QRコード決済って?
「QRコード決済」とは、現金を使わずににスマートフォンのアプリを利用してQRコードやバーコードの提示や読み取りを行う決済方法です。 アプリにクレジットカードや銀行口座を登録して決済やチャージを行なったり、コンビニATMなどで現金によるチャージや、携帯電話の毎月の料金を合算して支払えるなどサービスによって支払い方法がさまざまです。
利用方法は、大きく2つに分けられます。 ひとつは、お客様がスマートフォンのアプリでQRコードやバーコードを提示し、店舗が読み取りを行うことで決済が完了する「ストアスキャン方式」。もうひとつは、店頭に提示されているQRコードをお客様がスマートフォンのアプリで読み取り、決済金額の入力・確認を行い決済が完了する「ユーザースキャン方式」となります。
QRコード決済サービス10種類を紹介
現金を使わずに気軽に決済ができるキャッシュレス決済サービスの中でも、昨今で利用者や加盟店が増えてきているのが、スマートフォンで決済が行える「QRコード決済サービス」になります。
人気のQRコード決済サービスである、LINE Pay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ・pring・ゆうちょPay・J-Coin Pay・FamiPayの10種類をそれぞれ紹介していきますので、比較してみて自分や店舗に合ったサービスを選んでみてください。
LINE Pay(ラインペイ)
運営会社 | LINE Pay株式会社 |
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ポイント還元率 | 1%〜3% |
決済額の上限 | 100万円/回 ※本人確認を行なっていない場合10万円/回 |
支払い方法 | 銀行口座、セブン銀行ATM、Famiポート、東急券売機 |
店舗側の決済手数料 | 2.45%(2021年7月31日まで0%) |
「LINE Pay(ラインペイ)」とは、コミュニケーションアプリのLINEが提供しているQRコード決済サービスです。
LINE Payでは、LINE Pay加盟店での決済やLINEの友だちと送金や割り勘を行うことができ、支払いやチャージを行うとLINE通知がくるようになりますので、支払いの確認や不正利用の防止にもつながります。 「LINEポイントクラブ」と呼ばれるランク制度があり、過去6か月間に獲得したLINEポイントの状況に応じて4つのランクに配分されます。ランクによって還元率やもらえる特典クーポンの枚数が変わります。
店舗に導入した際は、店舗のLINE公式アカウントを連携が行えますのでLINE Payユーザーに友だち追加を促し、メッセージや割引クーポンの配信を行い集客に繋げることができます。
LINE Payのユーザーメリット
LINE PayではコミュニケーションアプリのLINEを使った便利なサービスが豊富です。LINE内の友だちであれば送金や割り勘が可能ですし、LINE Payで決済をした際にはLINEで通知がくるようになっていますので簡単に決済の確認ができます。食事会や大勢の飲み会にも役立ちますし、通知の確認で不正利用の防止にも繋がります。
また、LINE Payには使えば使うほど還元率があがる「LINEポイントクラブ」と呼ばれるメンバーシッププログラムがあります。 過去6か月間のLINE Payの利用状況によって4つのランクに分けられ、1%〜3%の還元率やお得に買い物ができる特典クーポンも1枚〜10枚の中で変わります。
LINE Payの店舗メリット
LINE Payを導入するメリットとして第一にあげられるのが、8,100万人を超える国内のLINEユーザーに対してアプローチできる点です。多くのLINEユーザーの集客効果が期待できますので、売上アップにも繋がります。 オンライン決済にも対応できる「LINE Pay 支払いリンク」も利用でき、お客様とLINEでやりとりを行い対面で会話をしているようにスムーズに決済ができます。 万が一の場合でも使い慣れたLINEからすぐに問い合わせができますので、スムーズに問題解決ができます。他にも電話での問い合わせや各種マニュアルも用意されています。
さらにLINE Payでは、店舗のアカウントを友だち追加してくれたユーザーに対してメッセージや割引クーポンの発行ができますので、リピートの獲得や販促活動まで行えメリットが豊富なサービスです。
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楽天ペイ
運営会社 | 楽天ペイメント株式会社 |
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ポイント還元率 | 0.5% |
決済額の上限 | 50万円/回 |
支払い方法 | クレジットカード、楽天キャッシュ、楽天銀行 |
店舗側の決済手数料 | 3.24% |
楽天ペイとは、楽天グループが設立した楽天ペイメント株式会社より提供されているQRコード決済サービスで、決済に利用することで楽天ポイントがたまります。楽天ポイントは次回の決済やオンラインショッピングサイトの楽天市場、フリマアプリのラクマでも利用できます。
Android版の楽天ペイアプリでは交通系電子マネーの「Suica」の発行もできるようになり、チャージにより楽天ポイントをためることができます。
店舗に導入した場合は、楽天ペイの決済に対応できるだけでなく、カードリーダーの購入でクレジットカードや電子マネーの決済にも対応できるようになります。 楽天ポイントをためる・使える店舗としてアピールできる点も大きなメリットといえるでしょう。
初期費用 | カードリーダー代:19,800円(税込) |
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月額費用 | 0円 |
決済手数料 | 3.24%~ |
入金手数料 | 【楽天銀行の場合】0円 【その他の金融機関の場合】330円 |
違約金 | なし |
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d払い
運営会社 | NTT DOCOMO |
