再配達を減らすため、環境省が取り組む「COOL CHOICE」とは?

再配達を減らすため、環境省が取り組む「COOL CHOICE」とは?
インターネットの普及などにより、色々なものがネットで購入できるようになりました。購入した荷物を、玄関まで届けてくれる宅配便は、ユーザーによっては大変ありがたいですよね。しかし日中は、仕事などで自宅にいないこともあるため、不在票が届いていいたということもしばしば。実は、国内の宅配便の約2割が、再配達によって届けられているそうです。再配達になることで、トラックの稼働量が増えるため、その分トラックからのCo2排出量も増えていきます。 そこで現在、環境庁は「CHOOL CHOICE~できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン~」を実施中です。COOL COICEとは、エコカーへの乗り換えやクールビズなどを実施することで、2030年までに温室効果ガスを2013年から26%削減する取り組みです。今回は、このCOOL CHOICEの取り組みについてご紹介していきます。

「COOL CHOICEキャンペーン」の概要

「環境省がなぜ再配達を抑止するのか」と思ってしまうかもしれませんが、その理由は再配達によるCo2排出量の増加にあります。 まず荷物の配送にはトラックが使われますが、ガソリンで動くトラックはCo2(二酸化炭素)を排出します。Co2は温室効果ガスの一つであり、その温室効果ガスは地球温暖化の原因となるのです。 こうした理由のもと、トラックから排出されるCo2を減らすために、再配達を減らしていきましょうという取り組みが「COOL CHOICE」となります。実は世界で5番目にCo2の排出量が多い日本では、このCo2の削減が国民一人ひとりの急務とされています。国内の再配達が減れば、およそ42万トンものCo2を削減できます。そのため環境省は、国内の企業・団体・すべての国民に「1回で受け取りませんかキャンペーン」で再配達防止を呼びかけています。 https://sma-locker.jp/article/hojokin/

再配達を無くす荷物の送り方・受け取り方

では私達は、再配達を防止するため何をしたらよいのでしょうか。その1つは、荷物の送り方・受け取り方を工夫する事です。 これまで再配達になる荷物の、およそ70%以上が時間指定をしていませんでした。もちろんネット購入などは、時間指定ができない場合もありますが、個別で荷物を送る側は、受取側の予定を確認し、時間指定をすることで再配達はたいてい防げます。 問題は受取側になった時、再配達になった荷物のほとんどは、インターネットで購入した商品ですインターネットで購入した商品は、購入先の商品準備などにあわせて発送されるため、なかなか時間指定が出来ないこともあります。帰宅後に不在票に気付いても、再配達の受付時間は終わっていたり、荷物を受け取るために数時間家で待っていなくてはいけなかったりと、その負担も大きいです。このように受取りが難しい方は、オープン型宅配ロッカーやコンビニ受け取り、宅配ロッカー・宅配ボックスの設置も有効な手段です。

近年増えている宅配ロッカーや宅配ボックス

オープン型宅配ロッカーは、駅前などに設置が増えてきており、自宅ではなく最寄り駅のロッカーを指定することで、自宅にいなくても荷物を好きな時間に受け取ることができます。一人暮らしの方、仕事で帰宅時間が遅い方をはじめ、自宅に知らない人が来てほしくない方などにも重宝されています。好きな時間に好きな場所で受け取りが出来るので、こうしたオープン型の宅配ロッカーは再配達削減の大きな力となると言えます。 またコンビニ受け取りは、最寄りのコンビニエンスストアに荷物が届いて受け取れるというシステムです。届いた荷物は24時間受け取りができるため、再配達を防ぐ事ができます。ただしAmazonで購入した商品は、ローソンとファミリーマートでしか受け取れませんので注意しましょう。 他にも自宅に宅配ロッカー・宅配ボックスを設置する方も増えています。最近では、新しいマンションなどの賃貸物件でも、宅配ボックスを設置しているところが増えてきています。コンビニや駅のロッカーを使わなくても、自宅で好きな時間に荷物を受け取れる宅配ボックスは、これからの賃貸物件には欠かせない設備ではないでしょうか。 関連記事:あなたの街にもあるかも?誰でも利用できるオープン型宅配ボックス「PUDOステーション」の魅力とは

おすすめ宅配ボックス

宅配ボックスには、大きく分けて機械式宅配ボックスと電気制御式宅配ボックスの2種類が存在します。機械式宅配ボックスは電気を利用せず、機械的な施錠を行う方式です。電気制御式宅配ボックスは外部電源を利用してコンピューター制御でボックスを操作・管理する機能を備えています。その中から代表的な2例をご紹介します。

機械式宅配ボックス - パナソニックCOMBOシリーズ

出典:http://sumai.panasonic.jp/exterior/takuhai/combo/sp/ 電気工事が不要で捺印ボタンもついているシンプルな宅配ボックス「パナソニックCOMBOシリーズ」は、コンパクトタイプからミドルタイプまで全4種類のラインナップ、色は落ち着いた鋳鉄ブラック・ステンレスシルバー・漆喰ホワイト・エイジングブラウンの4色、設置から埋め込みも可能ですので、家の外観を損ねません。 操作も非常に簡単で、ワンプッシュで施錠。解錠には鍵を使います。留守中や手が離せない時、「パナソニックCOMBOシリーズ」が、あなたの代わりに荷物を受け取ります。 関連記事:再配達のない街へ!パナソニックと自治体が協力した実験の成果とは

電気制御式宅配ボックス - LIXIL宅配ボックス リンクスボックス

出典:http://www.lixil.co.jp/lineup/gate_fence/homenetwork/variation/linksbox/ 「リンクスボックス」はLIXILのネットワーク連動型宅配ボックスです。別売りの「ホームユニット」に繋げば、スマートフォンで荷物の受け取り・取り出し状況が確認出来るようになります。また屋外カメラと連動することで、荷物の受け取り・取り出し状況を撮影できるため、宅配ボックスへのいたずらや盗難、防犯にも一役買っています。 関連記事:宅配ボックスはマンションだけじゃない!個人宅で使える宅配ボックス6選

まとめ

日本はCo2排出量が世界で5番目に多い国です。(1位:中国・2位:アメリカ3位:インド・4位:ロシア・5位:日本)の順になります。しかし国民ひとりあたりの1年間のCo2排出量は、1位:アメリカ(16,4t)・2位ロシア(12.4t)・3位:日本(9.6t)と、実はワースト3位に入るほど。地球規模での最重要課題である地球温暖化を防ぐため、宅配ボックスを設置することで、COOL CHOICEの目標とする、温室効果ガスの26%削減も不可能ではありません。再配達防止に役立つ宅配ボックス情報はコチラ
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スマロッカー編集部