「無料で使えるWeb給与明細システムは?」
「Web給与明細システムと給与計算システムの違いは?」
Web給与明細システムは、給与明細の作成・配信・管理をオンラインで効率化できる便利なツールです。
「どのシステムを選べばいい?」「無料で使えるものはある?」「自社に合うタイプがわからない」といった悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、おすすめのWeb給与明細システムを比較し、タイプ別の特徴や無料プラン、自社に合う選び方までわかりやすく解説します。
目次
▼この記事で紹介している商品
【比較一覧表】Web給与明細システムおすすめ13選
【専用型】給与明細の発行・配信に特化したシステム
専用型は、現在使っている給与計算ソフトからCSVデータなどを取り込み、 明細のWeb化に特化したシステム です。
| 料金(税込) | 特徴・強み | 主な機能 | 対応デバイス | |
|---|---|---|---|---|
| S-PAYCIAL with 電子給与明細 |
初期費用:無料 月額費用:1,650円~ |
シンプルで分かりやすい画面構成。ISO/IEC27017取得、45万人以上の利用実績。一斉発行可能でテレワークに最適。 | 給与・賞与明細、源泉徴収票。無料オプション:多言語(英語)表示、お知らせ掲示板、アンケート調査、別紙明細配布。 | PC・スマートフォン・タブレット |
| i-Compass WEB給与明細 |
初期費用:要問い合わせ 月額費用:40円/ユーザー ※税表記なし |
既存の明細イメージをそのままWeb化できる。帳票形式のカスタマイズ性に優れ、250名以上の企業や多店舗展開企業に強み。 | 月々の支給額表示、累積課税合計額表示。オプション:安否確認、eラーニング、Web雇用契約、年末調整、源泉徴収票の電子化。 | PC・スマートフォン・タブレット |
| ポケット給与 | 初期費用:要問い合わせ 月額費用:要問い合わせ |
従業員が環境に合わせて12通りの受け取り方法を選択可能。ガラケーやメール添付、PDFダウンロードに対応し利便性が高い。 | 給与・賞与明細、源泉徴収票。社会保険料変更通知書、社員アンケート、各種申請書、安否確認、マイナンバー、年末調整申告書。 | PC・スマートフォン・タブレット・ガラケー |
| Pay-Look | 初期費用:要問い合わせ 月額費用:要問い合わせ |
給与CSVをアップロードするだけの即時発行。操作に不慣れな従業員でも使いやすい画面設計。幅広い給与計算ソフトに対応。 | 給与・賞与明細、源泉徴収票、保険料改定通知、住民税決定通知書、メッセージ送信、ファイル添付。オプション:安否確認、身上変更依頼、年末調整申告依頼。 | PC・スマートフォン・タブレット |
【給与計算一体型】給与計算から給与明細まで一元管理
給与計算一体型は、 給与計算を自動化し、そのデータを使ってそのままWeb明細を発行できる システムです。
| 料金(税込) | 特徴・強み | 主な機能 | 外部連携 | |
|---|---|---|---|---|
| マネーフォワード クラウド給与 |
初期費用:無料 月額費用:2,728円~ ※従業員50名以下の場合※年払い |
システム連携や自動計算機能を活用し、業務を簡素化。前月比較機能によるミス防止が強み。 | 所得税・社会保険料の自動計算、Web明細の自動発行、振込・納税・社保帳票の自動作成。 | マネーフォワードシリーズ他、KING OF TIME、ジョブカン勤怠管理など外部連携が豊富。 |
| ジョブカン 給与計算 | 初期費用:無料 月額費用:440円/ユーザー ※5名までは無料 |
給与計算担当者の視点で開発。複雑な給与形態の自動計算や、提出書類の帳票出力に強み。 | 社会保険料・所得税の自動計算、Web明細発行、年末調整、各種届出書類の自動出力。 | ジョブカン勤怠管理、ジョブカン労務管理とのAPI自動連携に対応。 |
| ジンジャー給与 | 初期費用:要問い合わせ 月額費用:330円~×利用者数 |
人事・勤怠情報を基にした柔軟な計算設定が可能。専任サポーターによる導入支援が充実。 | 給与計算、年次業務(年末調整・社保算定)の自動化、Web明細(レイアウト編集可)、振込データ出力。 | ジンジャー勤怠、ジンジャー人事労務、ジンジャー人事評価などのシリーズ連携に対応。 |
