『マートステーション』は生鮮食品も宅配可能!ドラッグストアにも続々導入?

マートステーションは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、問い合わせが急増している宅配ボックスです。生鮮食品の宅配も可能であることから、お薬以外の食品なども取り扱っているドラッグストアのオーナーにとっても、来客促進といった効果が期待できるでしょう。
今回は「マートステーション」について、解説していきたいと思います。
マートステーションの導入には、以下のようなメリットが挙げられます。
コロナ禍で需要が高まる宅配ボックス
新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、対面しないで荷物を受け取りたい人が増えています。ECサイトや宅配サービスの利用が増える中で、対面接触を避ける為、宅配ボックス設置のニーズが高まっているのをご存知でしょうか。 宅配ボックスは再配達などを減らす手段として注目を集めていました。しかしコロナウイルスの感染拡大以降は、感染予防対策として効果が期待されています。配達員と受取人が対面する機会を減らせるので、接触による感染を防止できるでしょう。 クックパッドマートは、生鮮食品に特化したECサービスです。アプリから注文した商品は、生鮮宅配ボックス「マートステーション」に配達されます。店員や他のお客さんとの接触を避けて買い物ができるので、新しい生活様式に対応した買い物手段と言えるでしょう。 宅配ボックスのネックとして、冷蔵品や生鮮食品に対応していないという問題があります。しかしマートステーションなら冷蔵機能つきの宅配ボックスなので、生鮮食品の配達に対応しています。戸建て住宅用には提供されていませんが、地域に設置されたマートステーションに新鮮な状態の食材を配送してくれるでしょう。クックパッドの生鮮宅配ボックス「マートステーション」
「マートステーション」は、ECサイト「クックパッドマート」で買い物した生鮮食品を、冷蔵庫型の宅配ボックスに配達してくれるサービスです。スマホのアプリから注文が可能で、商品は地域に設置されたマートステーションに届けられます。 2020年12月より、スギ薬局への導入が開始されました。「スギ薬局 桜新町店」「スギ薬局 町田金森東店」「スギ薬局 町田小川店」を第一弾として、設置店舗は順次拡大されていく予定です。 注文後はアプリに宅配ボックスを解錠する為のコードが送られてきます。朝8時までに注文すれば、当日夕方以降に商品を受け取ることが可能となるでしょう。1品でも送料無料なので、買い溜めせずに利用できるという特徴を持っています。なおマートステーションが設置できる場所は、以下のような場所となっています。 ・駅 ・マンション共用部 ・オフィス ・フィットネスジム ・保育園 ・公共施設 ・コンビニエンスストア ・ドラッグストア ・クリーニング店 ・飲食店 など マートステーションは初期費用ゼロ・月額費用ゼロ・運営負担ゼロで運営できます。荷物受け取りの為に来店する人も増えるので、設置する店舗にとってもメリットがあるでしょう。今回大手ドラッグストアチェーンであるスギ薬局へ導入したことで、受け取り場所が増え、さらにサービスの利便性が向上すると期待されています。 コロナ禍にあり、混雑を避けて買い物したいというニーズが高まっています。それに伴い、クックパッドにもマートステーションの問い合わせが増加しています。ドラッグストア経営者の方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。導入済のドラッグストア一覧
マートステーションは、現在以下4社のドラッグストアで導入が進められています。 ・ツルハドラッグ ・ココカラファイン ・ドラッグストアスマイル ・スギ薬局「マートステーション」のメリットとは

宅配ボックスで新鮮な食材が受け取れる
一つ目のメリットは、宅配ボックスを利用して新鮮な食材が受け取れるという事です。宅配ボックスは、受取人が不在の時に荷物をボックスに配達するサービスです。通常の宅配ボックスには冷蔵機能がついていないので、生鮮食品などの配達は原則対応しておりません。 しかしマートステーションは生鮮食品を保存するための宅配ボックスとして設計されているので、冷蔵機能がついています。新鮮な食材を新鮮なまま保存できるので、受け取るまでに傷む心配もありません。セキュリティ対策も万全
二つ目のメリットは、セキュリティ上の安全性です。マートステーションは、スマホのアプリに送られる専用コードで解錠するシステムとなっています。コードを入力しない限り誰かに開けられる心配がありません。 受取人本人が宅配ボックスへ向かえない場合でも、アプリ上でコードを共有すれば、他の人に受け取ってもらうことも可能です。コードさえ分からなければ盗難リスクがなく、余計なトラブルを避けられるので、設置する側としても安心して導入できるでしょう。集客効果も期待できる
三つ目のメリットは集客効果が期待できるという点です。マートステーションは生鮮食品を日常的に受け取れるので、あらゆる店舗で利用者の来店促進に活用できるでしょう。 ドラッグストアでは医薬品・日用品・化粧品以外にも生鮮食品の購入頻度が高いと言われているので、既存顧客の来店頻度向上が期待できます。またクックパッドマートを利用する層へのアプローチにもなり、新規顧客の増加も期待できるでしょう。「マートステーション」のデメリットとは
便利なマートステーションですが、以下のようなデメリットも想定されるので、注意してくださいスマホがないと利用できない
一つ目のデメリットは、スマホがないと利用できないという点です。マートステーションはスマホのアプリを使うシステムなので、受け取り時にスマホまたは解錠コードがないと利用できません。店舗側にとっては、スマホを忘れたので開けてほしいと頼まれる手間が増える可能性も想定されます。クックパッドマートの商品しか利用できない
二つ目のデメリットは、クックパッドマートの商品しか利用できないという事です。マートステーションはクックパッドが開発した製品なので、他の製品の配達を受け付けておりません。あらゆる生鮮食品の配達に対応している訳ではないということを、留意しておきましょう。まとめ
今回はドラッグストアで導入が進む「マートステーション」について解説しました。 コロナウイルス収束の目途が立たない中、宅配ボックスの需要が高まっています。しかし戸建て住宅向けの宅配ボックスは、生鮮食品の配送に対応していません。そこで地域に設置するタイプの「マートステーション」に、注目が集まっています。 マートステーションは初期費用ゼロ・月額費用ゼロ・運営負担ゼロで、来店促進や利用継続のきっかけ作りになるでしょう。コロナ禍がもたらした生活様式や意識への変化は、当面続いていくと見なされています。ドラッグストアのオーナーの方は、この機会に導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたライター
スマロッカー編集部