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3大クラウドAWS・Azure・GCPの違いを解説!特徴や料金を徹底比較

「AWS・Azure・GCPの中で、どのサービスを使うべき?」
「それぞれのサービスにどのような特徴や違いがある?」


AWS・Azure・GCPは、クラウドサービスの中でもシェアの大きい人気のサービスです。

しかし、3つのサービスの名前が似ていたり、機能も豊富であったりするため、どれを選ぶべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、3大クラウドのサービス比較・料金比較の他、メリットデメリット等を徹底解説していきます。

それぞれ使用するのに向いている企業も紹介しているため、クラウドサービスの導入を検討している方に必見の内容です!

3大クラウドサービスとは?

3大クラウドサービスとは?

3大クラウドサービスとは、クラウドサービスの中でもシェアの大きい3つのサービスのことを指します。

3大クラウドサービス

2022年最新のクラウドシェアは1位AWS、2位Azure、3位Googleと、 上位3社の寡占体制が続いています

世界を代表する企業がそれぞれクラウドサービスを展開しており、特徴も多種多様です。以下では、3大クラウドサービスを比較していきます。

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AWS、Azure、GCPサービス比較表・対応表

  AWS Azure GCP
特徴 世界シェアNo.1のクラウドサービス Windows・Officeなどと連携しやすい Googleの強力なインフラを利用できる
メリット
  • ハイレベルなセキュリティ体制
  • 200を超えるサービスを提供
  • さまざまな製品と連動できる
  • 245の国と地域で使える
  • Microsoft製品との相性がよい
  • 各業界向けのソリューションが揃っている
  • 無料で利用できるサービスがある
  • セキュリティが高い
  • インフラ環境が安定している
  • AIやデータ分析のサービスが充実している
デメリット
  • コスト管理がしにくい
  • 最適なサービスが選びにくい
  • AWSと比較して情報量が少ない
  • 使いこなすには専門知識が求められる
  • 日本語訳に対応していない場合がある
  • リージョンが少ない
こんな企業におすすめ
  • Microsoft以外の他製品と連動させたい企業
  • 海外にも拠点があり、世界各国で利用したい企業
  • 柔軟性や拡張性が高いクラウドサービスを求めている企業
  • 豊富な機能を利用したい企業
  • Microsoft製品と組み合わせたい企業
  • 個人情報などの機密事項を取り扱う企業
  • 高い可用性・拡張性を必要とするWebサービスを提供する企業
  • 費用が安いクラウドサービスを探している企業
  • AI開発やビッグデータ分析などの最新技術を活用したい企業
  • 大量データを扱うシステム構築をする企業
提供会社 Amazon.com Microsoft Google
課金単位 従量課金制
L  時間単位の課金か秒単位の課金か、
使用するサービスによって異なる
従量課金制
L  ほとんどのサービスが
分単位の課金
従量課金制
L  一定時間が経過すると
秒単位の課金に変わる
シェア率 32% 23% 10%
サービスの種類 205種類以上 265種類以上 165種類以上