| フリーウェイ給与計算 | 初期費用:無料 月額費用:2,178円 ※5名までは無料 |
少人数利用やコスト重視に最適。白紙のプリンター用紙に印刷可能で、専用用紙のコストも不要。 | 所得税・社保・税率改正の自動計算、Web明細、年末調整、全銀協フォーマット振込データ出力。 | フリーウェイ経理、フリーウェイタイムレコーダー等との連携に対応。 |
【労務管理一体型】人事・労務管理と給与明細をまとめて管理
労務管理一体型は、給与計算や明細発行だけでなく、入退社手続きや年末調整、マイナンバー管理など、 人事・労務業務全般をひとつのシステムで管理できる タイプです。
| 料金(税込) | 特徴・強み | 他システム連携 | 柔軟性・独自性 | |
|---|---|---|---|---|
| SmartHR | 初期費用:無料 月額費用:要問い合わせ |
入退社手続きや年末調整などの労務管理をペーパーレス化し、従業員データを一元管理。スキル管理やタレントマネジメントへの活用も可能。 | 120以上の外部サービス(Microsoft Teams, Slack, KING OF TIME, ハーモス勤怠など)と連携可能。 | 従業員が直接情報を入力できる直感的なインターフェース。蓄積したデータを人事施策の意思決定に活用できる。 |
| freee人事労務 | 初期費用:無料 月額費用: 給与計算機能付き:5名まで2,200円~ 6名以降440円/人~ 給与計算機能なし:5名まで1,650円~ 6名以降330円/人~ ※年払い |
勤怠管理、給与計算、入退社手続き、年末調整、マイナンバー管理をワンストップで完結。勤怠データから給与・保険料を自動計算。 | freee会計などの自社シリーズや各社システムとの連携。給与明細発行通知のSlack連携も可能。 | 〜1,000名規模まで対応。打刻から給与計算、明細作成までが自動でつながるシームレスな業務フロー。 |
| オフィス ステーション |
初期費用:11万円 月額費用: 労務:440円/人 年末調整:46円/人 勤怠:330円/人 給与:440円/人 給与明細:33円/人 |
入退社手続き、年末調整、給与明細、勤怠管理など。既存の給与ソフトを変更せず、CSV/API連携でWeb明細へ移行可能。 | 主要な給与計算ソフトとのAPI・CSV連携に対応。他システムとのデータ連携力に定評がある。 | 「アラカルト型」で必要な機能のみを選んで導入できるため、無駄なコストを抑えた導入が可能。 |
| KING OF TIME | 初期費用:無料 月額費用:330円/人 |
勤怠管理を主軸に、給与計算、人事労務までを一元化。身上変更申請やマイナンバー申請もクラウド上で完結。 | SmartHR、freee人事労務、LINE WORKSなどの外部給与・労務システムとのAPI連携に対応。 | 1人月額330円のワンプライスで全機能利用可能。多彩な打刻手段と複雑な勤怠ルールへの対応力。 |
| sai*reco (サイレコ) |
初期費用:要問い合わせ 月額費用:250円/人~ ※従業員規模100名程度〜※税表記なし |
人事情報の管理、ワークフロー申請、給与明細作成。定型業務の自動化や蓄積した人事情報の分析機能。データの保有期間は無制限。 | 給与計算、勤怠管理、電子契約、BIツールなど外部の専門システムとの柔軟な連携・拡張が可能。 | 管理項目を自由に作成できる高いカスタマイズ性。人事情報を活用した組織改善・分析機能が強み。 |
Web給与明細システムの比較ポイント・選び方
自社の業務範囲に合う機能(給与明細・帳票・年末調整)
システムによって対応可能な業務範囲は大きく異なります。選定のポイントは、 「年末調整や退職者対応まで一気通貫で完結できるかどうか」 です。
給与明細のデジタル化だけで満足してしまうと、年末調整時だけ紙の配布に戻ったり、退職者への源泉徴収票送付のためだけに郵送作業が発生したりと、アナログな作業が残ってしまいます。
その点、業務を一元化できるシステムを選べば、複数ツールの併用による手間やミスを防げます。
自社の業務範囲をあらかじめ洗い出し、それらを一括で飲み込めるシステムを選ぶことで、人事労務全体の工数を劇的に削減することが可能です。
給与計算ソフト・他システムとの連携可否
