電子マネー決済機能付き宅配ボックス『LEBシリーズ』とは

電子マネー決済機能付き宅配ボックス『LEBシリーズ』とは
近ごろでは、IoT技術の発達と普及にともなって、ネットショッピングなどで購入した商品を駅やスーパーマーケットに設置してある宅配ロッカー経由で受け取る動きが盛んになってきました。 宅配ボックスを活用することで、不在時における宅配商品の受け取りが可能になるとともに、仕事終わりにも商品をピックアップすることができるため、再配達にかかる手間を省くことができます。 今回は、従来型の宅配ロッカーの機能に加え、電子マネーでの決済機能などを搭載した新型宅配ボックス「LEB」シリーズの機能や特徴について、具体的な活用方法とともにご紹介いたします。

電子マネー決済付き宅配ボックスをグローリーが開発

兵庫県姫路市に本社工場を置く「グローリー株式会社」は、QRコードによる認証システムや、ICカードによる読み取り機能などを備えた、電子マネー決済機能付きの新しい宅配ボックス「LEBシリーズ」の発売を発表しました。 LEBシリーズは、従来までの宅配ボックスに備わっている標準的な機能に加え、QRコードやICカードによる電子決済機能を搭載した、宅配商品の受け取りに機能を絞り込んだ新型の宅配ボックスです。 LEBシリーズを活用することで、ネットショッピングで購入した商品などを宅配ボックス経由で受け取ることができるだけではなく、商品代金の支払いに関しても宅配ボックスから済ませることが可能。再配達のわずらわしさの解消と決済における利便性の向上を見込むことができます。

着払い、代引きも受け取り可能

LEBシリーズはQRコードやICカードでの電子マネー決済にも対応しています。従来までは不可能とされてきた宅配ボックスでの着払いや代引き商品の受け取りを実現させることができるでしょう。 また、本体にはスマートフォンに表示したQRコードを読み取ることができる専用のQRコードリーダーや、電子マネー決済に対応した非接触型のICカードリーダなどを搭載しているため、代金引換や着払いを選択することが可能になります。

主な設置場所について

仕事終わりのピックアップ需要などから、現在では駅やスーパーマーケットなどへの設置が広がりつつある宅配商品の受け取りロッカーですが、設置場所については今後も順次拡大予定とのことです。 LEBシリーズでは、通常の荷物を保管する常温タイプのロッカー製品や、クール便や食料品の受け取りを実現することができる冷蔵タイプのロッカー製品も展開されているため、今後の設置場所の拡大に期待したいところです。

基本的に宅配ボックスは代引き等受け取り不可

商品の受け取りに宅配ボックスを利用するためには、ほとんどの場合ではクレジットカードでの決済に限られているケースが多く、着払いや代金引換による決済は選択できない点が従来までの課題として挙げられていました。

宅配ボックスで受け取れないもの

いわゆる宅配ボックスと呼ばれるプロダクトの多くは、非対面で荷物を受け渡す都合上、代引きや着払い商品の受け取りはできない場合がほとんどです。 そのほかにも、クール宅急便や生モノの食料品などは受け取りができない場合がケースが多く、受け取りできる荷物の種類に制限があることなどが従来型の宅配ボックスの課題として捉えられていました。

LEBシリーズで該当の荷物を受け取るときの注意点

上記のような課題を解決するためにも、LEBシリーズをはじめとする宅配商品の受け取りロッカーの活用は有効な一手であると言えるでしょう。しかし利用にあたってはいくつかの注意点も把握しておかなくてはなりません。。 1つ目には、QRコードや交通系ICカードといった電子決済への対応のみで、現金での支払い方法には対応していないという点です。 着払いや代引き商品の受け取りができることは大きいメリットのひとつですが、現金での支払いを希望する場合、結局はICカードへのチャージなどが必要となるため余計な手間が増えてしまう可能性があります。 2つ目には、受け取り場所が限られているため、近場に存在しない場合には利用が難しいシーンがあるという点も注意しておくべきところでしょう。 昨今では、こうした宅配商品の受け取りロッカーは街中のいたるところで目にする機会が増えましたが、電子決済が可能なものや冷蔵ロッカーを備えているものなどは、まだまだ十分な普及率とは言えません。 利用にあたっては以上のような注意点を踏まえたうえで、快適に利用できるように設置場所などの確認をしておく必要があるでしょう。

ECサイトと宅配ボックスの連携と今後の可能性

LEBシリーズをはじめとする宅配商品の受け取りロッカーは、ECサイト(商品やサービスなどの販売を目的とするWEBページのこと)と連携させることによって、さらなるビジネスチャンスの拡大を見込むことができます。 ユーザーがECサイトから商品を購入し、その購入代金の支払いをLEBシリーズでの電子決済に指定することで、好きなタイミングで商品を受け取ることができます。さらに電子マネーでの決済も可能となるため、よりユーザー利便性の向上に繋げることができるでしょう。

まとめ

ネットショッピングなどを頻繁に利用する場合には、クレジットカードでの決済を選びがちではないでしょうか。便利な一方で使い過ぎや引き落としができなかった際のリスクなどを考慮すると、あまりにも頻繁なカード決済は避けたいところですよね。 また、すべてのユーザーがクレジットカードを持っているとは限りません。LEBシリーズをはじめとする電子マネー決済機能付きの宅配商品の受け取りロッカーの活用は、ネットショッピング決済における選択肢のひとつとして魅力的なものであると言えるでしょう。
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スマロッカー編集部