法人携帯においてガラケーとスマホそれぞれのメリット・デメリットは?

皆さんは「携帯」といえば、何が浮かびますか?多くの人はスマホが思い浮かぶのではないでしょうか。

しかし、個人や法人によって携帯の使い方や携帯に求めるものは大きく異なります。もしかすると、ガラケーのほうがよりお得に便利に使う事ができる可能性もあるのです。

そこで今回は、法人携帯の契約を検討している皆さんの為に、ガラケーとスマホのメリット・デメリットをまとめていきたいと思います。検討する際の参考材料にしていただけたら幸いです。

法人携帯 ガラケーのメリット

法人携帯としてガラケーを使う事のメリットを、下記の4つの項目に分けてお伝えしていきます。

  • 利用料金
  • バッテリー持ち
  • ガラケー世代の慣れ
  • 操作性

検討する上でとても大事な要素となるメリットばかりです。順番に見ていきましょう。

利用料金

携帯会社それぞれに、ガラケー用のプランが用意されています。

ガラケーで使うプランはスマホ用のプランよりも安く、月々の料金を大幅に節約する事が可能です。

例えば、ソフトバンクの場合の料金は下記の通りになります。

プラン名 月額料金(税込)
ケータイ通話プラン 1,078円
ミニフィットプラン+ 3,278円〜5,478円

スマホ用のプランを安く使っても3,000円台になるので、ガラケーを使った方が2,000円お得です。

2,000円お得になった分で、ソフトバンクの通話し放題オプションである「定額オプション+」をつければ、3,000円以内で通話し放題になります。

ガラケーやスマホを使うにあたって、必ず必要になるのが利用料金です。経費計上できるとはいえ、会社のお金を支払うのですから、少しでもお得に使えた方が良いでしょう。

バッテリー持ち

ガラケーは、スマホと比べてバッテリー持ちがいいです。スマホには沢山のアプリが入っており、普通に持っているだけでも自動でアップデートや通信がされている状態です。

アプリがバッテリーを消費していくので、バッテリー持ちが悪くなってしまいます。バッテリーが切れる事を想定して、モバイルバッテリーを持ち歩く人もとても多いですよね。

しかし、ガラケーであればその心配はありません。大きな容量が欲しいアプリが入っているわけでもないので、安心して持ち歩く事ができます。使いたい時に使えるという、基本的な状況が守られているのがとても嬉しいですね。

また、モバイルバッテリーを持ち歩かなくてもいいので、1つ荷物が減ります。荷物が多いビジネスマンにとっては、管理しなければいけないものが1つ減るだけで嬉しいのではないでしょうか。

ガラケー世代の慣れ

長らく、携帯というのは「ガラケー」という概念で時代は流れてきました。

ピッチなどから始まり、徐々に形や性能は変わったものの「あの形」に馴染んでいる人達はとても多いのではないでしょうか。

30代以上の人達は、少なくともガラケーの時代を経験してきました。学生時代はガラケーだったけど、今ではスマホという人が多いとは思いますが「やっぱりガラケーがちょうどいい」という人も一定数はいると考えられます。

特に、携帯をそこまで使わないという人にとっては、スマホは「過剰」なのではないでしょうか。「通話やメールができればそれでいい」という人は、高い料金を支払ってスマホを持つ必要はありませんよね。

スマホがいいという人もいれば、ガラケーに慣れてきたのだからガラケーがいいという人もいるでしょう。ガラケー世代にとって携帯といえばガラケーです。そんな人達にとっては、使うメリットが大きいと言えます。

