マンション用宅配ロッカーの後付けで空室改善に先手!

分譲マンションなどでは必ずと言ってよいほど、初期設備として設置してある『宅配ロッカー』ですが、賃貸マンション等小規模なマンションやアパートではあまり見かけないものです。 しかし、宅配ロッカーのない住宅には、入居者自身が宅配ボックスを設置するなど、需要も高まってきておりますので、賃貸マンションのオーナーは空室改善などの対策として注目したいところでもあるでしょう。 そこで本記事では賃貸マンション等においてはそもそも宅配ロッカーの需要はどのくらいあるのか、そして、賃貸マンションに宅配ロッカーを設置したところでどのようなメリットがあるのかという点について解説してまいります。
インターネット無料の物件はもちろんのこと、宅配ボックスおよび宅配ロッカーの需要は毎年上位に位置していることがわかります。尤も、賃貸マンションや小規模なアパートに住む人といえば、学生や同棲しているカップル、若年層の夫婦などが多いと思われますが、そうした年齢層であればネットショッピングを利用する頻度も高いことがこうして宅配ボックスの需要に反映されているものであると推測できるでしょう。 また、単身者は学校や仕事で自宅にだれもいない状態が多くなることから、再配達対策として宅配ボックスの設備を希望する方が多いと言えます。 https://sma-locker.jp/article/slapartment/ このように、宅配ボックスの需要が高まっているということから、宅配ボックスや宅配ロッカーを賃貸マンションの初期設備として導入をしたいというマンションオーナーも増えてくるはずです。 後の項目では、賃貸マンションに宅配ロッカーは後付けできるのか?という点について解説していきたいと思います。
何より後付けができるために、自由自在に設置場所を変更できるのも利点です。入居者の要望などを聞き入れながら、設置場所を変更し、良い位置を吟味してみてもよいでしょう。
賃貸マンションにおける宅配ロッカーの需要
そもそも、賃貸マンションにおいては宅配ロッカーの需要がどのくらいあるのかというところが気になります。 下記の表は2019年に全国賃貸住宅新聞が行った『入居者に人気の設備ランキング』の調査結果です。
賃貸マンションに宅配ロッカーの後付けはできる?
宅配ボックスや宅配ロッカーの需要が高まっているとは言っても、宅配ロッカーをマンションの初期設備として導入するには、建設の段階で最初から設置をしておかなければならないのでは?と疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、すでにある賃貸マンションでも宅配ロッカーの後付けをすることは可能です。 後付けをする場合は、エントランスや場合によっては屋外等場所を大きくとる可能性がありますので、住民から許可を得たり、設置のシミュレーション等を行うことが重要になってきます。 また、マンション向けの後付け宅配ロッカーのほとんどは『組み合わせ方式』になりますので、宅配ボックスだけで設置する場合でも、数のサイズバリエーションがあります。郵便ポストと組合せをしたり、消火器やチラシを捨てるダストボックスなどと組み合わせたりすることもできるので、入居者の年齢層や、入居可能数等を加味したうえで決めていくとよいでしょう。賃貸マンションにお勧めの宅配ロッカー
賃貸マンションに後付けできるおすすめの宅配ロッカーは下記の宅配ロッカーがあります。 ①ダイケン ②ナスタ ③新協和 ④田島メタルワーク この4つの賃貸マンション向け後付け宅配ロッカーについて解説していきます。①ダイケン
ダイケンは古くから宅配ボックスの販売を行っている企業です。電気工事がなく設置することができたり、電気代やメンテナンス料などのランニングコストを省くことができるというのが大きなメリットであります。 施錠方式はダイヤル式とプッシュボタン式がありますので、入居者にアンケートを取ってから選択するのもよいかもしれません。
②ナスタ
続いてはナスタです。ナスタは戸建住宅用の宅配ボックスとしても以前のコラムで何度かご紹介をしてきました。 https://sma-locker.jp/article/nasta_about/ ゆえに、ナスタは戸建て住宅や個人設置の宅配ボックスが専門なのではと思われている方も多いかもしれませんが、集合住宅用の宅配ロッカーも提供しています。 ナスタの宅配ロッカーの特徴としては、リフォーム向けの小型宅配ボックス『プチ宅』やAEDボックスを入れるオプションがあるなど、幅広い用途に対応している点です。また、電気工事は必要になりますが、コンピューターシステムを搭載していることで、IoT宅配ボックスとしてシステム上で荷物の管理をすることも できます。 ただ、このようなコンピューター式の宅配ロッカーは入居者ごとに暗証番号が設定できる、放置警告機能があるなど高機能であるため、導入費用が高額であったり、電気代が常時必要であったりとマンションの共益費などを値上げしなければならないことになる可能性もあります。③新協和
つづいて新協和の宅配ロッカーです。新協和の宅配ロッカーは、ホワイトやアイボリー、グレーなど優しい色使いのラインナップであるため、女性向けの賃貸マンションへ導入すると比較的外観ともマッチするのではないでしょうか。 宅配ロッカーは非常に便利なものではありますが、デザイナーズマンションなど外観などに特にこだわっている物件ですと調和しないものを置くことを懸念される経営者様もいらっしゃるはずです。しかし、外観にや色味にこだわるだけで、インテリア感覚で設置できるものもありますので、機能性と合わせて物件とのマッチングも検討材料にいれてもよいでしょう。④田島メタルワーク
最後田島メタルワークの集合住宅用後付け宅配ロッカーです。ナスタと同様に『おるすばんbox』といった戸建て住宅や個人設置用の宅配ボックスも提供している会社で、クリーンボックスやリターンボックスなど機能が充実しているのが特徴になります。 また、田島メタルワークの宅配ロッカーは、入居者専用の取り扱い説明書をダウンロードできるので、新しいものが導入されて、使い方もわからないといったクレームのリスクを軽減させることが可能です。また、入居者の出入りが激しい大学付近などの物件にもおすすめできます。まとめ
宅配ロッカーは後付けをすることもできますので、空室が何カ月も続いているなどの状態の場合は、設備を見直すのも一つの手であるといえるでしょう。それに、宅配ロッカーはインターネットや追い炊き機能などと違って共用部分に後付けができるので、比較的簡単に設備を整えることができるのです。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、インターネット通販を利用する方も増えてきている現在、賃貸マンションでも宅配ロッカーの付いた物件を求める声も更に多くなってくるかもしれません。 空室改善の策として、ぜひ賃貸マンションのオーナー様は宅配ロッカーの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたライター
スマロッカー編集部