Web給与明細システムを選ぶ際、給与計算ソフトや勤怠管理システムと連携できるかは重要な比較ポイントです。
単に「CSV取り込みが可能」というだけでなく、 自社が使っているソフトと「直接連携(API)」できるか を優先して確認しましょう。
手動のインポート作業が残ってしまうと、毎月の発行作業が属人化し、繁忙期の操作ミスを招く原因になります。
また、勤怠データから給与明細発行まで、データの形式変換なしにスムーズに流れるかをチェックすることで、「導入したけれど結局手作業が多い」といった事態を未然に防ぐことが可能です。
UI・マルチデバイス対応
Web給与明細システムは、全従業員が毎月利用するものであるため、操作性や視認性の高さがシステムの定着率を左右します。
従業員がスマートフォンやPCのどちらからアクセスしても最適に表示される 「レスポンシブ対応」や、プッシュ通知が届く「専用アプリ」の有無 をチェックしましょう。
また、ログインのしやすさや通知機能の有無も利用率に影響します。実際の画面をデモで確認し、誰でも直感的に使えるかを見極めることが大切です。
セキュリティ・データ管理(保管期間・従業員の同意取得・法令対応が可能か)
給与情報は機密性が高いため、セキュリティ対策の充実度は必ず確認しましょう。
通信の暗号化や二段階認証、アクセス制限などの基本機能に加え、データの保管期間やバックアップ体制も重要 です。
また、電子化に必要な従業員の同意取得機能や法令対応が整っているかもチェックし、安心して運用できるシステムを選びましょう。
料金・コスト(初期費用・月額・従業員数)
料金体系はサービスごとに異なり、初期費用+月額料金型や、従業員数に応じた従量課金型などがあります。
安さだけで選ぶのではなく、 機能やサポート内容とのバランスを確認することが重要 です。
また、従業員数の増減による料金変動や、オプション費用の有無も事前に把握しておくことで、導入後の想定外のコスト発生を防げます。
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Web給与明細システムの費用相場
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費用相場 補足 初期費用 0〜30万円程度 クラウド型は無料〜数万円が多く、オンプレ型は設定・構築費込みで高額になりやすい 月額費用 300〜800円/人
または2,000〜5万円/契約従業員数に応じた従量課金が主流。機能やサポート内容により料金が変動
提供形態(クラウド・インストール型)とサポート体制
クラウド型のWeb給与明細システムは、初期費用が比較的安価なほか、 インターネット環境があればどこでも利用できる 点も特徴です。
一方、インストール型は自社サーバーで運用するため、カスタマイズ性や独自要件に対応しやすいメリットがあります。
また、導入時のサポートや問い合わせ対応の質も重要です。サポート体制を含めて、自社に合った運用形態を選びましょう。
| クラウド型 | インストール型(オンプレミス型) | |
|---|---|---|
| 利用環境 | インターネット経由で利用(ブラウザ・アプリ) | 自社サーバーやPCにインストールして利用 |
| 初期費用 | 低い | 高い(サーバー構築やライセンス費用が発生) |
| 月額費用 | あり(従業員1人あたりなど) | 基本なし(ただし保守・運用費が発生) |
| 導入スピード | 早い | 時間がかかる |
| カスタマイズ性 | 制限あり(提供範囲内で設定) | 高い(自社要件に合わせて柔軟に対応可能) |
| セキュリティ管理 | ベンダー側が対応(自動アップデート) | 自社で管理・対策が必要 |
| 運用・保守 | ベンダーが実施(負担が少ない) | 自社で対応(専門知識が必要) |
| 向いている企業 | 中小企業・スモールスタート・IT人材が少ない企業 | 大企業・独自要件が多い企業・セキュリティ要件が厳しい企業 |
Web給与明細システムのタイプ別おすすめ
カスタマイズ性とコスパが良いタイプ
明細のレイアウトや項目の柔軟な変更が可能で、かつ月額費用が安くコストパフォーマンスに優れたシステムです。
- i-Compass WEB給与明細:
帳票形式のカスタマイズに対応しており、既存の明細イメージをそのままWeb明細に移行できます。1ユーザーあたり月額40円(税表記なし)から利用できるため、導入コストを安く抑えられます。 - スマ給:
