Instagramのリーチとは？確認方法や数値の目安、リーチを増やす方法を解説

Instagramのリーチとは？定義や基本情報

リーチとは「自分の投稿を見た人の数」

Instagramの「リーチ」とは、 自分の投稿を少なくとも1回以上見たユーザーの数 を指します。

リーチ数が増えるほどアカウントの認知度が高り、商品購入や問い合わせなどのコンバージョンに繋がりやすくなりため、SNSマーケティングにおいて、「リーチ」は重要な指標です。

フォロワー以外のユーザーにもリーチすることで、より広範なオーディエンスにアプローチできます。特にビジネスやブランド運用では、リーチ拡大が認知度やマーケティング効果の向上に直結します。

リーチ数の重要性

リーチ数は、 コンテンツの影響力や拡散力を測る重要な指標 です。リーチが多いほど多くのユーザーに投稿が届いていることを意味し、認知拡大やフォロワー増加に繋がります。

特にアルゴリズムが関与するSNSでは、エンゲージメント（いいね・コメント・シェア）が高い投稿ほど、より多くの人に表示される仕組みになっています。

そのため、リーチ数の増加は間接的にエンゲージメント率の向上にもつながります。

またリーチ数は、スポンサー案件や広告の効果測定にも活かせます。リーチ数を分析することで、ターゲット層に適したコンテンツ戦略を練ることが可能になります。

ビジネスアカウントが「リーチ」を増やすべき理由

ビジネスアカウントにとって、リーチを増やすことはマーケティング戦略の重要な要素です。 リーチが広がることで、新規顧客の獲得やブランドの認知度向上につながります 。

特にInstagramのアルゴリズムは、エンゲージメントが高い投稿を優先的に表示するため、リーチが増えるほど拡散力アップが期待できます。

また、リーチを増やすことで、フォロワー以外の潜在顧客にもリーチでき、売上向上やサービスの認知拡大に貢献します。

加えて、Instagram広告を活用する際にも、リーチデータを分析することで、より効果的なターゲティングが可能になります。

リーチ数やリーチ率の目安は？

リーチ数やリーチ率の目安は、アカウントのフォロワー数や業界によって異なりますが、一般的には フォロワー数の20～30％程度のリーチが平均的 とされています。

例えば、フォロワーが1万人のアカウントであれば、1回の投稿で2,000～3,000人にリーチするのが標準的です。

リーチ率が10％以下の場合は、投稿の内容や投稿時間、ハッシュタグの選び方を見直すことが推奨されます。

リーチ率の計算方法

リーチ率は以下の式で計算できます。

 リーチ率（％）＝（投稿のリーチ数 ÷ フォロワー数）× 100 

例えば、フォロワー数が5,000人のアカウントで、ある投稿のリーチ数が1,500だった場合、リーチ率は （1,500÷5,000）× 100＝30％ となります。

リーチ率が高いほど、多くのフォロワーに投稿が届いていることを意味し、投稿の影響力が強いことを示します。

ただし、リーチ率はフォロワー以外のユーザーも含めた総リーチではなく、フォロワーに対する割合を示すため、総リーチの分析も合わせて行うことが重要です。

インプレッションやエンゲージメントとの違い

リーチとインプレッションとの違い

• リーチ：投稿を少なくとも1回見たユーザーの数。ユニークユーザー（UU）数ともいう。
• インプレッション：投稿が表示された総回数。ページビュー（PV）数ともいう。

つまり、 同じユーザーが1つの投稿を何度投稿を見てもリーチは1カウントとされる のに対し、インプレッションは閲覧ごとに複数回カウントされます。

例えば、あるユーザーが同じ投稿を3回見た場合、「リーチ数：1、インプレッション数：3」となります。

また、ある投稿を100人が1回ずつ見た場合、リーチ数は100になります。一方、50人が投稿を2回ずつ見た場合、リーチ数は50ですが、インプレッション数は100になります。