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ポイント還元率 | 店舗:0.5% ネット:1% |
決済額の上限 | ネット決済:100万円/回 バーコード決済:49,999円/回 ※d払い残高の場合 |
支払い方法 | 銀行口座、クレジットカード、 電話料金合算払い、dポイント残高 |
店舗側の決済手数料 | 2.6%(2021年3月31日まで0%) |
携帯キャリアのNTTドコモが提供しているQRコード決済サービス「d払い」はドコモユーザーでなくてもdアカウントを作成することで誰でも利用でき、決済を行うことでdポイントをためたり使うことができます。
ドコモユーザーが利用できる電話料金合算払いでは、利用上限を1,000円単位で設定ができますので使いすぎの防止も行えます。
店舗に導入した場合、d払いとメルカリが連携したことにより共通コードを利用して、フリマアプリ「メルカリ」の決済サービスであるメルペイユーザーの集客にもつなげることができます。
初期費用 | 0円 ※スマートフォン、タブレット、パソコンの いずれかを店舗で用意 |
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月額費用 | 0円 |
決済手数料 | 2021年3月31日(水)まで0% 通常2.6% |
入金手数料 | 0円 |
d払いのユーザーメリット
d払いの最大の特徴は支払いに利用することでdポイントがたまる点です。街などの店舗での利用で200円(税込)につき1ポイント、ネットショップでの利用で100円(税込)につき1ポイントのdポイントをためることができます。 ドコモユーザーであれば電話料金と合算で支払いを行えますし、利用上限額を1,000円単位で設定することもできますので使いすぎの防止にも役立ちます。
さらに、クレジットカードであるdカードをd払いの支払い方法に設定しておくことでdカードのポイントとd払いのポイントを二重で受け取ることができ、非常にお得に買い物や支払いが可能です。
d払いの店舗メリット
dポイントクラブ会員は約7,500万人いると言われており、dポイントがたまるd払いを店舗に導入していることによりドコモユーザーの集客効果が期待できます。
また、d払いとフリマアプリのメルペイが連携したことによりメルペイの決済にも対応ができるようになりました。さらなる集客アップや、幅広く決済のニーズに応えられるようになりますのでお客様の満足度の向上にも繋がります。決済手数料もメルカリとの連携以前は3.24%でしたが、連携後2.6%に下がり2021年3月31日(水)までは決済手数料の実質無料キャンペーンを行なっていますので、さらに利用負担が少なくなります。
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au PAY
運営会社 | KDDI株式会社 |
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ポイント還元率 | 0.5% ※au スマートパスプレミアム会員:1.5% |
決済額の上限 | 25万円/回 |
支払い方法 | 銀行口座、クレジットカード、現金、 auかんたん決済、ポイント、auじぶん銀行、 au PAY スマートローン(au WALLET スマートローン)、 au PAY チャージカード |
店舗側の決済手数料 | 3.25%(2021年7月31日まで0%) |
携帯キャリアのKDDI株式会社が提供している「au PAY」は、auを契約中の方も、でそうでない方も利用でき、支払いに使うことでPontaポイントがたまります。au PAYでは毎月お得なキャンペーンも開催されていますので、参加することで効率良くポイントをためることができます。
店舗へau PAYを導入することで、2,300万人のau PAY会員やPontaユーザーに対しての集客効果が期待できます。また、売上金の入金の際の振込手数料はどの金融機関を利用した場合でも0円となりますので、コストを抑えて継続して利用しやすいサービスです。
au PAYのユーザーメリット
au PAYはauユーザー以外の方でも利用可能で、決済に使うだけでPontaポイントがたまります。Pontaポイントは支払い金額の200円につき1ポイント、auスマートパスプレミアム会員であれば支払い金額の200円につき3ポイントをためることができますのでPontaポイントをためたい方にもおすすめのサービスです。
さらにチャージ方法が多いこともメリットのひとつで、現金・auかんたん決済・ポイント・クレジットカード・auじぶん銀行・銀行口座・au PAY スマートローン(au WALLET スマートローン)・au PAY チャージカードから選択できau PAY残高へチャージを行い支払いに利用できます。 また、KDDIと楽天が提携したことにより共通コードを利用している楽天ペイ加盟店でもau PAYの決済が利用できますので、利用できる場所が増えPontaポイントもためることができます。
au PAYの店舗メリット
決済サービスを利用する上で、できるだけ利用のコストは最小限に抑えたいものです。 au PAYでは、初期費用や入金手数料が無料で決済手数料も通常3.25%のところ2021年7月31日(土)まで0%で利用できます。他社のサービスでは条件や金融機関の縛りで入金手数料が無料の場合もありますが、au PAYはどの金融機関を振込先に指定しても無料となりますので普段利用している口座が使えるのは嬉しい点です。
さらに、au PAYを導入することで中国の2大決済サービスである「Alipay(アリペイ)」と「WeChat Pay」が利用でき、インバウンド対策にも役立ちます。
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メルペイ
運営会社 | 株式会社メルペイ |
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ポイント還元率 | なし |
決済額の上限 | 銀行口座登録または本人確認済:100万円/回・日、300万円/月 上記以外:10万円/回・日・月 |
