オフィス向けスマートロック6選の比較と、選び方について解説!

皆さんはスマートロックというものをご存知でしょうか?これは、元から設置されている鍵をデバイスにより解錠することができるシステムのことです。
2015年から国内でも普及されてきたスマートロックですが、その範囲は住宅に留まらず商業施設やオフィスでも使用することが可能です。今回は、オフィス向けスマートロックのお話をしていきたいと思います。
オフィスでスマートロックを使うメリット
オフィス=事務所や会社でスマートロックを使用するには、厳重なロックシステムが必要になります。スマートロックを設置していないオフィスでも、厳重な鍵のチェックは必要ですよね。しかし、人の手だけでは最大の厳重度を保つことは少し難しいと言えます。では、オフィスでスマートロックを使用するメリットとはどんなところなのでしょうか。①鍵の管理のスマート化
一般的に”鍵”と聞くて想像できるのが、誰もが持っている自宅の鍵や車のキーです。しかし、スマートロックの鍵は違います。それは個人個人の持つデバイスだったり、カード型のキーであったりその形態は様々に存在します。この鍵の在り方からもわかるように、管理の手間が省けるということです。 また、複製されたり紛失してしまうなどのリスクも回避できます。一時的な社員や退社してしまう社員から受け取る際にも、そのリスクはかなり軽減されます。さらに、入退室のみならずアルバイト・パートの方の一時的使用にも対応することが可能です。②入退室を制御できる
実はこのスマートロック、入退室を制御するだけでなくどの社員がどのエリアまで入室可能かまでもシステムに組み込まれています。社内の情報を守るという点ではもちろん、不正な入室を未然に防ぐことができます。 オートロック機能も備わっているため、鍵のかけ忘れも心配いりません。さらに、各ドアに設置されているスマートロックの状態や開閉履歴なども、パソコンで管理ができるため開閉した際のデータを残しておくことができる厳重なシステムと言えるでしょう。③勤怠管理にも最適です
従業員の勤怠つまり出退勤の記録が必須となった現代において、管理の工夫も必要となってきます。そこで、スマートロックを導入すれば従業員がいつどこへ入退室したのかを把握することができます。このシステムを使用することによって、上記した点をカバーできる他勤怠の管理も同時に行うことができるので、効率的な管理が可能になります。 さらに、スマートロックで入退室を行うためタイムカードの必要性もなくなります。入室の際にタイムカードと同じ役割をしてくれるスマートロックだからこそ、打刻漏れやミスを防ぐことができ、確実な勤怠管理を行うことが可能です。オフィス向けのスマートロックをご紹介
様々な企業で導入が勧められているスマートロックですが、ここではおすすめのスマートロックを6種類厳選してご紹介したいと思います。設置方法や価格・月額料金、そして使いやすさなどを比較して見てみましょう。『Akerun』
高い人気を誇るのはこちら『Akerun』です。このスマートロックは、初期費用も一切かからない上になんと工具不要で簡単に取り付けることが可能なのです。その設置方法は、メインとなるドアに貼り付けるだけでその瞬間から作動するということから、オフィスには最適なスマートロックと言えます。 スマートロックのキーとなるのはほとんどがカード式のものですが、こちらのシステムではスマートフォンやICカードもキーになるというから便利ですよね。もちろん社員証をキーにすることも可能です。 そしてAkerun専用のアプリがあるため、遠隔での解錠も可能ですし様々な項目をまとめて管理することができます。鍵の権限もこのアプリから変更できますよ。 では、初期費用0円ということですがレンタルなどの場合はどうなるのでしょうか。まず、購入の際には36,000円ほどで購入可能ということです。レンタルの場合は月額9,500円からで、長く使うことを考えると購入の方がお得に感じます。『Remote LOCK』
こちらのスマートロックはなんと鍵もスマートフォンもいらないというWi-Fi型のスマートロックになります。鍵がいらないスマートロックとは一体どんなものなのでしょうか。 鍵業務の全てをIT化したこちらのシステムは、暗証番号での解錠となります。そのため、手ぶらで退室したとしても番号を入力すれば簡単に入室できるということです。この点から、鍵の紛失などのリスクがかなり減ると言えますよね。鍵の複製という手間も省けるため、オフィス向きと言えます。 また、複数の土地や同系列のビルでの使用も可能であり、その管理も一元してクラウド上で行えます。全てをIT化したスマートロックのためクラウド上での管理が主なものとなりますが、そのセキュリティも万全で安心して使用することができます。 気になるのは費用です。本体の購入は35,000円前後です。取り付け費には一台30,000〜40,000円ほどかかります。そしてレンタルの場合、こちらは驚きですが一台あたり500円から1,500円の月額で使用することができます。『SESAME mini』