給与明細の項目を企業独自のフォーマットに合わせて自由にカスタマイズできるのが強みです。1人あたり月額26.4円(税込)からと低コストでの運用に特化しています。 - ジンジャー給与:
表示項目だけでなく、雇用形態別にレイアウトのカスタマイズや使い分けが可能です。月額330円〜(税込)で導入でき、豊富な機能に対して費用対効果に優れています。 - sai*reco(サイレコ):
管理項目を自由に作成できるなどカスタマイズ性が高く、自社に合わせた活用がしやすいのが魅力です。1ユーザー月額250円(税込)からとコスト的にも導入しやすいシステムです
中小企業に最適なタイプ
中小企業特有の課題や規模感にフィットし、導入・運用のハードルが低く業務効率化を後押しするシステムです。
- 給料王:
中小企業など小規模事業者に特化した給与計算ソフトです。初めて使う方でも簡単に操作でき、最大3ヶ月の無料電話サポートなど手厚い支援があるため安心です。 - マネーフォワード クラウド給与:
勤怠管理システムや人事労務ソフトなど、連携可能な外部サービスが非常に豊富です。システム連携を活用してバックオフィス業務全体の効率化を目指す中小企業に特におすすめです。 - freee人事労務:
従業員数1〜1,000名程度まで規模を問わず利用されており、特に「中小企業向けクラウド給与計算」として10万事業所以上に導入されているシェアの高いシステムです。 - SmileWorks:
中小企業向けのクラウドERPです。最も必要な機能から小さく導入し、段階的に機能を追加してバックオフィス全体のDX化を進めることができる点が強みです。
セキュリティ対策とUIの使いやすさを兼ね備えたタイプ
情報漏洩を防ぐ高度なセキュリティ体制と、ITリテラシーに関わらず誰でも直感的に操作できる画面設計を両立したシステムです。
- S-PAYCIAL with 電子給与明細:
国際的なクラウドセキュリティ認証(ISO/IEC27017)を取得し、自社データセンターで安全に情報を管理しています。また、マニュアルいらずのシンプルで分かりやすい画面設計で、誰でも簡単に操作できます。 - ポケット給与:
アクセスログ管理、認証失敗によるアカウントロック、2フェーズ認証など万全のセキュリティ体制を整えています。直感的に操作できる仕組みで、ITスキルに自信がない方でも使いやすいUIです。 - オフィスステーション:
金融機関レベルの高いセキュリティと安定稼働を誇ります。人事初心者でも迷わない、プロ監修の分かりやすい操作画面(UI)が高く評価されています。 - e-navi給与明細:
二段階認証やアカウント自動ロックなどのセキュリティ機能を標準搭載し、1,000社以上に選ばれる安心のシステムです。シンプルで直感的な画面設計により、迷わず操作可能です。
無料で利用できるタイプ
特定の条件下や、機能に特化することで初期費用・月額費用をかけずに永続的(または長期間)に無料で利用できるシステムです。
- HRMOS給与明細:
初期費用・月額費用ともに無料で、すべての機能を完全無料で利用できるのが最大の特徴です。ベンチャー企業や、まずはコストをかけずに給与明細のペーパーレス化を始めたい企業に最適です。 - フリーウェイ給与計算:
従業員5名までであれば、期間の制限なく無料で利用できます。無料プランでも、給与計算やWeb明細発行、年末調整などの主要機能を利用可能です。 - ジョブカン 給与計算:
こちらも従業員5名までは無料プランを利用できます。勤怠データと連携した自動給与計算から明細発行までを無料の範囲内で完結できます。
システム導入だけでは不十分な企業へ!労務作業をプロに丸投げできる「給与計算代行」
Web給与明細システムを導入しても「給与計算自体の負担が減らない」「法改正への対応が手間」など不十分さを感じる場合は、プロの社労士に外注できる「給与計算代行」サービスがおすすめです。
給与・賞与計算から年末調整、住民税の更新まで丸ごとお任せできます 。
プロの正確な処理でミスや不正を未然に防げるうえ、従業員1名の小規模からでも依頼が可能です。
特に、バックオフィスの負担や人件費を削減し、自社のコア業務にリソースを集中させたい企業に最適です。
【無料】お問い合わせはこちらWeb給与明細システムとは?
