「フレッツ光全戸加入プランの申し込み前にメリットデメリットが知りたい」
フレッツ光全戸加入プランは、マンション全部屋に一括で導入できるフレッツ光のインターネットサービスです。
大家にとっては、インターネット無料物件を用意することにより、物件の資産価値が高まるとともに、空室対策に効果があります。
しかしフレッツ光全戸加入プランは、1度導入すると毎月費用が発生するので、導入前に初期費用や月額料金を把握しておくのが大切です。
本記事ではフレッツ光全戸加入プランの料金や速度、申し込み方法について解説していきます。
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フレッツ光全戸加入プランの料金
フレッツ光全戸加入プランの初期費用・月額料金
項目 | 費用 |
---|---|
初期費用 | 800円/一戸 |
工事費用 | 15,000円/一戸 |
月額料金 (16戸以上の物件) |
3,350円/一戸 |
月額料金 (8戸以上の物件) |
3,750円/一戸 |
月額料金 (4戸以上の物件) |
4,350円/一戸 |
フレッツ光全戸加入プランを導入する場合、大家が負担する金額は、一戸あたり初期費用が800円、工事費用が15,000円です。マンションの戸数に応じて支払い料金が比例しますので、事前見積もりは必ず行いましょう。
なお物件の配線環境によっては、別途工事費が発生することもあるため、詳しくはお問い合わせください。
フレッツ光全戸加入プランのオプション料金
オプション | 月額料金 | 機能 |
---|---|---|
ひかり電話 | 550円 | 固定電話サービス |
リモートサポートサービス | 550円 | 遠隔電話サポート |
セキュリティサービス | 440円 | セキュリティソフト |
フレッツあずけ~る | 100GB/550円 | 画像クラウド保存サービス |
フレッツ光全戸加入プランでは、オプションとして入居者一人一人が、月額550円で利用できる固定電話(ひかり電話)や、万が一の際に安心のセキュリティサポートなどを契約できます。
なお、オプション分の料金は入居者の実費負担となるため、大家や管理会社がオプション費用を別途支払う必要はありません。
フレッツ光全戸加入プランの速度
フレッツ光全戸加入プランの速度は、大家が下り最大200Mbpsか1Gbpsのどちらかを選択できます。
オンラインゲームやテレワークといった大容量のデータ通信を行う入居者には、200Mbpsでは速度が遅いと感じやすいので、加入者と大家間でトラブルを防ぐためにも、あらかじめ1Gbpsプランを用意しておくのが安心です。
なお、200Mbpsプランと1Gbpsプランでは配線工事に差があります。今の物件設備が200Mbps用しかなく、フレッツ光全戸加入プランの導入にコストをかけたくない方は、200Mbpsで開通させるのも手です。
フレッツ光全戸加入プランの申し込み手順
-
STEP.1
フレッツ光全戸加入プランへ申し込みを行う
フレッツ光全戸加入プランの申し込みは、WEBもしくは電話から行えます。電話の場合、混雑時にはつながるまで10分以上待機させられる可能性もあるため、WEBからの申し込みがおすすめです。
-
STEP.2
NTTが提供エリアの確認と物件の状況確認を行う
NTTが申し込み物件の提供エリア可否と、物件の配線環境を確認して、提供できるか判断します。
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STEP.3
最短1週間ほどでフレッツ光全戸加入プランの接続に必要な機器が届く
物件の配線がすでに整っており、工事不要でフレッツ光全戸加入プランが使える場合は、最短1週間ほどで接続機器が大家宛に届きます。
工事不要かどうかはNTTの判断によるため、一概に必ず工事がないとは言えません。 -
STEP.4
接続機器を光コンセントに差し込み、セットアップ設定を行う
接続機器を各部屋の光コンセントに差し込んだら、セットアップ設定を行うだけで開通は完了です。
フレッツ光全戸加入プランの申し込みは、WEBもしくは電話から行えます。その後、NTTが提供可否や、どのような工事が必要になるかを判断してくれますので、NTTの指示に従いましょう。
もともと光コンセントが設置されている物件であれば、おおよそ1週間を目処に全部屋にフレッツ光を手配することができます。
