「最近、通信費が思った以上にかさんでいるな…」
と感じていませんか。
社員用の携帯を個人契約で運用していたり、古い法人プランを使い続けていたりすると、知らず知らずのうちに余計なコストが積み重なります。
この記事では、ドコモ法人契約の特徴や料金、他キャリアとの比較、さらに企業規模や利用状況に合わせたおすすめプランをわかりやすく解説。コスト削減と業務効率化を両立できる契約のヒントをまとめました。
目次
▼この記事で紹介している商品
ドコモ法人携帯のメリットと活用ポイント
料金削減とコスト管理のしやすさ
ドコモの法人携帯は、 複数台契約や各種割引制度によって、通信コストを大幅に抑えられるのが最大の特徴 です。
中小企業や個人事業主にとって、通信費は固定費の中でも大きな割合を占めます。そのため、コストを最適化できる点は導入の大きな決め手となります。
主なメリット
- 複数台割引の適用
台数が増えるほど1台あたりの単価が下がり、10台以上の契約では年間数万円単位の削減が可能です。 - 一括請求で経理処理を効率化
全社員分をまとめて管理でき、請求書処理や経費精算の手間を削減できます。 - 法人限定のプラン設定
個人契約では利用できない法人専用の割安プランで、業種や規模に合わせたコスト最適化が可能です。
業務効率化を支えるクラウドサービス
ドコモの法人携帯は、 単なる通信手段にとどまらず、業務効率化を支援するクラウドサービスとの連携が充実 しています。中小企業でも簡単に導入でき、日常業務の生産性向上に貢献します。
主な機能と活用例
- ビジネスdアカウント
社員ごとのID管理で、セキュリティと利便性を両立。 - ドコモクラウドサービス
スケジュール管理、ファイル共有、勤怠管理などをスマホから一元管理可能。 - ビジネスプラス
外出先でも業務アプリが使えるため、営業活動や現場業務の効率が向上。
安心のセキュリティと管理機能
情報漏えいや端末紛失のリスクは、法人携帯導入時の大きな懸念点です。ドコモの法人携帯は、 強固なセキュリティと管理機能で、こうしたリスクを最小限に抑える ことができます。
主なセキュリティ機能
- 安心マネージャー:端末の利用状況を一元管理し、不審な操作を検知
- 遠隔ロック・データ消去:端末紛失時に、遠隔操作でロック・初期化が可能
- アクセス制限サービス:業務に不要なサイトやアプリへのアクセスを制限
- ウイルス対策:最新のセキュリティ対策で不正アクセスを防止
ドコモの法人携帯契約にはデメリットもある?
メリットの多いドコモの法人契約ですが、デメリットも存在します。メリットに比べると大きなものではなく、他のキャリアでもほぼ同じなので、あまり気になるものではありません。
ドコモ法人契約のデメリットは、以下の通りです。
- 必要書類はやっぱり多い
- dカードGOLDの作成ができない
- ahamoが利用できない
- dポイントクラブ非対応
デメリット1:必要書類はやっぱり多い
法人契約では個人契約に比べると手続きが複雑で、必要書類も多くなります。手続きには登記簿謄本や印鑑証明書も必要で、どちらも発行から3ヵ月以内のものを提出することが決められているため、揃える手間がかかります。
また必要書類が多いため、事前に必要なものをチェックしておかないと契約の段階になって書類不足になり、契約できないこともあるので注意が必要です。
ドコモとの法人契約で必要な書類については、下記の通りです。
- 法人に関する確認書類
- 手続する人の本人確認書類
- 手続する人と法人の関係がわかる書類
- 支払いに必要な法人名義の預金口座番号や届出印、クレジットカードなど
必要書類については他のキャリアでも同様なので、どこでも共通のデメリットです。
デメリット2:dカードGOLDの作成ができない
法人契約の場合、個人契約とは異なりdカードGOLDは作れません。そのためdカードGOLDであれば、ドコモ利用分およびドコモ光の利用料金から10%のdポイント還元が受けられたところ、法人には適用されません。
dカードGOLDによる10%ポイント還元は10%の値引きと同価値であるため、実質的に10%の値引きがされないということです。その分、法人契約では携帯電話料金も業務利用として経費に計上できるため、一概にデメリットだけではありません。
また、法人では別途ポイントを付与する「ドコモビジネスメンバーズ」を提供しており、こちらは200円ごとに1~10ポイントが付与されます。貯めたポイントは、端末の購入・修理、回線の利用料金にも充当できるようになっています。