リーチとエンゲージメントとの違い

リーチは、単に投稿を見たユーザー数を示すのに対し、 エンゲージメントは投稿に対するユーザーの反応（アクション）の数 を示します。

具体的には、いいね・コメント・シェア・保存などの数がエンゲージメントに含まれ、その投稿がどれだけの関心を引いたかを測る指標として活用されます。

例えば、リーチが1,000人でエンゲージメント（いいねやコメントなどの総数）が200の場合、エンゲージメント率は （200 ÷1,000）×100= 20％となります。
　　 　　　　 　　 　　　　　　　

Instagramでリーチ数を増やすメリット

ブランドやアカウントの認知度向上

リーチ数を増やすことで、より多くのユーザーに投稿を届けることができ、ブランドやアカウントの認知度が向上します。

特に フォロワー以外の新規ユーザーに投稿が届くことで、新しい顧客層やファンを獲得するチャンスが増えます 。

アカウント認知度が上がることで、他の投稿のリーチやエンゲージメントも増加し、アルゴリズムによる拡散効果が高まる効果が期待できます。

フォロワー増加の可能性が高まる

リーチが広がり、 アカウントの認知度が高まることで、フォロワーの増加にもつながります 。

特に、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供し、興味を持たれれば、リーチした新規ユーザーがフォローしてくれる確率が高まります。

フォロワーが増えると、投稿のリーチ数も自然に増えていくという好循環が生まれるため、継続的な成長が可能になります。

エンゲージメントの向上につながる

リーチ数が増えると、投稿を目にする人が増えるため、いいね・コメント・シェア・保存といったエンゲージメントが向上しやすくなります。

特にInstagramのアルゴリズムでは、 エンゲージメントが高い投稿が優先的に表示されるため、さらなるリーチの拡大につながる好循環が生まれます 。

例えば、魅力的なコンテンツを投稿してリーチを増やすことで、多くの人がコメントを残し、それがきっかけでさらに多くの人に投稿が届く可能性があります。

特に、エンゲージメントの多いリールは、フォロワー以外のユーザーにも拡散されやすいため、積極的に活用しましょう。

収益化のチャンスが広がる

リーチ数が多いアカウントは、企業からのPR案件やスポンサー契約の獲得につながる可能性が高まります。

インフルエンサーやブランドアカウントにとって、 リーチが多いことは影響力の証となり、企業が広告出稿を検討する際の重要な判断材料 となります。

また、ECサイトやアフィリエイトを運営している場合、リーチが増えることで商品やサービスの認知度が高まり、売上アップにも直結します。

さらに、Instagramの「ショップ機能」や「ストーリーのリンク機能」を活用している場合、商品ページを閲覧される可能性も高まるため、購買数増加が期待できます。

アルゴリズムによるおすすめ表示の機会が増える

Instagramのアルゴリズムは、ユーザーの興味や行動履歴をもとに「発見タブ」や「リール」におすすめ投稿を表示します。

リーチ数が多い投稿は、エンゲージメント率も高い傾向にあるため、アルゴリズムに評価されやすく、さらに多くのユーザーに表示される 可能性が高まります。

特にリール動画は、フォロワー以外のユーザーにも届きやすく、バズるきっかけになり得ます。

適切なハッシュタグの使用や、トレンドを意識したコンテンツ作成を行うことで、アルゴリズムに優遇され、継続的にリーチを増やすことが可能になります。

競争力の向上と市場での優位性獲得

リーチ数を増やすことで、同業他社や競合アカウントとの差別化が図れます。

特にビジネスアカウントでは、 リーチが多いことは市場での影響力を示す指標となるため、競争力の強化につながります 。

例えば、同じ業界で似たような商品やサービスを提供している場合でも、リーチ数が多いアカウントの方がユーザーの目に留まりやすく、結果としてブランドの信頼性や市場でのポジションを確立しやすくなります。

また、業界トレンドを意識したコンテンツを発信し続けることで、専門性の高いアカウントとして認識され、さらなる成長が期待できます。

広告やキャンペーンの効果を最大化できる

広告を出稿する際、多くの人にリーチできるアカウントは、より高い費用対効果を得ることが可能です。

例えば、 キャンペーン投稿を行った場合、リーチが多いほど参加者が増え、拡散力も向上 します。

また、リーチ数が高いアカウントは、広告のターゲティング精度も向上し、適切なユーザー層にリーチしやすくなります。

オーガニックな投稿でリーチ数を増やしておけば、広告の効果も相乗的に高まり、コストパフォーマンスの良いマーケティング戦略を実現できます。

Instagramのリーチはインサイトで確認できる

ビジネスアカウントのみインサイト機能を利用できる

Instagramの「インサイト」機能は、 アカウントのパフォーマンスを分析できるツールで、ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウントのみ利用可能 です。

