「料金改定で具体的にいくら値上がりした?」
「kintoneは本当に高いのか、安く使う方法は?」
kintoneはプログラミング不要で、自社に合った業務アプリを簡単に作成できる便利なクラウドサービスとして、多くの企業で導入されています。
しかし、ユーザー数に応じた課金体系や、便利なオプション・外部プラグインの追加により、トータルコストが予想以上に膨らむことも少なくありません。
本記事では、2024年の料金改定内容やプランごとの違い、企業規模に応じた具体的なコストシミュレーション、さらにアカウント費用を劇的に抑える裏技までを徹底解説します。
目次
kintoneの機能や導入事例、実際の評判については、こちらの記事で詳しく解説しています。

kintone(キントーン)の月額・年額料金一覧
kintoneには、企業の規模や利用目的に応じて 「ライト」「スタンダード」「ワイド」の3つの基本プラン が用意されています。
すべてのプランで初期費用が無料で、ユーザー数に応じて月額料金が決まるため、導入時にまとまった投資を行わずスモールスタートしやすい料金体系になっています。
以下の表は、各プランの月額・年額料金(税込)と主要な機能の違いをまとめたものです。
| プラン名 | ライトコース | スタンダードコース | ワイドコース |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 1,100円/ユーザー | 1,980円/ユーザー | 3,300円/ユーザー |
| 年額料金 | 13,200円/ユーザー | 23,760円/ユーザー | 39,600円/ユーザー |
| 最小契約人数 | 10ユーザー | 10ユーザー | 1,000ユーザー |
| アプリ数上限 | 200個 | 1,000個 | 3,000個 |
| スペース数上限 | 100個 | 500個 | 1,000個 |
| 外部連携・プラグイン拡張 | 不可 | 可能 | 可能 |
表からわかる通り、コースごとに利用できる機能の幅や最小契約人数に大きな差があります。
外部サービスとの連携やプラグインを活用して業務システムを拡張したい場合は、スタンダードコース以上の契約が必要です。
一方、ライトコースとスタンダードコースは「10ユーザー(最低月額11,000円〜)」から導入できるため、小規模チームでも大規模なシステム投資をせずに業務アプリを導入できます。
ワイドコースは最小契約人数が1,000ユーザーのため、少人数の企業ではライセンス費用が過剰になりやすい点に注意が必要です。
2024年秋のkintone料金改定の詳細
11月からの値上げ幅と変更点の全貌
サイボウズ社は2024年11月より、kintoneの基本料金を引き上げました。
具体的には、 ライトコースが税込月額858円から1,100円、スタンダードコースが1,650円から1,980円に値上がり しています。さらに、最小契約人数も5名から10名へ変更されました。
このように料金の値上げに加え、最低契約人数が増えたことで、新規導入時の最低月額費用はライトコースでも税込11,000円となり、導入初期に必要な月額負担は以前より大きくなっています。
既存ユーザーはいつまで旧料金で使える?
kintoneの既存ユーザーも契約更新のタイミングで順次新料金が適用されます。
月額契約の場合は2024年11月利用分から、年額契約の場合は2024年10月1日以降の更新手続きから新価格に切り替わっています。
参照:サイボウズ、クラウドサービスの価格体系改定および全社・大規模導入向け kintone「ワイドコース」開始のお知らせ
kintoneのライトとスタンダードコースの徹底比較
月額880円差で変わる「拡張性」の違い
kintoneのライトコース(月額税込1,100円)とスタンダードコース(月額税込1,980円)の 最大の違いは、外部システムとの連携やプラグインの利用可否 です。
月額税込880円を追加することで、名刺管理ソフトから自動で顧客情報を取り込んだり、専用帳票を出力したりと、基本機能だけでは対応できない業務プロセスを効率化できます。
そのため、自社の業務に合わせてシステムを柔軟に拡張したい場合は、スタンダードコースの導入が必須となります。
【結論】どちらのプランを選ぶべきか?
