エアコンの電気代を節約する方法!除湿と冷房、どちらが節約できる?自動運転は電気代が高い?

「エアコンの電気代を安くしたい!」
「つけっぱなしが良いって聞くけど本当?」


夏の猛暑でエアコンの使用頻度が増え、「電気代が高くなった」という悩みを抱えている方が多いのではないでしょうか。

エアコンは、使い方を工夫することで消費電力を抑え、電気代を節約することが可能です。

しかし、「具体的な節約方法がわからない」「冷房と除湿の使い分けが曖昧」といった方も多いです。

今回は、エアコンの電気代節約方法や節約につながる仕組み、冷房・暖房・除湿の違いなども解説します!


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エアコンの電気代はどのくらい?

夏の電気使用量の約6割がエアコン

夏の電気使用量の約6割がエアコン

夏の猛暑でエアコンの使用頻度が増える中で、電気代が気になる人も多いと思います。

経済産業省の報告によると、夏の昼間(14時頃)には、エアコンの電気使用量が全体の58%を占めています。

エアコンの電気使用量がダントツで多いので、電気料金を抑えるには、エアコンの使用方法を見直すことが重要です。

出典:夏季の節電メニュー(ご家庭の皆様)|経済産業省

エアコン電気代の計算方法

1時間あたりの電気代は、「消費電力」と「電気代単価」からもとめることが可能で、計算式は 「消費電力(kW)×電気代単価(円)=1時間の電気代(円)」となります。

たとえば、エアコンの消費電力が0.7kW、電気代単価が27円の場合、「0.7×27=18.9」なので、1時間あたりの電気代は18.9円となります。

消費電力

消費電力とは、 電化製品を動かすのに必要な電力(パワー)のことで、単位は「kW(キロワット)」で表されます。

電気代単価

電気代単価とは、 電気の消費量に応じて発生する料金の単価を指します。

電気代単価は、電力会社ごとに設定されている値段が異なりますが、使用量に応じて3段階の単価に分かれているケースが多いです。

商品の性能から電気代を計算することは難しい

エアコンは、商品の性能によって使用する電力量が大きく違うため、正確な電気代を計算式で出すことは難しいです。

しかし、計算式を用いることでだいたいの目安は確認できるので、節約意識を持つためにも、目安を知っておくことが重要です。

契約アンペアによっても電気代が異なる

電気代は、契約アンペアの大きさによっても変動します。

「アンペア(A)」とは、電流の量を表す単位で、 契約アンペアが大きいほど一度に多くの電力を流すことが可能です。

そのため、10Aで契約している世帯と60Aで契約している世帯が同じ条件で電気を使用した場合、後者の方がトータルの電気代が高くなります。

電力会社によっても電気代は異なる

電気代単価は、電力会社や加入しているプランによって異なるため、トータルの電気代も契約先やプラン内容によって変動します。

全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している 新電力の料金単価の目安は27円なので、各電力会社のプランを比較する際は参考にするとよいでしょう。