提供会社

  AWS Azure GCP
提供会社 Amazon.com Microsoft Google


Amazon.com社は、業界大手のネット通販サイト(オンラインショップ)やネット事業者向けのデータセンター事業などを手掛ける会社です。

一方でMicrosoft社は、MS-DOSやWindowsの開発元で、世界最大のソフトウェアメーカーです。Windows OSに強みがあります。

またGoogle社は、検索エンジンや広告事業、動画、ゲーム、クラウドサービスなど、インターネット関連のサービスを提供しています。

機能

AWS、Azure、GCPのそれぞれの機能をまとめ、比較していきます。

それぞれ提供されている機能が異なるため、利用したい機能を明確にした上で、自社に最適なサービスを選ぶことが重要です。

コンピューティング

  AWS Azure GCP
仮想マシン(IaaS) Amazon EC2 Azure Virtual Machine Compute Engine
ベアメタルサーバー Amazon EC2 Bare Metal Instance Azure Bare Metal Servers Bare Metal Solution
コンテナ基盤
  •  Amazon Elastic Container Service
  • Amazon Elastic Kubernetes Service
  • AWS Fargate
  • Azure Container Instance
  • Azure Kubernetes Service
  • Kubernetes Engine
  • Cloud Run
アプリケーション基盤(PaaS) AWS Elastic Beanstalk Azure Web Apps
  • App Engine
  • Firebase
サーバーレスサービス(FaaS) Amazon Lambda Azure Functions Cloud Functions


コンピューティングとは、クラウド上で仮想サーバーを構築することができるサービスです。

​​​​​​仮想マシンについては、3社で提供される機能に大きな違いはありません

コンテナ基盤において、AWSの「Fargate」、Azureの「Container Instanc」、GCPの「Cloud Run」はサーバーレスで運用するコンテナ基盤であるため、迅速な開発を実現できます。

ストレージ

  AWS Azure GCP
オブジェクトストレージ Amazon S3 Azure Blob Cloud Storage
ブロックストレージ Amazon EBS Managed Disk Persistent Disk
ファイルストレージ Amazon EFS Azure Files Cloud Filestore
大容量データ移行サービス AWS Snowball
AWS Snowball Edge
AWS Snowmobile
Azure Data Box Transfer Appliance


ストレージサービスでは、 クラウド上で データの保存や管理ができます

低コストでありながら、容量に関わらず無制限にデータを保存できるため、企業のデータ管理を効率化します。

また、それぞれ下記のような特徴があります。

  • AWS:暗号化が強固かつ読み取り遅延が短い
  • Azure:冗長ストレージによりリージョンの機能が停止した場合にもデータが失われない
  • GCP:短時間で大量データの処理が可能

データベースサービス

  AWS Azure GCP
リレーショナルデータベース ・Amazon RDS
・Amazon Aurora
Azure SQL Database ・Cloud SQL
・Cloud Spanner
NoSQL ・Amazon SimpleDB
・Amazon DynamoDB
・Azure Table Storage
・Azure Cosmos DB
・Cloud Bigtable
・Cloud Datastore
・Cloud Firesotre
NewSQL Amazon Aurora Cosmos DB Cloud Spanner
データウェアハウス Amazon Redshift Azure Synapse Analytics BigQuery


データベースサービスでは、 クラウド上でデータの格納や抽出を手軽にできます

さまざまなデータを集めて整理することができるため、検索や更新、抽出などのクエリを高速で実行できます。

また、それぞれ下記のような特徴があります。

  • AWS:対応しているデータベースの数が豊富
  • Azure:SQL Serverに強い
  • GCP:BigQueryにおけるデータ処理が高速で、膨大なデータに対応可能

機械学習・AI・IoT

  AWS Azure GCP
機械学習 ・Amazon Comprehend
・Amazon Translate
・Amazon Transcribe
・Amazon Rekognition
・Amazon Rekognition Video
・Azure Cognitive(Text Analytics)
・Azure Cognitive(Translator Text)
・Azure Cognitive(Speech Services)
・Azure Cognitive(Computer / Custom / Face Vision)
・Video Indexer
・Cloud Natural Language
・Cloud Translation
・Cloud Text-to-Speech
・Vision AI
・Cloud Video
AI Amazon Sage Maker Azure Machine Learning AI Platform
AI Hub
IoT AWS IoT Azure IoT Hub Google Cloud IoT