特に企業やインフルエンサーにとって、ターゲット層にリーチできているかを把握することは重要なため、ビジネスアカウントの利用が推奨されます。

切り替えは無料で行え、Instagramの「設定」→「アカウント」→「プロアカウントに切り替える」から変更可能です。

ビジネスアカウントの利用メリット

• プロフィール画面に電話番号やメールアドレスなどの問い合わせ導線を配置できる
• 投稿に広告をつけられる

インサイト機能でわかること

インサイト機能では、アカウント全体や個別の投稿のパフォーマンスを詳細に確認できます。

具体的には、以下のようなデータを取得可能です。

• リーチ数
• インプレッション数
• エンゲージメント（いいね・コメント・シェア・保存）
• フォロワーの属性（年齢層・性別・地域・アクティブな時間帯）
• フォロワーの増減
• ストーリーやリールの視聴回数
• 投稿ごとにリーチの内訳（フォロワー・非フォロワー）

なお、 インサイト機能で集めたデータと外部分析ツールを組み合わせることで、より効果的な分析が実現 します。

リーチ数を確認する手順

Instagramのリーチ数を確認するには、以下の手順でインサイトを開きます。

1. アプリを開き、プロフィール画面へ移動
2. プロフィール画面右上のハンバーガーボタンをタップ
3. 「プロフィールの設定とアクティビティ」を選択
4. 「インサイト」を選択

※投稿ごとのリーチ数は、各投稿の「インサイトを見る」ボタンや、三点リーダー（…）をタップすると表示される「インサイト」からも確認可能です。

リーチ分析でわかること・できること

リーチ分析を行うことで、どのコンテンツが多くの人に届きやすいか、ターゲット層に効果的にアプローチできているかを把握できます。

• リーチ数が高い投稿に使用したハッシュタグ、フォーマット（画像・動画・リール）などの要因を分析
  ▶投稿戦略の改善に役立てられる。
• リーチが多くなる時間帯を把握
  ▶投稿の最適な時間を判断できる。
• リーチの内訳（フォロワー・非フォロワー）を確認
  ▶新規ユーザーへのアプローチが成功しているか判断可能。
• リーチが増加したタイミングと投稿内容を比較し、トレンドやユーザーの関心を把握
  ▶より効果的なマーケティング戦略を立てられる。

Instagramのリーチを伸ばすには？

ハッシュタグを工夫し「タグ映え」を目指す

Instagramは、Xの「リポスト」やFacebookの「シェア」のような拡散機能がないため、投稿をする際の「ハッシュタグ」を工夫することが非常に重要です。

投稿と関連性の高い ハッシュタグを適切に使うことで、投稿がターゲットの目に留まりやすくなり、リーチ数の増加や運用効果の向上に繋がります 。

反対に、関連性のないハッシュタグをいれてしまうと、他のハッシュタグが関連性があったとしても人気投稿に載る可能性が低くなってしまいます。

ターゲットにしたいユーザーの属性や興味、関心などを追究し、検索されそうなハッシュタグを予測したり、トレンドとなっているハッシュタグを投稿につけたりしましょう。

「タグ映え」とは

「タグ映え」とは、ハッシュタグで検索すると、そのタグがついた投稿が最初の一画面内に入ることです。

スマートフォンで閲覧する場合、上位9位以内に入った投稿が「タグ映え」している投稿ということになります。

適切な投稿回数を維持する

リーチ数を増やしたい場合は、適切な頻度での投稿を継続的に行いましょう。

投稿が少なすぎると、 ユーザーの目に留まりにくくなる一方、過度な投稿はフォロワーに負担を感じさせ、逆効果になる可能性 があります。

一般的に、最低でも週3〜5回の投稿が推奨 されますが、業種やターゲット層によって最適な頻度は異なります。

インサイト機能を活用し、フォロワーが最も反応しやすい時間帯を分析することが大切です。定期的な投稿を維持することで、フォロワーの興味を引き続け、安定した集客効果を得られます。