kintoneで日報や簡単な顧客管理から始め、コストを最優先したいチームにはライトコース が適しています。
一方、他システムとデータ連携を行い、プラグインで手作業を減らしたい場合はスタンダードコースがおすすめです。
さらに、将来的に扱うデータ量や連携ツールの増加を見越す場合は、初めからスタンダードコースで契約することで、移行の手間や余分なコストを回避できます。
kintone利用時に追加でかかる隠れコストに注意
ゲストユーザー費用の落とし穴
kintoneでは、社外の取引先や協力会社とデータを共有する際に「ゲストユーザー」として招待できます。
しかし、この ゲスト招待には通常のアカウントとは別に月額費用が発生するため注意が必要 です。
具体的には、ライトコースで1人あたり税込770円、スタンダードコースで税込1,584円が追加でかかります。
社外メンバーを無計画に増やすと、月々の請求額が想定以上に膨らむ原因となるため、定期的なアカウント管理と削除の見直しが不可欠です。
参照:ゲストスペース・ゲストユーザー│kintone公式サイト
セキュアアクセス費用とディスク増設費用
社員がテレワーク環境から安全にkintoneへアクセスするには、「セキュアアクセス」というオプション(1人あたり月額税込275円)が必要 です。
また、標準で利用できるデータ容量は1ユーザーあたり5GBに制限されているため、現場で図面や高画質画像を日常的に保存する場合、容量上限にすぐ達してしまいます。
不足時は10GBごとに月額税込1,100円の追加費用が発生するため、容量の使用状況を把握し、計画的に増設することが重要です。
kintoneの具体的な料金シミュレーション
10名(小規模法人・個人事業主)で利用した場合
- スタンダードコース(10名):月額19,800円(税込)
- セキュアアクセス(10名):月額2,750円(税込)
- 【月額合計】:22,550円(税込)
小規模チームでkintoneを導入する場合の基本構成は、スタンダードコース10名に加えて、外出先から安全に接続するためのセキュアアクセス10名です。
この組み合わせなら、月額維持費は22,550円(税込)に収まります。
日報や顧客管理など複数の業務を1つのシステムにまとめることで、用途ごとに別ツールを契約するケースと比べて、全体コストを抑えられます。
50名(中規模法人)で利用した場合
- スタンダードコース(50名):月額99,000円(税込)
- ゲストユーザー(10名):月額15,840円(税込)
- プラグイン利用料(例:1種類):月額10,000円(税込・仮定)
- 【月額合計】:約124,840円(税込)
50名で部門横断的にkintoneを利用し、さらに社外の取引先10名をゲスト招待するケースを考えます。
便利な外部プラグイン(月額約1万円と仮定)を1つ追加しても、月額総額は約124,840円(税込)です。
社員1人あたりに換算すると月額約2,500円で、全社データ共有がリアルタイム化されることで、電話やメールでの確認作業が減り、情報共有にかかる時間コストの削減が期待できます。
kintoneは本当に高いのか?他社ツールとの損益分岐点
kintoneの月額費用は一見すると高額に思えるかもしれません。
しかし、 営業支援や社内SNS、ファイル管理などの専用ツールを個別に契約すると、一人あたり月数千円〜数万円の費用がかかるケースも少なくありません 。
複数ツールをkintoneに統合できれば、システム間の連携作業や複数ライセンスの管理が不要になり、トータルコストを抑えられる可能性があります。
機能を集約して1人あたり月額2,000円前後に収まる場合、コストと利便性のバランスが取れた運用が実現できるでしょう。
目的が限定的な場合は「特化型ツール」の方が安いケースも
一方で、導入目的が特定の業務に限定される場合は注意が必要です。
kintoneは自社に合わせて何でも作れる汎用ツールだからこそ、単一の目的(顧客管理のみ、特定の業務のみなど)で利用しようとすると、オーバースペックになり、結果的に割高になる ことがあります。
