auに法人携帯を乗り換えるメリットは?注意点や手続きの流れも解説

大手キャリアであるauの法人携帯を乗り換えを検討中なら、どのようなメリットがあるのか知りたい方も多いでしょう。

auを利用すると法人専用の大きなメリットがあり、業務効率が大きく向上することが期待できます。

コロナウイルス拡大に伴い、多くの企業でリモートワークを採用するところも増えてきました。auではビジネス向けのクラウドアプリが充実しており、円滑なリモートワークに対応できるようにサービスが充実しています。

また、セキュリティ対策もされているので、安心して利用できるでしょう。

この記事ではauの法人携帯に乗り換えるメリットや注意点、手続きなどについて解説していきます。

 

法人でauに携帯を乗り換える3つのメリット

法人携帯をauに乗り換えるにあたって、3つのメリットがあることを紹介します。

ビジネス向けクラウドアプリが充実

auでは、ビジネス向けにクラウドアプリが充実しています。

業務効率アップに以下のアプリが利用可能です。

  • Cisco Webex with KDDI
  • Webex Calling
  • Google Workspace

Cisco Webex with KDDI

コミュニケーションをメインにしたクラウドサービスです。

ビデオ会議やクラウド通話を利用でき、auのキャリアを持っていれば場所を選ばずにコミュニケーションが可能です。

Webex Calling

固定電話回線や機器の宅内設備不要で利用できるクラウド電話サービスです。

社内通話は無料、外部との連絡には利用中の固定電話番号で通話できます。

装置や宅内設備が不要なので、スピーディーに開始でき、簡単な設定だけで利用できます。

Google Workspace

Googleが提供する業務効率改善クラウドツールで、メッセージ、ドキュメント、タスクの共有などができるサービスです。

コミュニケーションツールとして、Gmail、ビデオ会議も利用できるほか、ドキュメント、スプレッドシートなどの業務を1つに統合しています。

容量も非常に大きく、業務上のファイル管理もしやすいサービスです。

データローミングが利用できる

データローミングとは、海外滞在中に海外の通信事業者のネットワークを介して、日本のau通信設備と通信する仕組みのことです。

auでは、海外でも安心して利用できるように「世界データ定額アプリ」を提供しています。このアプリでは国内で予め利用開始日時、利用コースを選択することで海外でのデータ通信をサポートしてくれます。

アプリはau公式サイトやGoogle Play・App Storeからダウンロードが可能で、アプリの登録は無料です。

利用コースは1日単位で選択でき、最大30日まで日額980円で利用できます。事前予約していない場合でもアプリを開いて、コースを選べば利用できるので急な海外出張の場合でも安心です。

情報漏えい対策機能が選べる

auでは、金融機関などの強固なセキュリティが必要な企業でも採用している「KAITOセキュアブラウザ」のほか、独自のセキュリティサービスを提供しています。

KAITOセキュアブラウザではアプリをダウンロードし、月額330円を支払うことで、細かな設定不要でセキュリティ対策ができます。

KAITOセキュアブラウザ

KAITOセキュアブラウザでできることとしては、次の通りです。

  • 端末にデータが残らない
  • 許可されたサイト以外へのアクセス禁止
  • クライアント証明書でクラウドに接続できる端末を制限

また、KAITOセキュアブラウザではスマートフォンだけでなくPCも対応しているため、幅広いデバイスで利用したい場合にもぴったりです。

KDDI Smart Mobile Safety Manager

その他のセキュリティ対策として、「KDDI Smart Mobile Safety Manager」も利用できます。

こちらも出来ることは豊富です。

  • 端末の一元管理
  • 位置情報・セキュリティ管理
  • デバイスの接続管理
  • アプリケーション管理
  • ウィルス対策
  • リモートロック・ワイプ
  • インターネット接続管理

インターネット接続に関わる制限を管理者側でできるほか、時間によってネットワークの設定を切り替えることも可能です。社員の私的利用や勤務時間外での利用を防止したい場合、特におすすめと言えるでしょう。

基本プランは月額330円/台、4G LTEケータイプランは月額110円/台、オプションは別途追加料金も必要です。

KDDI EMM powered by VMware Workspace ONE(TM)

勤怠管理とスマートフォンの使用を連動したサービスとして、「KDDI EMM powered by VMware Workspace ONE(TM)」もおすすめのサービスになります。

このサービスでは、勤務時間内のみスマートフォンからのメールや業務アプリケーションを利用できるよう、時間の制限を設けることができます。

また、管理者が許可したアプリケーションのみにファイルの利用を制限したり、他のアプリケーションへのファイルの添付や閲覧を禁止することも可能です。個人情報の取扱いを厳重にしたい企業などのニーズに対応しています。

