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電子決済って?いまさら聞けないサービス・メリットデメリット

今や、電子決済(キャッシュレス決済)は、一度は利用したことのある方が多いのではないでしょうか。

現金の需要が高かった日本でも、消費税の増税にともなう「キャッシュレス・消費者還元事業」の実施、新型コロナウイルの影響、各サービスの大型キャンペーンなどで電子決済の需要が高まってきています。
ひとえに電子決済といってもさまざまな種類があり、それぞれのメリットや違いを把握している人は多くないでしょう。

そこで今回は、電子決済の種類からそれぞれのメリット・デメリット、おすすめの選び方などを詳しく紹介していきます。
電子決済をすでに利用されている方はもちろん、店舗に電子決済の導入を考えているオーナー様は是非参考にしてみてください。

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電子決済の種類は5つ

電子決済サービス電子決済は、一般的に「キャッシュレス決済」と呼ばれることが多く、現金を利用しないで決済ができる支払い方法になります。

現金を利用しないので、飲食店やコンビニなどの実店舗はもちろん、オンラインショップなどに対応している決済サービスも多くあります。今回は、主な電子決済サービスである、以下の5つの電子決済について紹介していきます。

主な電子決済サービス!
  • クレジットカード
  • 電子マネー
  • キャリア決済
  • ネットバンク決済
  • QRコード決済

クレジットカード

クレジットカードとは、後払いで支払うことができる「ポストペイド型」のカードになります。

決められた引き落とし日に、指定した銀行口座から利用金額が引き落とされる仕組みで、 電子決済の中でも多くの方が利用しています。店舗だけでなくオンラインショップでの買い物や、携帯電話料金・公共料金など様々なシーンで利用することができます。

また、クレジットカードと似ているものとして、デビットカードやプリペイドカードがありますが、引落しのタイミングや審査の有無で使い方が異なります。デビットカードの場合は即時払い、プリペイドカードの場合は前払いとなり、一部年齢制限などはあるものの、基本的に審査が不要となっています。

電子マネー

電子マネーは、電子データでやりとりを行って決済するサービスです。

あらかじめチャージをして支払いを行う「プリペイド方式」や、後払いである「ポストペイド方式」のタイプもあり、代表的なものとして、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネー、楽天Edyやnanacoといった流通系電子マネーなどが挙げられます。

カード型のタイプがほとんどでしたが、最近はスマホアプリで利用できるタイプも登場しています。

キャリア決済

キャリア決済とは、支払い代金をスマホなどの通信料とまとめて支払うことができるサービスです。主に携帯電話やインターネット回線を契約している利用者が利用でき、スマートフォンで各キャリアの画面を開いて、IDやパスワードを入力することで決済が完了します。

通信料金とまとめて支払うことになるので、後払いである「ポストペイド方式」のサービスであり、一般的にはネットショッピングやWebサービスでの決済に利用されることが多いです。

主要3キャリアすべてで対応しており、NTTドコモでは「ドコモ払い」、auでは「au かんたん決済」、SoftBankでは「ソフトバンクまとめて支払い」の名称で利用されています。

ネットバンク決済

ネットバンク決済とは、ネットショッピングなどの支払いの際に、銀行口座からネット上で直接支払いを行うことができる電子決済方法です。ネットバンク決済を利用するには、事前にネットバンクの利用登録をする必要があります。

ネットバンク決済では、Web上で決済から振込まで完了することができるので、わざわざ銀行に振り込みに行く必要もありません。また、銀行振込と比べてみても、ネットバンク決済のほうが手数料が低い傾向にあります。

QRコード決済

ここ数年で一気に需要が伸びたQRコード決済は、スマートフォンなどのアプリを利用し、どちらかがQRコードを読み取ることで支払いができる決済方法になります。

支払い方法には、店舗がお客様のスマートフォンに提示したQRコードを読み取る「ストアスキャン方式」や、店舗に提示してあるQRコードをお客様のスマートフォンで読み取り決済を行う「ユーザースキャン方式」があります。