最初から弱運転もNG

エアコンの電気代を節約したい場合、 最初から弱運転にするのもおすすめしません

弱運転でスタートすると、最も電力を消費する「室温が設定温度になるまでの時間」が長くなってしまい、電気代が余計にかかってしまいます。

短時間で室内を設定温度に近づけた後、弱運転に切り替えてその温度をキープすることで、電力を効率的に使うことが可能です。

エアコンの仕組み

冷房・暖房の仕組み

エアコンの室内機と室外機をつなぐパイプの中には冷媒という液体が循環しています。

冷房は、 この冷媒を使って屋内から取り込んだ空気を冷やし、再び部屋に放出することによって温度を下げる仕組みです。

一方、暖房は室外機で取り込んだ外気の熱を熱交換器によって冷媒に吸熱させ、それを圧縮することで高温の気体にし、室内に熱を放出するという仕組みです。

除湿(ドライ)の仕組み

​​エアコンの除湿機能は空気が飽和する性質を利用し、 ​​​​​室内で取り込んだ空気を冷やして結露を発生させることで、室外に水分(湿気)を放出する仕組み です。

つまり、冷房は熱を追い出す目的で室温を下げますが、除湿は空気中の水分を飽和させる目的で温度を下げようとします。

冷房・暖房・除湿それぞれの料金は異なる

冷房・暖房・除湿それぞれの料金は異なる

エアコンの電気代は冷房より暖房の方が高くなりやすい

基本的に、エアコンの電気代は冷房よりも暖房の方が高くなりやすく、その理由は 「外気温の差」にあります。

たとえば、夏に外気温が35℃の状態で冷房を27℃に設定した場合、設定温度と気温の差は8℃ですが、冬に外気温が7℃の状態に20℃設定で暖房を使用した場合、13℃もの温度差が発生します。

外の気温とエアコンの設定温度の差が大きいほど、その温度差を埋めるのにより多くのエネルギーが必要になるため、電気代も高くなるというわけです。

必ずしも除湿が安いとは限らない

除湿は必ずしも安いとは限らず、 節電においては季節や気温に合わせて除湿と冷房を使い分けることが重要です。

除湿はあくまでも湿度を下げるための機能なので、冷却目的で長時間つけていても一向に室温が下がらない場合、かえって無駄な電力を消費します。

特に、外気温・室内ともに高い場合は、冷房で一気に室内の温度下げ、自動運転で設定温度を保った方が電気代を節約できる可能性が高いです。

除湿(ドライ)は「弱冷房除湿」と「再熱除湿」で料金が異なる

除湿には、 「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、どちらを使うかで電気代も異なってきます。

「弱冷房除湿」は、水分を集めるために冷やした空気をそのまま部屋に戻すため、弱めの冷房のような使用感があります。

一方、「再熱除湿」タイプは一度冷やした空気を温め直してから室内に戻すため、湿度だけが除去されて部屋の温度は変わりません。

​​​​​​​「再熱除湿」は、空気を温めなおす際に電力を消費するため、「弱冷房除湿」よりも電気代が高くなりやすいです。

ハイブリッド除湿

除湿する際に冷やした空気を温めなおす際に、外気や廃熱を利用するため、再熱除湿よりも省エネで利用できる ハイブリッド除湿という種類もあります。

​​​​​​​消費エネルギーは弱冷房除湿と変わらず、部屋の温度も下がらないため、電気代を節約しつつ、除湿の際に部屋が寒くなるのを避けたい方におすすめです。

冷房と各除湿機能の消費電力量を比較

冷房と各除湿機能の消費電力量を比較した場合、「弱冷房除湿≒ハイブリッド除湿<冷房<再熱除湿」という順番になります。

冷房と除湿の使い分けのポイント

シチュエーション 冷房or除湿
室温が高い場合 冷房
湿度が高くムシムシとしている場合 除湿
肌寒いけれど湿度が高い場合 再熱除湿
少し暑くて湿度も高い場合 弱冷房除湿
ワンルームで洗濯物を部屋干しする場合 除湿
冷え性の場合 再熱除湿

冷房を使用すべきパターン

室温が高く、熱いと感じている場合は、 室内の冷却を目的としている冷房の使用をおすすめします。

​​​​​​​自動運転モードにしておけば、ある程度室温が下がったところで除湿・送風に切り替わるので、設定温度を効率的に保てます。

除湿を使用すべきパターン

雨の日や洗濯物を部屋干しするときなど、 湿度の高さが気になる場合は除湿の使用がおすすめです。

​​​​​​​特に、気温は高くないが蒸し暑さが気になる梅雨の時期は、再熱除湿やハイブリッド除湿を活用すると、部屋の温度を保ったまま湿度を下げられます。

送風が最も省エネで電気代が安い

エアコンの運転モードの中では、 送風機能が最も消費電力を抑えて利用できる機能です。

送風は、部屋の温度を変えるための機能ではなく、扇風機と同様に風を送ることを目的としています。

送風は空気を循環させることができるので、 除湿や冷房とうまく使い分けることで、電気代をセーブすることに繋がります。

エアコンをつけっぱなしにすると電気代は安くなる?