こちらは、月額462円/デバイスと月額792円/ユーザーとなっており、より高度なセキュリティのアドバンストプランも用意されています。

auに携帯乗り換えする際の注意点

auに乗り換えを行うにあたって、注意すべき点はどのようなものか見ていきます。

オンラインショップは利用できない

auオンラインショップでは、法人契約と未成年についてはスマートフォン、ケータイ、タブレットの予約・購入に利用できないことが明示されています。

法人携帯の契約をするには、auショップまたはau取扱店で予約・購入するように指示があります。

ただし、法人の場合は導入検討・見積相談のページもあるので、手続きやサービス内容について詳しく知りたい時は入力フォームから申し込んでみてください。

ショップ店頭に何度も足を運ぶのは負担になるので、なるべく回数が少なく済むように、必要な書類等は一通り揃えてから契約に向かいましょう。

詳しくは、au公式サイトをチェックしてください。

au:https://onlineshop.au.com/staticPage/staticPage.jsp?file=announce/info/01&h=false&hk=disp&bid=mb-osp-topics

キャリアメールのアドレスが変更される

キャリアには、それぞれキャリアメールのアドレスがあります。auを含むKDDIグループなら「ezweb.ne.jp」、ドコモなら「docomo.ne.jp」、ソフトバンクなら「softbank.ne.jp」のように各キャリア独自のアドレスが存在します。

2021年12月16日からはドコモ、KDDIは12月20日から、乗り換えでもキャリアメールのアドレスをそのまま使えるサービス「メール持ち運び」を開始しました。

これにより、ドコモとauでは乗り換え後も同じメールアドレスが利用できますが、利用料はどちらのキャリアも月額330円/台が必要です。

法人携帯の場合は一度に数十台数百台を契約していることも珍しくないため、キャリアメールのアドレスをそのまま利用しても、毎月大きなコストが発生することでしょう。

そのため多くの企業では乗り換えとともに、メールアドレスを変更することが多いです。業務上ではメールによる連絡、ファイルのやりとりが現在でも多いため、これまで利用していたアドレスが使えなくなる点には注意が必要です。

特に外部との取引や連絡が多い企業の場合、メールアドレスの変更に伴い、外部との連絡が一時的に不自由になるリスクもあります。

事前にメールアドレス変更を想定して、連絡先への周知などは行っておいてください。

乗り換え手続きは早めに済ませる

他社からauに乗り換えるには、MNP予約番号の有効期限に注意しましょう。

MNPで発行される予約番号は、取得日も含めて15日間が有効期限となっており、契約が完了するまでは以前のキャリアを利用できます。

知っておくべきなのは、MNP予約番号の有効期限が切れても、以前のキャリアを自動で解約されるわけではないことです。

原則として、MNPの手続きが完了するまでは以前のキャリアとの契約はそのままです。MNP予約番号を取得してもすぐに手続きを行わないと、いつの間にか期限が超過してしまう恐れもあるので、早めに手続きを進めましょう。

そして乗り換えを行う際は、月をまたぐ前に契約をすることも大事です。月をまたいでしまうと、以前のキャリアの料金も請求されてしまうので大きな損となってしまいます。

加えて、MNP予約番号を取得して勝手に乗り換えが行われるといった不正行為が行われないよう、MNP予約番号の管理も忘れないことが大事です。

また、MNP予約番号は1回線ごとに発行されるため、回線の漏れが無いように注意してください。auだけでなく、他のキャリアへの乗り換えでも同じ流れ、有効期限なのでどのキャリアでも共通した注意事項として覚えておきましょう。

auに法人携帯を乗り換える手続きの流れ

続いて、auに法人携帯を乗り換える際の手続きと流れについて紹介します。

手続きと流れは大きく次のとおりです。

  • 必要書類を準備する
  • MNP転出手続きをする

必要書類を準備する

法人契約の場合は、個人契約とは違った書類があるため確認していきましょう。個人の場合は本人確認書類や印鑑、振込口座の番号などがあれば問題ありません。

一方、法人の場合は法人が実在するのか、申請を行っているのは誰なのか、会社とどういう関係性があるのかを証明する書類も必要です。

具体的には次のものが必要です。

法人契約で準備する書類 法人確認書類(印鑑証明書や登記簿謄本等)
法人の印鑑支払い方法ごとの必要書類(クレジットカードや口座番号の控え、金融機関届出印等)
手続する人の本人確認書類(運転免許証、保険証、パスポート等)
手続する人が法人に属していることを証明する書類(名刺、社員証等)

法人確認書類は、「原本」で「有効期限内(期限のないものは発行から3ヶ月以内)」のものを提出しましょう。他にも必要な書類を一通り揃えてから、店頭での契約に向かいます。