機械学習やAI、IoTは、3大クラウドサービスが特に力を入れているサービスです。

中でもGCPは、 Googleのプラットフォーマーとしての強みを生かし、専門的な知識がなくても機械学習をサービスやアプリに組み込めます

他のクラウドに比べてGCPは基礎知識で十分なため、機械学習を活用したいと考えている企業におすすめです。

セキュリティ

  AWS Azure GCP
SSL/TSL証明書 AWS Certificate Manager Azure App Service Google マネージド SSL証明書
鍵管理 ・AWS Key Management Service
・AWS CloudHSM
Azure Key Vault ・Cloud Key Management Service
・Secret Manager
WAF AWS  WAF Azure Application Gateway Google Cloud Armor
DDoS保護     Amazon Shielded Azure DDoS Protection Google Cloud Armor
セキュリティ管理 Amazon Guard Duty ・Azure Advanced Threat Protection
・Shielded VM
・Security Command Center
・Beyond Crop


セキュリティは、昨今の情報化社会において最優先事項の機能のため、 どのクラウドサービスでも充実しています

中でもAWSの「AWS Certificate Manager」は、有効期限の監視や自動更新など管理機能が利用できるため、機能的にはAWSが優位性があります。

ネットワーク

  AWS Azure GCP
仮想ネットワーク Amazon VPC Virtual Network Virtual Private Cloud
ロードバランサー Elastic Load Balancing ・Azure Load Balancer
・Azure Application Gateway
Cloud Load Balancing
DNS Amazon Route53 Azure DNS Cloud DNS
CDN Amazon CloudFront Azure CDN Cloud CDN
VPN AWS VPN Azure VPN Gateway Cloud VPN
専用ネットワーク Amazon Direct Connect Azure Express Route Cloud InterConnect


ネットワークの中でVPNについては、 3社に大きな違いはなく、どのサービスも信頼性が高いという魅力があります

また仮想ネットワークにおいて、GCPの「Virtual Private Cloud」では、複数の国や地域でのサービス提供を1つのVPCで対応できるのがメリットです。

アプリケーション開発

  AWS Azure GCP
コード管理 AWS CodeCommit Azure Repos Cloud Source Repositories
CI/CD AWS CodeBuild
AWS CodeDeploy
AWS Code Pipeline
Azure Pipelines Cloud Build
IDE AWS Cloud9 Visual Studio Cloud Code
SDK AWS SDK Azure SDK Visual Studio Cloud SDK


アプリケーション開発とは、アプリケーションを作成する際に必要となる環境を簡単に用意できるサービスです。

デプロイや運用の作業を自動化することも可能なため、効率的なアプリケーション開発をサポートします。

いずれのサービスも無制限でレポジトリの作成が可能で、5ユーザーまで無料で利用できます。

運用管理

  AWS Azure GCP
権限管理 AWS IAM Azure AD Cloud IAM
サービス管理 ・AWS Management Console
・AWS Command Line Interface
・Azure Portal
・Azure Command Line Interface
・Azure PowerShell
・Azure Cloud Shell
・Cloud Console
・Cloud Shell
・Cloud APIs
ログ監視 Amazon CloudWatch ・Azure Monitor
Log Analytics
・Cloud Monitoring
・Cloud Logging
・Cloud Trace
・Error Reporting
・Cloud Debugger
環境構築自動化 AWS CloudFormation Azure Building Blocks Cloud Deployment Manager


運用管理とは、ログ監視や自動復旧などの基本的な運用機能のテンプレートが導入されていることで、運用負荷を軽減できるサービスです。

ログ監視では、AWSの「Amazon CloudWatch」はPush型で監視します。監視対象が増えても安心なため、 将来的に対象が増える企業におすすめです。

課金単位

  AWS Azure GCP
課金単位 従量課金制
時間単位の課金か秒単位の課金か、
使用するサービスによって異なる
従量課金制
ほとんどのサービスが
分単位の課金
従量課金制
一定時間が経過すると
秒単位の課金に変わる