フレッツ光全戸加入プランのメリット
空室対策ができる
人気設備ランキング(2021) |
---|
1位インターネット無料 |
2位高速インターネット |
3位宅配ボックス |
4位TVモニター付きインターフォン |
5位遮音性の高い窓 |
フレッツ光全戸加入プランを導入することで、無料で高速なインターネットを利用したい入居者を確保し、空室対策を行うことができます。
全国賃貸住宅新聞の調査によると、物件の人気設備ランキング1位2位がネットに関する項目です。今や、在宅ワークでPCをネットに接続したい方や、スマートホーム化でネット接続が必要な家電製品をお持ちの方も多いのでネット完備の物件は需要が高くなっています。
長期入居につながる
フレッツ光全戸加入プランによって、高速インターネットを全部屋で無料で使えるようにすれば、入居者の長期入居に効果的です。
ネットなしの物件では、入居者はネット環境を自分で契約しなければならず、年間5万円以上費用がかかります。一方インターネット無料物件であれば、入居者に費用負担が一切ないため、インターネット環境がある物件のほうが入居率が高く、また退去されにくくなります。
満足度アップの施策を取り入れやすい
フレッツ光全戸加入プランの導入で空室率を解消することができれば、収入が安定するため、入居者の満足度をアップの施策を取りやすくなります。例えば入居者から人気のある宅配ボックスの設置や、テレビモニター付きインターホンを導入するのも可能です。
物件の差別化を図ることができる
フレッツ光全戸加入プランによって無料インターネットを手配することで、物件の差別化を図ることができます。東京の全賃貸物件143万5,707件のうち、ネット無料物件は37万3,858件となっており26%しかありません。日本の空き家率の上昇は深刻化していますので、インターネット完備の物件を用意することは他社との差別化につながります。
最短1週間で開通できる
フレッツ光全戸加入プランは、申し込みから最短1週間で全部屋に無料インターネットを引くことができます。ただし、物件の配線設備環境や、光配線の有無によって工事が発生することもあるため、詳しくはお問い合わせください。
フレッツ光 全戸加入プランのデメリット
現在契約中のプロバイダは解約する必要がある
フレッツ光全戸加入プランで利用できるプロバイダは、ASAHIネット/ぷらら/WAKWAKの3社だけなので、入居者が3社以外のプロバイダを利用していた場合、解約が必要になります。契約期間以外の解約には解約金が発生するので、解約金が発生しない期間に解約をするよう入居者に促すか、大家さん自身が解約金を負担するというルールを設けるなど、事前に対策をとりましょう。
フレッツ光以外の回線の解約には違約金がかかる
フレッツ光全戸加入プランを導入する前に、加入者がソフトバンク光やビッグローブ光などの他社回線を使っている場合、契約月以外の解約には違約金が発生します。プロバイダと同様に、解約金が発生しない期間に解約を行うか、解約金を大家が負担するか事前に対策を取ることで、入居者とのトラブルを防ぐことができます。
プロバイダを変更するとIPアドレスが変更される
フレッツ光全戸加入プランを導入する際に、既存のプロバイダを変更する場合は、IPアドレスが変更される可能性があります。オンラインゲームやテレワークでIPアドレスが変更になるのは困るという加入者に向けて、事前告知が必要です。
IPアドレスとは
IPアドレスとは、スマホやパソコンなどインターネットに接続していている端末ごとに割り振られている識別番号のことです。
ネットに接続する時にはIPアドレスを認識してデータのやり取りを行なっているので、IPアドレスが変更されると、今まで使っていたスマホやパソコンが使えず、Wi-Fiの再設定が必要になります。
オプション加入は入居者負担になる
フレッツ光全戸加入プランを導入する場合、ひかり電話などのオプション料金は入居者の自己負担となります。大家はフレッツ光全戸加入プランの導入案内とともに、オプション料金の負担についても記載しておくことでトラブルを防ぐことができます。
入居者自身に申し込みと解約をさせる必要がある
入居者が実際にネットを使うには、入居者自身がNTTに電話をして申し込みをする必要があります。
入居後すぐにネットが使えると勘違いしている可能性もあるので、事前に申し込みの手順とNTTの連絡先を案内しておきましょう。
