コンビニと民泊が続々と提携!便利な鍵の受け渡しサービスがスタート

2018年5月2日。ファミリーマートは、世界192カ国で宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイト「Airbnb(エアービーエヌビー)」と提携し、民泊で利用する鍵の受け取りを、全国のファミリーマートで対応していくことを発表しました。近年増えつつある民泊事業、国も「住宅宿泊事業法(民泊法)」を制定し、安全な貸し借りが出来る様に取り組んでいます。
2018年6月15日に制定される「住宅宿泊事業法(民泊法)」とは、一体どういったものでしょうか。近年、急速に増え続ける民泊において「安全面・衛生面の確保がなされているか」「宿泊客のゴミの不法投棄や夜間の騒音が、近隣トラブルを起こしていないか」等の審査を行い、ホスト側・借り手側共に安心して利用するために策定された新法です。
民泊法では、登録するために必要な住宅の定義等が決められています。登録のためには、設備要件となる設備が設置されていること、居住用件である項目に該当する物件が、年間提供日上限180日(泊)の民泊として都道府県知事等へ登録出来ます。
出典: http://www.sej.co.jp/company/news_release/news/2018/2018041811.html
セブンイレブンはJTBと共同で行う「フロントデスク24」を、2018年6月15日から東京都内の一部セブンイレブンで開始します。これは東京都内に設置した、セブンイレブン鍵受取サービス「セブンチェックイン機」がある店舗でのみの運用となり、本人認証機能で確認できた人だけが、鍵が受け取れるシステムです。セブンイレブンは、2018年10月までに50店舗、2020年度までに1000店舗を「フロントデスク24」の対象店舗にしていく予定としています。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000030273.html
キーカフェ・ジャパン合併会社と株式会社ローソンは、ローソン店舗内にキーカフェの端末「Keycafe Smartbox」を設置し、鍵の受け渡しサービスを開始しました。このサービスは民泊のみならず、カーシェアリングや賃貸会議室等の鍵を預ける事もできます。導入1号店となるローソンGINZA SIX店から始まり、2019年3月末までに100店舗でのサービス拡大を狙っています。
このように近くのコンビニで、鍵の受け渡しが簡単に出来るようになりました。しかし気軽に受け渡しができることで、貸した鍵の合鍵を作られてしまう事も想定されます。そこで、スマートロックの出番です。
>>面倒な受け渡しは「Keycafe」で簡単にしましょう!
フォトシンス株式会社が開発した「Akerun」は、既存のドアのキーホールに簡単に貼り付けられるスマートロックです。しかし機能はとても充実しており、アプリケーションでの解錠・施錠は基より、鍵のシェアリングや入退出記録。24時間サポートも完備したシステムになっています。鍵の使用日時設定もアプリケーションで行えますので、直接出向くこと無く鍵の貸出が出来ます。
https://sma-locker.jp/article/akerun_about/
世界的電気メーカーであるSONYとWiLとの共同開発である「Qrio Smart Lock(キュリオスマートロック)」は、既存のドアのキーホールに取り付けるタイプのスマートロックです。こちらもAkerunと同じくスマートロックの機能は全て揃っています。Qrioの特色はアプリケーションを起動しておけば、Qiroが圏内に入った時にBluetoothによる鍵認識で素早く施錠を行います。これにより鍵を探す事なくスマートに部屋に入室できます。メールやLINEのメッセージで鍵の受け渡しも可能ですので、一時的な部屋の貸出にはもってこいの1台です。
Qrioスマートロックの詳細については下記のページからもお問合せいただけます。
>>ソニー系ベンチャー企業が開発したスマートロック「Qrio Smart Lock」のスゴイところとは?
リクルートテクノロジーが開発した不動産管理に特化したスマートロックiNORTH KEYは、キーホールに取り付けるタイプのスマートロックです。こちらはリクルートの「Suumo」からノウハウを吸収し、不動産管理に特化した機能が充実しています。内覧希望者への鍵の貸出は事務所内のパソコンから行いアプリケーションで受け取った鍵で施錠ができます。内覧時間の指定も出来き、効率的に部屋の管理が出来ます。複数の民泊を運営する方には1番便利なスマートロックかと思います。
関連記事:新機能も続々追加!不動産管理に特化したリクルートの「iNorth Key」
新しく制定される「住宅宿泊事業法(民泊法)」とは?

設備用件
・台所 ・浴室 ・トイレ ・洗面設備居住用件
・現に人の生活の本拠として使用されている家屋 ・入居者の募集が行われている家屋 ・随時その所有者、賃借人又は転借人の居住の用に供されている家屋 こうした条件が決められ、ホスト側の基準も厳しく制定されたことで、2018年6月1日~6月15日の間、Airbnb経由での国内宿泊予約およそ80%が、Airbnbによりキャンセルとなりました。それだけ無許可での民泊が多かったと言えます。その結果、国内における民泊宿泊施設は供給不足になっており、もしあまり使っていない物件などがある方は、今が民泊業に関わるチャンスと言えます。全国どこにでもあるコンビニは絶好の受け渡し拠点
しかし民泊を始めたいと思っても、普段使っていない物件であるため、いざ使う際に鍵の受け渡しは厄介なものです。そこでAirbnb利用者向けに、ファミリーマートは「鍵受け渡しサービス」を行うと発表しました。ホスト側が、ファミリーマートに鍵を預け、Airbnb利用者が店舗で受け取り、返却時も店舗へ返却するといったサービスです。これにより外国語の出来ない方も、本人と面通しする事なく物件を貸し出す事ができます。 最近では、こうしたコンビニでの鍵の受け渡しサービスが、ファミリーマートだけに限らず、多くのコンビニでスタートしています。セブンイレブン「フロントデスク24」

ローソンが「keycafe(キーカフェ)」と提携

民泊で使われるスマートロックとは
スマートロックとは、スマートフォンのアプリケーションを通して鍵を開閉・管理する機器の名称です。物理的な鍵の貸し借りなく、インターネットを通して鍵を貸すことができます。アプリケーションで鍵の利用期間を決めることで、滞在期間中のみの鍵の貸出も容易に設定できます。そのため多くの民泊では、このスマートロックが利用されています。民泊向けお薦めスマートロック
・Akerun(アケルン)

・Qrio(クリオ)

・iNORTH KEY(イノースキー)

まとめ
2020年の東京オリンピックを控え、各国から来賓に対応できる宿泊施設不足が問題視されています。それを補うべく、民泊ビジネスが注目視されています。年間180日以内であれば、物件が条件を満たしていれば誰にでも登録できる制度です。折角の機会ですので、空物件を民泊施設として上手に活用してみませんか。 https://sma-locker.jp/article/realestatetech/
この記事を書いたライター
スマロッカー編集部