エアコンをつけっぱなしにすると電気代は安くなる?

エアコンは、短時間の外出をする場合、こまめにつけたり消したりするよりもつけっぱなしの方が消費電力を抑えられます

​​​​​​​オン・オフを繰り返すと室内の温度変化が激しくなり、それを一定の値に戻すために何度も余計なエネルギーを消費するため電気代が高くなります。

つまりエアコンは、室内が設定温度に到達したあとであれば、 室温の維持にはそれほど多くの電力がかからない仕組みです。

▶関連記事:【電気代節約術】エアコンの冷房とドライはどっちが安い?つけっぱなしにした場合も比較

エアコンを1日中つけっぱなしにする方が節約につながるケース

短時間の外出をする場合

30分~1時間程度の短時間の外出であれば、 エアコンをつけっぱなしにする方が節約につながります

​​​​​​​なぜなら、室温と外気にあまり差がない場合、つけっぱなしで消費する電力よりも、変動した室温をもとに戻す電力の方が少ない場合が多いからです。

​​​​​​​ただし、真夏や真冬以外の時期や夜間の場合は、長時間エアコンを消していても室温が変化しにくいので、外出時にはエアコンを切る方が良いケースもあります。

外気温と設定温度の差が大きい場合

外気温と設定温度の差が大きいほど、エアコンを一度消してから再度室温を戻すのにより多くのエネルギーを消費します。

​​​​​​​そのため、真夏の暑い日中などは、クーラーをつけっぱなしにしておく方が無駄な電力消費を抑えられる可能性が高いです。

​​​​​​​エアコンの電気代節約においては、 室温をなるべく一定に保つことを重視しながら、使用方法を工夫しましょう。

▶関連記事:電気代が急に高いのはなぜ?原因の調べ方と世帯ごとの電気代平均を徹底解説!

「つけっぱなし」と「こまめに入切」を状況に応じて使い分けることが大切

シチュエーション 「つけっぱなし」or「こまめに入切」
30分以内の外出の場合 エアコンはつけっぱなし
1時間から半日程度の外出の場合 エアコンを消す
1日中外出の場合 エアコンを消す
1日家で過ごす場合 エアコンはつけっぱなし

エアコンは、短時間の外出や1日家で過ごす際は、つけっぱなしの方が電気代を節約できます。

​​​​​​​しかし、長時間の外出で誰もいない家のエアコンを1日中つけっぱなしにするのは、 環境に負荷をかけることになり、メリットがありません

​​​​​​​そのため、「つけっぱなし」と「こまめに入切」を状況に応じて使い分けることが大切です。

エアコンの電気代を節約する方法9選(エアコンの使い方)

エアコンの電気代を節約する方法9選(エアコンの使い方)