フォロワーを増やす

フォロワー数が多いほど話題性が高まり、ハッシュタグで検索された際に上位に載りやすくなる ため、リーチ獲得にもプラスの影響が期待できます。

フォロワーを増やすには、以下のような取り組みが効果的です。

• プロフィールを充実させる
• 投稿する画像の統一感を出す
• 写真や動画の映りが良くなるよう、取り方を工夫する
• ターゲットのアクティブ率が高い時間帯に投稿する

ユーザーとのコミュニケーションを積極的に行う

リーチを伸ばすには、フォロワーや他のユーザーと積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。具体的には、以下のようなアクションを行いましょう。

• フォロワーやユーザーからのコメントに返事する
• 自社サービスや商品と関連のある投稿に「いいね」をする
• 他のユーザーの投稿をリポストする
• 関連アカウントをメンションでタグ付けする

コミュニケーションを重ねることで、ユーザーが企業やブランドに対して親近感を覚えやすくなるため、フォロワーやエンゲージメント増加に繋がります。

その結果、 アカウントの注目度が高まり、ターゲットにしたいユーザーにおすすめ表示される回数が増え、リーチ数も増加 します。

ストーリーズで投稿をリポストする

Instagramのストーリーズ機能を活用して、自分のフィード投稿をリポストすることで、より多くのユーザーに投稿を見てもらいやすくなります。

ストーリーズはフィードよりも目に触れやすく、フォロワーが新しい投稿に気付きやすくなる ため、リーチ向上に効果的です。

特に、投稿を見逃しがちなフォロワーを、ストーリーズからフィード投稿へ誘導することが可能です。

また、ストーリーズにはリンクやスタンプ、投票機能を追加できるため、フォロワーのエンゲージメントを高めることもできます。

見られやすい投稿時間を意識する

Instagramの インサイトでフォロワーが最もアクティブな時間帯を確認し、その時間に投稿する ことで、より多くのユーザーの目に触れる可能性が高まります。

一般的に、平日なら朝7～9時（通勤時間）、昼12～13時（ランチタイム）、夜19～22時（リラックスタイム）が見られやすい時間帯とされています。

ただし、ターゲット層によって最適な時間は異なるため、フォロワーの動向を分析しながら、投稿時間を調整することが重要です。

「ハッシュタグキャンペーン」を企画する

ハッシュタグキャンペーンを企画することで、 フォロワー以外のユーザーにも投稿が届きやすくなり、リーチを大幅に伸ばすことができます 。

例えば、特定のハッシュタグを設定し、それをつけて投稿するとプレゼントが当たる企画を実施すると、多くの人が参加し、投稿が拡散されやすくなります。

また、キャンペーン参加者が自分のフォロワーにもそのハッシュタグを広めることで、自然と投稿のリーチが広がる効果があります。

特に、企業やブランドのプロモーションにおいては、新規顧客を獲得する手段として非常に有効です。

過去の投稿を分析する

過去の投稿データを分析することで、どのようなコンテンツが多くの人に届きやすいかを把握できます。

インサイト機能を活用すれば、 リーチ数やエンゲージメント率の高かった投稿を特定でき、それを参考に今後の投稿内容を改善 できます。

例えば、特定のテーマの投稿が高いリーチを獲得している場合、同じ傾向の投稿を増やすことで、さらなるリーチ拡大が期待できます。

また、投稿の形式（画像・動画・リール）やキャプションの工夫、ハッシュタグの選び方を見直すことで、より多くの人に届く投稿を作成できるようになります。

ユーザーに有益な投稿を発信する

リーチを伸ばすには、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供することが重要です。

例えば、 お役立ち情報・ハウツー・トレンド情報・エンタメ性のある投稿 はエンゲージメントを集めやすく、より多くの人に届きます。

特に、ノウハウコンテンツ（美容・健康・ビジネスのコツなど）や、最新トレンドを取り入れた投稿は反応が良い傾向にあります。

さらに、ストーリーズやリールで「タメになる情報」を発信すると、保存・シェアされやすく、リーチの拡大につながります。

インフルエンサーとコラボレーションする

インフルエンサーとコラボすることで、新しい層にリーチできる可能性が高まります。

例えば、 インフルエンサーに自社の商品やサービスを紹介してもらう、共同ライブ配信を行う、コラボ投稿を作成する などの方法があります。

インフルエンサーのフォロワーは、その人の投稿を強く信頼する傾向にあるため、コラボによってブランドやアカウントの認知度が向上し、新規フォロワーの獲得にもつながります。

