スマートボックスや宅配ボックスなど、住人や管理者が居なくてもモノの受け取りや受け渡しができるサービスが増えてきている昨今、コンビニに導入されたスマートボックスを利用することで、簡単に家の鍵や車の鍵の受け渡しを行うことができるサービスが広がってきています。
特に、2018年6月に住宅宿泊事業法が施行されたことにより、民家の空き家に旅行者を有料で泊める『民泊』が解禁されました。これに伴い、コンビニの店舗で鍵の受け渡しサービスが大手コンビニ3社が参入するなど、市場が拡大してきているところです。 今回は、コンビニに設置された『IoTキーボックス』とはどんなものか、そして一般ユーザーの利用用途やその際に必要なモノまで徹底解説してまいります。
特に、2018年6月に住宅宿泊事業法が施行されたことにより、民家の空き家に旅行者を有料で泊める『民泊』が解禁されました。これに伴い、コンビニの店舗で鍵の受け渡しサービスが大手コンビニ3社が参入するなど、市場が拡大してきているところです。 今回は、コンビニに設置された『IoTキーボックス』とはどんなものか、そして一般ユーザーの利用用途やその際に必要なモノまで徹底解説してまいります。
IoTキーボックスで民泊に革命が
民泊では、これまで家主が直接宿泊希望者に鍵を手渡すことが多く、手間や安全面からの不安が大きいという課題がありました。しかし、コンビニのIoTキーボックスを活用することで宿泊者がIDやパスワードをもってボックスを開錠し、民泊の鍵を受け取ることができるようになったことで、日本人の利用者はもちろん、これから増えることが予想される外国人観光客の宿泊においてもスムーズに受け渡しが行えるようになりました。大手コンビニ3社にIoTキーボックス導入
こうしたIoTキーボックスはコンビニ大手3社、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートが設置を始めています。ファミリーマートは東京都内を中心に150店舗、ローソンは100店舗、セブンイレブンは2020年度までに全国の1000店舗に広げていく方針を示しています。これにより、コンビニにとっては、急増している外国人観光客が鍵の受け取りのために店に立ち寄ることで、歯ブラシなどの日用品や食品、お土産などを購入してもらえる機会が増えることが期待でできます。 特に、日本を訪れる外国人観光客は急増しており、特にオリンピックイヤーの今年は4000万人の外国人観光客が訪れる見通しです。
こうした中、最大の課題の1つとして、宿泊施設が乏しいことがあげられ、その有効な解決策としても民泊が必要とされています。 このように、民泊などの需要が高まっている中、コンビニのキーボックスを活用して簡単に受け渡しや、受け取りの確認をすることができれば、宿泊者の満足度向上にもつながると言えるでしょう。
チェックイン専用機でフロント業務代行が可能
なかでも、セブンイレブンがJTBと共同で行っているチェックイン専用機でのフロント業務代行サービスがあります。類似のサービスとして例をあげるならば、ローソンやファミマなどに設置された『ロッピー』などの専用機械を使って予約番号を入力し、その機会から出てくるバーコードが印刷されたレシートをもって、レジに行くと、チケットが購入できるようなものです。宿泊者がコンビニに設置されたチェックイン専用機で予約番号などを入力し、顔認証システムなどで本人確認を行うことで、IoTキーボックスから鍵の受け取りができるようになります。 これは、入室に限らず退室の場合も同様に、宿泊者はチェックアウト時もセブンイレブンに鍵を返しに来るだけで手続き完了です。
一般ユーザーの利用用途と、利用に必要な準備物
このように、宿泊者や民泊事業を行っている方のみの利用に限らず、コンビニのIoTキーボックスは一般ユーザーの利用も可能です。こどもやゲストへの鍵の受け渡し
例えば、子どもが学校に鍵を忘れていった、もしくは子どもが帰宅する時間に家族が家にいることができないといった場合にもコンビニのIoTキーボックスを利用することができます。先ほどご紹介した、セブンイレブンの例は、民泊者などの活用が主になりそうですが、ローソンに設置されたIoTキーボックス『Keycafe Smartbox』はむしろ一般ユーザー向けです。Keycafe Smartboxは22個のキーボックスと、タッチパネルを備えたコインロッカーのようなもので、鍵の受け渡しを遠隔で行うことができるサービスになります。現在では世界45都市、1000ヵ所以上で展開しており、累計100万回以上の鍵の受け渡しの実績があるといいます。 国内では現在、ローソンやカフェなどへの設置が進んでおり、オンラインで登録することで誰でも利用することができます。
更に、常時インターネットにつながっている為、アプリやwebサイトから、遠隔で受け渡し先の方へアクセス権を与えることが可能です。 鍵を頻繁になくす人、忘れてしまう人、シェアハウスをしている方などはKeycafe Smartboxを有効的に活用できるでしょう。また、不動産業にとっても有効的で、管理物件の近くのコンビニに鍵を預けておいて、入居者が入居当日に鍵を受け取りに行くといった活用法もあります。
IoTキーボックスの料金と利用するために必要なもの
『Keycafe Smartbox』が誰でも利用可能とはいえ、利用料金や、利用に必要な準備物などが気になるところですよね。まず、料金ですが、料金体系は3種類あります。基本月額料金が0円で受け渡しごとに759円(税込)、1日ごとに55円(税込)かかる『使った分だけプラン』は、無制限に預け入れることが可能で、受領、返却時にも自動で通知が送られてきます。 また、月額869円(税込)で受け渡しごとに319円(税込)の費用がかかる『ベーシックプラン』、月額2,178円(税込)で利用し放題の『アンリミテッドプラン』もあります。シェアハウスでの鍵の受け渡しで利用する場合は、『アンミリテッドプラン』がお得で良いかもしれません。
IoTキーボックスの活用で家事代行サービスの利用が増える?
このように、コンビニでの鍵の受け渡しがだれでも簡単にできるようになることで、意外なところでの活用が増えてきているといいます。 それが、『家事代行サービス』です。これまで、家事代行サービスにおいては、民泊事業と同様に、鍵の受け渡しを直接行うか、事前に預けておくのが一般的でした。この場合においても、コンビニに設置されたIoTキーボックスを活用することで、平日の不在時や突然の外出時でも家事を依頼することができるのでストレスがありません。更に、家事代行サービス業者においても、休日の代行殺到を緩和することにつながると期待されています。
まとめ
宅配ボックスや、スマートロックなどの設置が増えてきていますが、コンビニに設置されたIoTボックスを活用することで、『鍵』に対する不安やストレスを軽減することも可能です。特に民泊事業を行っている方や、家事代行サービスを頻繁に活用している方にとってはメリットの大きいサービスであるといえるでしょう。 今後はコンビニを中心にこのようなサービスが増えていくことでますます便利な世の中になっていきそうですね。この記事が良かったら、“いいね!”をしてください!
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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