デメリット3:ahamoが利用できない
現在、ahamoは個人での契約のみ可能で、法人契約では利用できません。ただし、ahamoを個人契約できる回線数なのであれば、個人でahamoに契約し引き落としを法人のカードの口座に設定することで、経費として計上することもできます。
ahamoの契約する口座を個人のものにすると、個人利用と業務での利用の区別が難しく、税務署への説明にも面倒が生じてしまいます。そこで、ahamoの引き落としを法人クレジットカードからにすれば、利用料金を経費として落とすこともできるのです。
ただし注意したいのは、dカードやdカードGOLDにすればdポイントの還元も受けられてお得に思えますが、dカードとdカードGOLDは引き落とし口座を法人口座にすることができません。
どうしてもahamoで利用したい場合は、三井住友ビジネスカードで法人口座を利用して経費として計上する方法がおすすめです。
デメリット4:dポイントクラブ非対応
dカードGOLDを作れないことにも関連したデメリットとして、dポイント加盟店でdポイントを付与してもらうことができないこともデメリットです。
コンビニやファーストフード店では商品購入時にdポイントを付与してもらえますが、法人契約ではdカード自体がないためdポイントの付与を受けられません。そのため、dポイントクラブを利用した買い物もできません。
【無料】法人携帯の相談はコチラからドコモの法人携帯 契約と個人携帯契約の違い
法人携帯契約はプランやメリット・デメリットという違いだけでなく、支払い方法や手続きも個人携帯契約と違いがあります。
法人携帯契約と個人携帯契約の違いは、以下の通りです。
- 支払い方法
- 手続きの場所
- 必要書類
- 経費
- dカードGOLDは法人契約未対応
- ドコモ光
支払い方法
まず挙がるのが、支払い方法の違いです。個人契約の場合、クレジットカード払いか口座振替の2種類です。dカードGOLDを利用しており、クレジットカードでポイントを貯めている方も多いのではないでしょうか。
一方の法人契約の場合、クレジットカード払い・口座振替・請求書払いの3種類があります。dカードGOLDは法人の場合だと作れないので、支払いのしやすい方法か、経費の管理がしやすい方法を選択してください。
手続きの場所
手続きの場所も、個人契約と法人契約では異なる点がいくつかあります。個人契約ならドコモショップかドコモオンラインショップで、自由に契約できます。
一方の法人契約では、ドコモショップでできるのはもちろんですが、ドコモオンラインショップでは新規契約とMNPはできません。そのため、担当者が自ら契約に足を運ぶなら、ドコモショップに通うのが確実です。
法人契約ではもう一つ、法人営業という方法もあります。法人営業とは、法人契約専門の営業担当者がオフィスを直接訪問する形で契約することです。法人営業には、法人携帯専門会社というドコモショップにはない、特別なプランを提供している会社もあります。
必要書類の準備を担当者が全て行い、ドコモショップまで通うのは時間もかかりますが、法人営業ならオフィスにいたまま相談・契約できるのでおすすめです。
必要書類
法人契約では個人契約に比べて必要書類が多く、また書類にも期限が設けられているため注意が必要です。個人契約の場合、必要な書類は免許証や保険証などの本人確認書類と支払いに必要な口座またはクレジットカードなどの情報です。
一方の法人契約の場合、まず契約する企業に関する情報として、登記簿謄本と印鑑証明書が必要になります。また、この書類は発行から3ヵ月以内のものと決まっており、3ヵ月より以前のものを提出しても契約できません。
他にも、契約担当者の本人確認書類と法人契約を結ぶ会社と担当者の関係性を示す書類、支払いに必要な口座やクレジットカードの情報も必要です。特に注意したいのが登記簿謄本と印鑑証明書で、期限が決まっているため発行された日付は事前に確認しておきましょう。
書類に一つでも不備があると、再度契約のためにドコモショップに通う必要があり、時間が掛かってしまいます。インフォメーションセンターで事前に必要なものが揃っているか確認するか、ドコモショップ店頭でなくてもできる手続きはネット上で終わらせておくのがおすすめです。
経費
法人契約では、携帯利用料金を経費として計上できる点も個人契約とは異なります。また、ドコモ光にも契約していれば、携帯料金と合わせて経費として計上することもできます。