AWS、Azure、GCPの料金形態は、すべて従量課金制のため、リソースの利用時間や利用量によって費用が変動します。

しかし、クラウドサービスによって、分単位の課金か秒単位の課金か違いがあるため注意が必要です。

シェア率

  AWS Azure GCP
シェア率 32% 23% 10%

出典:Canalys「Worldwide cloud service spend to grow by 23% in 2023」

AWS、Azure、GCPのシェア率は、米調査会社Canalysの2022年第4四半期調査によれば、1位AWS、2位Azure、3位GCPとなっています。

​​​ ​​​​AWS、Azure、GCPで世界のクラウドサービスの6割以上を占めており、この3社はクラウドサービス市場で大きな力を持っているといえます。

サービスの種類

  AWS Azure GCP
サービスの種類 205種類以上 265種類以上 165種類以上


AWS、Azure、GCPの中でサービスの種類が最も多いのは、265種類以上を提供するAzureです。

ただ、サービスが多ければ多いほど良いわけではなく、 自社に合ったサービスが提供されているかが重要です。

そのため、利用したい機能を明確にした上で自社に最適なサービスを選びましょう。

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AWS(Amazon Web Services)とは

AWS(Amazon Web Services)とは

AWSの特徴

AWS(Amazon Web Services)とは、 カスタマイズ性やハイレベルなセキュリティ体制が特徴のクラウドサービスで、大手Amazon社が提供しています。

2020年のlaaSパブリッククラウドサービス市場におけるシェア率は40.8で、世界一のシェア率を誇っています。

多くの企業や開発者によって利用されており、今後ますます需要が高まっていくことが予想されているサービスです。

AWSの利用が向いている企業・ユーザー
  • Microsoft以外の他製品と連動させたい企業
  • 海外にも拠点があり、世界各国で利用したい企業
  • 柔軟性や拡張性が高いクラウドサービスを求めている企業
  • 豊富な機能を利用したい企業

AWSのメリット

ハイレベルなセキュリティ体制

AWSは、ハイレベルなセキュリティ体制が強みです。セキュリティ機能に加えて第三者機関による検証も行われており、高い評価を得ています。

国内規格の「ISO27001」や、世界中のセキュリティ規制にも対応しているため、 信頼性の高さから金融機関にも広く利用されています

200を超えるサービスを提供

AWSは、200を超えるサービスの中から必要な機能を選択し、 自社に最適な組み合わせで利用できます

サービスの90%以上が、ユーザーのリクエストをもとに実装されているため、 自社が求める機能が見つかりやすい点も魅力です。

さまざまな製品と連動できる

AWSは、 汎用性の高さも魅力で、 Microsoft製品以外にもさまざまなサービス・分野に対応しています。

そのため、現在Microsoft以外のサービスを利用している場合や、システム連携の柔軟性が高い製品を導入したい場合におすすめです。

245の国と地域で使える

AWSは、 245の国と地域で利用でき、 世界中のデータセンターにシステム展開が可能です。

海外にも自社の拠点がある場合や、今後自社製品・サービスの海外進出を考えている場合、幅広い地域で利用できるのは大きなメリットと言えます。

AWSのデメリット

コスト管理がしにくい

AWSは、サービスを利用した分だけ費用がかかる 従量課金制のサービスのため、コスト管理がしにくいデメリットがあります。

サービスを追加したり、利用人数や利用時間が増えたりすることで、 利用料金が急に高額になるケースもあるため注意が必要です。

「Cloud Watch」 機能で毎月のコスト管理を簡単に

AWSには、請求をアラートしてくれる「Cloud Watch」という機能があり、利用状況をメールで確認可能です。
意図せず高額な費用が請求されてしまう問題を防ぐことができるため、安心してサービス利用できます。

最適なサービスが選びにくい

AWSは、展開されているサービスの種類が豊富なため、企業に合った最適なサービス選びが難しいと感じてしまう可能性があります。

自社にとって不要な機能が多いサービスを選択し、 費用が無駄になるケースも考えられるため、 事前にサービスの下調べを行うことが大切です。

AWSの認定資格と難易度

AWSの認定資格は、初心者向けの難易度のものから、プロフェッショナル向けの難易度のものまで、11種類あります。

難易度が高い「Solutions Architect」や「DevOps Engineer」は、「security」などの専門知識が必要な認定資格に比べるとまだ合格しやすい資格といえるでしょう。