フレッツ光全戸加入プランを契約する大家の注意点
NTT東日本と西日本で最低契約戸数が異なる
最低契約戸数 | |
---|---|
NTT東日本 | 4戸 |
NTT西日本 | 6戸 |
フレッツ光全戸加入プランの申し込みは、NTT東日本エリアなら4戸以上、NTT西日本エリアなら6戸以上が条件です。
アパートの最低契約戸数が最低契約戸数を満たない場合は、フレッツ光全戸加入プランを申し込むことはできませんのでご注意ください。
契約したプランによって通信速度の上限が異なる
通信速度 | |
---|---|
ギガマンション・ スマートタイプ |
下り最大1Gbps |
マンション・ ハイスピードタイプ |
下り最大200Mbps |
フレッツ光全戸加入プランは、大家が契約プランを選択することができます。
契約可能プランには下り最大1Gbpsのギガマンション・スマートタイプか、下り最大200Mbpsのマンション・ハイスピードタイプの2つがあり、それぞれ通信速度が違います。
最近ではオンライン授業やリモートワークも増えてきているので、高速通信に対応しているギガマンション・スマートタイプであれば、入居者が快適にネットを利用できるためおすすめです。
一括契約できるプロバイダは3社のみ
フレッツ光全戸加入プランでプロバイダも一括で導入する場合、契約できるプロバイダはぷらら/ASAHIネット/WAKWAKの3社しかありません。そのため、すでにプロバイダを契約している入居者には、解約してもらうか、別途プロバイダだけ自己負担で支払うか選択してもらう必要があります。
ぷらら/ASAHIネット/WAKWAKの比較
ぷらら | ASAHIネット | WAKWAK | |
---|---|---|---|
初期費用 (税込) |
880円/一戸 | 770円/一戸 | 880円/一戸 |
月額料金 (税込) |
660円〜880円/一戸 | 770円/一戸 | 880円/一戸 |
通信速度 | 1Gbps・ 200Mbps |
1Gbps・ 200Mbps |
1Gbps・ 200Mbps |
IPv6対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
フレッツ光全戸加入プランで契約できるプロバイダによって、初期費用や月額料金に違いがあります。
しかし通信速度には差はありませんので、申し込み後に担当者へプロバイダについて相談してから決めるのもおすすめです。
すで入居者がフレッツ光と契約していれば転用可能
フレッツ光全戸加入プランを利用以前に、入居者がフレッツ光を使っていた場合は転用が可能です。転用では事務手数料も解約金も0円となるため、もともとフレッツ光を使っていたユーザーは費用負担なく、フレッツ光全戸加入プランに加入できます。
光コラボと契約している場合は転用不可
フレッツ光全戸加入プランを利用以前に、入居者がソフトバンク光やビッグローブ光などの光コラボレーション事業者と契約をしていた場合は、転用は行えません。入居者が光コラボを解約すると、契約更新月以外の解約には解約金が発生しますので、大家が解約金補填をするか、入居者の契約更新月まで待つ必要があります。
入居者の費用負担が発生するケース
- ひかり電話などのオプション料金
- 既存回線またはプロバイダの解約金
- プロバイダを入居者が支払う場合の月額料金
フレッツ光全戸加入プランは、空室対策や入居者の満足度をあげることが目的のため、回線やプロバイダの解約金補填をすることも視野に入れましょう。
フレッツ光 全戸加入プランの入居者メリット
フレッツ光の高速回線が無料で使える
フレッツ光全戸加入プラン付きの物件に入居することで、下り最大1Gbpsのフレッツ光を無料で利用できます。
よくあるインターネット無料物件の場合、速度に不満が出ることが多いものの、フレッツ光であればテレワークやオンラインゲームもストレスなく動かすことができます。
初期費用や月額料金は大家負担
フレッツ光全戸加入プランでは、大家がNTT東日本・西日本と全ての部屋のインターネットを契約をしているので、費用は全て大家負担となっています。ネットなし物件の場合、初期費用で約15,000円、月額料金で毎月5,000円ほど自己負担が発生するため、月々の支払いを抑えたいと考えている方におすすめです。
インターネットが使えるまでのスピードが速い
