェック しましょう。特に大型の家電は消費電力が高い場合がありますので注意が必要です。

電気料金プランは適切か

電気料金値上げがおかしいと感じたら、まずは 自分の契約している電気料金プランが適切なものか確認する ことが重要です。

電力会社は様々なプランを提供しているため、時間帯別料金や基本料金などが、自分のライフスタイルや電気   費量に適していない可能性があります。  

また、定期的なキャンペーンや割引サービスで、一時的に料金が安くなっていて電気料金が通常通りに戻っていることもあるため、必要に応じて プラン変更や電力会社の乗り換えを検討しましょう。 

まとめ

今回は、電気料金の値上げ・値下げの関わるニュースと、料金が高くなる原因を徹底解説しました。

電気料金は、政策世界情勢などにも大きく影響されますが、 今後も高くなり続ける ことが予想されます。

契約している電気料金を見直し、自身の合うプランや電力会社への変更をして、電気料金の高騰へ備えておきましょう。

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この記事を書いたライター

Wiz Cloud編集部

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