特にターゲット層に近いフォロワーを抱えるインフルエンサーを選ぶことで、より効果的なリーチ拡大が期待できます。

Instagram広告も活用する

オーガニックなリーチ拡大に限界を感じた場合、Instagram広告を活用するのも有効な手段です。

Instagram広告では、 ターゲット層を細かく設定し、興味・関心のあるユーザーにダイレクトにアプローチできます 。

例えば、「地域・年齢・性別・関心のあるジャンル」などを指定し、適切なユーザーに広告を表示させることが可能です。

また、リーチを最大化する目的の広告キャンペーンを実施すれば、フォロワー以外の多くのユーザーに投稿を届けることができます。

リールを活用する

リールはInstagramのアルゴリズムに優遇されやすく、フォロワー以外のユーザーにも表示されやすい フォーマットです。

特に、トレンドの音源を活用したリールや、短時間でわかりやすいコンテンツ（ハウツー・エンタメ系）はエンゲージメントされやすく、リーチの拡大につながります。

また、リールは「発見」タブや検索結果にも表示されやすく、フォロワー以外のユーザーに届く可能性が高いのが特徴です。

定期的にリールを投稿することで、新規フォロワーの獲得やブランド認知の向上が期待できます。

リーチ数を増やすにはアルゴリズムの理解が最重要

最新のアルゴリズムを理解しよう

Instagramのリーチ数を増やすには、 最新のアルゴリズムを理解し、それに最適化した投稿を行うことが重要 です。

Instagramのアルゴリズムは常に変化しており、ユーザーの興味や行動に基づいてコンテンツの表示優先度を決定します。

例えば、2025年3月現在では「リール」がアルゴリズムに優遇され、特にエンゲージメント（いいね・コメント・保存）が多い投稿ほど、リーチが広がりやすい傾向にあります。