フレッツ光全戸加入プランでは、入居後約1週間でインターネットを使うことができます。通常、自分でフレッツ光に申し込むと開通までに1ヶ月ほど待たされることも多いため、Wi-Fiをすぐに利用したい方や、データ通信を節約したい方に人気です。
フレッツ光 全戸加入プランの入居者デメリット
速度が遅い可能性がある
フレッツ光全戸加入プランの速度が遅い原因 |
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フレッツ光全戸加入プランの通信速度は下り最大1Gbpsですが、物件環境や通信混雑といった原因によっては、速度が遅くなることがあります。
なお動画を見たりオンラインゲームを行うには、下り最大300Mbpsあれば速度は十分です。1Gbpsがでないからといって不安になる必要はありません。
速度が遅い時の解決策
フレッツ光全戸加入プランの速度が遅いと感じる場合、IPv6(IPv4 over IPv6)に対応したルーターに変更することで、速度が改善される可能性が高いです。IPv6ルーターでは、通信が混雑する時間でもスムーズにインターネットを利用できるので、古いルーターを使っている方は買い替えてみましょう。
プロバイダが限定される
フレッツ光全戸加入プランで一括導入されているプロバイダは、ぷらら/ASAHIネット/WAKWAKのいずれかです。そのため現在3社以外のプロバイダを利用している場合は、プロバイダを解約するか、プロバイダ代だけ自己負担して既存プロバイダを継続利用する必要があります。
プロバイダにこだわりがある場合の解決策
フレッツ光全戸加入プランでは、プロバイダ代だけ自己負担すれば、好きな企業のプロバイダを利用することができます。フレッツ光全戸加入プランは、フレッツ光の契約と支払いを大家が行ってくれているだけなので、どのプロバイダを使っても問題ありません。
接続方法が難しい
フレッツ光全戸加入プランを利用する場合、NTTからはパソコンが自宅にあることを前提とした案内が届くため、パソコンを持ってない方にとっては、接続方法に難しさを感じます。しかし、パソコンがなければWi-Fiに接続できないということはありません。Wi-Fiルーターがあればスマホでも問題なく接続できます。
接続方法が難しい時の解決策
フレッツ光全戸加入プランの接続方法がわからない場合は、NTTに連絡するのがおすすめです。もしくは、NTTがスマホでフレッツ光全戸加入プランを接続する方法についてまとめていますので、こちらを参考にしてみてください。
フレッツ光全戸加入プランとは?
フレッツ光全戸加入プランとは、マンションなどの集合住宅の全部屋にフレッツ光を一括導入できるインターネットサービスです。
物件の大家が全戸分のインターネット契約と支払いを行うので、フレッツ光インターネット無料物件として、入居者へアピールすることができます。
最近ではテレワークやオンラインゲームの普及により、インターネット無料物件の需要が高まっていますので、空室対策に効果的です。
入居者とのトラブルを防ぐ方法
入居者とのトラブルを防ぐ方法 |
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フレッツ光全戸加入プランを導入する場合、最もトラブルが発生しやすいのが金銭面です。
インターネット無料と聞いたのに、費用が発生するとなれば入居者から不満が出てしまいますので、どんな時に費用が発生するのか、費用負担は入居者と大家どちらが持つのか周知しましょう。
全室ネット無料物件の申し込みならWiz(まとめ)
フレッツ光全戸加入プランを導入すると、空室対策につながることはもちろん、入居者の満足度アップや、退去率の低下などメリットが豊富です。日本の空室率は年々深刻化していますので、競合物件と差をつけて物件価値をあげるためにも、全室無料物件を導入するのがおすすめといえます。
また最近では、費用だけでなく通信速度が重要視されるため、フレッツ光の高速インターネットが無料で使えるのは入居者にとって大きな魅力です。
フレッツ光全戸加入プランの料金は、工事や導入戸数によって違いがあるので、まずは資料請求してみましょう。
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この記事を書いたライター
Wiz Cloud編集部
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