設定温度を見直す

エアコンの電気代を節約したい場合、温度を少し変えるだけで電気代が大きく変わるため、設定温度の見直しは必ず行いましょう。

冷房の設定温度を1℃上げると13%程度、暖房の設定温度を1℃下げると約10%の節電効果があるといわれています。

なお、環境省が推奨する室温の設定温度は「夏季:室温28℃、冬季:室温20℃」です。

短時間の外出ならエアコンをつけっぱなしにする

エアコンの電気代節約においては、室温を一定に保つことが重要なので、 30分~1時間程度の外出であれば、つけっぱなしにしておくのがおすすめ です。

​​​​​​​一度電源を切ってしまうと、再度室温を設定温度に戻す際に多くのエネルギーを消費してしまい、かえって電気代が高くなります。

​​​​​​​特に、真夏や真冬は外気温と設定温度の差が大きくなりやすいため、短時間でエアコンのオンオフを繰り返すのは控えましょう。

自動運転モードを活用する

エアコンの自動運転モードは、効率的に室内を設定温度に保つことができるため、電気代を節約したい場合は積極的に活用しましょう。

​​​​​​​電気代を気にして弱運転を選ぶ方も多いですが、室温が設定温度に達するまでに時間がかかり、かえって多くの電力を消費してしまう可能性が高いです。

​​​​​​​自動運転は、短時間で室内を適温にした後、温度変化を予測しながら適切に風量調整を行うため、無駄な電力消費を抑えられます。

除湿(ドライ)を活用して湿度と温度をコントロールする

部屋の湿度が高いと体感温度も上がるため、夏季は冷房と除湿機能をうまく使い分けることが重要です。

​​​​​​​冷房は室温を低くするための機能なので、湿気が原因で暑さを感じている場合、冷房の設定温度を下げても蒸し暑さは解消されない可能性が高いです。

​​​​​​​特に、 梅雨の時期に蒸し暑さを感じた場合は、冷房ではなく除湿を使用することで電気代の節約につながります。

送風を活用する

エアコンの電気代を節約したい場合、 外気温がそこまで高くない日は冷房に代わりに送風を使用するのもおすすめです。

​​​​​​​送風は、冷房や除湿よりも電気代がかからないモードなので、気温に合わせてうまく使い分けることで大幅な消費電力の削減に繋がります。

​​​​​​​特に、5月~6月や9月下旬以降の時期は、気温が落ち着いている日も多いので、送風への切り替えを検討しましょう。

時間帯や気温によって電源のオン・オフを変える

エアコンを使用する際、「つけっぱなし」と「こまめに入切」どちらが最適なのかは、外気温と設定温度の差によって変わります。

​​​​​​​たとえば、真夏の昼間は電源を切った直後でも室温が上がりやすいため、 短時間の外出の場合はつけっぱなしの方が無駄な電力消費を抑えられます

​​​​​​​反対に、朝や夕方以降の涼しい時間帯であれば外気温も落ち着いており、再度エアコンをつけた際の消費電力量もそこまで多くならないため、こまめに電源を切ってもよいでしょう。

フィルターや室外機は定期的にメンテナンスする

フィルターや室外機が汚れていると温度調節が効きにくくなり、無駄な電力消費に繋がるため、定期的にエアコンを掃除しましょう。

フィルターを掃除するだけで消費電力を5~10%節約できるといわれているので、 2週間に1回のクリーニングが望ましいです。

室外機の吹き出し口をふさがない

室外機は、エアコンの稼働中に室内の熱を外に逃がしているため、 吹き出し口がふさがれると、放出した熱風を再び吸い込んでしまい冷却効率が低下します。

​​​​​​​室外機の空気の通り道を確保するために、吹き出し口はもちろん、周辺のスペースも空けておき、空気が循環できるようにしましょう。

室外機は日陰に設置する

室外機が直射日光や地面からの照り返しにさらされると、 付近が高い温度になるため、熱を捨てる効率が低下​​​​​​​します。

​​​​​​​そのため、できるだけ日陰に設置するか、植木を植えたりすだれを立てかけたりして日陰を作ってあげましょう。

編集部

すだれを立てかけるときは、室外機の吹き出し口をふさがないよう注意が必要です。

電力会社・契約プランを見直す

エアコンの電気代を大幅に節約したい場合は、電力会社の乗り換えがおすすめです。

​​​​​​​自分のライフスタイルに合った電気料金プランや単価が安いプランに乗り換えることで、 エアコンだけでなく全体的な電気代の見直しに繋がります

​​​​​​​また、電気の乗り換えは手続きが難しそうだとイメージする方も多いですが、実際にはとても簡単な手順なので、手軽に大幅なコストダウンを実現できます。

​​​​​​​▶関連記事:電気会社の乗り換え方法を徹底解説!お得な乗り換え先や解約手順等もご紹介

​​​​​​​▶関連記事:【2023年最新】新電力会社おすすめランキングを徹底比較|地域別・世帯別・物件別

エアコンの電気代節約方法(部屋の環境づくり)

エアコンの電気代節約方法(部屋の環境づくり)