Web給与明細システムとは、 紙で配布していた給与明細をオンライン上で作成・配信・管理できるシステム です。
従業員はPCやスマートフォンから専用ページにログインし、いつでもどこでも明細を確認できます。
印刷・封入・郵送の手間を削減できるだけでなく、情報漏えいリスクの低減や、保管・検索の効率化にもつながるため、近年多くの企業で導入が進んでいます。
Web給与明細システムの必要性
紙の給与明細は、印刷・封入・配布といった作業負担が大きく、担当者の工数を圧迫しがちです。また、紛失や誤配布による情報漏えいリスクも無視できません。
Web給与明細システムを導入すれば、 給与データを取り込むだけで自動配信が可能 となり、業務効率が大幅に向上します。
さらに、テレワークや多拠点勤務でもスムーズに明細を配布できる点も重要なメリットです。
Web給与明細システムと給与計算システムの違い
| Web給与明細システム | 給与計算システム | |
|---|---|---|
| 主な役割 | 給与明細の作成・配信・閲覧管理 | 給与額の計算(支給・控除・税金など) |
| 対応業務 | 明細作成、電子配信、閲覧管理、通知 | 勤怠集計、残業計算、社会保険・税金計算 |
| 計算機能 | なし(計算済みデータを取り込む) | あり(給与・賞与・控除を自動計算) |
| データの流れ | 給与計算システムからデータを受け取る | 勤怠・人事データをもとに給与を算出 |
| 従業員の利用 | PC・スマホから明細を確認・ダウンロード | 基本的に利用しない(管理者向け) |
| 導入目的 | 配布業務の効率化・ペーパーレス化 | 給与計算の正確性向上・業務効率化 |
| 代表的な連携 | 給与計算システム、勤怠管理システム | 勤怠管理システム、人事管理システム |
Web給与明細システムは、 本来「明細の配信・閲覧」に特化したツール であり、給与計算そのものは行わないのが一般的です。
一方、給与計算システムは勤怠データや控除情報をもとに支給額を算出する役割を担います。
ただし近年は、給与計算から明細配信までを一体化したシステムも増えており、業務を一元管理できる点から導入が進んでいます。用途や運用体制に応じて選択することが重要です。
Web給与明細システムの主な機能・できること
| 機能名 | 概要 |
|---|---|
| 給与明細の作成・フォーマットカスタマイズ機能 | 企業ごとの支給項目や控除項目に合わせて明細レイアウトを自由に設定可能。ロゴ挿入や表示順の調整もできる。 |
| 給与明細の過去データ管理・閲覧機能 | 過去の給与明細をクラウド上で一元管理。従業員は数年分の履歴をいつでも閲覧・ダウンロードできる。 |
| 給与明細の電子配信・通知機能(Web・メール対応) | 明細公開時にメールやアプリ通知で自動連絡。従業員はPC・スマホから即時確認が可能。 |
| 給与データの取り込み・システム連携機能(CSV対応) | 給与計算ソフトで作成したデータをCSVで取り込み可能。API連携に対応する製品もあり、入力作業を削減。 |
| PDF出力・帳票作成機能(明細・各種帳票) | 給与明細や源泉徴収票などをPDFで出力可能。紙提出が必要な場面にも柔軟に対応できる。 |
| 多言語対応機能(外国人従業員向け給与明細) | 英語・中国語など複数言語に対応し、外国人従業員でも内容を理解しやすい明細表示を実現。 |
Web給与明細システムのメリット
コスト削減・ペーパーレス化で印刷・配布費用を削減
紙の給与明細は、用紙・印刷・封入・郵送・人件費などが継続的に発生します。
例えば従業員100名規模の場合、年間で約15万〜20万円程度のコストがかかるケースもあります。
Web給与明細システムを導入すれば、これらの 費用を大幅に削減 でき、ペーパーレス化による保管スペース削減や環境配慮にもつながります。
-
【例】具体的なコスト削減イメージ
- 従業員100名・月1回配布の場合
・用紙代:約10円 × 100名 × 12ヶ月 = 1万2,000円
・印刷代:約5円 × 100名 × 12ヶ月 = 6,000円
・封筒代:約15円 × 100名 × 12ヶ月 = 1万8,000円
・郵送費(郵送の場合):約84円 × 100名 × 12ヶ月 = 10万800円