資格 難易度
Cloud Practitioner
Solutions Architect(Associate)
SysOps Administrator
Developer
Solutions Architect(Professional)
DevOps Engineer
Security
Database
Machine Learning
Advanced Networking
Data Analytics
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Azure(Microsoft Azure)とは

Azure(Microsoft Azure)とは

Azureの特徴

Azure(Microsoft Azure)とは、Microsoft社が提供するクラウドサービスです。

コンピューティングやデータ保存、アプリケーションなどのさまざまなサービスをクラウド上で利用できます。

またAzureは、 管轄裁判所が東京地方裁判所とされているため、​​トラブル時に​​​​​は日本の法律が適用されます

万が一トラブルが起こった際も対応がしやすく、 日本を拠点とする企業でも安心して利用できるでしょう。

▶Azureに関する詳しい記事はコチラ!

Azureの利用が向いている企業・ユーザー
  • Microsoft製品と組み合わせたい企業
  • 個人情報などの機密事項を取り扱う企業
  • 高い可用性・拡張性を必要とするWebサービスを提供する企業

Azureのメリット

Microsoft製品との相性がよい

Azureは、Microsoft品との親和性が高く、 既存のPC環境やオンプレミスサーバーと連携・移行しやすい点がメリットです。

WindowsやOfficeをはじめ、Microsoft社の製品は多くの企業で導入されています。

既存環境がMicrosoft製品を中心に構成されている場合、低コストかつ手軽にシステム移行が完了するでしょう。

編集部

オンプレミスとは、企業が自社内部でシステムやアプリケーションを運用・管理することです。
自社のニーズに応じて機能や要件をカスタマイズできますが、保守・管理が自己責任になるため高いコストがかかる場合があります。

既存のレガシーシステムをそのまま移行できる

オンプレミスでWindows Server 2008を実行している場合、ライセンスの購入でAzureへのシステム移行が可能です。
クラウド移行することで、オンプレミス環境を維持するよりも安いコストでシステムを運用できます。

各業界向けのソリューションが揃っている

Azureは、様々な業界に特化したソリューションを提供しています。 提供元のMicrosoft社が各業界に特化したサービスの提供実績があるためです。

Microsoft社の各業界に特化したサービスの提供実績
  • 金融業界
  • 行政
  • 航空業
  • 小売業
  • 情報通信業
  • 電力業
  • 医療