また、フォロワーが積極的にやり取りしているアカウントの投稿は、より多く表示されやすくなります。

そのため、投稿の頻度・内容・エンゲージメントを意識し、アルゴリズムの変化に合わせて柔軟に対応することがリーチ数を増やすカギとなります。

ユーザーが求めているものを分析

アルゴリズムに評価されるには、単に投稿を増やすだけではなく、ユーザーが求めているコンテンツを提供することが不可欠です。

インサイト機能を活用し、 過去の投稿のエンゲージメント率やリーチ数を分析し、フォロワーが関心を持っているテーマやフォーマットを把握しましょう 。

例えば、「保存数が多い投稿」＝有益な情報、「コメントが多い投稿」＝共感を生む内容と考え、同じ傾向の投稿を増やすと効果的です。

また、ストーリーズのアンケートや質問機能を活用し、フォロワーに直接「知りたい情報」を聞くのも有効です。

リーチ数が急に減った場合はアルゴリズム変更の可能性も

突然リーチ数が減少した場合、Instagramのアルゴリズムが変更された可能性があります。

例えば、動画コンテンツの優遇が強化された場合、画像投稿のリーチが減る可能性があります。

こうした変化に対応するためには、 他のクリエイターの投稿動向を観察し、新たなトレンドを把握することが重要 です。

また、Instagramの公式ブログやSNSマーケティングに関するニュースをチェックし、アルゴリズムの最新情報をキャッチすることで、柔軟に戦略を調整できます。

Instagramのリーチ数が伸びない理由

投稿頻度が低い

アルゴリズムは、アクティブなアカウントを優遇する傾向があり 、投稿の間隔が空きすぎると、フォロワーのフィードや発見タブに表示されにくくなります。

例えば、1か月に1回しか投稿しない場合、フォロワーの目に触れる機会が減り、エンゲージメントも低下しやすくなります。

理想的な投稿頻度は最低でも週2〜3回、リールやストーリーズを含めるとさらに効果的です。

特にストーリーズは毎日投稿することで、フォロワーの関心を維持し、アルゴリズムによる評価を高めることができます。

ユーザーに有益なコンテンツ作成ができていない

リーチが伸びない原因として、投稿内容がユーザーにとって有益でないことも考えられます。

Instagramのアルゴリズムは、 エンゲージメント（いいね・コメント・保存・シェア）の高い投稿を優先的に表示するため、フォロワーが関心を持たない投稿はリーチが伸びにくくなります 。

例えば、ただ商品を紹介するだけの投稿ではなく、「使い方のコツ」「ビフォーアフター」「ストーリー性のある体験談」など、ユーザーにとって価値のある情報を提供することが重要です。

特に、「保存したくなる情報」「シェアしたくなる内容」を意識して作成すると、アルゴリズムに評価され、リーチ数が向上しやすくなります。

アクションにつながっていない

投稿を見てもらうだけでなく、 フォロワーにアクション（いいね・コメント）を促すことがリーチを増やすポイント です。

アルゴリズムは、ユーザーの反応が多い投稿を「価値がある」と判断し、より多くの人に表示する仕組みになっています。

そのため、リーチが伸びない場合は、投稿が一方的なものになりすぎていないかを確認しましょう。ユーザーのアクションを促すには、以下のような工夫が効果的です。

• 「あなたのおすすめは？」「○○についてどう思いますか？」などの質問を投げかけ、コメントを促す
• ストーリーズのアンケートやクイズ機能を活用し、フォロワーが気軽にアクションできるように促す

ハッシュタグの数が多すぎる

ハッシュタグはリーチを増やすために重要ですが、多すぎるとスパムと判断され、リーチが制限される可能性がある ため、関連性の高いハッシュタグを厳選することが大切です。

Instagramでは最大30個のハッシュタグをつけることができますが、最近のアルゴリズムでは5〜10個程度が適切とされています 。

また、「#おすすめ」「#人気」などの汎用的すぎるハッシュタグは競争が激しく、埋もれやすい傾向があります。

人気のハッシュタグと、ニッチなハッシュタグを組み合わせることが重要です。

フォロワーの数が少ない・適切なものでない

フォロワー数が少ないと、投稿のリーチが伸びにくくなります。特に、 フォロワー以外へのリーチを増やすには、エンゲージメントの高いフォロワーを増やすことが重要 です。

また、フォロワーの質もリーチ数に大きく影響します。

例えば、フォローを増やすために無作為にフォローを集めたり、興味のない層にリーチしたりしても、投稿への反応が低くなり、アルゴリズムの評価が下がる可能性があります。

ターゲット層に合ったフォロワーを増やすには、関連するアカウントと積極的に交流し、価値のあるコンテンツを発信し続けることが大切です。

リーチが減った場合に試したい改善策

コンセプトの見直し

ターゲット層が明確でない場合や、投稿内容が一貫していない場合、フォロワーの関心が薄れ、アルゴリズムの評価が下がる ことがあります。

​​​​​​​例えば、以前は美容情報を発信していたのに、急に旅行系の投稿が増えると、既存フォロワーのエンゲージメントが低下し、リーチが減少する可能性があります。

​​​​​​​改善策として、「どんな人にどんな価値を提供するのか？」を再定義し、投稿内容を統一することが大切です。

​​​​​​​インサイトを分析し、フォロワーが最も反応した投稿の傾向を把握し、それに沿ったコンテンツを増やすことで、再びリーチを伸ばすことができます。

ホーム率の確認

「ホーム率」とは、フォロワーのフィード（ホーム画面）に表示された投稿の割合を示す指標です。

インサイトの「リーチしたアカウント数」から「フォロワー」と「非フォロワー」の比率を確認すると、ホーム率を把握できます。

リーチが減った場合、ホーム率が低くなっている可能性 があり、これはフォロワーが投稿に反応しなくなっていることを意味します。

改善策として、「過去にホーム率が高かった投稿の傾向を分析し、次回以降の投稿に活かす」「ストーリーズやリールを活用してフォロワーの関心を維持する」等の工夫が必要です。