審査が必要なく、スマートフォンのアプリを設定するだけですぐに始めることができ、支払い先もクレジットカードや銀行口座だけでなく、現金のチャージや通信料金との合算での支払いも可能です。

電子決済のメリット・デメリット

メリットデメリット

個人利用の場合

個人がお買い物の際に、クレジットカードをはじめとする電子決済を利用することで、ATMの手数料が節約できたり、非接触決済が可能になるといったメリットがあります。

一方で、目に見えて現金が減るわけではないので使いすぎてしまうなどの注意点もあります。ここからは、それぞれの電子決済ごとにメリット・デメリットを解説していきます。

クレジットカード

メリット

VisaやMastercard、JCBなどの国際ブランドが搭載されているクレジットカードであれば、海外の出張や旅行での支払いに利用することができます。

また、海外での買い物では、現金の両替に手間取ることがありますが、クレジットカードを利用することで簡単に支払いを完了することが可能です。

さらにクレジットカードの支払いには、一括払いだけでなく、分割やリボ払い、ボーナス払いなどさまざまな方法を選択することができるので、支払い金額や用途に応じて使い分けることができます。

デメリット

クレジットカードは様々な支払い方法が利用できるメリットがある分、クレジットカード発行時には審査が必要になります。手軽に発行できるわけではなく、利用までに一定の期間が必要になる場合もあります。

ただし、クレジットカードによっては年会費が必要なケースや、分割払いやリボ払いを利用する際に手数料がかかることがあるので注意しましょう。

電子マネー

メリット

電子マネーの決済は、専用の端末に電子マネーのカードもしくはスマートフォンをかざすだけなので、会計をスピーディーに行うことができます。

公共交通機関をよく利用するのであれば、交通系の電子マネーであるSuicaやPASMO、イオン系列でよく買いものをするならWAON、セブンイレブンの利用が多ければ、nanacoを選ぶと便利でお得に利用できます。

デメリット

電子マネーのプリペイド方式の場合は、残金がなくなるごとにチャージが必要になります。スマートフォンで電子マネーを利用している方であれば、スマホ上でチャージを行うことができますが、カードの場合は専用のチャージ端末などから行う必要があります。

最近では、オートチャージ機能がある電子マネーも登場しているため、そのような手間を避けたい場合は事前に自分が利用したい電子マネーにオートチャージ機能が搭載されているのか確認しておきましょう。

キャリア決済

メリット

キャリア決済は、携帯電話の料金と合算して支払うことができるので、クレジットカードを作れない学生の方でも利用することができます。支払い履歴も携帯電話料金の明細から確認することができるので、保護者の方も安心して使わせることができます。

また、ネット通販や音楽やゲームなどのコンテンツの支払いに利用できることが多く、支払い時もクレジットカードのように番号を入力する手間もないので、コンテンツをよく利用する方にもおすすめです。

デメリット

キャリア決済は、ECサイトやWebサービスでの支払いが対象の場合が多く、利用できる店舗が少ないので、飲食店や街で買い物をすることが多い人は、キャリア決済に不向きです。

また、チャージには5万円上限金額があったり、分割払いにも対応していないため、高額の支払いや買い物に利用することは難しいです。

ネットバンク決済

メリット

ネットバンク決済を利用することで、わざわざ窓口で振込を行う必要がなく、自宅などでスムーズに決済を行うことができます。現金の引き出しに少なからず不安を感じていた方や、ATMや窓口にわざわざ行くのが面倒と考える方も、オンライン上で決済を行えるので、ネットショッピングなどで感じるストレスも緩和され利用し安くなります。

オンライン上での決済なので、24時間365日いつでも支払いや買い物を行うことが可能です。 また、銀行口座の残高分しか決済に利用することができませんので、使いすぎなども抑制することができます。