操作性

ガラケーの操作は、とてもシンプルです。

主な構成は下記の通りになっています。

  • 上下左右
  • 電話の発信、受信
  • 数字キー

基本的にはこれだけで成立しているので、画面構成もわかりやすいです。

ガラケーに慣れている人にとっては、スマホはとても複雑で難しい構成。「まず、どこを押したらいいのかわからない」と混乱してしまう人が多いですよね。

基本的にスマホは、電源や音量の上下ボタンがサイドについているだけで、あとは画面をタッチする方式がとられています。

それも「アプリ」が独立して電話やメールの役割を果たしているので、1つ1つのアプリを開いてそこから作業するというステップを踏まなければいけません。覚えてしまえば簡単ですが、そのレベルまで辿り着くまでに挫折してしまう人も多いでしょう。

そうなると「やっぱりガラケーの方がわかりやすい」という結論に行きつきますよね。シンプルに操作しやすい、これがガラケーのいいところです。

法人携帯 ガラケーのデメリット

法人携帯でガラケーを使う事のデメリットは、下記の4つの項目に分けてまとめていきます。

  • 手が塞がる
  • 充電端子が他デバイスと異なるため管理が大変
  • PCとの互換性
  • いずれ3Gは終了へ

メリットも大事ですが、デメリットを頭に入れておく事は検討する上でとても大切です。

1つずつ確認して、検討の材料にしてみて下さい。

手が塞がる

ガラケーは、手が塞がるという場面が多いです。これは、スマホのメリットにも繋がる事になります。

無線Bluetoothイヤホンが多く使われるようになった事で、もはや手に持っていなくてもスマホと連動して通話や音楽を聴く事ができるようになりました。

しかし、ガラケーでは無線Bluetoothとの互換性が悪いです。持っているイヤホンが使えない場合が多いので、通話をする時は必ず片手で持って通話をしなければいけません。

手ぶらの状態で使える事に慣れてしまった場合は、もはや「持つ」という状態がわずらわしく感じてしまうでしょう。このように「最新の使い方」に対応できないというのが、ガラケーのデメリットでもあります。

忙しいビジネスマンが使う際は、やはり手は開けておきたいもの。無線Bluetoothを活用したい場合は、スマホにするのが良いと言えますね。

充電端子が他デバイスと異なるため管理が大変

ガラケーの充電端子は、その端末専用である事が多いです。一方、スマホの場合は他の端末とも共有する事ができます。

iPhoneであればシリーズ関係なく使用する事ができる上、Macなどのパソコンと共有する事もできるようになりました。他のデバイスと共有する事ができれば、自分の充電端子を忘れてしまった場合でも、他の人から借りる事ができますよね。

しかし、ガラケーではそれができません。自分のガラケー専用の電源ケーブルが必要になるので、忘れてしまったら充電はできないのです。

また、充電端子の管理もその分増えてしまいます。他のデバイスと同じ充電端子であれば1本あれば済むかもしれませんよね。管理するものが増えてしまう上に、出先で共有できないのはガラケー特有のデメリットになります。

PCとの互換性

ガラケーはPCとの互換性が悪いです。端末に入っているSDカードではやり取りができますが、基本的に端末そのものを接続してデータをやり取りなどはできないものが多いでしょう。

一方のスマホは、PCでデータのバックアップをとったり、動画や画像のやり取りをする事ができます。特に、iPhoneとMacは互換性抜群。

AirDropという無線のやり取りができるので、簡単にデータを送りあう事が可能です。

このように、現在ではPCとセットで使用できる方が重要視されるようにもなってきました。単体でしか使う事ができないガラケーは、その点で何歩も劣っているのかもしれませんね。

ビジネスではPCが使われる事がほとんどなので、より便利に使いたいと思ったらスマホを選択するのが良いと言えるでしょう。

いずれ3Gは終了へ

ガラケーは3Gを使っていますが、その3Gのサービスが終了される事がわかっています。

スマホにおいての高速通信である5G回線が導入された事で、古い3Gのサービスは取りやめようという動きになっているのが要因です。

3Gが終了する時期は携帯会社によって異なりますが、共通して言えるのは「いずれ3Gは使用不可」となるという事。メリットの部分を尊重して、今ガラケーを使い始めても近い将来に使えなくなってしまったのでは本末転倒です。

