ICTって何?今さら聞けない「ICT」の解説と話題のICTシステムを紹介

ニュースや新聞だけでなく、日々の生活の中でも、最近「ICT」という言葉を目にする機会が増えてきたかと思います。令和の新しい時代に、急速に伸びてきたこの「ICT」というワード、みなさんはどういったものか理解していますでしょうか。

「ICT」とよく聞きはするけれど、実際は「IT」と何が違うのかわからなかったり、いまいちピンときていない人も多いと思います。そこで今回は「ICT」について改めて説明し、ITやIoTとの違いや、その活用方法などをわかりやすく解説していきます。

 

ICTって何?

ICTとは、情報伝達技術を意味する「Information and Communication Technology」の略称です。実用的な面で見ると、情報技術を意味する「IT」と、そこまで大きな違いはありません。かつて「IT革命」という言葉が流行したように、2000年代初頭は「IT」が多く使われてきましたが、国際的には「ICT」が一般的だったこともあり、近年は「ICT」という言葉のほうが広く使われるようになりました。

「IT」と比べると「ICT」は、情報や知識を共有することに重きをおいており、人と人・人とモノなど「コミュニケーション」面を強調しているのが特徴です。今後、AIや5Gなど新しい技術が発展していくことで、「ICT」はますます広がっていくと予想されています。

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IT・IoTとICTの違い

では「ICT」と似ているイメージを持ちやすい「IT」や「IoT」とは、どんな点が違うのでしょうか。それぞれの特徴と違いについてご紹介していきます。

ITとの違い

ITというのは「Information Technology(情報技術)」の略称で、パソコンのハードウェアやソフトウェア、インターネット、OA機器といった情報処理分野に関するさまざまな技術のことを言います。

それに対して「ICT」は、ITに含まれるカテゴリの一つとして考えることができ、情報技術というよりも、よりコミュニケーション技術の重要性を強く押し出すものになります。単なる情報処理技術というのではなく、ネットワーク通信を利用した情報の共有などが重視されています。

それぞれの用途として「IT」は、コンピューター関連の技術そのものを指しますが、ICTは医療や教育など、さまざまな分野においてコンピューター技術の活用法を指す言葉として、使い分けがされています。

IoTとの違い

一方、IoTというのは「Internet of Things」の略称で、日本語だと「モノのインターネット」と訳されています。これはパソコンやスマホといった、従来からある通信端末をのぞいたあらゆる「モノ」が、インターネットと繋がる仕組みや、それに関連した技術のことを指しています。

「IoT」は、ICTの仕組みを製品に利用したもの考えることができ、最も一般的に馴染みがあるものとすれば、最新家電が代表的です。たとえば「Google Home」や「Amazon Alexa」などのスマートスピーカーや、レシピもチェックできるオーブンレンジなど、インターネットを使ったIoT家電がたくさん登場しています。

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ICTはどんな事業に使われる?

今や、数多くの業界で利用されている「ICT」は、主に以下のような事業で広く活用されています。幅広い事業の中から、代表的な事業を4つご紹介します。

教育

ICTを使った教育方法は、近年の新しい学習スタイルとして、多くの学校で利用され始めています。ICT化することで、アナログで手間がかかっていた教師の業務負担の軽減を実現するほか、生徒にとっても効率的な学習に繋がっています。

具体的な活用方法としては、これまで冊子や紙で渡されていた教科書やプリントなどを電子化、タブレット端末の導入、プロジェクターや学習支援ツールの利用、などがあげられます。ICTの活用で電子化することで、業務負担の軽減だけでなく、紙代やプリントアウト代などコストの削減にも効果的です。

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医療

教育だけでなく、医療分野においてもICTシステムの活用は急速に進んでいます。これまでは病院内でしか確認ができなかった、患者や症例などの情報を、ICTを使い病院や地域の枠を超えて共有することで、効率的で正確性の高い医療や介護の実現につながっています。

ただIT技術を使って情報を収集・蓄積していくだけでなく、それをお互いに共有して連携する体制を作り上げることで、地域医療の向上にも大きな効果をもたらしています。

防災

日本は、昔から地震や台風など自然災害が多い国だったため、防災体制は常に重要な課題となっていました。その中でICTを活用した取り組みとして、リアルタイムで津波などの浸水・被害予測を立てるシステムを構築しました。

これは地理空間情報とICTを連携させ、地域災害に対して予測・予防・対応力を強化していく仕組みを作り、被害規模の縮小と復興・復旧までのロスを最小限にするというものです。

農業

年々、高齢化が進み、後継者や人材の不足が大きな問題となっている農業分野では、ICTを活用した「スマート農業」の導入が進められています。大がかりな収穫作業をロボットやAI搭載の作業車に行わせたり、ハウス内の温度管理や水やりのタイミングなどを自動化して、農家の負担を軽減できるようにしています。

話題のICTを活用したシステム

ここでは、ICTを活用したサービスを3つご紹介していきます。

保育ICTシステム:コドモン

業務の過酷さや保育士不足など、さまざまな社会的問題を抱える保育業界では、早くからICTシステムによる業務負担の軽減が進められてきました。さまざまなICTシステムがある中、国内シェアNo.1を誇るのが、保育ICTシステムの「CoDMON(コドモン)」です。

保育園の登降園記録を、タブレット端末やICTカードで正確に記録できたり、保護者への連絡や急なお知らせなどもリアルタイムで通知が可能です。また保育士業務で大きな負担となっている、指導計画や日誌といった事務作業も3,000種類を超えるテンプレートやフォーマットによって、ペーパーレス・電子化を実現しています。日誌や連絡帳などの入力時間を大きく削減することで、子どもたちの保育に時間をかけられるほか、無駄な残業抑止にも繋がります。


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テレワーク時代に最適:おうちワークBOX

新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、今年多くの企業でテレワークの導入が急速に進みました。これまで会社へ出社して行っていた業務を、自宅で行うことも増え、それに伴いセキュリティ面など新しく注意しなくてはいけない点も多く見つかりました。

こうしたテレワークに最適なICTツールとして登場したのが、社内のネットワークと接続するリモートアクセスツールです。自宅にネットワーク環境さえあれば、専用のVPN装置を設置するだけで、簡単に会社のネットワークへ接続が可能です。

高度なセキュリティ証明書により、自宅から直接情報にアクセスするよりも漏洩などの心配が軽減され、安心して自宅から業務を行うことができます。


》テレワークに最適!既存のネット環境に繋ぐだけワンタッチVPNの「おうちワークBOX」

業務効率化を図るRPA:WinActor Cast on Call

ICTは、単純な事務作業などの効率化を図れるRPAツールにも活用されています。RPAとは、ロボットを使った業務自動化システムのことで、毎日行う定型業務や単純な入力作業などを人間の代わりに行ってくれます。

これまで定型業務や入力作業に充てていた人員を、ロボットが代わりに行ってくれる分、本来やるべき業務に注力できるため、事務作業があったことで増えていた残業時間や従業員の負担軽減に繋がります。

また人的ミスや漏れなどもなくなるため、人の手によるチェックなども必要なく、安心して営業活動や新業務の開拓など、これまで着手できなかった業務を行うことが可能です。


》従量課金型で業務効率化を図るRPA「WinActor Cast on Call」

まとめ

今回は、聞いたことはあるけれど実際よくわかっていない「ICT」について、ITやIoTとの違いなども踏まえてご紹介してきました。
遠い先のシステムにも思える「ICT」ですが、見渡してみると、すでにたくさんのICTが生活の中にあふれています。ビジネス面でも幅広いサービスが登場していますので、ぜひチェックしてみてください。

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