【法人向け】高圧電力のコスト削減事例まとめ!電力会社の切り替えでいくら削減できる?

工場やオフィスなどが使用している高圧電力。電力の使用量も多い分、電気代が年間数百万~数千万円など高額なコストが発生するため、電気代の見直しを図る経営者は多いでしょう。高圧電力を扱っている新電力会社へ切り替えることで果たしてどのくらいコストを削減することができるのでしょうか。

本記事では、高圧電力の見直しを検討している方に向けて、高圧電力を扱っている新電力へ切り替えた企業のコスト削減事例を6社ご紹介します。現在高額な電気代でお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

高圧電力と低圧電力の違いとは

「高圧電力」と「低圧電力」の違いは、契約電力の大きさの違いにあります。高圧電力は50kwh以上で、低圧電力は50kw未満の契約となります。
低圧電力は、電柱に設置されている柱上変圧器により100Vと200Vに変圧され住宅や商店などへ供給されます。
一方、高圧電力は、6,600Vの状態で各施設のキュービクル式高圧受電設備(キュービクル)へ送られたあと、キュービクル内で変圧され使用されます。
また高圧電力は、工場や病院、大型商業施設などが契約しているのに対して、低圧電力はカフェや商店、美容院、クリニックなどの事業所から一般家庭などが契約しています。

高圧電力と低圧電力の特徴

■高圧電力
・契約電力が50kw以上
・6,600Vの高圧電力を施設内に設置したキュービクルで受電する
・キュービクルで100Vや200V変圧され電気を使用する

■低圧電力
・契約電力が50kw未満
・柱上変圧器により100Vと200Vに変圧された電気を受電する
・電気はそのまま使用できる

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高圧電力の市場とは

2016年4月より、電気小売全面自由化が開始されて以降、一般家庭や商店など多くの人が電力会社を自由に選択できるようになりました。そもそも電力自由化は、2000年3月より大規模工場やデパートが使用している「特別高圧電力」の自由化からスタートし、続いて2004年には中小規模の向上や中小ビルを対象とする「高圧電力」が開始されました。

それでは、現在高圧電力の市場における新電力の割合はどのようになっているのでしょうか。
新電力ネットの調査によると、2020年4月の時点では、高圧電力の割合は全体の23.1%となっており、どの電力よりも新電力へ切り替えた比率が高いことが分かります。低圧電力と比べると高圧電力は自由化の歴史が長いこともありますが、電力会社の切り替えによりコスト削減の見直しを積極的に行っている企業が多いことが分かります。

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高圧電力の切り替えで電気代いくら削減できる?6社の削減事例

高圧電力の見直しを検討している場合、実際に高圧電力を新電力へ切り替えることでどれくらいのコストを削減できるのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、業種・業態別に6社の電気代の削減事例をご紹介します。

削減事例①不動産会社のオフィスビル

  ≪課題≫

現在よりも電気代を安くしたい

≪目的≫
・コスト削減を行い、物件オーナーの電気代の負担を軽減したい
・会社の目業として、電気代の削減が掲げられていた

≪削減効果≫
■電気代削減前
年間電気代:約3457万円

■削減後
年間削減額:約250万円

■電気代削減率:7.2%

削減事例②ビール製造工場

≪課題≫
ビールの醸造にかかる費用を削減したい

≪目的≫
・ビール醸造にかかる運用費用を削減することが目的
・会社の方針が「環境にやさしく」ということを挙げているため、自然エネルギーから発電された電気を使用したい

≪削減効果≫
■電気代削減前
年間電気代:1299万円

■削減後
年間削減額:230万円

■電気代削減率:17.8%

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削減事例③健康食品の製造工場

  ≪課題≫

・品質やルールなどはそのまま維持できる電力会社の切り替え
・1,000万円を目標として経費削減

≪目的≫
・電気代を削減し、コストの使い方を見直したい
・電気代のオトクさだけでなく、信頼できる電力会社を選択したい

≪削減効果≫
■電気代削減前
年間電気代:約1億3,000万円(工場4拠点)

■電気代削減後
年間削減額:約1,700万円

■電気代削減率:10.8%

削減事例④オフィスビル

  ≪課題≫

電気使用量の増加により、高くなった電気代を削減したい

≪目的≫
・経費を削減した
・電力会社を自由に選べる今だからこそ、環境に合った電力会社を選びたい

≪削減効果≫
■電気代削減前
年間電気代:約6,085万円

■削減後
年間削減額:約707万円

■電気代削減率:11.62%

削減事例⑤老人介護施設

≪課題≫
介護施設で使用する高効率給湯機器の故障に伴い、電気代増加が予想されていた

≪目的≫
・介護施設のエネルギー環境を抜本的に改善したい
・費用だけでなく、信頼性の高い電力会社を選択したい

≪削減効果≫
■電気代削減前
年間電気代:約1,300万円

■削減後
年間削減額:約60万円

■電気代削減率:4.61%

削減事例⑥旅館

≪課題≫
館内の空調設備による電気代を削減したい

≪目的≫
・電気代を削減することで、旅館のサービス向上や建物の修繕費用に充てたい
・電力会社の切り替えによる電気代削減を日々の業務と同時にスムーズに実現したい

≪削減効果≫
■電気代削減前
年間電気代:317万円

■削減後
年間削減額:40万円

■電気代削減率:12.6%

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高圧電力は環境に合った新電力への切り替えで安くなる!

高圧電力は、工場やショッピングモールなど電力の使用量が多いため多額のコストが発生しています。そのため、電力会社を切り替えることで大幅な電気代のコスト削減につながる可能性があるでしょう。しかし、電力会社の乗り換えで新電力を選ぶ場合は自社の環境に合った電力会社を選ぶことがポイントになります。

法人向けの高圧電力の契約が可能な新電力は、電気料金の算定方法についての取り決め内容が異なるため、一つひとつていねいに確認することが重要になります。高圧電力のプランには、基本料金と電力量料金のほか、予備電力や自家発補給電力などさまざまなプラン・料金項目があります。そのため、自分自身でプランを決めるよりも無料見積もりサービスなどを利用して自身の環境に合ったプランを検討するのがおススメといえるでしょう。

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まとめ

本記事では、高圧電力について電力会社を切り替えることで電気代を削減できた企業のコスト削減事例をご紹介しました。高圧電力を契約している方は、そもそも電気代が高額なため、電力会社を切り替えて数%の削減が見込めたとしても大幅なコスト削減につながります。
現在、高額な電気代の請求にお悩みの方は、無料見積もりサービスなども活用してベストな電力会社を見つけてくださいね。

  
 

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