また、その際にスマホへの買い替えを行わないといけなくなるので、二度手間になってしまいます。自分が契約したいキャリアの3Gサービス終了はいつなのかを確認してから、契約をするようにしましょう。

また、ガラケーとスマホが合体した「ガラホ」を選ぶのも1つの手段です。「何度も手続きをするのは面倒だな・・」と思ったら、ガラホも検討してみて下さいね。

法人携帯 スマホのメリット

法人携帯にスマホを使う事のメリットを、4つの項目に分けてお伝えしていきたいと思います。

  • 通話以外の機能が充実
  • 画面の大きさ
  • 社内SNSの活用
  • PCなど他デバイスとの互換性が高く業務効率の側面も

ガラケーと比較してどのようなメリットがあるのでしょうか。

通話以外の機能が充実

スマホには、通話以外の機能が充実しています。また、自分自身で端末の内容をカスタマイズできるのがとても魅力的です。

音楽や動画配信サービスを利用したり、よく行くお店のポイントアプリをダウンロードしたりと「自分の生活をより便利に楽しく」する事ができるのが、スマホの強みになっています。

現在では、様々な企業や公共機関がこぞってアプリを配信していますよね。コロナウイルス感染対策として、情報を提供してくれるアプリも配信されていました。

このように、もはや携帯は「通話をするだけのもの」ではなくなったのです。

人とのコミュニケーションを円滑にしたり家計を助けたりと、もはや生活の相棒的な存在。キャッシュレス決済が広く定着した事で、お財布の役割も果たすようになりました。

スマホの可能性は無限大です。ガラケーにはできない事なので、スマホを選ぶ上での大きなメリットとなるでしょう。

画面の大きさ

スマホの画面はとても大きいです。文字や写真がはっきり見えるので、見やすさが抜群にいいですよね。

一方のガラケーは、画面が小さいのでシニア世代が使うには不便に感じる事が多いのではないでしょうか。

また、スマホほど画面の解像度が高くないので、スマホに慣れている人はボワッとして見えます。画面が小さい上に解像度が低いので、より見えづらく操作がとても大変です。

一方のスマホは解像度が高い上に、画面が大きいので、とても見やすいですよね。2本の指を使って拡大する動作を覚えれば、簡単に文字を拡大して読む事もできます。

操作性が難しいからといってガラケーにしたものの、文字が見えづらくて逆に操作が難しくなってしまうという事も考えられます。

中には操作性がシンプルな「簡単スマホ」も販売されているので、ガラケーを操作性で選ぶ時はそちらも検討してみましょう。

社内SNSの活用

法人携帯を導入する際は、社内SNSを利用するケースが多くあります。多くがアプリやブラウザ上のシステムになるので、ガラケーでは利用できない事が多いのではないでしょうか。

社内SNSは、今やビジネスにおいて欠かせないものです。社員同士のコミュニケーションを促進し、データを共有する事で業務の効率アップをする事もできます。

会社の売り上げ面にダイレクトに関わってくる部分でもあるので、導入したい企業や既に導入している企業はとても多くなっているのです。

ガラケーでも導入できなくはないのですが、操作速度がとても遅く、効率が悪くなってしまいます。効率をよくする為に導入したのに、システム自体の動作が悪かったのでは意味がありません。

最新の社内SNSを活用するには、スマホが必須です。「どんな用途で法人携帯」を使いたいのかを確認した上で、検討してみましょう。

PCなど他デバイスとの互換性が高く業務効率の側面も

スマホはPCなどの他デバイスとの互換性が高いです。

ビジネスにおいて、PCなどの他に様々なデバイスを使う機会が多くあると思います。動画撮影をする必要があれば、GoProなどの撮影機材も使いますよね。

現在、多くのデバイスはアプリによって操作する事ができたり、撮影したデータを共有する事ができたりします。ここでも、スマホが活躍してくるのです。

コードを繋げばすぐに接続が可能な上に、デバイス間で無線でやり取りする事もできます。

ビジネスにおいては「速さ」が求められるので、効率よく作業ができるのはとても嬉しいですよね。

ガラケーでは、そもそもアプリを入れる事ができない上に、互換性がありません。より効率よく、より最新のデバイスを使いこなしていきたいのならば、スマホ一択となるでしょう。