全てまとめて経費として計上できるため、経費の管理の手間が大幅に短縮可能です。
dカードGOLDは法人契約未対応
個人契約では利用できるdカードGOLDも、法人契約では利用できません。
代わりのサービスとして「ドコモビジネスメンバーズ」という法人顧客向けサービスが展開されており、dポイントに代わるポイントが付与されます。
ドコモ光
法人契約の場合、ドコモ光をセットで契約するとドコモ光パックになり、法人携帯の利用料金から最大3,200円まで割引を受けられます。
契約するプランによって割引額は変わりますが、企業の毎月の通信量、通料料金などから最適なプランを選択してください。
ドコモ法人プランの料金と最適プラン診断
主要プランの料金比較表
ドコモ 法人携帯には、データ通信量や使い方に応じた複数のプラン があります。
ここでは、主要プランの料金を比較し、概要を表にまとめました。初めて法人契約を検討する企業や、乗り換えを考えている企業にとって、料金とサービス内容の把握はコスト削減の第一歩です。
プラン名 | 月額料金(税込) | データ容量 | 対象企業規模 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ドコモMAX | 約8,448円 | 無制限 | 中〜大規模 | 通信量が多い企業向け。動画・アプリ利用が多い現場で活躍 |
ドコモmini | 約2,750〜3,850円 | 4GB・10GB | 小規模〜中規模 | 利用量に応じて料金が変動。低コスト運用が可能。 |
はじめてスマホプラン | 約1,815円 | 1GB | 個人事業主・小規模 | 初めて法人携帯を導入する企業におすすめ |
ケータイプラン | 約1,320円 | 通話メイン | 小規模〜特定業務 | 通話主体の業務むけ。現場スタッフや店舗に最適 |
企業規模・用途別おすすめプラン
ドコモの法人携帯には、企業の規模や利用シーンに合わせた4つの主要プランがあります。
コスト削減と業務効率化の両立を図るには、自社の利用状況に合わせたプラン選びが重要です。以下では、それぞれの特徴とおすすめの利用シーンをわかりやすく整理しました。
1. ドコモMAX|データ通信量が多い企業向け
- おすすめ対象
大容量データ通信を日常的に行う企業(50台以上の中〜大規模企業、営業・現場利用が多い業種) - 特徴
・月間データ通信が無制限で通信制限を気にせず利用可能
・全国どこでも安定した高速通信
・複数台割引や一括請求などの法人向け特典を活用可能 - 活用例
営業担当が外出先から頻繁に資料送付を行う、現場スタッフが動画マニュアルを閲覧する、といった使い方に最適。
2. ドコモmini|中小企業・利用量が少ない方向け
- おすすめ対象
10〜30台程度の運用を行う中小企業や、データ通信が少なめの利用者 - 特徴
・月額料金を抑えながら、必要なデータ容量を柔軟に選べる
・複数台運用でもトータルコストを抑制
・余分な通信費をかけずに安定した通信を確保 - 活用例
メールやチャットを中心とした利用がメインの事務スタッフや、データ通信量の少ない経営層用のサブ端末として最適。
3. はじめてスマホプラン|個人事業主・小規模企業向け
- おすすめ対象
従業員5名以下の個人事業主や小規模事業者 - 特徴
・月額料金が低価格で導入しやすい
・初期導入コストを抑えて法人携帯を始められる
・必要最低限のデータ通信・通話機能をカバー - 活用例
初めて法人携帯を導入する店舗経営者や、フリーランスで複数の取引先と通話が多い業種に最適。
4. ケータイプラン|通話メイン業務向け
- おすすめ対象
通話中心の業務を行う現場スタッフや店舗スタッフ - 特徴
・通話主体の利用に特化した低コストプラン
・スマホ機能は不要で、電話とSMSだけを効率的に利用可能
・耐久性の高い端末との組み合わせで現場運用にも適応 - 活用例
建設現場・運送業・店舗スタッフ間の連絡用として、コストを抑えながら効率的に活用可能。
ドコモ法人プランの割り引き・セット割について
- ビジネス通話割引
・社内・グループ内での通話料が大幅に割引される法人専用サービス。
・社員同士の連絡を頻繁に行う企業に最適で、通話コストを大きく削減可能。 - ビジネスメンバーズ割
・法人契約台数が多い企業ほど、1台あたりの料金が安くなる割引。
・10台以上の複数台契約をする中小企業や大規模運用におすすめ。 - 社員割