デメリット

ECサイトなどのオンライン上での決済が中心となりますので、飲食店や百貨店などの実店舗での支払いには向いていません。 実店舗でネットバンク決済を同じような用途で利用したいようであれば、デビットカードなどに対応しておくことをおすすめします。

QRコード決済

メリット

QRコード決済は、各サービスによって大型キャンペーンが実施されているため、キャンペーンを利用して、ポイントを効率的にお得に貯めることができます。
サービスによってポイントがたまる店舗や、指定のクレジットカードと併用して利用するとたまりやすいなどの条件などもありますので、自身が使いやすいサービスを選ぶようにしましょう。

利用できる店舗数も増えてきており、大型チェーンから小中規模の加盟店までさまざまなので、普段の買い物や支払いにも携帯ひとつで決済を済ませることが可能です。

デメリット

QRコード決済は、スマートフォンありきの支払いになるため、スマホの充電切れや通信環境によって上手く決済を行えない場合があります。

また「◯◯ペイ」などの名称を多く聞くように、QRコード決済サービスが乱立していることから、どのサービスが自分にあっているのか、どれを選べばいいのかがわからないという方も多いと思います。その場合は、ポイントの還元率や、加盟店数、支払い方法などの重要なポイントに絞って選んでみるようにしましょう。

店舗・加盟店の場合

店舗に電子決済を導入することで、現金の受け渡しがなくなり金銭の受け渡しのミスやウイルスなどの感染を防ぐ効果も期待できますが、決済サービスの導入となるとコストの部分などで心配なオーナー様も多いと思います。

クレジットカード

メリット
クレジットカードに対応していると、国内外含めてユーザーが多いため、国内だけでなく外国のクレジットカード利用者の集客効果が期待できます。

さらに利用上限額が比較的に高いこともクレジットカードの特徴になりますので、クレジットカードでの支払いが行えることで、お客様の単価アップも期待できます。

デメリット

店舗にクレジットカード決済を導入するには、専用の端末などの準備が必要になりますので実際に店舗で利用できるまでに時間がかかることがあります。

さらにクレジットカードを読み込む専用の端末が必要になりますので、端末の費用が初期費用として発生します。さらに、ランニングコストとして決済を行うことで発生する決済手数料も発生します。導入費用や利用にかかるコストなどを導入前に確認しておくことをおすすめします。

電子マネー

メリット
​​​​電子マネー決済に対応することで、専用の端末にかざして決済できるようになるため、レジ時間の短縮に繋がります。ランチタイムなど、ピーク時のレジ混雑を緩和する効果が期待できます。

さらに電子マネーはクレジットカードに比べて審査もなく、手軽に利用することができるので、クレジットカードを利用していない学生などの集客も期待できます。
 
デメリット

クレジットカードと同じく、初期費用や決済手数料がかかるほか、端末の準備が必要なので導入までに時間がかかることがります。

電子マネーは電子のデータを通信してやりとりを行うので、トラブルや災害で通信障害が起きてしまうと、決済ができない場合があるので、いざというときのために現金を用意しておきましょう。

キャリア決済

メリット

キャリア決済に対応していることで、クレジットカードを利用していない方を取り込むことができ、お客様にはクレジットカードと同じく後払いの方式で支払いを行ってもらうことができます。

ECサイトを運営している方であれば、決済方法にクレジットカードだけでなく、キャリア決済を導入しておくことで利用者の幅が広がります。

デメリット

キャリア決済は、ECサイトやWebコンテンツでの支払いが一般的になるので、実店舗で経営を行っている方は利用しづらいです。

またクレジットカードと比べてみると、利用限度額が低く設定されていることが多いので、高単価の商品やサービスの支払いには利用しにくいです。ネットバンク決済

メリット
通常の銀行振込の場合、振込金額を間違えるなどのミスや振込を確認するまでに時間がかかったりなどのデメリットがありますが、ネットバンク決済であれば、確定している金額で手続きが行われますので、こうしたミスやトラブルを軽減することができます。

