次世代のIoTを担うスマートロックT!NK(ティンク)は、秋葉原から生まれた!

スマホが自宅の鍵となる・・・「スマートロック元年」と呼ばれる2015年以降、国内でも様々な商品が登場しています。そして、今年11月9日に新たなスマートロック「T!NK(ティンク)」が発売されました。LTE通信モジュールなどを内蔵し、個人宅向け(T!NK C)、集合住宅向け(T!NK E)の2タイプで販売する「T!NK(ティンク)」は、どんな商品なのでしょうか。
福岡に本社を構える「tsumug」は、2015年に設立したスタートアップ企業です。主にコネクティングロック、いわゆるスマートロックの開発や関連サービスを手掛けています。「tsumug」は元々、東京・秋葉原に拠点を置き、様々なベンチャー企業の設立支援・起業をサポートしている『DMM.make AKIBA』から生まれました。人と人をつなげて、紡いでいきたいという思いから今の会社名となった「tsumug」には、アライアンスパートナーとしてSHARPが携わっており、資金的支援だけでなくSHARPのこれまでのノウハウを活用してサポートを行っていくとのこと。
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参照:Tink特設サイト T!NKでは、今回発表したスマートロック機能に引き続き、将来的には自宅の家電製品などと連動した施錠・解錠システム、宅配業者と連携した自宅内配送サービスなど、IoTを活用したサービスの取扱いを予定しているとのこと。各企業とパートナー契約を結ぶことで、生活に関わる色々なサービスを、T!NKで操作できる仕組みを作り出そうとしています。
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「DMM.make AKIBA」とは?
『DMM.make AKIBA』は、2014年“ものづくり”のための拠点としてオープンしました。シェアオフィスやイベントスペースなどがあり、ビジネス拠点としても利用できる「DMM.make AKIBA Base」では、打ち合わせだけでなく、発表会やセミナーの開催も可能です。3Dプリンタ、CNC切削機など様々な工具や、部品基盤の実装を可能にする設備、認証実験など、製品開発・検証に必要な最新の設備を導入した「DMM.make AKIBA Studio」。この2つの施設で構成された『DMM.make AKIBA』は、ハードウェア開発を総合的にサポートするモノづくり施設となっており、多くの会員が日々利用しています。 関連サイト:DMM.make AKIBA便利な機能
2018年以降順次出荷されるT!NKは、利用者が安心して使える機能を搭載。さらにオプションサービスを使うことで、利用方法も大きく広がっていきます。また、多くの方が利用する「LINE」のプッシュ通知にも対応しているため、自宅に取り付けたパネルを誰かが操作した際もすぐに通知が来るようになっているのも安心ですね。①キーシェアリング機能
まずスマートロックで一番必要とされる、キーシェアリング(合鍵)機能。暗号化されたネットワークを使って鍵を管理するため、権限を持たない人がアクセスすることはできません。また、権限付与や解除は自由自在。日時やタイミングも状況に合わせて好きに設定が可能です。②ワンタイムキー機能
不在時の急な家族の訪問やパーティーなどで多くの人が出入りする時など、家に帰ることも出来ないし、何度もドアを開けるのも面倒ですよね。そんな時、一時的に鍵の権限をつけることも可能です。鍵の発行用途、相手によって細かく権限を設定することができ、期間限定や繰り返し利用などで合鍵の発行ができます。③帰宅お知らせ機能(オプションサービス)
年々、核家族化が進み、両親が共働きの世帯も増えてきました。また、父子家庭・母子家庭などひとり親の家庭も増え、全国およそ145万人がひとり親と言われています。こうした家族形態が増えた結果、子供が学校から帰ってきて一人で留守番をすることも多くなっており、働くお父さんお母さんは、子供が無事に帰宅しているか心配しながら働いています。T!NKでは、いつ・誰が玄関を出入りしたかを外出先からでも確認できる機能が付けられます。お知らせ機能により、お子様が無事に帰宅したかも通知されるため安心。④遠くの家族も見守れる(オプションサービス)
高齢化が進み、一人で暮らす高齢者の数も増える一方です。遠く離れている場合、様子が違うことに気付くことも出来ません。そんな時、見守り機能を使うと、一定期間T!NKの利用がなかったりすると異常を検知し、普段と様子が違う旨が通知されます。外にも出ていないということは、体調崩してるのかな?など、すぐに連絡をして状況を知ることができるので、一緒にいなくても安心して見守ることができます。⑤豊富な料金体系
個人宅向けスマートロック「T!NK C」は、2018年8月に一般発売を予定しています。一般向けの料金形態は、以下の通り。なお、パートナー様はキャンペーンとして端末料金は無料となっています。- 端末料金:49,900円
- 初期設定料金:9,800円
- 月額基本料金:500円(月)
- 基本機能 テンキー・NFC・スマートフォン解錠 LTE・BLE通信/オートセキュリティ機能/キーシェアリング機能(5名まで)/ワンタイムキー発行機能/入退室履歴管理機能(過去1週間)/バッテリー残量通知機能
- オプション:各300円(月) 帰宅お知らせ機能/シニア見守り機能
⑥最新の通信モジュール
「T!NK」の通信方法には、スマートロックで多く利用されているBLE通信の他、LTE通信として、さくらインターネット株式会社が提供する「sakura.io」と”Android の父”として知られるアンディ・ルービン氏と共にスマートフォンメーカーを立ち上げた Jeo Britt 氏が創業した「afero」を日本初採用しています。この2つのIoTプラットフォームにより、LTE通信を使った高い安全性を持つシステムとなっています。>>本当に大丈夫?スマートロックの安全性に関する5つの疑問
今後の展望:未来のサービス

【予定サービス】 ホームコントロールサービス 宅内配達サービス 玄関集荷サービス 不在時家事サービス ホームセキュリティサービス関連記事:米Amazonが不在時でも自宅内配送を可能にするサービスを開始
まとめ
安心で豊かな生活を送るために、人と様々なものをつないで紡いでいく「tsumug」は、今までにない形でのモノづくりを進めていこうとしています。まだ第1フェーズの段階というT!NKは、今後、フリマアプリで話題の「メルカリ」が新規参入するシェアサイクル『メルチャリ』のロック部分を共同開発することを発表するなど、2018年以降の動きにも目が離せませんね。これからは自転車の鍵もスマホで管理!自転車向けスマートロック8選

この記事を書いたライター
スマロッカー編集部