支払いの方法 | 銀行口座、メルカリの売上金、メルペイスマート払い(後払い) |
店舗側の手数料 | 2.5%(2021年6月30日まで0%) |
「メルペイ」はとは、フリマアプリ「メルカリ」の子会社である株式会社メルペイが提供しているQRコード決済サービスです。
最大の特徴は、メルカリでの売上金をメルペイを通して決済に利用できる点で、売上金以外にも銀行口座からのチャージも可能です。
店舗にメルペイを導入することで、先ほどお伝えしたd払いとの連携により共通コードの利用でd払いの決済に対応できるようになります。それぞれを導入する手間や、決済手段が増えたことによる集客にも繋げることができます。
初期費用 | 0円 ※スマートフォン、タブレット、パソコンの いずれかを店舗で用意 |
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月額費用 | 0円 |
決済手数料 | 2021年6月30日(水)まで0% 通常2.6% |
入金手数料 | 入金額が1万円以上:0円 入金額が1万円未満:200円(税込) |
違約金 | なし |
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pring(プリング)
運営会社 | 株式会社pring |
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ポイント還元率 | なし |
決済額の上限 | 100万円/回 |
支払いの方法 | 銀行口座、セブン銀行ATM |
店舗側の手数料 | 0.95% |
株式会社pringが提供している「pring(プリン)」は、メッセージを送るような感覚でお金のやりとりができるQRコード決済サービスになります。
店舗での支払いや、友だとなどとの割り勘や集金など個人間での送金にも活用できます。
pringを店舗で導入する場合は、専用のアプリをダウンロードすることで利用開始でき、決済手数料が0.95%と他社のサービスと比べても非常に低く設定されています。
ゆうちょPay
運営会社 | 株式会社ゆうちょ銀行 |
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ポイント還元率 | なし |
決済額の上限 | 3万円/日・月 ※設定から変更可能 |
支払い方法 | ゆうちょ銀行 |
店舗側の手数料 | 別途案内 |
株式会社ゆうちょ銀行が提供している「ゆうちょPay」は、支払いを行うと即時に登録しているゆうちょ口座から代金が引き落とされますので、事前にチャージを行う必要がなく会計の際に残高がなく慌てる心配がありません。預金残高の範囲内で買い物ができますので使いすぎの防止にも役立ちます。
さらに、店舗での支払いだけでなく払込取扱票による公共料金などの支払いにも利用できますし、ゆうちょPayアプリからゆうちょ口座の残高確認も可能です。
店舗へは導入コストや月額費用も0円と低コストで利用でき、売上金の入金も決済日の翌営業日となりますので早めの資金回収が可能になります。
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J-Coin Pay
運営会社 | 株式会社みずほ銀行 |
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ポイント還元率 | なし |
決済額の上限 | 50万円/回 |
支払いの方法 | 銀行口座 |
店舗側の手数料 | 金融機関に異なり |
みずほ銀行が提供している「J-Coin Pay」とは、お金に関する支払う・送る・送ってもらうのさまざまな行為をスマートフォン上で完結でき、預金口座からのチャージや口座への払い戻しの作業もいつでも、どこでも無料でできる決済サービスです。
店舗へJ-Coin Payを導入するには、スマートフォンやタブレットをお持ちであれば、専用のアプリをダウンロードするだけで利用開始できます。 また、中国で利用されている銀聯のQRコード決済やAlipayにも対応していますので、訪日外国人観光客の集客効果も期待できます。
FamiPay(ファミペイ)
運営会社 | 株式会社ファミリーマート |
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ポイント還元率 | 0.5% |
決済額の上限 | 10万円/回 |
支払い方法 | 銀行口座、クレジットカード、現金 |
店舗側の手数料 | 2.94%(2021年3月31日まで0%) |
株式会社ファミリーマートが提供している「FamiPay(ファミペイ)」とは、ファミペイアプリで利用できるバーコード決済サービスです。
ファミリーマートやFamiPay加盟店での決済に利用するとFamiPayボーナスがたまり、さらにdポイント、楽天ポイント、Tポイントのいずれかのポイントもダブルでためることができます。 FamiPayは実店舗やオンラインの店舗で導入ができます。
実店舗であれば店舗のPOSやタブレットでお客様のバーコードを読み取り決済が可能、オンラインの店舗への導入は決済代行プラットホームを利用して導入ができます。
まとめ
今回は、LINE Pay・楽天ペイ・d払い・au PAY・メルペイ・pring・ゆうちょPay・J-Coin Pay・FamiPayの9種類のQRコード決済サービスについて詳しく紹介していきました。それぞれに特徴があり、還元率やチャージ方法なども異なりますので自分に合った決済サービスを選ぶようにしましょう。
店舗向けに決済手数料や導入メリットなどもサービスごとに紹介していますので、オーナー様も検討の参考にしてみてください。
※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。
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この記事を書いたライター
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