扇風機やサーキュレーターを併用する

エアコンを効率的に使うために、扇風機やサーキュレーターを活用して室内の空気を循環させるようにしましょう。

​​​​​​​気体の性質上、暖かい空気は上部に冷たい空気は下部にたまりやすいので、エアコンだけ使用している場合、室内の温度にムラが生じてしまいます。

​​​​​​​そのため、部屋の空気をかき混ぜることで、 エアコンから放出された冷風・温風が全体にいきわたりやすくなり、空調効率がアップするため節電につながります。

すだれやカーテンの断熱対策を行う

断熱・遮熱効果のあるすだれやカーテン、窓を使って冷気や暖気を逃げにくくすることで、室内温度の変動を抑え、エアコンの消費電力を削減できます。

​​​​​​​夏は、部屋に直射日光が当たることで室温が上昇してしまうため、カーテンや断熱シートで窓から入る日差しをシャットアウトしましょう。

​​​​​​​一方、冬はカーテンを閉めておくことで、室内の空気が冷たい窓ガラスで冷やされるのを防止できるので、部屋の保温に効果的です。

服装で体温調整をする​

暑さや寒さが激しい時期は、エアコンだけに頼らず、 服装で体温調節をすることも重要です。

​​​​​​​夏は冷感インナーや通気性の良い素材を選び、冬はひざ掛けやヒートテックを活用したり、1枚多く服を着るだけでも体感温度が大きく変わります。

​​​​​​​エアコンの設定温度を1℃上げる(下げる)だけで10~13%の消費電力を削減できるため、部屋で過ごす際の服装を工夫してみましょう。

ドアはきちんと閉める

ドアを開けっ放しにしていると、エアコンから送風された冷気や暖気が室外へと逃げ出してしまうため、 部屋のドアは締め切っておくことが大切です。

​​​​​​​また、ドアや窓から熱風・冷風が入ると一気に室温が変化してしまうので、なるべく開閉の回数も減らすようにしましょう。

どのメーカーが良い?電気代節約に効果的なエアコンの選び方

どのメーカーが良い?電気代節約に効果的なエアコンの選び方

エアコンの性能はメーカーによって違いがある

エアコンの消費電力や性能は、販売しているメーカーによっても異なります。

​​​​​​​たとえば、フィルターのお手入れが簡単なものや静音性に優れたもの、専用のアプリと連動できるものなど、機種によって機能も様々です。

​​​​​​​各メーカーの特徴を比較したうえで、 自身のライフスタイルに合ったものを選びましょう

電気代を節約したいなら古いエアコンは買い替える

古いエアコンを新しいモデルに買い替えるだけでも、消費電力や電気代の大幅な削減に繋がります。

​​​​​​​近年家電の省エネ化が進み、運転効率の良い機種が開発されているため、古いエアコンは新しい型と比べて温度調節の効率が悪いケースがほとんどです。

中には、 10年以上使っているエアコンを最新モデルに変えたことで、4,000円以上の電気代削減に成功したケースもあるので、長年同じものを使用している場合は買い替えを検討しましょう。

省エネ性能が高いエアコンを選ぶ

エアコンを購入する際は、 「省エネ基準達成率」の表示を確認し、エネルギー効率の良いモデルを選ぶようにしましょう。

​​​​​​​「省エネ基準達成率」とは、製品ごとに決められた省エネ基準値の目標をどの程度達成しているか、パーセント(%)で表したものです。

「省エネ基準達成率」の評価が高いほど省エネ性も高く、電気代の節約につながりやすい製品ということが分かります。

「省エネ基準達成率」は誰が決めた基準なの?