・法人契約を利用している社員が、個人回線を契約する際に受けられる割引。
・社員の福利厚生として活用でき、法人と個人の両方でお得に利用可能。 - みんなドコモ割
・法人携帯と社員の家族回線をグループ化することで、回線数に応じた割引を受けられるサービス。
・家族も含めた通信費のトータル削減が可能。 - はじめてスマホ割(はじめてスマホプラン)
・初めてスマホを使うユーザー向けの割引。
・月額料金が低く設定され、小規模事業者や法人携帯を初めて導入する企業におすすめ。
ドコモ法人向けオプションと導入メリット
セキュリティ強化オプション
ドコモ法人携帯の 大きな強みは、高度なセキュリティオプションで端末やデータを安全に管理できる点 です。
近年、スマホ紛失や不正アクセスによる情報漏洩は、企業にとって大きなリスクとなっています。ドコモのセキュリティオプションを組み合わせれば、こうしたリスクを最小限に抑え、安心して業務で活用できます。
主なセキュリティオプション
- 安心マネージャー
端末の利用状況を一元管理できるMDM(モバイルデバイス管理)機能。操作制限やアプリの一括配信も可能。 - 遠隔ロック・データ消去
紛失・盗難時に、管理者側から遠隔で端末をロックしたり、データを初期化して情報漏洩を防止。 - アクセス制限サービス
業務外サイトや不要なアプリの使用を制限し、社員の業務効率低下や情報リスクを回避。 - ウイルス・不正アクセス対策
法人向けのセキュリティソフトと連携し、最新の脅威から端末を保護。
運用効率化オプション
複数台の 法人携帯を管理する総務担当者や情報システム担当者にとって、運用の効率化は重要な課題 です。ドコモの運用サポートオプションを使えば、管理工数を削減し、日常業務の負担を軽減できます。
主要な運用効率化オプション
- 一括請求サービス
複数台分の請求をまとめ、経理処理の負担を軽減。 - データプラスサービス
タブレットやサブ端末でも同じデータ容量を共有でき、現場業務の利便性が向上。 - ビジネスdアカウント
社員IDごとのアクセス管理で、業務用アプリやクラウドサービスの運用をスムーズに。 - ビジネスプラス
グループウェア・勤怠管理・ファイル共有など、業務を効率化するクラウドサービスを利用可能。
キャリア比較でわかるドコモ法人携帯の強み
主要キャリア4社の比較表
項目 | ドコモ | au | ソフトバンク | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
月額料金 | 中程度 | 中程度 | 中〜高め | 最安クラス |
通信品質・エリア | 全国で安定 | 全国で安定 | 都市部は安定 | 都市部は強いが地方に弱い |
セキュリティ | 法人向けMDM・遠隔管理が豊富 | 基本機能は充実 | 基本機能は充実 | 限定的 |
サポート体制 | 法人専用窓口・訪問対応 | 法人窓口あり | 法人窓口あり | Web中心 |
管理機能 | 一括請求・クラウド連携が充実 | 標準機能あり | 標準機能あり | 限定的 |
ドコモが選ばれる5つの理由
- 通信品質とエリアの安定性
・全国どこでも高速・安定した通信を確保
・地方営業所や移動の多い現場業務でも安心 - 充実したセキュリティ機能
・安心マネージャーや遠隔ロック、ウイルス対策など、法人向けの強固なセキュリティを標準装備
・情報漏洩リスクを最小化 - 手厚い法人サポート
・法人専用窓口での対応や、営業担当による訪問サポート
・初期設定から運用管理までワンストップで支援 - 豊富な管理・効率化オプション
・一括請求で経理業務を効率化
・データプラスやビジネスdアカウントで業務改善を推進 - 長期的な運用コストの最適化
・複数台割引や長期契約割引で、無理なく通信費を削減
・無駄なプラン変更の提案など、アフターサポートも充実
まとめ
ドコモの法人携帯は、安定した通信品質・充実したセキュリティ・豊富な管理機能で、中小企業から大企業まで幅広いニーズに対応できるのが強みです。
料金プランも用途や規模に合わせて柔軟に選べるため、コスト削減と業務効率化を両立できます。導入を検討する際は、他キャリアとの比較や最適なプラン診断を行い、自社に最も合った契約内容を見極めることが重要です。

この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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