乗り換えなのでMNP予約番号が必要なので忘れないことと、乗り換えに必要な事務手数料もその場で必要です。

手数料は1台ごとに3,300円が発生するため、事前に必要な金額をチェックしてから契約してください。

関連記事:【2021最新】auの法人携帯契約まとめ

MNP転出手続きをする

MNP転出の手続きは、以下の流れで行います。

  1. キャリアに転出の申し込みを行いMNP予約番号を取得する
  2. auショップで希望する商品と受け取り方法を選択する
  3. 転入キャリアに申し込みを行う
  4. SIMカードまたは商品の受け取り
  5. SIMカードを挿入し、回線利用を設定する

まず元のキャリアで転出の届け出を行い、MNP予約番号を取得します。その後、ショップ店頭で希望する商品を購入します。

SIMカードのみの購入の場合は、ショップ店頭でその内容を伝えて契約しましょう。この時、元のキャリアのSIMロック解除も忘れずに行ってください。

次に転入するキャリア(au)でMNP予約番号の入力、料金プラン、支払い方法、契約者情報等を申し込みます。

すべての入力が完了すれば、SIMカードまたは購入する商品が届くのを待ちましょう。商品が到着したら、ショップ店頭で受け取り、不備がないことを確認してください。SIMカードを端末に挿入し、回線利用の手続きを行えば乗り換え手続きは完了です。

auの場合は上記の手続きがすべてショップ店頭で行われるので、必要書類を準備してショップで相談すれば、その後は店員の指示に従って手続きが行われます。

auに携帯を乗り換えるときによくある質問

auで通話のみのプランは選べる?

auでも通話のみのプランは選べません。

ガラケーでは「ケータイシンプルプラン」という、通話メインに月100MBまでのデータ通信のプランもあります。

auのスマートフォンでは「ケータイカケホプラン」があり、国内通話が24時間無料で1GBのデータ通信容量がセットになっています。それ以外では通話とデータ通信がセットになっており、かけ放題をオプションで選択するプランだけです。

そのため、通話メインで利用したいならガラケーの「ケータイシンプルプラン」か、スマートフォンの「ケータイカケホプラン」の二択になります。

関連記事:auの通話のみ法人プランはある?安く利用するコツも解説

auのガラケー向けプランは?

auのガラケー向けプランには2つの選択肢があります。

1つは国内通話が無料でデータ通信量が1GBまで使用できる「ケータイカケホプラン」、もう1つが通話機能にデータ通信量100MBがついた「ケータイシンプルプラン」の2種類です。

ケータイカケホプランは外部との通話で利用頻度が高い企業、データ通信で軽めのファイルやメールをやりとりする企業に向いています。

ケータイシンプルプランはほとんどが通話メインの企業に向いており、データ通信をほとんど利用しない企業向けです。ケータイシンプルプランでは、かけ放題はオプションとなっています。

通話時間が長いために毎月の請求額が高くなるなら、ケータイシンプルプランにかけ放題オプションをつける選択がコスト面ではおすすめです。

関連記事:auの法人向けガラケープランを解説!メリットやおすすめのプランを一覧で確認

auに法人で新規契約する方法は?

まず、auの法人契約はオンラインショップに対応していません。そのため新規契約には直接auショップか、auの販売店へと訪れる必要があります。

契約するにあたっては必要な書類も多く、有効期限が決められた書類も存在します。

法人契約するにあたって必要な書類は次の通りです。

  • 法人確認書類
  • 法人の印鑑
  • 支払い方法ごとに必要な書類
  • 手続する人の本人確認書類
  • 手続する人が法人に属していることを証明するもの

事前に何が必要か調査して、不備がないことを確認してから契約すると何度もショップを訪れる手間が省けるでしょう。

関連記事:【2021最新】auの法人携帯契約まとめ

まとめ:auに携帯乗り換え時には法人向けメリットを忘れずに確認

各キャリアには、それぞれ法人向けのメリットがあります。基本プランには大きな違いはありませんが、関連するサービスはキャリアごとに異なります。

auの場合には、セキュリティ対策の強さと社員間のコミュニケーションツールとしての活用方法があり、この点がメリットと言えるでしょう。

法人携帯は多くの台数を一括して請求されるため、「とにかく安く利用したい」と考える気持ちも理解できます。

しかし、大手キャリアは格安SIMキャリアに比べて、価格面では高い分、高いセキュリティ対策やサービスがメリットです。

個人情報や機密情報の扱いは企業にとって信頼性にも繋がるため、決して手を抜けない部分です。

キャリアの乗り換えには法人向けのメリットを調査したうえで、自社に最適なキャリア選びをしてください。

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