「省エネ基準達成率」の目標値は政府が省エネ法に基づいて定めたものです。

​​​​​​​なお、達成率は5段階評価で表されます。

部屋の広さに応じたエアコンを選ぶ

エアコンには、設置する部屋の大きさに合わせたサイズがあるので、効率的に室温調節を行うためには、部屋の広さに合ったモデルを選ぶことが重要です。

​​​​​​​たとえば、部屋の広さに対して小さいサイズのエアコンを使用していると、設定温度になるまで時間がかかり、消費電力が大きくなってしまいます。

​​​​​​​一般的に、 エアコンのサイズは部屋の「畳数」によって決まりますが、木造住宅と鉄筋住宅では適正サイズが異なるため、購入前に必ず確認しましょう。

クーラーと暖房で使い分けたいエアコンの電気代節約術

クーラーと暖房で使い分けたいエアコンの電気代節約術

時期によって風向きを変える

気体の性質を利用して、 夏と冬でエアコンの風向きを使い分けることで、無駄な消費電力をセーブできます。

​​​​​​​基本的に、暖かい空気は部屋の上部に、冷たい空気は部屋の下部に集まりやすいため、冷房の際は風を上向きに、暖房の際は下向きにすると効率よく室温を調整できます。

室外機の置き場所を変える

エアコンの稼働効率をよくするためには、 時期によって室外機の置き場賞を工夫することも大切です。

夏は室外機を日陰に設置

冷房を使用する夏場は、 室外機を日陰に置き、本体の温度が上がらないようにしましょう。

​​​​​​​冷房使用時は、室内の熱を室外機から放出しているため、直射日光に当たって室外機周辺の温度が高くなると熱交換の効率が悪くなり、余計な電力を消費してしまいます。

​​​​​​​万が一、室外機を日陰に置けない場合は、すだれなどを利用して直接太陽の光が当たらないように工夫しましょう。

冬は室外機を日なたに設置

暖房を使用する冬場は、 日光が当たりやすい場所に室外機を置きましょう。

​​​​​​​暖房は、室外機で取り込んだ外気の熱を利用して室内を温めるため、室外機が暖かいほど熱交換が効率的になり、消費電力の削減に繋がります。

夏は換気をしてからエアコンをつける

夏は、エアコンをつける前に換気を行い、室内にこもった熱気を取り除きましょう

​​​​​​​できるだけ室温を下げておくことで、設定温度にするための消費電力が抑えられ、電気代の節約につながります。

​​​​​​​また、換気によって室内の湿度も下がるため、体感温度が下がり、設定温度の下げすぎを防ぐことができます。

冬は加湿器を活用してエアコン(暖房)の電気代を節約

冬場は暖房と一緒に加湿器を使用し、部屋の湿度を高く保ちましょう

湿度が上がると体感温度も高くなるため、十分に加湿することでエアコンの設定温度を上げずに済み、消費電力をセーブできます。

​​​​​​​加湿器がない場合、湿った布をを干しておくだけでも効果があるので、洗濯物を部屋干しするのもおすすめです。

電気代は部屋の広さに応じて変わる

電気代は部屋の広さに応じて変わる

基本的に、 部屋が広いほどエアコンを使用する際の消費電力量が上がり、電気代も高くなります

​​​​​​​たとえば、8畳と12畳の部屋を比較した場合、同じ機種・同じ条件で冷房を使用しても、後者の電気代は前者の約1.5倍になります。

​​​​​​​部屋が複数ある場合は、ドアや間仕切りをきちんと閉めて、エアコン1台が温度調節する範囲を広くしないよう工夫しましょう。

エアコンの平均電気代

エアコンの平均電気代

エアコンの平均電気代(世帯人数別)

世帯規模 暖房費(月間) 冷房費(月間)
1~2人世帯 1,000~4,900円 1,000~3,900円
3~4人世帯 1,600~8,000円 1,600~6,400円
5~6人世帯 2,100~10,400円 2,100~8,300円

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エアコンの平均電気代(部屋数別)

部屋数 暖房費(月間) 冷房費(月間)
1~2部屋 600~3,000円 600~2,400円
3~4部屋 1,100~5,500円 1,100~4,400円
5~6部屋 1,600~7,900円 1,600~6,400円

夏季に​​​​エアコンを1ヶ月つけっぱなしにしたときの電気代(冷房)