・作業人件費(封入・仕分け等):月3時間 × 時給1,500円 × 12ヶ月 = 5万4,000円
⇒合計:約19万800円/年
給与明細の配布・管理業務の効率化と工数削減
従来の給与明細業務では、印刷・仕分け・封入・手渡しや郵送といった作業に多くの時間がかかっていました。
Web給与明細システムなら、 給与データを取り込むだけで一括配信が可能 となり、担当者の作業時間を大幅に短縮できます。
特に毎月の定型業務を効率化できるため、人事・総務部門の負担軽減やコア業務への集中にもつながります。
Web配信とデータ管理で利便性向上・紛失防止を実現
従業員はPCやスマートフォンから専用ページにアクセスするだけで、 いつでも給与明細を確認 できます。
紙のような受け取り忘れや紛失リスクがなく、過去分もワンクリックで閲覧・ダウンロードが可能です。
さらに、給与明細はクラウド上で一元管理されるため、在宅勤務や出張中でも手間なく確認できます。
人為的ミスの防止とコンプライアンス強化に貢献
紙ベースの運用では、封入ミスや配布先の取り違えといったヒューマンエラーが発生するリスクがあります。
Web給与明細システムでは、 個別アカウントに紐づいて自動配信されるため、誤配布を防止 できます。
さらに、アクセス権限の設定やログイン認証により不正閲覧を防ぎつつ、アクセス履歴の記録やデータ保管の一元化によって内部統制や監査対応にも有効です。
結果として、情報漏えいリスクを防ぎ、企業のコンプライアンス強化にもつながります。
Web給与明細システムのデメリットと注意点
給与明細の電子化には従業員の同意が必要(法的要件)
給与明細を電子化する場合、労働基準法および関連ガイドラインに基づき、 従業員本人の同意を得る必要があります 。
一方的にWeb化へ切り替えることはできず、書面や電子フォームでの同意取得が必須となるため注意しましょう。
また、同意しない従業員には紙での交付を継続するなど、柔軟な対応も必要です。
設定・切り替えの手間がかかる
Web給与明細システム導入時には、 従業員情報の登録や初期設定、給与計算システムとの連携設定など一定の準備が必要 です。
また、紙運用からの切り替えにあたっては、運用フローの見直しや社内周知、操作マニュアルの配布やログインサポートも欠かせません。
特に初回はテスト配信や確認作業に時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールで進めることが重要です。
導入直後の混乱を最小限に抑えるためには、いきなり全社導入せず、スモールスタートから段階的に対応範囲を広げるのも有効な方法です。
セキュリティ対策を怠ると情報漏洩リスクがある
給与情報は個人情報の中でも特に機密性が高く、万が一漏洩すると企業の信用低下につながります。
Web給与明細システムでは、ID・パスワード管理の徹底や二段階認証、アクセス制限などの セキュリティ対策が不可欠 です。
また、従業員側のパスワード使い回しや端末管理にも注意が必要です。安全に運用するためのルール整備と教育を徹底しましょう。
退職者の給与明細の管理・閲覧ルールが必要
退職後の給与明細の取り扱いについても事前にルールを定めておく必要があります。
例えば、退職後も一定期間は閲覧可能にするのか、PDFで配布するのかなど、運用方針を明確にしておくことが重要です。
閲覧期限やアカウントの停止タイミングを決めておく ことで、トラブルや問い合わせの防止につながります。退職手続きと合わせた設計が求められます。
まとめ
Web給与明細システムは、配布業務の効率化やコスト削減に有効ですが、給与計算自体の負担や法改正対応までカバーするには限界があります。
そこで検討したいのが「給与計算代行」の活用です。社労士が給与・賞与計算や年末調整、住民税更新まで一括対応し、ミスや不正リスクを防止。
人件費削減とコア業務への集中も実現できます。バックオフィスの負担を根本から減らしたい企業は、導入を検討してみましょう。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
WizCloud編集部メンバーが執筆・更新しています。 Web関連、デジタル関連の最新情報から、店舗やオフィスの問題解決に使えるノウハウまでわかりやすくご紹介します!