法人携帯 スマホのデメリット

法人携帯でスマホを使う事のデメリットは、3つあります。

  • 料金が高い
  • バッテリーの消耗がはやい
  • 情報をたくさん詰め込めるためセキュリティリスクも

メリットと合わせて、確認しておきましょう。

料金が高い

スマホを使うには、スマホ用の料金プランを選択します。データ容量を多く使うという特徴がある為、ガラケー用の料金プランより設定価格は高いです。

大手キャリアの料金プランでは、安いもので3,000円台。ガラケーのプランは1,000円台で利用できるものもあるので、月額2,000円の開きがあります。

また、プランの料金の他に端末代もかかってしまいます。多くの人が利用しているiPhoneは特に金額が高く、新品であれば8万円以上はかかってしまうでしょう。

キャリアには分割払いで利用できるものもありますが、ガラケーと比較するとトータル金額で差が開いてしまいます。

法人携帯を検討する上で、金額面はとても大事な項目。料金を安くしたいのであれば、ガラケーという選択肢も入れてみるとよいでしょう。

バッテリーの消耗がはやい

スマホは、ガラケーと比べてバッテリーの消耗が早いです。その理由は、アプリや通信にあります。

スマホを使う為には、アプリは必須ですよね。アプリは常に通信を行い、新着の情報があれば通知をしたり、アップデートを行ったりします。

その1つ1つの動作が、スマホのバッテリーを消耗させているのです。

また、大容量のデータをダウンロードする事も多いのがスマホの特徴。スマホの内部は忙しく働き続けなければいけないので、その分バッテリーも消費します。

便利であるがゆえに、バッテリーの消耗のはやさがついてまわってしまいます。

法人携帯としてスマホを導入したい場合は、スマホに入れるアプリを厳選するなどしてバッテリーの消耗を抑える工夫をしましょう。

情報をたくさん詰め込めるためセキュリティリスクも

スマホには大容量のデータが入る為、セキュリティリスク管理を行わなければいけません。また、社内SNSなどの独自サービスを導入する場合は、機密情報の管理も厳密に行う必要があります。

ガラケーは、大容量のデータをダウンロードしたりする用途には適していません。利便性は低いですが、その分情報量も少ないので、セキュリティ面が比較的安全です。

しかし、スマホは個人情報から会社の情報、銀行口座、クレジットカードなど様々な情報が詰め込まれています。紛失してしまっただけで、大騒ぎになってしまうでしょう。

法人携帯としてスマホを利用する際は、紛失の際にスピーディに対応できたり、スマホ内のセキュリティを高めたりできる「法人パック」に加入する事をおすすめします。

携帯会社によって内容は異なりますが、法人携帯だからこそ必要なものが揃っているサービスが用意されています。利便性だけではなく、セキュリティ面も合わせて検討して下さいね。

法人携帯 スマホへの切り替えのタイミングは事前計画をしっかりしたうえで

今回は、法人携帯でガラケーやスマホを使うにあたってそれぞれのメリットやデメリットについてまとめてきました。

世間一般的にはスマホが主流となっている為、もはや選択肢にガラケーが入る事はないのかもしれません。しかし、使い方によっては料金を抑える事ができるなどのメリットも存在します。

  • 重視するのは何?コスト?使いやすさ?
  • 会社内独自のシステムは使用する?
  • 通話がメイン?アプリ通話でまかなえる?

法人携帯の使い方は、会社それぞれです。「自社は何を重視して、法人携帯を導入するのか」を明確にした上で検討を進めていきましょう!

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Wiz Cloud編集部

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