ますます広がるIoT。宿泊業の人材不足を解決する「スマートホステル」がアツイ!

ますます広がるIoT。宿泊業の人材不足を解決する「スマートホステル」がアツイ!
ヒトとモノを繋ぐ「IoT(Internet of Things)」化の動きが進む昨今、電気やエアコンなどの自宅家電や、オフィスの鍵などのIoT製品が多数登場しています。スマートフォンの普及率が人口の7割を超えてきていることで、スマホで操作する商品の登場は必然とも言えます。こうしたIoT化の動きが、家庭やオフィス以外でも広がり始めています。中でも大きな話題となったのが、ホテルのIoT化。いわゆる「スマートホステル」という形の宿泊施設です。

長時間労働の割に低賃金・・・宿泊施設の労働力不足をIoTで解消?

スマートロックのようなIoTシステムが備わった宿泊施設というと、Airbnbや民泊などを浮かべる方もいるかと思います。対人対応の手間を省くといった面で見ると、ホテルのような一般宿泊施設に広まったのも分かる気がします。ホテル・旅館などの宿泊業は、飲食業界と同じように、長時間労働な割に収入が低いとされ、慢性的な人手不足に悩まされていました。ギリギリの人数でローテーションを組んでいるため、十分なサービスが提供できていないということも。こうした人手不足解消方法の1つとして、IoT化したスマートホステルが次々と登場しています。 >>日本初のスマートキーボックス「igloohome」で、Airbnbや注目のカーシェアリングの鍵管理はお任せ!

新しいホテルの形、スマートホステルとは?

誰もが利用したことのある、ホテルなどの宿泊施設。中に入れば、フロントではピシッとしたスタッフが出迎え、チェックインをしたらベルボーイなどが荷物を部屋に運んでくれる・・・イメージするホテルの風景って、こんな感じですよね。 しかしスマートホステルとは、ホテル内の機能の多くをスマートフォンで操作できるIoT機器があらゆるところに整備されたホテルのシステムです。いつもは物理的な鍵やカードキーを渡すところを、スマートフォンを使って鍵を開けたり、室内の空調設備などの制御もできたりと、さまざまなシステムの操作が可能となっています。 スマートホステルでの主な機能
  • 部屋の鍵を解錠
  • 室内の照明、空調設備の調節
  • セルフチェックイン
  • ルームサービスの注文
  • アラーム など
関連記事:話題の民泊サービスAirbnbと相性の良いスマートロックまとめ

注目のスマートホステル3選!

では、実際にどういったホテルサービスがあるのでしょうか。話題のIoTホテルを3つご紹介。

全国に拡大中、スマートホステル躍進のきっかけ!「&AND HOSTEL」

元々スマホアプリの開発を行っているand factory株式会社がプロデュースした「&AND HOSTEL」は、最先端のIoTを使ったスマートホステル。ホテルでの宿泊体験自体を観光目的となるような、サービス空間を提供することを目指しています。2016年8月、日本初の「IoT体験型宿泊施設」として、1号店を福岡に開業。その後2017年4月には、東京・浅草で「&AND HOSTEL ASAKUSA NORTH」を開業し、関東にも進出。現在は上野にも開業しており、首都圏を中心にスマートホステルブランドとして、全国へ拡大を進めています。 福岡をはじめ、浅草や上野など海外からの観光客が多いエリアでの開業のため、日本人だけでなく外国人の利用も非常に多く、国内客に対して海外客は全体の8割を超えると言います。近未来のIoTのある暮らしを体験できるこのホテルは、福岡と浅草でもテーマが違うなど、施設によってコンセプトが変えられており、日々色々なことを試しながら多くの体験が出来るよう考えられています。2018年以降も、続々と開業予定となっているので、楽しみですね。

フロント担当は、恐竜!?「変なホテル」

初めてテレビの情報番組で見た時に衝撃を受けたのが、ロボットが働く「変なホテル」。その名前から不思議がいっぱいなこのホテルは、世界初のロボットが働くホテルです。2015年に、ハウステンボスに開設され、女性姿のロボットや恐竜型、人形型や卓上型など、施設内に約80台のロボットを配備しています。人間の従業員は、ベッドメイクや監視カメラ要員などの十数名のみしかおらず、人件費を抑えたホテル運営をコンセプトとしています。 ロボットたちは多言語対応が可能なので、外国人客でも安心。フロントでは、女性や恐竜型のロボットがチェックイン・チェックアウト対応を行い、クロークではアーム型ロボットが荷物を預かります。さらに客室前では、顔認証をするだけで顔パス状態に。温かみあふれるロボットたちによる、未体験のサービスを受けてみては?

グループ・ファミリー、外国人も安心!「Minn(ミン)」

2017年8月、大阪で誕生したのがファミリー向けのIoTホテル「Minn(ミン)」です。運営しているのは、ホテルや民泊事業者向けのクラウドソーシングサービスなどを手掛けるSQUEEZE。ここはグループやファミリーで利用する訪日外国人旅行者をメインターゲットとし、ターゲットに合わせた空間づくりを行っています。 民泊事業者向けのクラウドソーシングサービス「mister suite」のシステムを使うことで、より高い集客力やキャンセルリスクも低く安全性の高い予約管理体制が取れ、セルフチェックイン機能によりフロントでのチェックイン業務も省くことが可能に。固定スタッフを最小限にすることで、コストは低くなり利益率の高い運用体制を実現しました。 これまでやってきた「mister suite」で培ったノウハウが、ふんだんに詰め込まれているこのホテルは、部屋ごとのコンセプトも多様なうえ、通常のホテルよりも広くキッチンなどもついていて、まるで自宅にいるように過ごせます。家族や友達など、大人数で宿泊するにはピッタリのホテルといえます。 >>Qrioの『カギカン』で鍵管理システムを簡単に! Qrioスマートロックの詳細については下記のページからもお問合せいただけます。

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まとめ

高まるインバウンド需要や、2020年の東京オリンピックに向けての訪日外国人への“おもてなし”の動きも高まる中で、IoTを駆使したエンターテイメント性の高いホテルが人気となっており、今後もますます広まっていくでしょう。 自宅のIoT化の前に、まずはこうしたIoTホテルで未来の生活を体験してみてもよいかもしれませんね。
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スマロッカー編集部