こちらのスマートロックは、スマートフォンでの解錠がメインになります。専用アプリをダウンロードして、連動させて解錠する仕組みです。iPhoneユーザーであれば、ノック解錠と言ってiPhoneをノックするだけで鍵を開けることも可能です。スマートフォンをいちいち取り出さなくても良いという点が、オフィスユーザー向けですよね。ただ、スマートフォンの充電がなくなった場合の不安というのもありますが、その点もご安心ください。従来の鍵も使用することができるので、何かあっても解錠できなくなるということはありません。 こちらも遠隔操作が可能なので、来客時などの対応も簡単にできます。信頼できるお客様には鍵のシェア機能もあるので、便利に使い分けることができますよ。 取り付け方法も簡単で、ただドアに貼り付けるだけで大丈夫です。強力シールなので剥がれる心配もありません。 費用はというと、10,000円から製品があるので非常に低コストで使えます。これなら、立ち上げたばかりの企業でも無駄なくそして効率的に使用することができます。『ALLIGATE』
こちらのスマートロックは、完全月額制のものになります。クラウド型の入退室管理をシステムとしていて、製品種類も5種類と様々なオフィスに適応できそうです。全てがレンタルのこちらのスマートロックですが、その月額は3,000〜10,000円のものまでタイプ別に用意されています。 オフィスのセキュリティ対策だけでなく、入退室管理から勤怠管理、倉庫の管理まで用途別にタイプを使い分けるのがおすすめです。 設置方法には2種類あり、同梱されているドライバーで取り付けるタイプと工事が必要なタイプとあります。簡単に設置するのならドライバーで取り付けることが早いのですが、ハイスペックなセキュリティを求めるなら工事を頼んで強力なスマートロックを取り付けることもありですね。『Linkey』
IoT時代のデジタルロックとキャッチコピーがあるだけあって、完璧なデジタル化されたスマートロックがこちらです。設置方法も簡単で、工事が不要な点も大きいです。しかし気をつけたいのが、取り付け前の鍵の形状です。円筒状のドアやプッシュ・プル鍵には対応していないので注意が必要です。 そしてこちらのスマートロックは、複数のオフィスを持つ企業におすすめです。なぜかというと、ネットワークを介して複数の鍵を管理できるクラウドが存在するため、一元管理も楽にできてしまうからです。 本体価格は購入する際に50,000円前後とやや高めですが、その分のセキュリティ性が高いことや管理面での楽さを考えると、そこまで高くはないはずです。様々な商業施設で実際に導入されているこちらのスマートロックだから、信頼をおけるということもありますよね。『Qrio SmartLock』
こちらは全てハンズフリーなところが特徴のスマートロックです。登録した人がドアの近くに近づくだけで、解錠できるという驚きのシステムを持っています。また、鍵の閉め忘れで不安な方にも安心です。オートロック機能がついているので、入退室の際にもスムーズに出入りすることができます。 設置方法はとても簡単で、付属の両面テープで取り付けるだけです。この点から、後付けも可能だと言えますね。さらに様々な種類のドアに対応しているため、そのタイプを選びません。 こちらのスマートロックの大きな特徴として、スマートスピーカーやAppleWatchにも対応していることから、オフィスでのスマート化が速く進みそうなイメージです。 レンタルは内容ですが、本体価格も18,000からとお手頃価格のため取り入れやすいかと思います。大きなビルなどのオフィスよりは小規模のオフィス向けと言えます。スマートロックの選び方
スマートロックの選び方で注目したい部分は、以下の通りです。①機能性
その企業がどんな方法での解錠を求めているかが重要です。スマートロックには様々な種類が存在するので、用途に合わせたタイプ選びが必須です。②設置方法
自身で取り付けるタイプか、工事を必要とするタイプかにわかれます。手軽に低コストに抑えたいなら独自に取り付けられる方が良いと思いますし、万全な体勢を望むなら工事費用を含めて検討してみるのも良いかもしれません。③費用
月額制なら低課金でレンタルすることが可能です。本体を購入してしまえば永久的に使えるので新しいものへの交換を考える必要はなくなります。④条件
そのオフィスの設置する場所や、使い方全てをトータルして条件を考えることが大切です。いざ購入してみて予想と違う、なんてことがないようにしっかり条件を決めておくことです。 これら4つの点から、企業の条件と合うスマートロックを見つけることが前提です。いざ購入してみても思ったものと違っていたり、機能性と企業のやり方が合っていなかったりすることもあります。そのためにも、レンタルを検討するのもおすすめです。様々な製品を試してみて、最終的に企業のやり方とぴったり合うスマートロックがあれば、購入して取り付けても十分かと思います。まとめ
スマートロックには、本当にたくさんの種類が存在しているので検討する際に悩む方も多いかと思います。しかし、そのオフィスでどういったやり方をしているのか・または望んでいるのかが明確になればそのスマートロックの方向性は見つかるはずです。スマートロックで、全てをIT化していくことにより従業員の方のミスなども減り、管理側の作業効率もきっと上がるはずです。この機会に、オフィスへのスマートロック導入を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたライター
スマロッカー編集部