クレジットカードを利用していない方や、作りたくない方などにもピッタリなので、多くの人に利用してもらうことができるようになります。

デメリット

オンライン上での決済がメインとなるため、飲食店などの実店舗への導入は難しいです。 同じようにクレジットカードの利用者以外のお客様の集客に利用したい場合であれば、デビットカードの導入をおすすめします。

QRコード決済

メリット
QRコード決済サービスの導入には、専用の端末が必要ない場合が多く店舗で利用してるスマートフォンやタブレットを利用したり、QRコードを印刷してレジ横などに設置するだけで決済を行うことができますので導入費用を抑えることができます。

コスト面で電子決済サービスを導入できなかった店舗にもおすすめのサービスです。 またキャンペーンの実施によって各決済サービスの利用者も増えますので、そのサービスに対応しておくだけで集客効果を期待することができます。

デメリット

QRコード決済は、導入コストを最小限に抑えることができるものの、決済手数料や入金手数料が必要になるサービスが多くあります。

また、サービスの種類が多いため、店舗にどの決済サービスを導入すればいいのかわからない方も多いと思います。その場合は、複数のサービスに対応することのできる「マルチ決済サービス」を導入することで問題が解決されます。

▶電子マネー決済やタッチ決済も1台で解決できるマルチ決済端末「Squareターミナル」

おすすめの電子決済サービスの選び方と、サービス

電子決済クレジットカード・電子マネー・キャリア決済・ネットバンク決済・QRコード決済において、メリットやデメリットを紹介していきましたが、個人利用や店舗での導入ポイントやおすすめのサービスを紹介していきます。

選ぶ観点

まず利用する際の選ぶポイントをいくつか紹介していきます。

個人利用の場合

個人で利用する場合には、以下のポイントを踏まえて選ぶといいでしょう。

  • ポイントがどのくらいつくか
  • 支払い方法
  • 国内外のどちらの利用が多いか
  • 良く利用する店舗でお得に買い物ができるか
  • 審査の有無

店舗・加盟店の場合

店舗に導入する場合としては、以下のポイントの中から優先する項目を選んで決めてみましょう。

  • 導入費用や手数料の安さ
  • サポート体制
  • 入金サイクルの短さ
  • 操作の簡単さ
  • 実店舗向きかECサイト向きか

おすすめのサービス

個人利用の場合

海外の旅行や出張が多い方にはクレジットカード決済の利用をおすすめします。

クレジットカードには、サービスによって海外で利用できる保険や空港ラウンジでの優遇が付いているものもあるので、対象のクレジットカードを利用することで海外にもスムーズに行くことができます。

また、普段から電車などの公共機関を利用する方であれば、素早く決済を行うことができる電子マネー決済、学生やお子様に利用させたいようであればキャリア決済、スマートフォンで気軽にポイントもためたい方はQRコード決済をおすすめします。

店舗・加盟店の場合

店舗での利用には、導入費用などを抑えることができ、キャンペーンなどが開催され集客効果も期待できるQRコード決済の導入がおすすめです。

QRコード決済は比較的簡単に決済を行うこともできますので、初めて電子決済を導入する店舗も利用しやすいと考えられます。

国内外問わず集客を見込みたい場合や、単価アップを考えている店舗であればクレジットカード決済、レジが混雑するなどの悩みがあれば電子マネー決済、ECサイトなどを運営しているようであればキャリア決済などをおすすめします。

まとめ

今回は電子決済のサービスについて、それぞれのメリットデメリットや、選ぶ基準、おすすめのサービスなどを紹介していきました。

クレジットカード決済・電子マネー決済・キャリア決済・ネットバンク決済・QRコード決済によって、特徴やメリット・デメリットも異なりますのでどのサービスを選べばいいのか、店舗にど導入すればいいのか迷ってしまう方も多いと思います。

個人や店舗の利用用途や目的などを踏まえて、今回紹介した選択のポイントなども参考に、自分に合った電子決済を利用していきましょう。

※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です。
 

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この記事を書いたライター

Wiz Cloud編集部

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