各業界特有の課題を解決できるサービスがあるため、業界特化型のクラウドサービスを導入したい場合におすすめです。

無料で利用できるサービスがある

Azureには、無料で利用できるサービスが複数あるため、 あまりコストをかけられない企業でも手軽に導入できます

無料アカウントでは、最初の30日間に利用できる約2万円分のクレジットと、人気のAzureサービスへ12ヶ月無料アクセスできる権利が付与されます。

また、1ヶ月あたり5GBまでのデータ転送に関しては、永年無料で利用可能です。

セキュリティが高い

Azureは、コンプライアンス対策やセキュリティ対策が充実しています。

外部の脅威はもちろん、データセンター内のリスクにも対策がとられており、高い安全性が担保されています。

常にセキュリティ対策がアップデートされ、 最新の脅威にも対処できるのは、クラウドサービスならではの利点です。

Azureのデメリット

AWSと比較して情報量が少ない

Azureは、Q&AやコミュニティがAWSほど活発ではないため、 わからないことがあった際にインターネット検索では調べにくい場合があります。

特に、リリースして日が浅い機能などについて調べる際は、十分な情報が出てこない可能性があるため注意が必要です。

使いこなすには専門知識が求められる

Azureは、ファイルサーバーを独自に構築するなど、 Azureを最大限に活用するには専門知識や技術が必須です。

Azureを最大限活用するために、導入時はAzureの知識を持つ専門的な人材を配置することも検討しておくのがおすすめです。

Azureの認定資格と難易度

Azure認定資格は、9種類の分野に分かれています。

また、それぞれ難易度別に、 「Fundamentals」「Associate」「Expert」「Specialty」の4カテゴリが存在 します。

これらの組み合わせによって、初級・中級・上級のレベルに分けられます。基礎は比較的初心者でも合格しやすい認定資格です。

Azure認定資格の種類
  •  基礎
  • 開発者
  • 管理者
  • ソリューションアーキテクト
  • データエンジニア
  • データサイエンティスト
  • AIエンジニア
  • DevOpsエンジニア
  • セキュリティエンジニア
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GCP(Google Cloud)とは

GCP(Google Cloud)とは

GCPの特徴

GCP(Google Cloud)とは、Google社が提供するクラウドサービスです。

データセンター・サーバー基盤といったGoogleの強力なインフラを、手軽にクラウド上で利用できる点が特徴です。

またGCPは、Google独自の機械学習関連の高い技術を持っているため、 専門的な知識がなくても機械学習をサービスやアプリに組み込めます

他のクラウドに比べてGCPは基礎知識で十分なため、機械学習の活用を検討している場合には、GCPは最適な選択肢でしょう。

GCPの利用が向いている企業・ユーザー
  • 費用が安いクラウドサービスを探している企業
  • AI開発やビッグデータ分析などの先端技術を活用したい企業
  • 大量データを扱うシステム構築をする企業

GCPのメリット

インフラ環境が安定している

GCPは、 Googleが提供する他のサービスと同じインフラ環境で提供されているため、通信が安定しています。

検索エンジンやYouTube、Gmailなどのサービスを全世界で展開していることから、GCPは急激なアクセス増加による負荷に耐えることが可能です。

AIやデータ分析のサービスが充実している

GCPは、AI初心者でも簡単に使えるタイプから本格的な開発を行えるタイプまで、 多数の分析ツールや機械学習ツールが準備されています

それぞれサービスのレベルがあるため、目的に合わせて、自社に最適なサービスを選ぶことが可能です。

GCPのデメリット

日本語訳に対応していない場合がある

GCPの情報は、基本的に英語で提供されているため、 特に新しい機能の情報を取り入れたい場合は日本語対応していない可能性があります

ある程度の英語の知識がなければ、ドキュメントを読むことも困難になり、不便に感じる場面が多くなるでしょう。

リージョンが少ない

GCPは、データセンターが設置されているエリアであるリージョンが少ないというデメリットがあります。

リージョン数が少ないと、 近くのデータセンターでバックアップをしあうことができないため、障害発生時の対応に注意が必要です。

GCPの認定資格と難易度

GCPの認定資格試験は、18歳以上から受験可能です。

アソシエイト認定試験は比較的難易度が低く、User certificationユーザー認定試験は、難易度が高くなります。

また、GCPの資格には2年間の有効期限が設けられており、期限を超えると再受験をし更新が必要です。

区分 科目 言語
Associate
アソシエイト認定試験
Cloud Engineer 英語
日本語
スペイン語
インドネシア語
Professional
プロフェッショナル認定試験
Cloud Architect 英語
日本語
Cloud Developer(β) 英語
Data Engineer 英語
日本語
Cloud DevOps Engineer 英語
Cloud Security Engineer 英語
Cloud Network Engineer 英語
Collaboration Engineer 英語
日本語
Machine Learning Engineer 英語
User certificationユーザー認定試験 Google Workspace 英語
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クラウドサービスのメリット

クラウドサービスのメリット

導入コストを抑えられる

AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービスは、すべて従量課金制となっているため、 初期費用が0円と導入コストがかかりません