「発見」タブへの掲載

「発見」タブに掲載されると、フォロワー以外のユーザーにも投稿が届きやすくなり、リーチが大幅に増加します。

しかし、リーチが減少している場合、「発見」タブへの掲載率が低下している可能性があります。 表示されるには、エンゲージメント率の高い投稿を作成することが重要 です。

具体的には、以下のようなポイントを押さえましょう。

• 保存やシェアが多い投稿はアルゴリズムに評価されやすいため、ユーザーにとって有益な情報を発信すると効果的
• トレンドのハッシュタグや人気のリール音源を活用すると、発見欄に表示される可能性が高まる
• 投稿後すぐにエンゲージメントが集まるとアルゴリズムの評価が上がるため、最適な投稿時間を意識する

保存率の確認

保存率は、 投稿がどれだけ「価値のある情報」として認識されたかを示す重要な指標 です。

リーチが減った場合、保存率が低下し、アルゴリズムの評価が下がったことが原因として考えられます。

以下のポイントを押さえ、「あとで見返したくなる」投稿づくりを意識しましょう。

Instagramの保存数を増やすコツ​​​​​​​

• ユーザーが「あとで見返したくなる」情報を発信する
  ■チェックリスト・How To（やり方）・最新情報まとめ・テンプレートなどは保存されやすい傾向にありる
  ■「○○のコツ」「○○のチェックリスト」「○○のトレンドまとめ」のように、実用的な情報をまとめた投稿
  ■スワイプ投稿（カルーセル形式）を活用し、複数ページに分けて情報を提供する
• 保存を促すCTA（行動喚起）を入れる
  ■ 投稿のキャプションや画像内に「役立ったら保存！」「あとで見返す用に保存してね！」といったCTAを入れる
  ■「この情報を忘れたくない人は保存！」など、自然な形で行動を促す
  ■ストーリーズでも「この投稿を保存しましたか？」とリマインドする
• デザインやフォーマットを工夫する
  ■シンプルなフォント、統一感のある色使い、図解やイラストの活用など、視認性が高く見やすいデザインを意識する
  ■インフォグラフィック（視覚的に情報を伝える図表）を使い、短時間で内容を理解しやすくする
• トレンドや季節に合ったコンテンツを投稿する
  ■「春のおすすめコーデ」「夏に行きたい旅行スポット」など、時期に応じたテーマを取り入れる
  ■イベントやキャンペーン情報をまとめた投稿も、期間中は何度も見返されるため、保存されやすい
  ■「○○の準備リスト」「○○のやることリスト」など、実用的な形式で提供する
• エンゲージメントを高めてアルゴリズムに評価される
  ■「あなたの意見を教えてください！」「どのアイデアが好きですか？」といったコメントを促す工夫をする
  ■ストーリーズで「この投稿を保存しましたか？」とフォロワーに呼びかけることで、保存を意識させる

ストーリーズ閲覧率

ストーリーズの閲覧率が低下すると、フォロワーとの接点が減り、アルゴリズムの評価が下がることがあります。

​​​​​​​ストーリーズは、フォロワーとのエンゲージメントを高める重要な要素であり、 閲覧率を維持することで、フィード投稿のリーチ向上にもつながります 。

閲覧率を高めたい場合は、以下のような工夫が効果的です。

• インタラクティブな要素（アンケート・質問・クイズ）を増やす
• 「最初にキャッチーなテキストを入れる」「短い動画を活用する」など、スキップ防止の策をとる

まとめ

Instagramのリーチは運用のアカウントの認知度拡大やコンバージョンアップを目指すうえで非常に大切な指標です。

投稿した画像や動画がどのくらいユーザーに届いているのか知ることで、より効果的にアカウント運用に繋げられます。

インサイトを上手に活用し、フォロワーのアカウントを分析して、リーチを獲得できるように工夫していきましょう。

より効果的にリーチを増やし、アカウントの運用効果を高めたい場合は、プロによる運用代行の活用も検討してみましょう。