例えば、導入目的が「顧客情報の管理」や「リピーター獲得」に偏っている場合、kintoneをゼロからカスタマイズするよりも、最初から顧客管理に特化したCRM(顧客管理システム)や専用アプリを導入した方が、月額費用や開発コストを低く抑えられるケースがあります。


また、業界特有の業務や、電話対応・勤怠管理といった特定作業の効率化を目指す場合も同様です。
kintoneの汎用データベースを自社用に作り込むより、はじめから業界・用途に特化したSaaSツールを選んだ方が、コストを抑えつつ現場に定着しやすいでしょう。

「kintoneは高い」を覆す!コストを抑える運用テクニック
外部プラグインで入力者アカウント増加を防ぐ
kintoneは利用者1人ごとに月額料金が加算される仕組みです。そのため、 アンケート回答や問い合わせ入力など「情報を入力するだけ」の社外メンバーにアカウントを配布すると、費用が急増する 原因となります。
この問題を解決するのが、「FormBridge(フォームブリッジ)」などの外部プラグインです。
ライセンスを持たない人でも直接kintoneにデータを保存できる仕組みを構築できるため、入力者が増えても追加ライセンス費用は発生しません。
結果として、利用者増加によるコスト膨張を抑えつつ、業務効率を維持できます。
参照:FormBridge(フォームブリッジ) - kintone - Cybozu
閲覧専用ツールでライセンス費用を削減する
データを閲覧するだけのメンバーが多い場合、標準機能では全員分のライセンス費用がかかります 。
出費を抑えるには、「kViewer」や「じぶんページ」といったデータ公開用ツールを導入するのが有効です。
これらのツールは利用者数に関係なく、1契約環境(ドメイン)あたり月額固定で提供されるため、予算の見通しが立てやすくなります。
閲覧者が数十人、数百人に増えても料金は変動せず、トータルコストを大幅に削減できます。
kintoneの無料お試しと導入へのステップ
無料お試しの登録からアカウント開設までの流れ
- 公式サイトから「30日間無料お試し」の申し込み画面へ進む
- 会社情報と管理者のメールアドレスを登録する
- 発行された専用URL(ドメインID)からログインして利用を開始する
kintoneは、導入前に機能を確認できるよう、30日間の無料お試し期間を提供しています。 公式サイトの専用フォームから会社情報を入力するだけで、自社専用のログインURL(ドメイン)が即座に発行されます 。
クレジットカード登録が不要なため、期間終了後に自動課金される心配はありません。
さらに、お試し期間中に作成したアプリやテストデータは、本契約へ進む際にそのまま引き継ぐことが可能です。
お試し期間中にチェックすべき3つのポイント
- 操作のわかりやすさ:現場社員がマニュアルなしで入力できるか
- 連携機能の動作:使いたいプラグインや外部ツールが想定通りに動くか
- スマホでの使い勝手:外出先から専用アプリで情報を閲覧・更新できるか
kintoneの無料期間中は、最も機能が豊富な「スタンダードコース」の環境が提供されます。この30日間を活用し、実際の業務に沿ったアプリが作れるか、自社課題を解決できるかを検証しましょう。
さらに、現場社員が迷わず画面を操作できるかを確認することで、導入直後の混乱を防げます。
また、営業担当者が外出先からスマートフォンでデータを確認・更新できるかも重要なチェックポイントです。
まとめ:kintoneの料金体系を理解して最適な運用を
kintoneの料金は、利用する機能の範囲とユーザー人数によって大きく変動します。
出費を抑えて基本機能だけを使いたい小規模チームであれば、1ユーザーあたり月額税込1,100円のライトコースから手軽にスタートできます。
一方、他のシステムとデータを連携したり、外部プラグインを活用して手作業を削減したりしたい企業は、スタンダードコースの契約が適しています。
さらに、社外取引先を招待するゲスト費用や、テレワーク用のセキュアアクセスなどの追加費用も、事前に予算に組み込むことが重要です。
この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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