冷房を1ヶ月つけっぱなしにした場合の電気代は、 エアコン本体の消費電力やサイズ、部屋の広さによって異なります

​​​​​​​部屋の畳数に合ったエアコンを使用し、電気料金単価を27円/kWhと仮定した場合、以下が目安となります。

部屋の広さ 消費電力 1時間あたりの電気代 1日あたりの電気代
(24時間)
1ヶ月あたりの電気代
(30日)
14畳用 105W~1350W 約2.8円~36.5円 約67.2円~約876円 約2,016円~約26,280円
18畳 105W~2020W 約2.8円~54.5円 約67.2円~約1,308円 約2,016円~約39,240円
23畳 135W~2750W 約3.6円~74.3円 約86.4円~約1,783.2円 約2,592円~約53,496円

※1kWhあたりの電気料金単価を27円/kWhと仮定

【エアコンの種類別】電気代節約のポイント

【エアコンの種類別】電気代節約のポイント

窓用エアコンの電気代を節約するコツ:本体に直射日光が当たらないようにする

窓用エアコンは窓に取り付けるため直射日光が当たりやすく、エアコン本体や周辺の温度が高くなりやすいです。

​​​​​​​本体の温度が上がると熱交換の効率が下がり、無駄な消費電力が発生してしまうため、 すだれなどを活用してエアコンに直射日光が当たらないように工夫しましょう。

窓用エアコンとは

窓用エアコンとは、 壁ではなく窓に設置するタイプのエアコンです。

​​​​​​​室内機と室外機が一体になっており、壁に穴を開ける必要がないため、賃貸マンションなどの工事ができない物件に導入されるケースが多いです。

​​​​​​​また、家の外に室外機を設置する必要がないので、ベランダが狭くて十分なスペースが確保できない場合にもおすすめです。

業務用エアコンの電気代を節約するコツ:設定温度を見直す

業務用エアコンの電気代を節約したい場合、 設定温度を1℃だけでも見直すのが効果的です。

​​​​​​​冷房の設定温度を1℃上げると13%程度、暖房の設定温度を1℃下げると約10%の節電効果があるといわれており、少し温度を変えるだけでも電気代が大きく異なってきます。

​​​​​​​なお、環境省が推奨する設定温度の目安は、「夏季:28℃・冬季:20℃」です。

エアコンの電気代に関するよくある質問

Q
エアコンの電気代はどうして高いんですか?

A夏季は、

エアコンは、全体の消費電力のうち7.4%を占めるといわれており、 家電の中でも電気消費量が多いため、電気代が高くなる原因になりやすいです。
▶関連記事:【2023年8月】電気代が急に高いのはなぜ?原因の調べ方と世帯ごとの電気代平均を徹底解説!

Q
電気代を節約したいとき、クーラーのベストな温度は何度ですか?

A

環境省が推奨する室温の設定温度は、「夏季:室温28℃」です。

エアコンの電気代を節約したいなら、電力会社の乗り換えが特におすすめ

エアコンの節約方法を紹介してきましたが、 電気代を大幅に削減したい場合は、電力会社の乗り換えがおすすめです。

​​​​​​​契約プランが変わることで、電気の使用単価そのものが安くなるため、エアコンはもちろん、家全体の電気代節約につながります。

​​​​​​​また「電気契約の見直しは、手間やコストがかかる」とイメージする方も多いですが、実際には簡単な手続きで乗り換えを完了できます。

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【まとめ】エアコンの使い方を工夫すれば電気代を節約できる!

エアコンは、消費電力が多い家電ですが、使用方法や部屋の環境を工夫すれば、電気代を節約することが可能です。

​​​​​​​特に、外気温や電源を切り替える間隔の長さによっては、こまめにオン・オフを繰り返すより、つけっぱなしにしておくほうが消費電力を抑えられる場合もあります。

​​​​​​​エアコンは節約テクニックが豊富なので、小さな心がけを積み重ね、大幅な電気代削減を実現しましょう。

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