​​​​​​​豊富なサービスの中から自社に必要なサービスを組み合わせて利用でき、無駄のない料金体系が魅力です。

初期セットアップが不要

AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービスは、初期セットアップが不要のため、 システム構築にかかる時間を短縮できます

​​​​​​​自社のオフィスに物理サーバーを設置してシステムをインストールする必要がないため、開発時間を短縮でき、簡単に始められます。

メンテナンスなど運用コストを抑えられる

AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービスは、 サーバの運用はクラウド事業者側が行うため、メンテナンスなどを自社で行う必要はありません。

​​​​​​​オンプレミスは、保守・管理が自己責任になるため高いコストがかかりますが、クラウドサービスの場合は、システム運用にかかる無駄なコストを削減できます。

リソース変更ができる

AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービスは、 CPUやメモリ容量などを利用する分だけ当てることが可能です。

​​​​​​​事業の縮小や新規事業の立ち上げで必要なリソースが変わった場合、サービスを乗り換える手間なく、かんたんにリソース変更できます。

最新の技術を使える

AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービスは、 機能や操作性などのアップデートが随時行われるため、常に最新のサービスを利用できます。

​​​​​​​オンプレミスは、アップデートに費用がかかるため、最新の状態に保つのはコスト面や運用面で難しいという課題がありました。

​​​​​​​しかしクラウドサービスでは、余計な料金や手間がかかることなく、新しい機能が利用可能です。

クラウドサービスのデメリット

クラウドサービスのデメリット

カスタマイズの柔軟性は低い

AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービスは、自社のニーズに応じて開発するオンプレミスに比べると、カスタマイズの柔軟性は低くなります。

​​​​​​​クラウドサービスは、サービスの種類が豊富で組み合わせも自由に行えますが、 サーバやリソースを借りる形になるためカスタマイズの自由度は劣ります

サービスが終了する可能性がある

AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービスは、インターネット上のサービスのため、ネットワークが故障した場合にサービスが終了する可能性があります。

​​​​​​​また、クラウドサービスがウイルスの脅威にさらされた場合、 保存していたデータが消されてしまう可能性もあるため注意が必要です。

インターネット環境の影響を受けやすい

AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービスは、ネットワーク環境が整っていない場所では利用できません。

​​​​​​​環境によってはクラウドサービスを利用できないため、 インターネット環境に依存することになるデメリットがあります

AWS、Azure、GCPの比較に関するよくある質問

Q
AWS、Azure、GCPのそれぞれの認定資格の難易度を教えてください

A

それぞれの認定資格では、初級・中級と難易度が分かれているため、クラウドエンジニア初心者の方は難易度が低いものから受けると安心です。

Q
シェア率が高いクラウドサービスが安心ですか?

A

必ずしもそうとは限りません。必要な機能等がそろっているかどうかで比較し、導入するのがおすすめです。

Q
3大クラウドの将来性を教えてください。

A

AWSは現状40%以上のシェア率を誇っていますが、Azureが大幅にシェア率を伸ばしてきています。
今後クラウドサービスの利用者が増えることも考えると、将来的にAzureのシェア率がAWSを上回る可能性もあるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、3大クラウドの特徴やメリット・デメリット、料金形態などを比較し、AWS・Azure・GCPの違いを徹底解説していきました。

​​​​​​​AWSとAzureでシェアの5割以上を占めていることもあり、どちらかを選べばクラウドに求める機能はほぼカバーできるため、2社から選ぶのがおすすめです。

​​​​​​​しかしGCPは、ビックデータなどの解析が得意なため、AIや機械学習関連のサービスを利用したい方やデータ分析を行いたい方には、GCPの方がおすすめです。

​​​​​​​サービスによって特徴が異なるため、利用目的を明確にした上で、自社に最適なサービスを選ぶことが重要です。

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この記事を書いたライター

Wiz Cloud編集部

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